山口県萩市出身の幕末の思想家、吉田松陰の妹の「文」を主役に据えた大河ドラマ「花燃ゆ」の放送を記念して萩と吉田松陰兄妹をテーマにした展覧会が、9日からサンパウロ市リベルダーデ区の山口県人会館(Rua Pirapitingui,72)で開催されている。開催に先立ち、8日午後6時からオープニング・セレモニーが行われた。
セレモニーの開会に際し要田武山口県人会長があいさつし、「物足りないところがあるかもしれないが、できるだけのことはしました。今回の展示は萩市の全面協力があって実現した。ゆっくり見ていって下さい」と述べた。
来賓としてサンパウロ日本国総領事館総務政務班長の高本次郎領事が出席し、「山口県人会と言えば、昨年安倍総理がいらしたところで、今日来るのを楽しみにしていた。今回の展覧会は青年部が中心となって準備したと聞いている。これからも若い世代を中心に4世、5世と県人会の裾野を広げていってほしい」と祝辞を述べた。
今回の展覧会では日本に技術研修生として派遣され、現在はグラフィックデザイナーとして活動している津田レアンドロさん(27、3世)が説明文の日本語からポルトガル語への翻訳、会場のレイアウト、巨大な松下村塾の写真の制作などを行った。津田さんは「ブラジルの皆さんに萩の美しさ、吉田松陰の素晴らしさを伝えたかった。翻訳の作業は大変だったが、事務局員の伊藤紀美子さんの協力で何とか成し遂げた。山口県人会は僕が日本に行くのを助けてくれたから、今度は自分が県人会を助ける番だと思った」と話した。
会場には「花燃ゆ」に関する山口県内の新聞記事や吉田松陰・文兄妹の写真や年表を中心に松陰の句や松下村塾生の写真、萩市から贈られた萩市の写真やノボリも展示された。
展覧会は21日まで同会館で開催中。開館時間は午前10時から午後6時。また11日には説明会と座談会が午前11時から同会館で開催される。ポルトガル語の同時通訳もあり。
2015年4月10日付
