06/03/2026

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ニッケイ新聞 2016年6月30日  恒例の『第19回日本祭り』開催まで、わずか2週間に迫った。来月8日から3日間、聖市のサンパウロ・エキスポセンター(Rodovia dos Imigrantes, km 1,5, Cursino)(旧イミグランテス展示場)で18万人を超える来場者を見込んでいる。リオ五輪を迎える今年はテーマが「スポーツと健康」。1800人収容のメインステージでは日本からのゲストも多数参加予定のほか、著名な柔道選手を招いた「スポーツコーナー」や毎年若者に人気の「ミス・ニッケイ・コンテスト」など人気企画が目白押しだ。 ▼混雑解消! アクセスも便利に  毎年、高速道路から入口までが大混雑するのが悩みの種だった旧イミグランテス会場。運営がフランス系外資企業に代わって、大規模な投資をして全面的な改良工事を行い、それがようやく終った。その結果、会場までに新たに二つの道路が完備され、計三つの経路ができたことで、大幅な混雑解消が期待される。  くわえて、5千台収容可能な立体駐車場が新たに建設され、駐車場から会場までを直接結ぶ横幅10メートルの遊歩道も設置された。雨天でも濡れずに、移動することが可能だ。体の不自由な方のために車椅子も60台ほど完備されている。  例年どおり、ジャバクアラ駅から無料送迎バスも出る。入場券は現在、各所で販売中。前売り20レアル、当日23レ。70歳以上、8歳以下は入場無料。詳細の問い合わせは、県連(11・3277・6108/11・3277・8569)まで。 ▼リオ五輪も間近! 数数の〃お家芸〃披露!  「スポーツと健康」をテーマとした今年は1500人程度収容可能な「スポーツコーナー」が特別開設される。詳細はまだ明らかとなっていないが、在聖総領事館は、日本から五輪メダリスト級の選手を招き、ワークショップやデモンストレーションを行う。また、ブラジル陸軍からも柔道などの代表クラスの選手が参加する。  また、トヨタ自動車がスポンサーとなって、障害を抱える学生を招いた卓球のデモンストレーションや、空手や剣道など、日本の数々の〃お家芸〃である武術やスポーツが披露される予定だ。  4年後の五輪開催地である東京からは、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会も出展し、入口近くに「足湯コーナー」が設置する。4万平方メートルもある広い会場を歩き疲れた来場者に、まるで温泉で足湯に使っているような安らぎを与える空間となりそうだ。   第19回フェスティバル・ド・ジャポン=実行委員長市川 ...
ニッケイ新聞 2016年6月29日  一昨年に安倍首相が来伯したことにより、昨年の日本祭では日本政府関係の出展が増えた。今年はさらに、それが本格化することが期待されている。いまもって詳細は明らかにされていないが、「日本祭の目玉」の一つといえるレベルにまでなっているか――大きな関心が集まっている。  「飾り巻き寿司」を披露し、有名な当地漫画の登場人物「モニカ」の顔を巻き寿司で再現、笹切り職人も実技を披露するなど話題を呼んだ「農水省」。今年も日本食の紹介事業をする。寿司衛生や発酵調味料などに関する五つのセミナーを行ない、日本食への理解を深める。  そのほか、「JETRO」は日本のキャラクター関連施設や、ポケモンなど当地でも人気の高いアニメの紹介をし、「JICA」は日系社会青年ボランティア30周年事業の紹介、「外務省」はサンパウロ・ジャパン・ハウスの紹介を予定するなど、日本政府およびその外郭団体は、昨年以上に積極支援をするようだ。  初参加となるのは、大手スポーツ用品メーカーの「アシックス」。「スポーツと健康」にちなみ、子供や大人向けにスポーツ衣料などの販売促進を行う。数年前に伯国に参入した大手旅行会社「JTB」も今回初参加。観光立国を目指す「観光庁」からも、日本の豊かな観光資源が紹介される。 ▼老若男女が楽しめる古今の日本文化  メインステージでは、4年連続出演となる「南米武芸協会」による武芸披露が土曜(午後4時5分~35分)に行われる。風の流小川派の系譜を汲む同協会の公演は、チアゴ・モラエス指導師により監修され、キレのある見事な剣さばきで観客を魅了する。  恒例の人気企画である「ミス・ニッケイ・ブラジル」を決めるコンテストは、土曜(午後5時50分~9時)に行われる。全伯各地で予選を勝ち抜いた30人以上の選りすぐりの美女たちが、頂点を目指して美を競い合う。前日の午後5時半からは、リハーサルも見学できる。  「国際交流基金」の協力で、2人組の日本人ダンスユニット「Hilty&Bosch」が土曜(午後17時15分~45分)、日曜(午後1時~1時半)両日に出演する。30カ国150都市以上で公演を成功させてきた実力派で、幼馴染だからこそできる息の合ったパフォーマンスで、超人的なスピードとパワー、卓越したコントロールによる緩急あるストリートダンスで観客を魅了する。  舞台の大トリを務めるのは、日曜(午後5時半~7時まで)の「秋葉コスプレサミット」。伯国は日本で開催される「世界コスプレサミット」でも毎年優勝者などを輩出する常連国。日本に劣らず、レベルの高い舞台で毎年来場者を沸かせる。  その他、天才少年として知られる歌手の重山テディさんや、マイケル・ジャクソンの天才的物真似をすることで有名なリュー・ムラカミなど若手日系歌手ほか、毎年各地を歌謡公演して回る日本の中平マリコさんや、米国育ちでクラシック・ジャズ・ポップなど様々なジャンルを歌う実力派歌手の近藤まりなさんなども出演する。  主要舞台のほかでは、様々な広場が設けられ、老若男女問わず、あらゆる世代が楽しめる広場が設けられている。「文化芸能広場」では、茶道、書道、折り紙、絵手紙など様々なワークショップを楽しみ、展示が見られる。  テーマを与えて遊ばせ未来に夢を与える「子供広場」や、高齢者向けにマレットゴルフやマッサージなどが企画される「熟年広場」。その他、200点近い出展を誇る充実したバザーなどが開催される。  同日本祭りで最も人気が高い、47都道府県の自慢の郷土食を味える「郷土食広場」の詳細については、7月1日付けの特集にて掲載する。     PROGRAMAÇÃO DE...
