6日目。一行は午前8時にモッソロのホテルを出発し、リオ・グランデ・ド・ノルテ州の州都ナタールへと向かった。
道中、バスからはどこまでも続く、岩が突き出た緑の広野が見える。そこを過ぎると、人が住む集落がポツリポツリと点在していた。酪農農家らしき牧場があり、大都会サンパウロでは絶対に見られない牧歌的な景色だ。途中のラジェスで休憩となったのでバスを降り、周囲を散策すると馬が2頭放牧されていた。さらに、近くからは牛小屋の匂いがした。記者の実家の近くには牛の畜産農家があったので、すぐ分かった。これは懐かしい匂いである。
その後もバスは順調に走り、正午過ぎナタールへ到着。昼食後、バスでの市内見学となった。ナタールは思ったより都会だ。バスは街を通り抜け、真っ青な海を横目に2007年に開通したというニュートン・ナバーロ橋を横断。橋からはナタールの街が一望でき、都市部と森林地帯、ポテンギ川と海が共存する最高の景色がそこから見えた。
橋を往復した後、港とセントロ地区を通りナタール観光センターへ。センターの建物は19世紀末に建設されたもので、浮浪者の避難所、孤児院、刑務所と時代時代で姿を変えてきたそうだ。現在は観光センターとなり、民芸品の販売、ノルデステ地方伝統の音楽「Forro」のイベントなどが開催されている。小高い場所にセンターはあるので、テラスから美しい市内の景色を見渡すことができた。
センター内には民芸品を売る店が連なり、ここでも2日目同様に買い物に精を出す女性陣とベンチに腰掛け休憩する男性陣の対照的な姿を見られた。
センターを後にし、ポンタ・ネグラ海岸近くの土産物屋に移動。そこから遠くに見える、有名なカレカ丘をグループごとに見学。午後5時半、一行はホテルにチェックインし、同7時、現地日系団体との交流会へ出発した。(つづく、佐久間吾朗記者)
サンパウロ新聞 2016年4月13日付
