ニッケイ新聞 2016年3月31日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)が毎年主催する日本祭り(7月8~10日、サンパウロ・エキスポ)に関し23日午後、文協ビル内の県連会議室で臨時代表者会議を行なった。赤字見込み30万レアルという状況を受け、開催の意思を改めて確認するもの。後日、同祭の市川利雄準備委員長(富山)らが取材に応じた。 ここ数年、赤字覚悟の開催が続いているが、今年は特別に雲行きが怪しい。不景気による企業スポンサー減に加え、政局混乱による連邦政府の資金助成手続きが遅れているからだ。 昨年も同額の赤字見込みだったが、最後は約7万レの黒字となった。「これまで以上に苦しいが継続したい。大不況の中、前回と同額を出してくれた企業もある。そうした期待に応えるため各県人会、ボランティア一丸で乗り越えたい」と前向きな思いを語り、関係者の支援を募った。 赤字の最大の原因は、ルアネー法申請の返答が例年より遅れている点だ。昨年は2月に連邦政府から認可が下り、総予算300万レの内50万レほどが充てられた。今年はいまだに認可が下りておらず、不況で利益を上げる企業も少ない可能性があることから、臨時会議を開き、そうした現状報告をした上で、改めて開催の賛否を協議した。 話し合いの結果、「会場費約100万レの内6割を前払いしているほか、中止とするには見えない部分の損失も大きい」との判断から開催が決定された。赤字30万レを覚悟しての実施。県連にはそれを補填できる貯金があるので、いざという場合はそれを一部切り崩す覚悟だ。 損害を最小限にするため入場券を当日23レ、前売り20レに設定。前回からそれぞれ5レ値上げした。5月には一般発売を開始する。 また議員助成(エメンダ・パルラメンタール)は今年もゼロ。公的な支援は、聖市によるメインステージの設営、州の免税プログラム「ProAC」(30万レ)のみとなった。企業によるスポンサー収入は昨年と同額を目指すが、不況のため楽観できない。 赤字対策として委員長は「入場券の販売増」を第一に考えており、「夕方以降は入場料を下げるなど工夫が必要。金曜日は学校児童などを招待しても良い。広告費を多めに充て宣伝方法も見直す」とした。会場設営を2社に任せ競わせるなど新たな試みも行なう。 概要も明らかになり、テーマ「スポーツと健康」に沿いスポーツ広場を設ける。車椅子卓球の体験や、義足ランナーとの100メートル競走を企画中だ。日本政府によるブースも昨年に続き設置される。また会場や駐車場の改修工事は順調で、前回のような混雑は起きないとのこと。 □関連コラム□大耳小耳 県連日本祭りは、今年も赤字覚悟の開催に。一昨年は会場費の高騰、昨年は議員助成金が0となったことが原因だった。今年はルアネー法の認可が不透明で、汚職、政治混乱、経済不況という悪循環ときた。仕方なく入場料を値上げしたが、無料対象者もこれまでの65歳から70歳に引き上げるという。家計は火の車だが、昨年は半額や無料対象者でも、寄付だと思って一般料金を支払った者がいたと聞く。今年もきっと、そんな有志による〃ささやか〃な手助けが必要だ。
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ニッケイ新聞 2016年3月31日 ブラジル沖縄県人会とブラジル沖縄文化センターの『2016年度定期総会』が先月21日午前、聖市の同県人会館で開かれ、本部、地方44支部から会員ら約150人が出席した。 黙とう、島袋栄喜会長のあいさつに続き事業報告が読み上げられた。琉球民謡コンクール、ウチナー芝居をなどの例年行事を主催したほか、沖縄空手古武道演舞大会や卓球大会、実業家の集いを初開催する試みがあった。 県人会は収入67万4653・57レ、支出64万8849レ、文化センターは収入22万5027・94レ、支出21万1774・76レだった。 事業計画では県人会創立90周年式典が目玉となっている。前夜祭として9月3日、市内の劇場でウチナー芝居大会を行なう計画を進めており、翌4日に県人会館で式典を行なう方向。翁長雄志知事らの来伯も期待される。10月26~30日には母県で、第6回世界のウチナーンチュ大会も控えている。 会費はインフレにともない、55レから60レに値上げすることが承認された。予算案として県人会は収支共に62万レ、文化センターは収入16万レ、支出15万6千レと算出している。 2016―17年度の評議員について、補充15人を含む60人が決定。また聖州外のカンポ・グランデ、ロンドリーナほか、プレジデンテ・プルデンテなどから支部長交代のあいさつもあった。 一部会員からは、「施設利用料が高すぎるのではないか」と質問が上がったが、「価格表は一般向け。沖縄文化の普及や継承活動に関するものは、状況に応じて決めましょう」と返答し理解を得た。
