6月28日午後3時ごろ、サンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(中沢宏一会長)で窃盗事件が発生した。
被害に遭ったのは、サッカー・ワールドカップ観戦のために宿泊していた岡島智哉さん(23、福岡)で、日本円にして約13万円を盗まれた。
犯人は10歳くらいの少女で2人組だった。別の宿泊者らが誤って2人を同会館に招き入れてしまい、目を離したすきに犯行に及んでいた。侵入に気付いた中沢会長らは2人の身柄を一時拘束。手荷物などを確認し、盗もうとしていたサッカーユニホーム1着を回収し、釈放した。
しかし、中沢会長らの調べでは分からなかったが、犯行時に外出中だった岡島さんが帰宅後手荷物を確認すると、財布から約13万円も抜き取られていた。なお、他に盗まれた形跡はなかった。
同県人会館の門の開錠ボタン付近には防犯意識向上を促すような張り紙があるものの、最終的な開錠の判断は宿泊者に委ねられていたという。
【コラム】モザイク
宮城県人会館の窃盗事件は、起こるべくして起こったと言われてもしょうがないのではないか。W杯開幕前の6月6日に同県人会で行われたW杯意見交換会時点では、防犯上の対策は宙ぶらりんのような状態だったからだ。もちろん、被害者もそれなりの覚悟をした上で被害額を所持していたと思うが、見知らぬ土地にやっとたどり着いた日本人専用の宿。油断してしまうのも無理もない。
◎
ただ、決してモザイク子は宮城県人会のW杯期間中の宿泊施設提供そのものを否定しているわけではない。それどころか大いに称賛すべきだと思っている。理由は、期間中の同県人会館内での大きなトラブルは今回の1件だけということから、防犯対策さえすれば県人会でも宿泊施設として十分機能することが証明されたことや、何より同県人会への感謝を口にする旅行者を何人も見かけたからだ。今回の件が、リオ五輪などを機に新たに宿泊施設を提供する団体を萎縮させるのではなく、良い材料として受け取られることを願う。
2014年7月23日付
