今月24~26日まで開催される県連(本橋幹久会長)主催第18回フェスティバル・ド・ジャポンで、毎年恒例の各県人会の郷土食。今年も数回にわたり、各県人会自慢の郷土食を紹介する。(佐久間吾朗記者)
大分県人会(矢野敬崇会長)からは「だんご汁」と「吉野鶏めし」が出される。だんご汁は、幅広く伸ばした団子と野菜がたっぷり入った大分県を代表する郷土食で、家庭でもよく食べられている。
「だご汁」と呼ばれる、だんご汁と似た料理は九州各地にあるが、だんご汁との最大の違いは肉を一切使わないこと。そして欠かせないのは、里芋、ごぼう、ニンジンと全国一の生産量を誇る乾シイタケ。これらの素材でうま味を出し、汁の味付けには2種類以上を使った合わせ味噌を使用。最後に刻んだ油揚げを乗せるのが大分県人会流だ。
最高の味を出すために、野菜を切ったり、団子を練る等の作業はすべてフェスティバル当日に行われる。団子は手作りで粉から練っており、シコシコとした噛みごたえが堪能できる一品となっている。
「吉野鶏めし」は大分市南部の吉野地区の郷土料理。20年前に大分県へ行った60歳の研修生が、「大分の料理を何か覚えたい」と吉野鶏めし保存会で3カ月研修し、その味をブラジルに持ち帰った。「同じような料理は多いが、醤油や鶏肉の味付けを工夫して、10年以上『フェスティバル・ド・ジャポン』で出している」と大分県人会の伊東信比古理事は話す。最近では、大分県でも地元住民が中心となって普及に努めており、日本での知名度も上がっているという。
伊東理事は「郷土食の味を若い人に覚えてもらいたい。そのためには本物の郷土食を作って、提供しないといけない」とし、「大分に行く研修生にも、何か1つ郷土食を食べて覚えてこいと言っている。一番の目的は郷土食を出して、広めていくこと」と、「フェスティバル・ド・ジャポン」で郷土食を出す意義を語った。(つづく)
2015月7月21日付
