今年はパラグアイ福岡県人会創立55周年、アルゼンチン同会創立50周年の節目の年。各国の式典に参加するため、南米を訪れていた小川洋福岡県知事に帰国直前、話を聞いた。
海外の福岡県人会への訪問は初めてとなる小川知事は「何十年にもわたってつながり続ける福岡県人会の結束の強さを目の当たりにした。はるばるやってきて本当によかった。困難の時期を乗り越え、今を築き、産業の発展や日本との友好関係に貢献している各国の福岡県人の存在力を実感した。非常に心強い。これからも連携を強め、絆をもっと深めていきたい」と熱く語った。
福岡県からの海外移住は1885年のハワイ移住に始まった。異国の地で互いに助け合いながら生きていくために「海外福岡県人会」を設立。現在、移住者やその子孫などで構成される県人会は、世界9カ国21カ所に存在する。1962年には海外移住者の援護対策や連絡提携を行うために日本で「福岡県海外移住家族会」が結成された。来年は第9回福岡県人会世界大会がメキシコで行われる。
また時を同じくして、小川知事は2016年に五輪を開催するブラジルのリオ市で、20年東京五輪・パラリンピックのキャンプ地誘致キャンペーンも行った。キャンプ地誘致に力を入れる目的は、国際交流を通じた地域の活性化だという。多くの国際大会が行われるほどの競技施設の充実ぶりに加え、交通の利便性、食の魅力をアピールする。
東京五輪に関して、各地でキャンプ地誘致の動きが活発化している。小川知事は「1つでも多くの国、多くの種目を招きたい。キャンプ地誘致をきっかけに、日本の各地、世界の多くの人へ福岡県の魅力を発信していきたい」と意気込んでいる。
サンパウロ新聞 2015年11月26日付