ニッケイ新聞 2016年7月1日  創立60周年を迎える新潟県人会(南雲良治会長)が3日午前10時から、記念式典を聖市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開く。  母県からは泉田裕彦県知事を始め、20人の慶祝団が駆けつける。前日夜には県人会主催の懇親会を開き、一団を歓迎する準備を整えている。  式典では敬老者表彰や、今年80歳を迎えた会員への金杯授与などの後、昼食に移る。余興には祥こう(水偏に工)流による吟剣詩舞のほか民謡、日本舞踊などが披露される予定。  創立式典に関連し翌週の県連日本祭りでは、恒例の婦人部手作りの白餅だけでなく、包丁や新潟県産の日本酒、柿の種など関連物販も行なう方向だ。  式典に関する問い合わせは同県人会(11・3209・5116)まで。   □関連コラム□大耳小耳  今週末に60周年式典を控える新潟県人会が、忙しい合間を縫って準備をし、来週の県連日本祭りで「県産品の物販」を行なうことになった。役員らが「『柿の種』を並べる」と言ったので「それが郷土食なのか」と少し不思議に思ったが、調べてみたら確かに新潟県発祥のおつまみだった。ちょうど日本では先月27日から、亀田製菓が柿の種「シュラスコ味」を期間限定で発売したばかり。当地の人間が食べたら、どんな感想を漏らすか気になるところ。県人会の皆さん、ぜひシュラスコ味も陳列を。
ニッケイ新聞 2016年6月30日  ブラジル日本交流協会(二宮正人会長)の研修留学生らが第19回日本祭り(サンパウロ・エキスポ、7月8~10日)で今年も『布地蔵』を販売する。東日本大震災の復興支援として、数年前から継続している。 同品は津波による甚大な被害を受けた、宮城県名取市の箱塚桜団地仮設住宅で暮らす婦人らが手作りしたもの。被災以来、仮設住宅で暮らす婦人らが手仕事を通じて仲間作りにつながり、販売され広く喜ばれることで、生甲斐に感じているという。 キットの入手や販売支援などを、同協会と姉妹団体である日本ブラジルかけ橋の会が共同で行ってきた。4月の来伯前に仮設住宅を訪れ伯国文化に関する交流事業を行ってきた研修生だが、まだ復興は道半ばであることを痛感したという。 代表の石山和生さん(21、栃木)は「当日は写真展も行います。一人でも多くの人に津波の恐ろしさや防災の重要性を理解して頂き、前を向いて歩み始めた被災者の背中を一緒に押して欲しい」と来場を呼びかけた。 布地蔵は130体限定。30レアル。ニッケイ新聞ブース内にて販売する。
ニッケイ新聞 2016年6月29日  日本国外を拠点にした広報文化施設「ジャパンハウス(仮称)」(以下JH)の第2回日系団体説明会が24日午後、聖市内の総領事館内で行われた。文協の呉屋春美会長、援協の菊地義治会長ほか日系団体各代表者ら30人近くが参席し、中前隆博総領事や平田アンジェラ事務局長から進捗状況の説明及び意見交換が行われた。  JHの基本的なコンセプトが説明されたが、肝心の日系団体との協働の可能性については、まだ不透明だ。平田事務局長は「どの団体がどういうコンテンツ(芸能や特別技能)を持っているか。それぞれ協働の可能性を探り、協力して一つのものを作り上げていきたい」と語り、「きちんと結果を示していかなければいけない。企画をどう実現させるかが最大任務だ」と語った。  今回は、伯国社会に受入れられるよう独自企画されたという案も一部公開された。例えば、バナナの皮の繊維を使った芭蕉布やカシューナッツの樹液から漆を作るなど、当地のものを材料として、日伯技術交流を促進しようとの案だ。  来年3月のオープンに向けて、今後メディアとの連携により、戦略的に盛り上げていくという。来月の第19回日本祭りでは、JH用ブースを設けて建物に装飾されるヒノキや和紙の展示。12月の100日前イベントでは、伯国の植物多様性をテーマとして、フラワーアーティストの東信さんの展示をショッピング・イグアテミーで企画している。   □関連コラム□大耳小耳  今まで日系社会では伝統的な日本の姿が取り上げられがちだったが、ジャパンハウスでは、より現代的な側面も積極的に訴え、幅広い「真の日本」を伝える狙いがあるという。驚きと魅力に溢れた「正しい姿」の日本を体験できる場所を作り上げることが目的だとか。「考え方の説明」よりも、そろそろ具体的な中身の方も教えて欲しいとの声が。日本料理教室を毎週やって各県の郷土食まで教えるとか、日本企業の先端テクノロジー展示を月替わりでやるとか、日本から各種職人を呼んで驚異的な実技を披露するとか、具体的な内容も教えて欲しいところ。
