08/03/2026

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ニッケイ新聞 2013年8月6日  福岡県人会のモジ・ダス・クルーゼス支部長などを務めた鶴我博文さん(福岡)が8月1日、心臓麻痺のため亡くなった。享年77。 同日深夜に、自宅内浴室の浴槽に浸かったまま亡くなっているのを妻・敬子さんが発見した。敬子さんによれば、前日まで体調に異常は見られなかったという。 葬式は2日夕方にモジ市内のオリベイラ墓地で営まれ、同日に埋葬された。初七日法要は親族のみで執り行う。 力行会の61期生として、1959年12月8日サントス港着のあるぜんちな丸で来伯。モジ市の植田愁一郎農場で2年間勤めた後独立し、同市内で農業を営んできた。 1989~95年に同県人会第4代モジ支部会長、力行会の活動にも積極的に参画し、約20年間理事を務め、イベントの司会や聖州外の支部との交流にも尽力した。
ニッケイ新聞 2013年8月6日  沖縄県人会と沖縄文化センターが共催する『第26回沖縄郷土祭り・ミス琉装』が先月28日、聖市ジアデマ区の同センターで行われ、約2500人が訪れる盛況ぶりを見せた。ミス琉装の栄冠には、ヴィラ・カロン支部推薦の比嘉ジュリアナさん(23、三世)が輝いた。現在聖市のマッケンジー大学経営学部で国際貿易学を学ぶ。比嘉さんには日本への往復航空券が贈られ、今年10月に沖縄で開催される「那覇まつり」にゲストとして参加する。  開会式でレキオス芸能同好会によるショーが行われたほか、琉球国祭り太鼓の演舞、エイサーや沖縄空手など、各支部の会員らによる郷土色溢れるステージで会場を盛り上げた。 ヒージャー汁、沖縄ソバ、サータアンダギー、ゴーヤチャンプルーといった郷土料理のバンカも出店した。 『ミス琉装』には、各地区の支部や芸能団体からの推薦により選出された25人が出場。ドレスでのウォーキングやインタビューによる審査のほか、沖縄の伝統衣装である紅型衣装での出場もあった。 島袋栄喜実行委員長は「沖縄の文化をブラジルに根付かせ、芸能を通して伯社会に貢献する人材を育てるために始まったイベント。今回も多くの若者が活躍してくれた。五、六世といった世代も育ちつつあり、目的を達成できている」と成功を喜んだ。 【ミス琉装】比嘉ジュリアナ(23、三世=豊見城)、【プリメイラ・プリンセーザ】宮里ルシアナ(20、三世=名護)、【セグンダ・プリンセーザ】新城カロリーナ(19、同=八重瀬)、【ミス・シンパチア】新垣マユミ(28、二世=南城)。
 県連(園田昭憲会長)は1日、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内会議室で7月度代表者会議を開いた。会議では各種報告が行われた後、先月開催された日本祭りについて園田会長が振り返り、「黒字になればいいなというレベルだ」と述べ、経営面での厳しさを示唆した。  さらに、10月に同祭会場のイミグランテス展示場の管理運営団体が仏系企業のリオ・セントロに変わることを各県人会員に伝え、会場代など必要経費の値上げを危惧(きぐ)。来年以降の同祭開催については「原点に戻って来場者を8万人レベルに抑え、2万平方メートルほどの別会場での開催を考えたほうがいいのではないか」と神妙な面持ちで持論を唱えた。 なお同祭の収支決算報告を含めた詳細については「反省会」として29日までに開催し、詳しく議論する予定。  そのほかの議題では、「戦後移住60周年記念式典」の川合昭実行委員長が同式典を振り返り、「安倍総理、麻生元総理からのメッセージも届き、戦後移住60周年を盛大に祝うことができた。1世に限らず、2世、3世のたくさんのボランティアのお陰で同式典が成功したことに感謝したい」と総括した。 2013年8月6日付
