安倍総理からの祝状と記念品が贈呈
在サンパウロ(聖)総領事館(中前隆博総領事)は「平成27(2015)年度100歳以上高齢者表彰式」を、11月27日午後3時から聖市モルンビー区の在聖総領事公邸で行った。今年度の同館管内表彰対象者は32人で、会場には当事者13人と代理人19人が出席。親類ら38人が見守る中、安倍晋三内閣総理大臣からの祝状と記念品が中前総領事から出席者に手渡された。
来賓には呉屋春美文協会長、菊地義治援協会長、本橋幹久県連会長、五十嵐司熟年クラブ連合会会長が出席。中前総領事は表彰者に対し、「日伯外交関係樹立120周年、在聖総領事館開設100周年の記念すべき年に、皆様の100歳のお祝いをできますことは大変喜ばしいことだと思います。100年にもわたる長い歴史をお持ちである皆様は、これまで様々な苦労や喜びを家族や友人に支えられながら今日まで歩んで来られたことと思います。これからも皆様が、ますます健康で歩まれることをお祈りしています」と敬意を表した。
祝状と記念品授与後、菊地会長が乾杯の音頭を取り、「100歳バンザイ、サウーデ、ビーバ、バンザイ」と威勢よく発声。その後記念撮影を行い、別室で食事を取りながら、出席者はにこやかな表情で長寿の喜びを分かち合っていた。
表彰者の一人、聖州マリリア在住の松本ヨシさん(101、沖縄)は19歳の時に来伯した。到着後、リンスで2年間くらい洗染業を、その後マリリアでは食品などを売る雑貨屋を営業し、生計を立てたという。101歳を振り返り、「ブラジルで天皇陛下や総理大臣、そして総領事にもお会いできてとてもうれしく思います」と喜びを見せた。長生きの秘訣を問うと、「家族と仲良くすることと13人の曾孫たちの顔を見ることです。また、カトリックの婦人会で活動しているのですが、毎週日曜日は必ずミサでお祈りをしています。神様次第ですが生きられるところまで生きたいですね」と闊達(かったつ)に話した。
同じく表彰を受けたイトゥペーバ在住の岡崎君さん(99、広島)は、14歳の時に来伯。付添人の娘の幸子さん(70、2世)に話を聞くと、「母は当時、ブラジルへ来たくなかったそうです。母はコーヒー農場で働き、話を聞く限りではドラマの『ハルとナツ』以上に苦しんだと私は思います。現在は『花咲爺さん』や『桃太郎』などの日本の昔話を読んだり、編み物をして楽しんでいます。100歳になったら子供に戻るんですかね」と話していた。
なお、日本における同表彰対象者は9月1日現在で3万379人(厚生労働省発表)。海外在留邦人の同表彰対象者は70人で、在聖総領事館管内在住者の32人は世界最多(在聖日本国総領事館発表)。同管内に住む100歳以上の海外在留邦人の総数は215人。
管内表彰者32人(1人は公開不可)は次の通り(敬称略)。
【本人出席表彰者】
新城敏(102、沖縄)、新山新一(101、山口)、松本ヨシ(101、沖縄)、平野政子(101、熊本)、城間盛喜(100、沖縄)、吉雄ミユキ(99、東京)、脇静子(99、岐阜)、馬場秀雄(99、北海道)、谷尾幸男(99、三重)、田辺トシ(99、北海道)、岡崎君(99、広島)、髙野正五(99、北海道)。
【表彰者】
上野三治(100、北海道)、親泊ナヘ(105、沖縄)、安富祖カマド(102、沖縄)、白石リツ(100、愛媛)、住岡カズミ(100、広島)、武冨政子(100、佐賀)、新津英三(99、北海道)、鳥居シヅコ(99、愛知)、中村文子(99、福島)、斎藤武平治(99、福島)、大畑靖(99、静岡)、塩﨑きくの(101、香川)、髙木實(101、香川)、原屋敷キク(101、宮崎)、田中晴子(100、福岡)、池田ゆき(100、山形)、松田アサヱ(99、福岡)、上野末雄(99、広島)、三島スイ(99、福島)。
サンパウロ新聞 2015年12月4日付