来場者数の増加が一番の鍵 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)は、23日午後3時半からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内5階事務局で、7月8~10日に行われる「第19回フェスティバル・ド・ジャポン」についての会議を開いた。ブラジルは現在、過去25年で最悪の景気後退中。その影響を受け、昨年に引き続き支援金やスポンサーの獲得が非常に困難な状況にあり、赤字が見込まれている。そうした中、赤字幅縮小に向けて様々な策が練られている。約15万人以上の来場者数を誇る日本祭りは、海外で行われる日本祭りの中でも最大規模だが、成功のためには来場者数のさらなる増加が一番の鍵となる。 9万7000平米と中南米で一番の大きさとなる会場は完成に近づいており、4月末にオープニング・セレモニーが予定されている。日本祭り期間中の会場は約4万平米のスペースが使用される。そこで、高齢者や足の不自由な人のための車いすや、電気車の用意なども検討されている。 同祭実行委員会の市川利雄委員長は「去年に引き続き、景気低迷が続くブラジル経済の影響を受けて、今年も日本祭りの財政面はかなり厳しい状況におかれている」と窮状を述べた。 県連は外部からの支援金が下りないものとして、支出が330万レアル、収入が297万レアルを見込んでいる。PROAC(聖州政府の文化活動プログラム機関)による助成が見込まれるものの、税金の一部を文化事業に還元するルアネー法が適用されるかは未だ不明(昨年度は約50万レアル)。今年の議員割り当て金(イメンダ・パラメンタル)の支給も見込めない。一方、厳しい経済状況の中でも何とかして日本祭りを支援しようとする日本企業も見られるという。 赤字幅削減のために3つの策が検討されている。第一に、来場者数の増加。3日間にわたって行われる日本祭りは、曜日と時間帯により来場者数の波が見られる。とりわけ、午前10時から午後9時まで開催される2日目の土曜日は昼頃にピークを迎え、夕方にかけての来場者数は下り坂となる。「宣伝量を増やすことが、来場者数の増加に直結するのではないか」と市川氏は述べる。新聞、雑誌、テレビ、メトロなど多方面から日本祭りを宣伝する予定だが、広告料などの費用が発生するため宣伝にも限界がある。 第二に、入場料の値上げ。前売り券20レアル、当日券23レアル(60歳以上は半額、70歳から無料)昨年より5レアル値上げして販売される予定だ。 第三に、前売り券(5月から販売予定)販売ネットワークの拡大だ。昨年は、前売り券の売り上げは約3割だったが、今年は4割を目指している。 その他にも、全店舗でのクレジットカードの取り扱いや、周囲の学校を巻き込み、日本祭りを学校行事の一環にするなど、様々な新しい取り組みが検討されている。 さらに、今年の日本祭りのテーマである「スポーツと健康」のもと、来場者がスポーツを楽しめるようなコーナーの設置にも励んでいる。 市川氏は「新しい取り組みは売り上げだけでなく、お客さんに楽しんでもらうことや、若い世代を取り込むことで県人会の将来につなげるということも考えて行っている。素晴らしい日本祭りになることは間違いないので、たくさんの人に来ていただきたい」と呼びかけている。 サンパウロ新聞 2016年3月31日付
岡山県人会(根岸健三会長)主催の雛祭りが、5日午後1時から同4時までサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催された。 当日は雛祭り以外にも、煎茶のお点前や折り紙、お手玉教室なども行われた。会場では、日本から3回に分けて持ち帰ったという「ひな壇」が飾られ、所有者の岡美恵子さん(69)は、「一人でも多くの方にお雛様を見て、日本の思い出を懐かしんでほしい」と思いを語った。 根岸会長は、「日本語離れしていく日系3世、4世の若い人たちに、せめて日本の文化だけでも継承していきたい」と、1988年から岡山県人会で毎年開催されている雛祭りに込められた願いを語った。 サンパウロ新聞 2016年3月29日付
【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】平成27年度福岡県移住者子弟留学生(県費留学生)の留学証書授与式が13日、福岡市内のソラリア西鉄ホテルで行われた。 同授与式は、県費留学生の窓口をする(公財)福岡県国際交流センターが主催し、会場には福岡県海外移住家族会の会員や関係者ら約60人が集まった。 平成27年度は海外7カ国の福岡県人会から子弟10人が来日したが、ブラジルからの留学希望者が例年よりも少なかったため、ブラジル人子弟は2人だった。 この日は、県費留学生を代表として高階強ジュリアノさん(32、3世、ロンドリーナ市)があいさつした。高階さんは1年間を振り返り「辛い思いもしたが10人の仲間と助け合い、励まし合ったことで、自分が大きく成長できた」と述べ、「帰国したら福岡県人会の活動を頑張り、福岡の魅力を多くのブラジル人に伝えたい」と意気込んだ。 続いて、県費留学生たちによる留学成果活動報告が行われた。 九州産業大学に通った平田さゆりカレアンドラさん(25、3世、カンピーナス市)は、経済学部で日伯の経済を比較しながら、ブラジル経済の活性化を研究した。また、休日を利用して全国を一人旅したことにも触れ、「自分ではできないと思っていたことにチャレンジし、成功したことが自信につながった。これからも様々なことにチャレンジしたい」と胸を張った。 その後、田中専務理事から各自に留学証書が授与されると、参加者たちから大きな拍手が沸いた。 サンパウロ新聞 2016年3月24日付