 ブラジル香川県人会(菅原パウロ農夫男会長)は、11日午後10時から同県人会館(Rua Itaipu, 422)で、同県ブラジル移住100周年記念式典及び祝賀会を開催する。開催に合わせて、浜田恵造同県知事を団長とする母県訪問団17人が参加するほか、会員、招待を合わせて約300人が出席し盛大に行われる。  午前10時開始の式典では主催者・来賓のあいさつの後、2013年度憲法記念日知事表彰として藤本徹也さんが、13年度移住高齢者表彰として蓮井清明さん、山本弘己さん、新居喜三夫さんが浜田知事と水本勝規同県議会議長からそれぞれ表彰を受ける。  また午後0時半から祝賀会が行われるほか、閉会後、別会場で母県訪問団を交えた懇親会も予定している。案内のため本紙を訪れた菅原会長は「盛大に開催します。母親が香川出身の斉藤準一空軍総司令官も参加の予定です。懇談会では1世はもちろんですが、2世、3世の人もぜひ参加してほしい」と式典と懇親会への参加を呼び掛けた。 参加費は1人30レアル(懇親会別)。詳細は同県人会(電話11・5587・5303)、菅原会長(11・99990・9248)まで。 2013年8月6日付
ニッケイ新聞 2013年8月2日  日本の国土交通省(観光庁)所管の独立行政法人「国際観光振興機構」(通称・日本政府観光局=JNTO)が、先日あった県連の日本祭りの会場で初めてブースを出展し、来場客に日本の魅力をアピールした。  JNTOは外国人旅行者を日本に誘致すべく日本の宣伝、観光案内等を行う公的機関。海外に13カ所の事務所があり、現地の旅行会社やメディア、在外公館等との連携、現地市場のマーケティング情報の収集・分析のほか、現地の消費者への情報発信も行う。  2003年、日本の「観光立国」化をめざして政府が掲げた「ビジット・ジャパン・キャンペーン」事業に参画しており、同事業では今年中に1千万人、2030年までに3千万人を超える外国人観光客の誘致を目標とすることが、今年6月に「日本再興戦略」として閣議決定された。  JNTOの海外事務所はブラジルにはなく、同キャンペーンの対象国にも入っていない。今回のブース出展はニューヨーク事務所の主導だ。  同所のディレクター犬石知子さん(京都府出身)によれば、2012年にブラジルから日本への観光客は約3万2千人(前年比73%増)で、過去最高を記録した。クラブワールドカップが行われた12月だけで1万1千人もの伯人が訪日し、このうちの多くが一定期間滞在して買い物や観光を楽しんだことから、伯国を「有望な市場」と位置づけた。  犬石さんは、「距離もあってビザが必要にもかかわらず、ブラジルで日本に関心を持ってもらっている」と喜び、「日本の観光協会でも関心が高まっている。観光を通じて相互理解も深められれば」と意欲的に語った。  なお、当日はJNTOほか、業務を請け負う日本旅行の小林康則さん、JR東日本グループの最明仁さん、唐澤尚彦さんらも駆けつけた。JNTOで昨年製作されたポ語の日本のガイド冊子が配布され、訪れた人にアンケート調査を実施、20日の時点で約800人からの回答が集まった。
ニッケイ新聞 2013年8月1日  「フリースタイルフットボール」の2012年の世界チャンピオン、徳田耕太郎さん(22、愛媛)が県連の日本祭りでパフォーマンスを行い、好評を博した。在聖総領事館の招待。 フリースタイル・フットボールとは、サッカーから派生したスポーツでサッカーボールを使ってパフォーマンスを行うもの。徳田さんは中学生のときに始め、地元でパフォーマンス活動を開始し、現在は日本国内や海外で大会に出場、全国各地で普及活動も行う。 2012年9月にイタリアで行われた「レッドブル・ストリートスタイル・ワールドファイナル2012」決勝で、日本人初の優勝を果たした。 来伯は2回目。前回は自身のスポンサーであるRed Bull GmbHのイベントで訪れ、ネイマールとも交流を行った。 日本祭り2日目の20日午後、総領事館のブース内特設ステージの周囲には来場客があふれ、両足や腕、頭部など全身を駆使してボールを操り、リフティングを中心に次々と披露される技に魅了されていた。 終了後のブラジルメディアによる取材に対し、徳田さんは「オリジナリティとミスなくやることが大事。走らないがずっとほぼ片足で立っている状態なので全身の筋肉を使う」と競技を説明。額に汗を浮かべながら「盛り上がってよかった」と満足げに話した。
