伯国からは53人の最多参加
【東京支社=瀬頭明男】第55回海外日系人大会(公益財団法人海外日系人協会主催)が22日から24日まで東京で、海外の日系人140人が参加し開催された。歓迎交流会には皇太子殿下も出席され、日系人と親しく言葉を交わされた。ブラジルからは留学・研修生を含め53人が参加し、国別では最多の参加者だった。今大会は日本文化、特に和食をテーマに選び、和食をテーマにした講演会、日本文化(和食)の継承、海外における和食の現状などについて意見が交換され、「和食文化を誇りに創造性を磨いていく」といった7項目の決議をした。
和食以外では、「重国籍を認めてほしい」「日系人に対する情報発信を行ってほしい」「観光ビザの開放(観光ビザの免除)をしてほしい」といった要望事項も決議された。会議では「二重国籍者はJRレールパスの恩恵が受けられない。改善してもらいたい」との意見も出された。
大会初日には和食の後援会に続いて、皇太子殿下ご臨席の歓迎交流会が開かれた。同交流会でブラジルから参加していた本橋幹久県連会長が皇太子殿下 と言葉を交わし、日本祭りについて説明、殿下は耳を傾けられていた。ハワイから参加した、とみたいく子さん(ラジオKジャパン社長)は、殿下が一度もハワ イを訪問されたことがないことから、「ぜひ、ハワイへも足を運んでください」と要望。殿下は「行きたいですね」と応じられた。
大会2日目は代表者会議が行われ、3分科会に分かれ意見が交換された。その意見を踏まえ7項目の提言がまとめられ、代表者会議で承認された。
7項目は次の通り。
(1)進化を続ける和食分を誇りに、創造性を磨く。(2)進出企業に協力する。(3)日本文化の普及を図り、ビジネスの発展に寄与する。(4)重国籍を認 めるよう要望する。(5)日系人に対し日本政府が情報発信することを期待する。(6)文化イベントを開催し、クールジャパンを広める。(7)観光ビザの開 放促進を求める。
◆減少する大会参加者
昨年の同大会には179人が参加しており、今大会は140人と参加者がかなり減少した。同大会は海外や日本で暮らす日系人が日本政府に対し改善してほしい こと、実施してほしい政策などについて討論、日本政府に訴えることを目的に開かれており、日系人の積極的な参加が望まれている。
参加者の減少については日系人協会関係者も認めており、広報体制が不備なのではないかと指摘している。確かに在日日系人が20万人に近くもいる現状で、彼 らの参加がほとんど見られないのは問題。在日日系人はさまざまな障害に直面していると思われるし、彼らに参加を積極的に呼び掛ける必要があると思われる。 このままでは同大会の存続も難しくなりそうだ。
2014年10月29日付
