石川県人会(森永ジェラルド会長)主催の「第16回文化祭」が20、21日午前10時から午後5時まで、サンパウロ市パライゾ区の同県人会館で開催された。
当日の会場には俳句、水彩画、絵手紙、生け花、陶芸作品など様々な作品が展示され、見る人の心を和ませた。また、各種作品の販売や絵手紙のワークショップも催され、多くの家族連れで賑わった。
20日には、ブラジルアマチュア能楽連盟の松謡会に所属する小笠原潤氏とその弟子のルシアナ・ベローリ氏による「能」が披露された。能楽作品「羽衣」をポルトガル語に翻訳するなど新しい企画も盛り込まれた。演者のベローリさんは「理由もなく、日本文化に惹きこまれて」能楽を始めた。日本には2度行った経験があり、「整体法について調べ、能楽堂を巡った」という。
友達が能の指導をしているという80代の日系人女性は「本物の能とは少し違うけど、これはこれで良い」とコメントした。
会場に訪れたブラジル三指会の石井久順代表は「石川県は芸術の街。移民の数は決して多くはないけれど、芸術と精神を少しでも伝えたいという思いは熱い」と力説した。同県人会元会長の竹下康義氏は「陶芸は自前の電気釜で焼いている。食べ物も文化だけど、芸術も文化です」と語った。
昼食には同県人会手作りのカレーと福神漬、餅も販売され、参加者の胃を満たした。偶然訪れた滋賀県人会長の山田康夫氏は「陶芸をはじめ、文化祭のレベルが格段に上がっている」と評価していた。
2015年6月27日付