県連(本橋幹久会長)の定期総会が31日に開催されることを受け、当日の議題の一つである役員改選に向けた新執行部シャッパの受付が、21日午後5時に締め切られた。その結果、滋賀県人会の山田康夫会長を県連会長とする12人の執行部で構成されるシャッパのみが受け付けられたという。 2014年3月から1期2年会長職を務めている本橋現会長が、自身及び家族の体調の問題などで勇退する意思を示していることから、新執行部のシャッパ提出が行われた。 次期会長を巡っては、山田氏を推す動きと、本紙17日付の意見広告で秋田県人会長の川合昭氏を会長に推す動きもあったため、21日締切のシャッパ提出が注目された。しかし、結局は川合氏を推す派のシャッパは提出されなかったという。 なお、正式な役員改選は、31日の定期総会の場で決定される。 サンパウロ新聞 2016年3月23日付
ニッケイ新聞 2016年3月22日 今月末の総会で会長交代を控える県連のシャッパ(候補者連記名簿)が、21日午後5時に締め切られた。本橋幹久会長の後任本命だった山田康夫氏(滋賀)を会長とする、単一シャッパのみが提出された。 今月に入ってから、中沢宏一氏(宮城)らが中心となり川合昭氏(秋田)の擁立という動きもあった。山田氏を副会長に入れる融合シャッパを図ったが叶わず。山田氏のシャッパが既に整いつつあったことや、川合氏自身に会長立就任へ強い意思がなかった事などが原因だった。 今年は県連創立50周年、来年に第20回日本祭り、再来年は移民110周年祭へ向けた準備年にも当たり、新会長はそれらの大役を任される。 新体制は31日に行なわれる総会での承認を経て、正式に発足する。
ニッケイ新聞 2016年3月19日 次期県連会長の座は誰のもの?――ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)は今月末の定期総会で、会長交代を控える。本橋現会長(鳥取)は1期2年の任期を終え退任する方向で、後任として山田康夫氏(滋賀)の就任が濃厚。ただ中沢宏一氏(宮城)らが中心となって、川合昭氏(秋田)の擁立を進めている。次期会長は来年20回の節目を迎える日本祭り、再来年の移民110周年祭の準備という重責を担う。 本橋会長は園田昭憲氏(鹿児島)の後を受け、2014年3月に就任。高齢などを理由に、1期のみという条件で会長職を引き受けた。任期満了に伴い今月31日の定期総会にて、新会長が誕生する予定になっている。 有力候補に挙がるのは山田氏だ。これまで務めてきた日本祭りの実行委員長を、市川利雄氏(富山)に引き継いだ。自身が会長職につく段取りを整えたと見られる。 そこに待ったをかけたのが中沢氏。山田氏は滋賀県人会で大きな実績がないことなどを理由に、川合氏に白羽の矢を立て、南雲良治氏(新潟)も賛同した。さっそく17日午後には推薦理由の説明会を宮城県人会館で行なったが、集まったのはわずか数人・・・。 中沢氏は「秋田の会館改修のため、県から2千万円以上の助成を得た実績」や「県連事務局の入り口に掲げてある麻生太郎氏による揮毫看板の実現」などを挙げる。「副総理で財務大臣の麻生さんなど、日本政界との繋がりを持つ人物。経験や実績を、会長として存分に発揮してほしい」と期待をかけている。 マニフェスト(公約)として「県連創立50周年事業の成功」「日本祭りの財源確保と各県人会への還元」「日本から伯国へ技術導入のパイプ役となること」「聖州政府との連携強化」を掲げた。 当の本人は、「コロニアのトップは資金援助など目に見える結果が必要」としながら、「会長には誰がなっても構わない」と消極的な姿勢。シャッパ(候補者連記名簿)の12人を揃えて、立候補までこぎつける可能性は少なそうだ。 対する山田氏は、先月からシャッパの準備を進めた。会長1、副会長7、書記2、会計2の計12人を揃え、正式受理を待つばかり。 シャッパの締め切りは21日午後5時。仮に対抗シャッパが提出されれば、高橋一水(高知)、松尾治(福岡)両氏による06年以来、2度目の会長選となる。
高知県人会(片山アルナルド会長)が主催するゴルフ大会が、8日で開催100回目を迎えた。 当日はサンパウロ州アルジャー市のアルジャー・ゴルフ・クラブで記念すべき100回目のコンペが開かれ、男女合わせ20人が参加した。優勝したのは大野澄夫さん(69、長野)で「約2年間参加しているが、優勝したのは初めて。ゴルフは運。今日は運が良かったんだと思う」と初優勝を喜んだ。 コンペの後には大会入賞者表彰、また過去99回の大会成績を振り返って「多叩き賞」「水平賞」「参加回数賞」など各賞受賞者が表彰された。 このゴルフ大会は高知県人会の元会長である高橋一水さんが発起人。高橋さんが県連副会長時に各都道府県対抗のゴルフ大会を企画した際、高知県人会員の参加者が多かったため高知県人会主催のゴルフ大会が1999年に始まった。 第1回目はサン・ビセンテ市で開催され、年に6回の頻度で16年間行われてきた。当初の参加者は高知県人会員が9割を占めていたが、高齢化もあり会員の参加者は減少。現在は高知県人会員以外の参加者が多くを占めている。高橋氏は「皆さんのお陰で高知県人会ゴルフ大会の名前が残っていることを感謝したい」と参加者らに礼を述べ、「今後もこの名で先々まで続けていけたら」と話した。 祝いに駆けつけた片山会長からは「ゴルフを愛し、これからも健康に気をつけて楽しんで下さい」という言葉が送られ、同県人会でゴルフ大会を担当している秋田邦昭氏は「無事終わって良かった」と安堵の表情を浮かべていた。 次回の開催は5月10日。参加希望、問い合わせは岩崎リカルド氏(riwasaki@terra.com.br)まで。 2016年3月17日付