ニッケイ新聞 2016年6月28日  来月8日からサンパウロ・エキスポ(Rod. dos Imigrantes, km 1,5)で開催される第19回日本祭りに、今年も『高齢者広場(Espaco da Terceira Idade)』が設置される。運営者の鈴木・牧ウィリアンさん、神谷牛太郎聖市議が来社し、様々なプログラムを紹介した。  JICAシニアボランティアの与那覇博一さんが、認知症予防について講演するほか、無料マッサージ、ペットを利用したリハビリ体験できる。広場内にはゲートボールコートが設置され、競技の体験や健康体操などのワークショップが実施される。  他にも囲碁や将棋教室、カルタ大会や近隣の大学の看護学生による健康診断も行われる。 鈴木さんと神谷市議は「日本文化の大事な部分でもある敬老を実践しています。皆さんで健康になりましょう」と呼びかけた。  問い合わせは県連(11・3277・8569)、鈴木さん(同・99604・2335)まで。
 ブラジル都道府県人会連合会(県連)が創立して、今年で50周年の節目の年を迎えた。創立50周年記念式典は8月7日に衆議院議員の河村建夫氏が出席する予定で、サンパウロ州議会で開催されることが決定している。県連では毎年、日本祭りをはじめ、ふるさと巡り旅行などの恒例行事を実施しているが、傘下会員の各県人会からは年間6万レアルの一般収入しか入らないのが現状だ。約350万レアルにも及ぶ膨大な経費がかかり「綱渡り的」と言われる日本祭りでの成否に左右されながらも、その収入に頼らざるを得ないという。半世紀を迎えた記念の年に、新しく県連会長となった山田康夫氏に今後の方向性などについて話を聞いた。(松本浩治記者) ◆創立50周年記念行事  当初、9月18日にサンパウロ市内のブッフェで予定されていた県連創立50周年記念式典は、8月5日から開催されるリオ五輪開会式に出席する河村建夫衆議員議員の予定に合わせた形で、同氏出席のもと8月7日午前9時半から聖州議会のフランコ・モントロ講堂で行われることが決定している。  河村氏は同4日にリオ入り。5日のリオ五輪開会式に出席後、翌6日には聖市の山口県人会を表敬し、イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑にも参拝する予定だ。  当初、河村氏の講演も予定されていたが、スケジュール的に難しく、式典への出席のみとなるようだ。  経費の問題上、50周年記念事業は限られ、式典以外には毎年の報告書に写真を合わせた「写真集的な」(山田会長)「50年の歩み」記念誌を来年半ばに発刊する予定。 ◆日本祭り  今年19回目を迎える日本祭りは、会場となるサンパウロ・エキスポ(旧イミグランテ展示センター)の改築により、天候に左右されない全天候型の室内施設となった。また、新たに4500台が収納できる駐車場が完備され、駐車場から会場まで屋内の遊歩道を通って行けるようになった。さらに、会場の出入り口も2カ所に増やされたことで、これまで車で来場しながらも渋滞で会場入りできなかったケースを緩和できるそうだ。 山田会長によると、現在の県連の一般年間経費は20万レアルが必要だが、傘下会員である各県人会からの年間収入は約6万レアルで、「日本祭りへの依存体質は変えられない」状況という。  「入場料を取っているからには来場者に納得してもらえるものを提供して内容を充実させ、リピーターを増やすことを考えなければならない」 ◆意識改革必要な県人会と県連  そうした中で「県連の対応もプロ化していく必要がある」とし、「各県人会を強くしていくためには、従来の親睦団体としての県人会活動だけではやってはいけない」と指摘する。  「現在、県人会の格差がすごく目立ってきており、1世世代が減少する中で、生き残っていくためには各県人会の意識改革が必要になる。そのためには、若い人たちに各県人会に入ってもらわなければならないが、現在は会長の3分の2が2世会長となっており、優秀な人材、特に女性会長が増えていることも明るい兆しになっているのでは」と山田会長。今後の県連の方向性として、世代が変わって言葉の問題で母県との連絡が取りにくい県人会事務の仕事を県連が窓口になって行うことも考慮しており、「そのためには現在の(日本語が話せる人材が少ない)県連事務局の体質ではやっていけない」とし、その資金作りとして日本祭りの継続や強固な体制作りの必要性を強調する。  そのほか、県費留学生・技術研修生問題について山田会長は、2014年8月に安倍晋三首相が来伯した際、日本政府の補助金制度を復活させる嘆願書を県連側から提出したという。  