18万人来場で各ブースは長蛇の列
第17回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り、主催=ブラジル日本都道府県人会連合会)が4~6日、サンパウロ(聖)市のイミグランテス展示場で開催され、連日の晴天の中、約18万人(主催者発表)が来場した。今年の同祭テーマには「三方良し」が掲げられ、「売り手、買い手、世間」の三方が満足する祭りを目指した運営が行われた。今年はサッカー・ワールドカップ(W杯)準々決勝4試合の日程と重なったこともあり、会場にはユニホーム姿の人や日本から来伯中の人も見受けられた。屋内会場の各日本企業や日系団体のブースではそれぞれの製品やサービス、食品などが紹介され、屋外の郷土食コーナーには計50の各県人会・団体が出店し、今年も大繁盛となった。
今年の同祭初日はW杯のブラジル対コロンビアの試合日だったため、試合開始1時間前の午後4時から終日入場無料として集客が図られ、メーンステージ脇に設置された大型テレビで試合観戦が行われた。午後4時半ごろに会場を訪れた梅田邦夫駐ブラジル大使夫妻、佐野浩明在聖総領事館首席領事らは本橋幹久県連会長の案内で会場全体を回り、試合前半途中から観戦した。
梅田大使は、「これだけ大きい規模でできることは素晴らしい。日本祭りの会場に試合を見に来ているブラジル人も多く、いかに受け入れられているかの証拠だ。今後継続していくためには官、民、日系が三位一体となってやっていくことが大切だろう」と感想を述べた。
5日午前11時からはメーンステージで開会式が行われ、日系議員、日本政府関係者、各スポンサー代表や日系団体代表ら約25人が壇上に上がり、開会を祝った。福嶌教輝在聖総領事はあいさつで、日ごろの協力とW杯での日本チームへのホームさながらの大きな応援について礼が述べられ、「日本が負けた今、今度は日本がブラジルを応援する番だ」とあいさつすると会場は大きな拍手に包まれた。
屋内会場では今年も多くの日本企業がブースを設け、JICAや総領事館、国際交流基金など日本政府のブースも開かれた。2回目の参加となったダイソーでは、行列ができて入場制限がされるほどのにぎわいを見せていた。援協やサンタ・クルス病院のブースにも無料診察を受けようと朝早くから行列ができており、文協ブースでの里帰りプロジェクトの説明では涙を流しながら母国を思う1世の姿も見受けられた。遠方からはパラー州ベレン市にある汎アマゾニア日伯協会が参加して同地の熱帯果樹加工食品などが販売された。
今年初参加の団体として、自動車部品メーカーのデンソーや、元サッカー日本代表の中田英寿氏が聖市で期間限定で開催していた「nakata.net Cafe」などがあり、5日午後4時過ぎには中田氏本人も来場して郷土食コーナーで出身地の山梨県の「ほうとう」や、援協の自閉症学級支援(PIPA)のブースの焼き鳥を食べるなどして会場を回った。
郷土食コーナーには今年は計50の県人会と団体が出店し、連日人気ブースの前には長蛇の列ができる例年通りの大盛況となった。今年は初日がブラジルの試合日だったため、少なめに食材を用意するなど各団体は工夫していたようだが、結果としては「思っていたよりも売れた」という声が多く聞かれ、最終日の昼過ぎごろから人気食品が売り切れとなる県人会も見られた。
2014年7月8日付