ニッケイ新聞 2016年3月16日 栃木県人会(坂本アウグスト会長)は20日、同会館(Rua Capitao Cavalcanti, 56, Vila Mariana)で『第26回焼きそば祭り』を開く。午前11時から午後3時まで。前売り券18レアル、当日券は20レ。 焼きそばのあんには豚骨、鶏ガラ、各種野菜を一晩以上煮込んで作るこだわりの出汁を使う。毎年1千食が完売する、栃木県人会の名物行事となっている。 案内に来社した坂本会長、久保田文子婦人部長、大貫ジュリアさんは「栃木は県連日本祭りでも焼きそば販売の先駆け。愛情をたっぷり注いだ自慢の味を楽しんで」と呼びかけた。 問い合わせは同県人会(11・5579・4166)まで。
3県人会中心に実施、100人が出席 東日本大震災5周年追悼復興祈願祭実行委員会(中沢宏一委員長)主催の慰霊祭が、11日午後2時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区のブラジル宮城県人会ホールで行われた。被災地復興を世界に発信し、ブラジル側からの気持ちを届けるという思いのもと、宮城、福島、岩手の被災3県人会が中心となり、犠牲者の追悼法要と復興祈願が執り行われた。 11日の慰霊祭には約100人が詰めかけ、出席者一同による黙とう、献花が実施。その後、聖州防災局のマルコス・デ・パウラ・バヘット副局長の講演が行われ、先日、聖州で起こった大洪水被害と自然災害の多い日本を比較しながら、災害に対する警告を発した。 岩手県知事、宮城県知事、福島県知事からのメッセージの代読で、各県の復興の取り組みが紹介されたほか、日本から遠く離れたブラジルで追悼式が執り行われることへの感謝の気持ちが表された。 中前隆博在聖総領事は、5年前の3月11日に自身も東京で東日本大震災を経験したことを振り返り、「外国からの観光客が年々増加する中、2020年の東京オリンピックに向け、より復興した東北を見せられるよう努力し続けなければならない」と会場の出席者たちに話した。 中沢実行委員長はあいさつで、「約8割の日系人がここサンパウロに住んでいる。遠いブラジルだが震災を忘れず、これからもできることをしていきたい」と熱い気持ちを語り、ブラジルと日本のつながりを強調した。次いで、「石巻日日こども新聞」ブラジル支部の福島文遥(もみぢ)さん(15、宮城)が発表。子供たちが自ら情報を発信していくことで、「震災の辛い経験を溜め込まずにすむのでは」という思いから始まった地元石巻で行われるこども新聞の活動や、昨年帰国した際の石巻の復興の様子が報告された。 引き続き、「被災地を支えるオーガニックコットン」の上映が行われた。福島県いわき市で栽培した綿花で作られた「コットンベイブ」と称する人形の中に綿花の種が入っており、購入者は各地で綿花を栽培し、収穫した綿をいわき市に送り返す農業復興プロジェクト。1年間で1万個売り上げ、現在では福島県の復興の象徴となっている。 最後に、ブラジル健康体操協会によるイッペー音頭が披露。「花は咲く」の合唱で会場中が被災地を思う気持ちで包まれた。 千田昿暁副実行委員長は、「ふるさとを思う気持ちは一つ。被災地の方には、牛歩のごとくこれからも前に進んでほしい」と復興への思いと出席者への感謝の意を表し、閉会のあいさつとした。 慰霊祭後の懇親会では出席者から、「今回の追悼式典は構成が素晴らしかった。オーガニックコットンプロジェクトなら、我々も簡単に協力できる」という式典に対する称賛の声もあがった。 「多くの出席者が集まり、慰霊祭は大成功だった。これからも被災地を思い続けたい」と永山八郎副実行委員長は慰霊祭を振り返った。さらに、福島県人会の曽我部威事務局長は「復興はまだまだこれからで時間も要するが、一刻も早い復興を願っている。ここブラジルで福島県の宣伝活動に力を入れたい」と、意気込みを語った。 中沢実行委員長は、「平日の午後2時からという時間帯にも関わらず、たくさんの参加者に足を運んでもらえて有り難い。毎年3月11日に形は違っても、東日本大震災を思う日にしたい」と、率直な思いを語った。 サンパウロ新聞 2016年3月15日付