「留学生を一人受け入れてもらうのに年間300万円もの経費がかかり、今も半分以上の都道府県が県出身子弟しか受け入れない状況にあるが、この制度は今後も続けていただきたい」と山田会長は、現在の各県人会の2世会長のほとんどが留学生OBであることにも触れ、各県での制度継続を願っている。  今後の県連の役割について山田会長は、日本とブラジルとの交流関係において、日系社会の中でブラジル日本文化福祉協会の求心力が以前より無くなりつつある中、「県連は日本の外務省とも直接、話ができるなど日本とのパイプがある。また、日本祭りでのスポンサー探しにおいても、役員が自分たちで頭を下げて回れるフットワークとメリットがある」とし、今後は日本政府との直接的なやりとりも視野に入れている。  「10年ほど前、『10年後には、5つや6つの県人会は潰れているかもしれない』と思っていたが、10年経った現在もまだ、どこの県人会も潰れてはいない。県人会の活性化が県連の活性化につながる。継続性のある県連を目指していきたい」と山田会長は、創立50周年の節目を迎えて新たな意気込みを表していた。 サンパウロ新聞 2016年6月25日付
 サンパウロ州ミランドポリス市にある第2アリアンサ「鳥取村」の入植90周年記念式典が、7月23日午前9時半から同地の自治会館(Rua Shigueichi Fujissawa, 691)で開催される。当日は母県から県庁、県議会、教育委員会関係者など約10人の慶祝団が来伯して出席する予定で、開拓先亡者慰霊法要をはじめ、記念式典、敬老会、祝賀昼食会、日本語学校生徒及び県人関係者のアトラクションなどが行われる。(松本浩治記者)  第2アリアンサ「鳥取村」は、1924年の第1アリアンサ創立を受け、海外移住地の開拓を希望した当時の鳥取県知事だった白上祐吉氏が鳥取海外協会を組織。26年8月7日、信濃海外協会と共同で第1アリアンサの隣接地に土地を購入し、同村を創立した。現在、同村の日系家族は約30家族で、うち鳥取県出身者及び子弟は3家族のみだが、在住者たちは「鳥取村人」の意識を持ち、村を支えている。  「第二アリアンサ四十五年史」によると、翌27年に鳥取村に足を踏み入れた第1回入植者は、信濃(長野)扱い11家族92人、鳥取扱い5家族26人、熊本扱い12家族57人となっており、総数28家族175人がいたという。  27年5月24日、サントス港に入港した同村入植者175人は、当時の信濃協会理事だった輪湖俊午郎氏が鉄道側と交渉して特別列車を仕立てたため、サンパウロ移民収容所に入ることなく、直接現地入りすることになった。しかし、そのことが皮肉にも5人の死者、重軽傷20数人を出す大事故につながった。  トラベッサ1区に入植した故・中尾喜代治さんは、大事故の様子を「第二アリアンサ四十五年史」の中で次のように記している。  「同(ソロカバ)駅を離れる事三キロの地点にさしかかった際、俄然前方より驀進(ばくしん)して来たサンパウロ急行列車とあわやと云う間もなく正面衝突、現場は一瞬にして修羅の巷と化した」―。  一方、26年に12歳で渡伯してその後に同村に入植し、2001年8月に開催された鳥取村入植75周年記念式典で祭典委員長を務めた故・前田撲(すなお)さんは、「その頃は鳥取県出身者と長野県出身者の対立もあり、長野県人の前を通るとよく、いじめられました」と当時を振り返っており、その頃は各人の県人意識が強かったことがうかがえる。  当時の戦前移住者の率直な気持ちと同様、前田さんも「10年間ブラジルで働いたら、すぐに日本に帰る」という心構えでいたが、戦後の「勝ち負け抗争」が帰国を阻んだ一つの理由だったようだ。    ◎   ◎  鳥取村には、1994年から鳥取県が日本語教師を派遣しており、去る5月24日には第12代日本語教師として大場諒(おおば・あきら)さん(29、鳥取県米子市)が来伯し、2年間の予定で現地に赴任している。  第2アリアンサ日本語学校保護者会会長の河北ナンシー美智子さんによると、日本語学校の生徒は4歳から17歳まで18人が在籍し、クラスごとに週2~3回の授業を受けているという。  鳥取村関係者は「1926年に鳥取県から移住者が入植してより、我が第2アリアンサ村は今年の7月で90周年を迎えることととなりました。平素よりお世話になっております近隣の方々とともに祝うことができたらと、村民一同願っております」と当日の出席を呼びかけている。  詳細についての問い合わせは同村会(電話18・3708・1335)まで。 サンパウロ新聞
