日伯友好120周年プレート除幕も
【グァタパラ発・羽田和正記者】グァタパラ農事文化体育協会(茂木常男会長)は11、12日の両日、サンパウロ(聖)州グァタパラ移住地の同会館で入植53周年を祝う記念祭を開催し、11日には先亡者慰霊ミサと記念式典が行われた。日本移民発祥の地として「移民のふるさと」と呼ばれる同地には、かつての入植者をはじめ、地元や聖市などから多くの人が訪れ、同地に眠る先人たちへの思いを馳せた。
11日午前10時からモンブカ墓地で行われた慰霊ミサには、飯田茂在聖総領事館領事部長、那須隆一国際協力機構ブラジル所長、松尾治文協副会長、尾西貞夫援協副会長、吉田直人サンパウロ日本人学校校長、渡邉進南米産業開発青年隊協会会長をはじめ、サミール・レドンド・グァタパラ市長らと一般参加者を含む約60人が参列した。
「拓魂」と刻まれた慰霊碑を前に地元教会の聖歌隊による聖歌合唱が行われ、続いて来賓ら一人一人が献花。その後、一般参列者が焼香を行い、先人たちの苦労と功績をねぎらった。
午前11時から行われた記念式典は、日伯両国歌と市歌が地元マーチングバンドにより演奏された。続いて「日伯友好120周年記年」と刻印された記念プレートの設置を祝ってテープカットも行われ、華やかな幕開けとなった。
あいさつに立った茂木会長は、稲作、養蚕、養鶏を基幹産業として発展してきた同移住地の歴史を紹介し、「こうして53回目を迎えることができるのも、みなさんのご支援・ご協力の賜物です」と祝辞を述べた。
当日メーンステージでは太鼓や歌、踊りなど2日間で計85組の演目が行われたほか、婦人部や青年会による食事コーナー、同地日本語学校や地元住民らによる物販コーナーなども設けられ、訪れた多くの人が楽しんでいる様子だった。
また、農産展会場では、同文協農事部が同祭のために購入して地元日系農家に配った種から作られた野菜、果物・穀物、手芸品、書道や絵画など多数が展示されており、来場者の目を引いていた。
同地在住歴52年の同文化体育協会財務担当の新田築氏によると「今年は、ゲートボール場に屋根をかけるなどして施設の拡大にも努めた。県連のバスでの参加者は減っているが、地元住民など周辺地域からの参加者は年々増えている」という。
婦人部の手伝いに参加したロータリークラブの交換留学生・對馬(つしま)ゆうみさん(20、佐賀)は、「早朝4時に起床して、5時から仕込み。腕が筋肉痛 になった」と少し音を上げながらも「日本のアルバイトと比較してみても仕事内容は重い。けれど、だからこそ婦人部の方々はこんなに元気なのでは」と笑顔も 見せた。
同祭に訪れたリべイロン・プレット市在住のサベール氏(65)は、日系の祭りの長所について「安全で、代表的な日本料理があり、民族舞踊があること」と語った。
2015年7月15日付