ブラジル大分県人会(矢野敬崇会長)の定期総会が、2月28日午前10時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会会館で行われた。 今年は役員改選が行われ、新会長に四條玉田イウダ氏が就任した。四條氏は同県人会初の2世、そして女性会長となる。 あいさつに立った四條氏は「日本語が分からないので就任には不安があった。県人会の皆さんが『助けるから』と言ってくれたので、やることを決めた」と話し、「皆さんの協力がなければ県人会は成り立たない。各行事はもちろん、普段からも活動の協力をお願いします」と会員らに呼びかけた。 退任となる矢野会長は「2、3世への世代交代が長年の課題だったが、なかなか上手くいかなかった。今回ようやく実現した」と念願の2世会長誕生を喜んだ。新体制に関しては、ブラジル講道館柔道有段者会を参考にすると話し、「同会では柔道に関しては日本人が、広報に関してはブラジル人がやっている。それにならい、日本との連絡などは1世が、ブラジルでの広報などは2世らが担当していく」とした。今後矢野会長は名誉会長として同県人会を支えていく。 総会には100人が出席。2015年の収入は4万6314レアル、支出は3万5010レアルとなり、8631レアルが繰り越された。2016年の予算には6万2705レアルが計上され、会員らの拍手で承認された。また会費が95レアルから100レアルに上がったが、こちらも拍手で承認された。 役員人事では、長年書記を務めた伊東信比古氏が第2副会長に就任した。 総会後に開かれた新年会には会員子弟らが多く集まり、賑やかな雰囲気の会となった。 サンパウロ新聞 2016年3月12日付
ニッケイ新聞 2016年3月12日 甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生からちょうど5年――。被災県である岩手、宮城、福島の3県人会が中心となって11日午後、5周年追悼復興祈願祭を開催した。会場となった聖市の宮城県人会館には、復興を願う一世を中心に約80人が参加。地球の反対側から祈りが捧げられた。 挨拶に立った福島県人会の永山八郎会長は、「月日が経つのは早いもので5年の節目を迎えた。我が福島は原発事故による問題を抱えるが、希望を持って歩んでほしい」と励ましの言葉を語った。 参列者が順に献花、黙とうが捧げられた。真藤武吉さん(79、東京)は「NHKで当時の映像を見たが今でも信じられない。二度と起きてほしくない」と語り、被災者を追悼した。 毎年コロニアが主催する追悼式典だが、初めて訪れた80代女性は「福島県会津生まれの私にとって他人事ではない。亡くなった方々を追悼したいと思い参加した。津波よりも原子力発電の恐ろしさを感じる」と振り返った。 被災3県からは、知事から復興状況の報告が寄せられた。3県人会による式典開催に感謝を示すとともに、課題を抱えながら復興に向け尽力する各県の取り組みが紹介された。 中前隆博在聖総領事も挨拶に立ち、「発災当時、東京にいた私にとっても感慨深い出来事。ブラジルからの心温まる支援には御礼申し上げる。5年を過ぎ復興期の第一段階を終え、次のステージに進むところ。被災者と共に歩んでいくことが必要なんだと思いを新たにした」と語った。 来賓として、聖州防災局から消防隊員のマジョール・デ・パウラ氏も訪れた。州内で発生中の洪水被害に対応する局長に代わり出席した同氏は、「2014年にJICAを通じた訪日研修に参加したが、日本の教育や文化は大変素晴らしい」と称賛。防災における日伯間交流の緊密化を願った。 また、綿花栽培を通して農業復興を目指す福島県いわき市の『ふくしまオーガニックコットンプロジェクト』の紹介、ブラジル健康体操協会21人による哀悼の踊り『イッペー音頭』が披露された。最後に『花は咲く』を合唱し閉会。 実行委員長を務めた中沢宏一宮城県人会長は、「テレビで改めて見ると涙が出る。我々も忘れてはいけない出来事だ。遠いブラジルからも何か出来ることがあるのでは」と呼びかけた。 会場には河北新報による特集『被災市町村の今』のパネルが設置された。人口の増減や、公営住宅建設の進捗率などが紹介された。
ニッケイ新聞 2016年3月12日 岩手、宮城、福島県人会が中心となり開催した『5周年追悼復興祈願祭』。開催にあたり、3県の知事から復興状況を報告するメッセージが寄せられた。追悼の意を込め全文を掲載する。 復興事業、着実に進展=10月に46年ぶり国体控え=岩手県知事 達増拓也 本日、東日本大震災5周年追悼復興祈願祭が、ここサンパウロにおいて開催されますことを、岩手県民を代表して心から御礼申し上げます。時間の経過とともに、大震災津波の記憶の風化が懸念される中、遠く離れた御地ブラジルにおいて、宮城、福島、岩手の三県人会合同によりこのような催しが開かれることは、被災地で復興に取り組む私達にとりましても、多いに励まされるものであります。大震災津波の発災から本日で5年となりますが、岩手県では、全線開通した三陸鉄道南北リアス線に加え、昨年3月にJR山田線宮古~釜石間の復旧工事が開始され、県立高田高校の新校舎が完成しました。また、昨年7月には、大船渡市の仮設商店街が県内で初めて本設の商店街へ移転オープンし、11月には、青森県八戸市と宮城県仙台市を結ぶ復興道路の三陸沿岸道路のうち「吉浜道路」が開通して全体の43%が、12月には、東北横断自動車道釜石秋田線「遠野~宮守」間が開通して釜石・花巻間の79%が供用開始されるなど、安全、暮らし、なりわいを支える復興事業が着実に進んでいます。2016年は、復興計画における本格復興期間の最終年度であり、次のステージにつながる重要な一年であると認識しています。