ニッケイ新聞 2016年6月25日  ブラジル熊本県文化交流協会(田呂丸哲次会長)は4月に熊本大震災の義援金専用口座を開き、そこには現在までに約37万レアル(1120万円)の寄付金が寄せられた。今月の8日、全義援金のうち15万レアルを母県へ送金した。先没者を偲ぶ『第14回追悼供養』を19日午前11時から開催した折り、同会役員らは揃って寄付者への感謝を口にした。  今回は熊本県を中心に4月に発生した地震被害を受け、震災で亡くなった人々の慰霊法要を同時に行い、同会員を中心に約90人が参加した。最初に熊本地震の犠牲者や、同会の先没者へ一分間の黙祷が捧げられた。  田呂丸会長は挨拶で「先祖に対する感謝を決して忘れてはいけない」と強調。熊本地震に言及し「今も多くの人々が避難所に暮らしている。犠牲者のご冥福と、母県の一日も早い復興を祈りましょう」と訴える。  東本願寺の川上寛祐師による読経とともに、参加者は神妙な顔で焼香を行なった。川上師は法話で「阪神淡路、東日本、そして熊本と、人間の力が及ばないような大震災が続いている。私たちはいつ無くなるか分からない命を生きている」と説き、「先祖をはじめ、ご恩を頂いて生きている。そこに感謝することが大事」と述べる。  参加者の三浦重幸さん(77、二世)は、「僕らもブラジルから応援している。ますます皆で助け合い、仲良くがんばってもらいたい」と真剣な表情で語った。  義援金について赤木数成書記に尋ねると、「マット・グロッソやミナスといった遠方からの寄付もあれば、ふらりと事務所に来た男性が50レ札の厚い束をいくつも取り出し、計2万レもの寄付をしたこともある」と語った。非日系人から2レや5レといった小額の振込みもあり、「生活費に困っているような人が、やり繰りして送金してくれたのでは」と目頭を押さえた。寄付は約500の個人、約30の団体から届いた。  集まった寄付の送金方法だが、日本へ直接送ると25%前後も課税される場合があるため、定款を銀行側に提出し、特別な「義援金扱い」で送った。これにより18米ドルの手数料と0・38%の低課税のみで送金手続きが可能。  同義援金の送金は今回が初。慎重を期して、義援金約37万レのうち約15万レを送金。熊本県側で14日、無事に届いたことが確認された。同会には現在も義援金が届き続けているため、今後3回に分け、残りの義援金を母県へ送る予定。  田呂丸会長は「一世が少なくなって日系社会のつながりは弱まったと思っていたが、今まで全く接点が無かった日系団体からの寄付も多く、大変驚いている」と感謝の気持ちを述べた。   □関連コラム□大耳小耳  読経をつとめた川上寛祐師は、去年4月に帰国した東本願寺の元輪番・菊池顕正師の安否に言及。熊本県出身の菊池師は南阿蘇に暮らしており、地震後に電話したところ、「棚の上にあるものが落ちた程度」だったとか。熊本県人会の赤木書記の親戚は、現在も全員が車中泊を強いられている。また熊本県庁の職員の中にも「日中は震災復興のために走り回り、夜は壊れかけた家に入れず車に寝ている」人がいるという。数字には現れない被災者の辛さを軽減するため、今後も伯国からの支援を続けていきたいところ。
18日の「海外移住の日」に合わせ  【熊本発・吉永拓哉福岡支局長】6月18日は、第1回契約移民を乗せた笠戸丸がサントス港に到着した日。ブラジルでは「移民の日」として様々な場所でミサや行事が行われている。一方で、日本でもこの日を「海外移住の日」に定めてはいるものの、母国では記念日として特に行事がない。そんな中、移民の父・上塚周平の故郷である熊本県では、ブラジルに縁がある若い世代が中心となって「熊本ブラジルの日 実行委員会」を組織し、6月18日を同県とブラジルの友好記念日として祝おうとイベントを催した。  イベントの企画者は、熊本市を拠点にサンバダンサーとして活動する伊藤雅史さん。伊藤さんは昨年9月から半年間、サンバの修業でブラジルに滞在。その際、サンパウロ(聖)市で熊本県人会の日下野良武さんと会い、「熊本に住む若者たちの手で、熊本ブラジルの日を作ってほしい」と頼まれた。その後、伊藤さんは、聖州プロミッソンのコロニアを訪ね、上塚周平の墓参りや熊本県人たちとの交流を深めた。  このような経緯から、「海外移住の日」に合わせてイベントが開催される運びとなった。  『ツナガル マジワル 熊本ブラジルの日』と題したこのイベントは、18日午後7時から熊本市内にあるレストラン「Tutti」で行われた。  熊本県はブラジル人が少なく、当日会場にはブラジル人がまったく見当たらなかったが、それでも約120人が集まり、ブラジルに対する熊本県民の関心の深さがうかがえた。また、イベントにはブラジルで民踊指導を行っている田中豊渕さん、リベルダーデ東洋人街の教会で牧師をやっている徳弘浩隆さんら、コロニアに関わりがある人たちも参加していた。  会場では、ブラジルの料理や飲み物が振る舞われた。