海外日本語メディアに協力姿勢
【東京支社=瀬頭明男】海外日系放送協会(高木ラウル会長)の総会が10月25日、東京・内幸町のプレスセンタービル会議室で行われ、事業報告、予算決算などがすべて了承された。総会を前に24日、出席した各社の代表者は首相官邸に世耕弘成内閣官房副長官、内閣府に平将明内閣府副大臣を表敬訪問した。世耕副長官は席上、安倍総理の意向もあり、今後日系社会と密接な交流を重ね、手厚く支援していくと述べた。平副大臣も、所管のクールジャパンを実施する上で、日系社会への協力を要望した。
世耕副長官は、「先の中南米訪問で安倍総理は、各国首脳との会談において各首脳から、日系人の在住国への貢献、国民から尊敬されていると指摘されて感動。日系社会との密接な交流の必要性を痛感されている」と述べ、今まで日系社会を放置していたことへの反省の言葉を語った。「これまでは外務省に任せきりだったが、これからは違う。サンパウロで行われている日本祭りにも、関係省庁が力を合わせ、手厚い支援をしていく」とも述べた。
同副長官は、「海外広報の面で日本は、中国、韓国に大きな後れを取っている。各首脳からは、中南米にはこれだけ優秀な日系人がいる。このネットワークを活用したら中国、韓国には負けないのではないか、との指摘も受けた。各国の日本語新聞にも目を向け、広報をしっかりやっていきたい」と、海外で活動する日本語メディアにも配慮、協力していく姿勢を見せた。
平副大臣は「日本に観光客を呼び寄せるためには日本の良さを大いに海外へ伝えていく必要がある。日系人は日本の良さを体験し、その魅力を熟知している人が多い。こうした日系社会に目を向け、クールジャパンの成果につなげたい」と語った。
世耕副長官が言及した日本祭りへの支援については、在伯都道府県人会連合会からの要望もあり、それに添って準備が進められている。構想としては会場内に日本政府のブースを設け、関係省庁がそのブースで展示や商品陳列などを行うことになるようだ。細かなことはまだ発表の段階ではないという。
2014年11月8日付