岩手県では、防潮堤の整備や浸水地域の嵩上げが進み、災害公営住宅や海岸保全施設の整備、復興関連の道路整備や市町村が行うまちづくり事業などの復興事業がピークを迎えますので、本格復興の完遂に向け、全力で取り組んで参ります。また、「広げよう感動―伝えよう感謝」をスローガンに、本年、岩手県で開催する「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」の成功に向けて鋭意取り組んで参りますので、より多くの皆様の一層の御支援、御協力をお願いします。結びに、この度の5周年追悼復興祈願祭の開催に御尽力されました関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、御参会皆様方のますますの御活躍と御健勝を心からお祈り申し上げます。 県復興計画は折り返し=地下鉄開通、復旧加速へ=宮城県知事 村井嘉浩 本日、ブラジル宮城県人会をはじめとする東日本大震災の被災3県県人会の共催の下、「東日本大震災追悼復興祈願祭」を開催いただきますことに、厚くお礼申し上げます。2011年の東日本大震災に際しましては、ブラジル宮城県人会の皆様をはじめブラジルの皆様からも多大な御支援や励ましの言葉をいただきました。また、震災から月日が経った今でもこのような催しを開催いただくなど、被災地に心を寄せていただいていますことに、あらためて心から感謝申し上げます。さて、早いもので、本日で震災からちょうど5年となりました。震災から10年での復興の達成を目指す「宮城県震災復興計画」もちょうど折り返しを迎えますが、いまだ応急仮設住宅での暮らしを余儀なくされている方々も残されているなど、復興の道のりはまだ半ばです。しかし、こうした中におきましても、津波被災により一部運休となっていたJR仙石線が昨年5月に全面開通したほか、12月には仙台市地下鉄東西線が新たに開通するなど、明るい話題もございました。また、今年7月には仙台国際空港が民営化される予定となっており、更なる復興の加速が期待されます。皆様からの御期待に応えられますよう、今後も、被災者の生活の再生に向けた施設の復旧・復興やまちづくりを一層加速させるとともに、創造的な復興に向け県民一丸となって取り組んでまいりますので、引き続き御支援を賜りますようお願い申し上げます。 原発、風評…課題山積も=誇りある福島の実現へ=福島県知事 内堀雅雄 本日、ここに「東日本大震災5周年追悼復興祈願祭」が執り行われるに当たり、福島県民を代表し、謹んで哀悼の言葉を捧げます。囲催に御尽力いただきました、被災3県の県人会役員の皆様、ブラジル日本都道府県人会連合会役員の皆様を始め、関係者の皆様に心から敬意と感謝の意を表します。東日本大震災から5年の歳月が経過しました。2011年3月11日午後2時46分。あの時から、私たちの取り巻く環境は一変し、今もなお多くの県民の皆さんが避難生活を続けています。また、本県は、廃炉、汚染水対策や、被災者の生活再建、除染による除去土壌の処理風評と風化の2つの逆風など課題が山積しており、残念ながら復興はいまだ途上であります。一方、ブラジルを始めとした世界中の方々からの温かい御支援と、県民の皆さんのたゆまぬ御努力により首都圏と東北地方を結ぶ常磐自動車道の全線開通、復興を担う人材を育成する「ふたば未来学園高等学校」の開校、大型観光キャンペーンによる観光地の賑わいなど、明るい光は着実に広がりを見せ、県内各地に笑顔が戻り、本県の復興は着実に進んでいます。ふるさと福島の復興を進め、将来世代に引き継いでいくためには、福島の「光」と「影」の両方を丁寧に発信しながら、新しい誇りを生み出していかなければなりません。県民の皆さんを始め、福島に想いを寄せていただいている国内外の多くの方々と手を携え、「生まれて良かった、住んで良かった、来て良かった」と思える誇りある福島の実現を目指して、果敢に挑戦を続けてまいりますので、引き続き御支援をいただきますようお願い申し上げます。結びに改めて皆様への感謝を申し上げ、挨拶といたします。
ニッケイ新聞 2016年3月12日 1969年間から姉妹都市関係を結ぶ聖市と大阪の交流事業として、聖市在住の大貫純さん(21、四世)が7日から約2週間、親善大使として訪日する。大阪・サンパウロ姉妹都市協会主催。 大貫さんは埼玉県生まれで2歳まで生活、家族と聖市に移ってからも日本語の勉強を続け、日本語能力試験N1を取得している。昨年の日本語スピーチコンテストに出場、優秀成績だったことから、親善大使に選ばれた。 ホームステイや工場見学、市内見学が予定されており、「日本に対しては色々な話を聞いているけど、自分の目で確かめてみたい」と期待を話した。 姉妹都市協会の会長が理美容品メーカー、タカラベルモント社の吉川秀隆社長であることから、同社が事業をコーディネートする。ブラジル支社の粟嶋裕(あわしま)さんは「将来の交流が活性化に繋がる意義ある活動。今後とも継続させるべき」と話した。