その食材がユニークで、干しダラの代わりにトビウオの一夜干しを使ったボリーニョ・デ・バカリャウ、馬肉で作ったキビ、地元の黒豆や県産牛のスネ肉を使ったフェイジョアーダなど、熊本とブラジルの食文化を融合した料理にこだわった。  参加者たちが料理に舌鼓を鳴らす中、スクリーンではブラジル日系社会の歴史が紹介された。  プレゼンテーターは山本真実さん(29)と村上優衣さん(27)。2人は劇団「笠戸丸」のユニットとして、2009年にブラジル公演を行ったことがある。  「地元熊本の人たちに、まずはブラジル日系社会の存在を知ってもらいたい」という2人は、公演の際に世話になった弓場農場やピラール・ド・スールでの思い出を熱く語った。  続いて、伊藤さんがプロミッソンを紹介した。  同移住地は熊本県にルーツがあることから、熊本地震の際は逸早くコロニアで募金を行い、母県の被災者に向けて応援メッセージのビデオレターを作成。伊藤さんがスクリーンでその映像を公開した。  伊藤さんは「ブラジルの熊本県人たちが被災した母県に向けて『頑張れ』と言っていた言葉が胸に突き刺さった」と声を詰まらせながら映像を解説する場面もあり、参加者たちも心打たれ、映像が終わると会場から大きな拍手が沸き起こった。  その後、ブラジル音楽の生演奏で会場は賑わい、「熊本ブラジルの日」のテーマソングが披露されるなど、「6月18日」を大いに祝った。  参加した渕田夕加里さん(35)は、曾祖父母がブラジル移民からの引揚者だったという。「幼いころ曾祖母からブラジルの話をよく聞いていたので、一度は私も行ってみたい国。今日はすごく楽しかったです」と笑顔で話した。 サンパウロ新聞 2016年6月24日付
 九州大学と山口大学の名誉教授を務める社会老年学の専門家、小川全夫(おがわ・たけお、72)氏が、17日午前9時からサンパウロ市リベルダーデ区の熟年クラブ連合会ホールで「生涯現役社会をめざして」と題した講演会を行い、47人が参加した。  小川氏はNPO法人アジアン・エイジング・ビジネスセンターの理事長や、全国老人クラブ連合会の評議員を務めており、アジア諸国を中心に世界各国を訪れ、それぞれの国の介護について比較研究している。  小川氏の来伯に協力した鹿児島県人会の松村滋樹会長は「小川先生の話が少しでも何かのヒントになれば」とあいさつを述べた。約50年前に日本海外学生移住連盟の第7次団で伯国訪問経験を持つ小川氏は「何らかの形でブラジルと関わりたかった」と話す。  講演会では「高齢者がいかにして、生涯活躍し続けられるか」が説明された。日本では85歳を超えると約半数が要介護の状態になっているという。  小川氏によると健康で長生きできる秘訣は「『働く・喋る・くよくよしない』の3点が重要」と説明する。また、日本では定年退職後も働きたい人が登録し、仕事が振り分けられる「シルバー人材センター」や、会話ロボットや、介護ロボットなども開発されているという。「新しい技術もどんどん取り入れていくべき。それを海外にも広めていきたい。また、同世代同士で助け合いながら生涯現役社会を構築していくことが重要」と語った。  講演会後の質疑応答では「ブラジルと日本は全く違う。日本は恵まれている」という意見が出された。小川氏は「政府間の協力を得て、東南アジアでの福祉活動に力を入れているが、それが今の混乱したブラジルでは難しいので、政府を通さずに民間で福祉活動に取り組まざるを得ない。しかし、ブラジルには老年学の研究者もいるので、今後伯国の高齢者社会の現状について詳しく話を聞く予定」と語った。  聖州モジ・ダス・クルーゼス市在住の田附正甫さん(74、千葉)は「日本は共存共栄の社会。それに対してブラジルは個人主義の社会。日本の方法をそのまま伯国に用いるのは無理があるだろう。この国はラテン系独特の文化があり、人も陽気。ブラジルから日本の高齢者社会に生かせることもあるのでは」と率直な感想を語った。 サンパウロ新聞 2016年6月24日付
ニッケイ新聞【2016年移民の日特集号】 2016年6月23日  ブラジルの日本移民は今年108年、戦後の移住が再開されて63年になり、戦前、戦後を通じてブラジルに移住した日本人の数は25万人余、そして現在では190万人余といわれる日系人の中に占める日本人の数は3%を下回るといわれています。  しかしながら108年前に、コーヒー園へのコロノ生活に始まり、幾多の年月の中には志しを果たせず、また過酷な労働の中で生を受けた子供が早世するなど、一言でブラジルの日本人移民を語ることはできませんが、その人たちの労苦があったから現在があるということも忘れてはなりません。  