今月21日にサンパウロ市で行われたブラジル公演のために来伯していた日本の歌手・五木ひろし氏が翌22日、自身の出身県である福井県と馴染みの深いサンパウロ州コロニア・ピニャール(福井村)を訪問した。
福井県人会の西川修治会長によると五木氏は、22日午後0時半にヘリコプターでコロニア・ピニャール会館後ろのサッカー場に到着。福井県人12家族を含めた地元の人々約100人が国旗を降って出迎えた。
また地元の「飛翔太鼓」のメンバーが太鼓を演奏して歓迎し、演奏後に五木氏も「僕も太鼓が好きなんです」とバチを握って実際に太鼓をたたくシーンもあったという。
記念植樹を行った後、会館内に入った五木氏はコロニア・ピニャールの住民たちと懇談。西川会長が「ブラジルに来るだけでも大変なのに、よくコロニア・ピニャールまでおいでくださいました」とあいさつし、西川会長と小俵(こだわら)ジョゼ市長から感謝状が渡された。その返礼として五木氏は持ち歌を1曲、生で歌った。
コロニア・ピニャールでは会館で昼食を用意していたが、次の予定があるとして五木氏は同地在住で同じ福井県美浜町出身の山下治さん(80)の自宅を訪問。約1時間にわたって山下さんの農園などを見学したという。
西川会長は「五木さんには福井村の入植当時は土壁の家だったことなどを説明しました。五木さんは日本ではあまり田舎には行かないと言われていましたが、わざわざコロニア・ピニャールまで来てくれて、本当に情けのある人だと感じました」と感動していた。
サンパウロ新聞 2015年11月28日付