ニッケイ新聞 2016年3月11日 沖縄芸能イベント『第11回さんしんの日』が6日、沖縄県人会館で開かれ、約500人が来場した。野村流音楽協会、野村流古典音楽保存会、琉球民謡協会、琉球民謡保存会の各ブラジル支部の共催。 舞台には首里城が大きく描かれ、開幕演奏では琴、さんしん奏者32人による合奏で『かぎやで風節』『辺野喜節』『揚作田節』『東里節』『赤田花風節』が披露された。琉球民謡の独特な旋律と三線の音色は、沖縄の原風景を県系人の区別なく想起させ、会場の雰囲気を一気に沖縄色に染めた。 その後、玉城流小太郎会千舞―知花千恵子琉舞道場による舞踊『沖縄ジントヨー』や、琉球民謡保存会ブラジル支部による合唱、レキオス芸能同好会と琉球国祭り太鼓による太鼓演奏などが行われ、合間の休憩時間には、協和婦人会による沖縄ソバを楽しむ人もいた。 最後には来場者も参加しての『カチャーシー』(両手を頭上に掲げて左右に振り、足も踏み鳴らす踊り)を行い、盛況のうちに閉会となった。 毎年同イベントに参加しているという西原和江さん(78、3世)は「皆で集まると楽しい。今年も開催してくれてうれしい」と満足した様子で、一緒に来場した親戚のジーミートリ幸地カエチテくん(9、4世)は「皆の演奏を観て三線を弾いてみたくなった」と沖縄文化に関心を示した。 山内盛一実行委員長は「演奏者だけでなく、運営面でも二、三、四世の県人子弟が助けてくれた。来年も続けて開催したい」と感謝と意気込みを語った。
ニッケイ新聞 2016年3月10日 母県と県人会の新たな関係性を築く―鳥取県人会(本橋幹久会長)が2月14日に行った定期総会で、新事業「母県若人招聘事業」の説明を行った。昨年11月に「県費留学・研修50周年記念式典」を開催して、計99人の受け入れに対し県関係者に感謝の気持ちを伝えていた。今回は逆、母県の若者を伯国に招待する新たな試みが実現されそうだ。 新事業は、鳥取県庁を通して県内の若者に募集をかけ、2週間の滞伯中に活躍する留学OBの姿を見てもらおうというもの。費用は県人会予算と留学OBによる基金で負担。今年7月から8月中に実施する予定だ。 本橋会長は「留学の経験がその後の人生に活きていることを見てもらい、帰国後に県内で広報活動をやってもらいたい」と取り組みの意義を話す。県人会から県に働きかけるという、かつてない取り組みだ。 発足の背景には03年から継続する「中堅リーダー交流事業」の成功があった。県人会と母県の間で、毎年交替で2人ずつ短期間の研修員交換してきた同制度、「日本から来る人はみな皆充実の表情で帰国する。もっと若い人を対象にしても良いと思った」という。 旅程は聖市内での県人会との交流、マリリアやイグアスなどが予定されており、各地域で留学OBが案内人を務める。日程によっては第二アリアンサ(鳥取村)の入植90周年式典参加も予定。同日本語学校には94年から現在まで県の現役教員が県費で当地に派遣されており、県との交流が強いところだ。 狙いの一つとして、「若いOB達が主体となって考える機会を作ることも重要。いつまでも他人ごとでは県人会の活動には参加してもらえない」とした。「毎年は出来なくても、数年に一回のペースで継続させていきたい」。なお、今年も4月から県費留学生、技術研修員1人ずつの派遣が決定しており、総会内で発表された。 その他にも3月末から行われる、アルモニア文協主催の「ブラジル・日本U―15サッカー交流大会」に鳥取県より42人の選手が出場することが報告された。昨年、中堅リーダー事業により来伯した県内小学校教諭で、サッカー指導者の拝藤均さんが主導しており、交流事業が成果となって表れている。
ニッケイ新聞 2016年3月10日 広島文化センター(平崎靖之会長)による、日本の偉人や歴史にスポットを当てた講演会の第二弾が5日、同センターで行われ、約30人が参加した。今回は鹿児島県人会長の松村滋樹さんが西郷隆盛について、同センター副会長で戦国時代の瀬戸内海で威勢を誇った村上水軍の末裔である村上佳和さんが村上水軍をテーマに語った。 「西郷隆盛に関する資料30冊以上を4カ月かけてまとめてきた」という松村さんは、初の講演活動ということもあり、緊張した様子で登場。西郷隆盛の墓の写真などをスライドショーで紹介しながら、西郷の逸話、当時の薩摩藩の教育制度などを説明した。西南戦争の解説の際には、「雪のなか江戸へ向かう軍の姿を曽祖父が目撃している」と同郷人ならではの話を披露した。 続いて登壇した村上さんは、「村上水軍は略奪行為で得る収入よりも、貿易や航行警護料、海上関所の通行料などを重要視しており、海賊とは異なる存在」と経済活動の様子からその実態を説明。陶晴賢、織田信長との合戦の様子や、豊臣秀吉による海賊禁止令で村上水軍が消滅したことなどを解説した。 実物資料として南北朝時代の公卿・北畠親房から現20代目村上家当主までの血統が記された家系図や村上家が用いた旗印、出陣杯の複製品などを披露すると会場からは感心の声があがった。 講演後には歓談の場が設けられ、伯国旅行の途中に参加した神戸在住の西村隆尚さん(79、広島)は、「歴史上の人物の子孫の話ということでとても興味深かった。日本でも聞けないことが多く面白かった」と講演に満足したよう様子だった。 同会を主催する広島文化センターの平崎会長は「日本の歴史に誇りを持つ日系人は沢山いる。講演会を通じてその輪を広げたい」と話し、次回開催の意欲を示した。