6月18日の移民の日は、志を果せず亡くなられた人を慰霊する日でありますが、自分の意思とは関係なく両親につれられて、ブラジルに来て亡くなった人たちも沢山います。  今では日系社会も移り変わって、ブラジル生まれの人たちが多くなり、一世の大半は高齢化し、二世、三世そして四世、五世、六世という時代が来ており、今では日系人の中心は三世かと思います。  そして世代別の混血状況は四世においては六〇%を超えるとみられています。そこでこれからの日系社会のあり方を考えなければなりません。  このような中で、日本に対する認識、理解は希薄になっておりますが、県連が主導で留学生や研修生の復活、存続などを訴え、それが相互の交流を今まで以上に密にして行くことと思います。  それには、私どもの行く基礎を作っていただいた、先人の足跡を忘れてはなりません。毎年6月18日に行われる慰霊祭は、これからの日系人の生き方を考えるとともに先人の方々への鎮魂の儀式です。これを次代に受け継いでもらうとともに、新しい日系の歴史への第一歩を踏み出したいと思います。
ニッケイ新聞 2016年6月23日  長崎県人会(川添博会長)は26日のコロニア芸能祭最終日に、長崎県伝統舞踊「龍踊り」を披露する。本番に先立ち19日、南米神宮の逢坂和男宮司を呼び「魂入れ」を行った。これは龍体に魂を入れ、ご神体にするもの。今回コロニア芸能祭で披露される龍体は、伝統を重んじ長崎県で「魂抜き」の儀式をしてから伯国に送られた。  「気をつけ!」「せーの!」――鋭い号令で龍体は厳かに持ち上がった。声の主は、龍踊りのリーダーと玉使いを務める今村浩三さん(27歳、三世)。儀式前の練習には17~27歳の「龍衆」20人ほどが集まり、勢いよく4回ほどの通し稽古が行われた。  今回が初めてということもあり、荒々しい部分はあったが、龍衆の激しい動きと堂々とした龍体の迫力は、芸能祭のフィナーレを飾るのに相応しい力強さをかもしだしていた。午後5時に終えると、青年と家族など関係者が見守る中、魂入れの儀式が静かに始まった。  龍踊り実行委員長を務める川添さんは式中、「龍体が到着するまで色んな方のご支援をいただき、婦人部や青年たちなども頑張ってくれている。龍体も担ぎますが、いろんな方の想いも担いでいるのです。この伝統を大事にしていきたい。初披露でコロニア芸能祭のフィナーレを飾ることが出来るのは本当に光栄」と挨拶した。  儀式に立ち会った楠本留美コロニア芸能祭実行委員長は「長崎を訪れたときに龍踊りを初めて見た。その時にはブラジルで披露するイメージが出来ていた」と笑った。「海を渡ってきて、到着したときの龍体は壊れていて、本当に可哀相な姿でした。でもついに芸能祭でデビュー。感激です。これだけのことができたのは婦人部の方や、青年たちのおかげ」と感謝した。  今村さんは「龍踊りはとても気持ちが良い。でも、龍体はやっぱり重くて扱いにくい。だからこそ皆で力を合わせて出来るようにしたい。持ち上げた状態で走るのは力のない人には難しく、メンバーも色々変わってしまいました。でも、なんとかここまで出来ました」と振り返った。  展望を聞くと「改善点はたくさんありますが、気持ちだけは負けません。とにかくグループの気持ち、龍踊りをみんなに伝えることが出来れば、芸能祭の観客を感動させられると思う。緊張しますが、やるしかありません」と笑った。  龍踊りの公演依頼などの問い合わせは長崎県人会(11・4828・3611)まで。   □関連コラム□大耳小耳  龍踊りは、龍が玉を追いかける「玉追い」、とぐろを巻いた龍が自分の体に隠れた玉を探す「ずぐら」、胴の下をくぐって再び「玉追い」という流れになっているという。一回目の玉追いの後、会場からいったん龍は去るが、「もってこーい!」という掛け声で再び現れ、さらに激しい龍踊りを見せる。川添さんは「この掛け声が大きいほどたくさんの福が来る。大きな声で叫んでください」呼びかけた。芸能祭での掛け声はいかに。
 山口県山口ロータリークラブ(RC)がブラジル山口県人会(要田武会長)を通じて毎年行っている寄付品の贈呈が、14日午後2時からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会会館で行われた。  寄付品が贈呈されたのは昨年同様、ひまわり託児所と憩の園の2カ所。ひまわり託児所へは台所用液体洗剤144本(500ml入り)と塩素系消毒漂白剤96リットル、粉石けん168キロ。憩の園へは日本米420キロがそれぞれ贈られた。  贈呈品を受け取ったひまわり託児所の和田アンナ幸子園長、遠藤オズワルドボランティア長は「いただいた品は施設で使う分を残し、ジアデーマの託児所や孤児院と分け合って使いたい」と述べた。  憩の園の佐藤直会長は「入居者に日本人、日系人が多く、高齢者は日本食を好むのでお米はとてもありがたい。彼らの好きなお米を食べさせてあげて、これまで頑張ってきた1世の入居者を大切にしたい」と感謝した。  要田会長は「ロータリーが寄付を始めて22年。県人会は日本とブラジルを仲介しているに過ぎないが、コロニアの役に立つためこれからも続けていきたい」と話していた。 サンパウロ新聞 2016年6月23日付
ニッケイ新聞 2016年6月22日  援協の菊地義治会長は8日、熊本地震の被災者支援のため、同県人会を訪れて田呂丸哲次会長に義援金を贈呈。援協本部と日伯友好病院、サントス厚生ホームから供出されたもので、合計2万4528・05レアルと2万円が熊本県人会へ手渡された。 田呂丸会長は深い感謝の言葉を述べ、「送金にかかる税金で目減りしないよう、最も良い方法を選び、できる限り早く熊本県に送金する」と語った。   □関連コラム□大耳小耳  4月に発生した一連の熊本地震だが、20日には熊本県甲佐町で、日本の観測史上4番目の雨量となる150ミリの大雨を記録。同県内で6人が死亡し、弱り目に祟り目という状態か。日に日に地震関連ニュースの数が減っている。それに伴って義援金の集まり方も鈍るのではと懸念される。日本一美しい城と言われた同県のシンボル・熊本城は無惨な姿となり、修復には30年以上かかるという見方も。全伯の日系団体中でも最多の職員数を抱える援協とはいえ、約2万5千レもの寄付を集めるのはすごいことだ。伯人職員の寄付も多いことだろう。
被災者の一日も早い復興祈り  熊本県人会(田呂丸哲次会長)主催の第14回先亡者追悼法要が、19日午前11時からサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同県人会館で開催され、県人会員ら約100人が出席した。毎年恒例の法要では、今年4月14日、同16日に発生した熊本地震の犠牲者への慰霊追悼と被災者の一日も早い復興も祈願。熊本県人会での募金をはじめ、ブラジル国内で集められた義援金総額は19日現在で約37万レアル(約1110万円)に上り、同県人会では募金に協力してくれた人々への感謝の意を表した。 田呂丸会長によると、19日現在で熊本県人会で集められた義援金(約4万レアル)と、広く日系社会などから寄付された義援金(約33万レアル)総額は計約37万レアルに上るという。そのうちの15万レアルを第1回目の送金として9日、肥後銀行を通じて熊本県庁宛ての特別口座に入金。今後、様子を見ながら集められた義援金を順次、送金していく考えだ。  田呂丸会長をはじめとする県人会役員は、今回の熊本地震への日系社会等からの義援金協力について、「最初は県人会の会員に義援金を呼びかけましたが、日系社会からも数多くの寄付金協力を受けました。特に、今までコンタクトの無かった団体、個人の農場主などたくさんの方々からの義援金協力を受け、福祉施設に入居しているお年寄りや自身の生活が決して豊かでないブラジル人などからも2レアルずつの寄付もいただきました。金額ではなく、その気持が本当に嬉しかったです」と多大な感謝の意を表明。「熊本を離れていても、ブラジルに住む皆さんの気持ちが一つであることを母県に伝えたい」と田呂丸会長は思いを語った。   ◎   ◎  第14回先亡者追悼法要では、1分間の黙とうの後、田呂丸会長が追悼の辞。「今日、このように平穏に暮らせるのもご先祖のお陰。先人たちへの感謝の気持ちを決して忘れてはならない」と強調。熊本地震についても触れ、「犠牲者の方々のご冥福をお祈りするとともに、熊本県の一日も早い復興を祈りましょう。今でも約6000人が避難所生活で暮らす中、皆様からの義援金による協力が被災者の方々の励みになると思います」と述べた。  引き続き、東本願寺の川上寛祐氏が導師として読経を行い、出席者全員が焼香を行った。  川上導師は法話で、何事も便利になった現代の世の中で、人間は自分の力で生きていると錯覚している風潮があると指摘。「命によって生かされていることを感じることが大切」と説いた。   法要後は、婦人部手作りのカレーライスと鶏肉の唐揚げ等が振る舞われ、出席した人々は各テーブルごとに懇談し、先人への思いや県人会同士の絆を確かめ合っていた。   なお、熊本県人会では継続して熊本地震被災者への義援金を受け付けている。振込先は次の通り。  銀行名=Banco do Brasil 支店コード(Agências)=1196―7 口座番号(Conta)=42479―X 口座名=Associa鈬o Kumamoto Kenjin do Brasil  問い合わせは熊本県人会(電話11・5084・1338)まで。...