16~17年度の評議員60人も決定 第79回沖縄県人会(AOKB)及び第44回沖縄文化センター(CCOB)の総会が、2月21日午前10時(第2次招集)からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催され、会員ら約150人が出席した。今年9月4日に創立90周年記念式典を控えているAOKBでは、その前日に劇場での記念イベントも開催する予定だが、詳細は今後詰められる。 総会では、島袋栄喜会長から日頃のAOKB及びCCOBへの協力に会員への感謝の言葉が述べられた後、先亡者への黙とうが行われた。引き続き、2015年度業務報告が日ポ両語で行われた後、AOKBの15年度決算報告が発表。それによると、収入67万4653.57レアル、支出64万8849.50レアルで、前年度繰越金(21万4344.37レアル)を加えた24万148.44レアルが残高として計上された。 また、CCOBの15年度決算報告では、収入22万5027.94レアル、支出21万1774.76レアルで、前年度繰越金(5416.97レアル)を加えた1万8670.15レアルが残高として計上されることが発表された。 さらに、15年度県人会育成資金貸与では、レナン・サクマ氏からの返済額1000レアルと銀行利子、前年度繰越金を合わせた7万8999.92レアルを収入とし、花城ビトリア氏に貸与された9456レアルと政策金利を含めた9647.55レアルが支出となり、6万9352.37レアルが次期繰越金となると報告された。 その後、カンポ・グランデ、ロンドリーナ、サントス、アララクアラ、マリリア、プレジデンテ・プルデンテの地方支部をはじめ、カーザ・ベルデ、サント・アマーロ、カンポ・リンポの聖市内支部代表の交代あいさつが行われた。 各決算報告についての質疑応答では、名誉会長の山城勇氏からAOKBの年会費収入が10万1640レアルになっていることについて「何人分の会費か」と質問があり、「年会費55レアルで、1848人分である」との返答があった。 終身評議員の大城竹友氏からは、県人会育英金貸与の支払い期限が切れているシルビオ・トミヤマ氏とレナン・サクマ氏の2人について、「未納者のことを執行部ではどう考えているのか」との質問があった。島袋会長は、トミヤマ氏についてはアララクアラ支部を通じて何回も連絡しているが通じない状態で、既に同支部会員を脱退していると説明。また、サクマ氏は会計担当者が話し合いを行い、毎月200レアルずつでも返済するとの約束だが、月によって払ったり払わなかったりの状態だという。 島袋会長は執行部が今後、評議員会と話し合って解決していくと説明した。 昼食をはさんで午後1時からは、16年度事業計画案が発表。例年の恒例行事をはじめ、9月4日に県人会創立90周年記念式典が同県人会館で開催されることや、その前日の9月3日に劇場で記念イベントが行われることが発表されたが、劇場の詳細場所などは今後の話し合いで詰められる予定。 16年度予算案審議では、AOKBの会費が昨年度の55レアルから60レアルに上げられることが承認された上で、62万レアルが発表承認。CCOBは、15万6000レアルの予算案が承認された。 最後の議題として16~17年度の評議員選挙が行われ、45人の評議員と15人の補充評議員計60人が決定した。 サンパウロ新聞 2016年3月10日付
在サンパウロ(聖)日本国総領事館の中前隆博総領事は、今年8月と9月に開催されるリオ五輪・パラリンピックでの邦人保護支援などについて、1日午後7時半から聖市内日本レストランで聖市日系団体との意見交換会を行った。 意見交換会には、文協、援協、県連、日文連、ブラジル日本青年会議所、外務省研修生OB会、パウロ・コバヤシ財団関係者が参加した。 中前総領事は冒頭あいさつで、今回の意見交換会が9日にリオで五輪関連の連絡協議会が発足することを前提とした事前会合であることを説明。リオ五輪での総領事館の役割として、要人訪問対応、邦人観戦者の保護、日伯交流を挙げた。 意見交換にあたって同総領事は、基本的姿勢として(1)動員ではなく、ボランティアベースであること(2)メンバーはオープンエンド(終わりが決められてないこと)だが、日伯交流強化の利益を共有する人たちを中心に考えていくこと(3)諸活動を通じて交流・連帯を深めるきっかけとしたい、との考えを述べた。 また、日本からの観戦者への歓迎の意を表するための支援・協力を行うべきか、観戦などを通じた交流の強化のあり方や安全・医療を含む効果的な情報などについて、各日系団体代表からの忌憚(きたん)の無いの意見を求めた。 その後、日系団体とのフリートークが行われ、概ね次の認識が示されたという。 (1)リオ五輪によるサンパウロへの来訪者数や時期等については不明な部分はあるものの、基本的な体制を整備した上で有事に備えておく必要があり、各団体の取り組みは2014年のサッカー・ワールドカップ時に行った取り組みをベースとすること。 (2)リオ五輪を活用し、日本人・日系人やブラジル人との交流の機会を創出。その一例として、日系社会のみならず、ポルトガル語のできる日本人駐在員や日本語を学んでいるブラジル人を対象とするパブリックビューイングを設置すること。 (3)今後の具体的な取り組みを検討するべく、若手日系社会が中心となって定期的に自主的な会合を開催していくこと。 サンパウロ新聞 2016年3月8日付