ニッケイ新聞 2013年8月1日  兵庫県人会(尾西貞夫会長)が同県産の「のり」2種(味付け、焼き海苔)を、宮城県人会(Rua Fagundes, 152)で第1、3土曜日に開催される「青葉祭り」で販売している。 明石海峡を中心とした潮流の早い漁場で育つため、兵庫県産ののりは黒く艶が良く、パリッと歯切れがいいのが特長だ。製造元の兵庫県漁業協同組合連合会(明石市)が、安全性を厳しくチェック。生産量は全国生産の約2割を占め、主に業務用に利用されている。 尾西会長は「特別価格で販売します。レストラン、業者の方は事務所まで連絡を」と呼びかけた。 問い合わせは同県人会(11・3207・0025/正午~午後4時、99715・4920)まで。
 県連(園田昭憲会長)は、今年の日本祭りで「東日本大震災の被災と復興」と題した震災復興写真展のブースを会場の一角に設け、東北3県(福島、岩手、宮城)の被災地を収めた写真約50点を展示した。 同ブースでは「東北被災者招へい交流事業」により来伯した3人も待機し、来場者からの質問に受け答えしたほか、震災時に岩手県大船渡町を津波が襲う映像も流され、多くの来場者が足を止めてその様子を見つめていた。  同事業の実務を取り仕切った県連国際交流委員会の本橋幹久委員長は、「ブラジルに居ると言われる被災者の親族5万人のためにも、被災地の生の声を届けてもらい、また被災者の3人にも被災地のことを気に掛けている人たちと『交流』してほしかった」と話し、同写真展を企画した意図を説明した。 21日にサンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市から会場を訪れていた男性(72)は「復興はまだ道半ばといった様子だが、写真の中で被災地の方々の笑顔を見ることができて少し安心した」と語った。 2013年8月2日付
 山梨県人会(高野ジョルジ会長)は5月11日、毎年恒例となっているピクニックを開催した。当日は晴天に恵まれた秋晴の下、バス1台を貸し切り同県人会員54人が参加した。早朝、一行が向かった先はサンパウロ州パウリーニャ市にある同県人の山口定次さんが管理するサンタ・イザベル花卉園。高野会長の情報によると、一行は25万平方メートルの広大な土地に咲くさまざまな花卉を見学し、思い思いの時間を過ごした。また昼食も同園でシュラスコや日本食が振る舞われ、土産として山口さんからアンスリウムの花が贈られたという。  昼食後、同じく同県人の深沢泰之さんが経営する花卉園に立ち寄り、そこでも花の鉢が土産として贈られた。帰りのバス内は花の甘い香りに包まれ、一行は満足した様子で帰宅の途に就いたという。 高野会長は「協力してくれた同県人の山口さん、深沢さんのお陰で今年も楽しいピクニックになりました。来年もぜひ開催したい」と感謝していた。 2013年8月2日付
3日(土曜日) ◎青葉健康生活協会の8月度青葉祭りは午前7時~午後3時、サンパウロ市(聖市)リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で。◎ジャカレイ文化協会の「第6回移民祭」は、午前10時からサンパウロ州ジャカレイ市ジャルジン・エスペランサ区のエスペランサ会館(Av. Lucas Nogueira Garcez, 1940)で。4日も。◎懐メロ合唱の集いは、正午から聖市リベルダーデ区の熟年クラブ連合会会館(Rua Dr. Siqueira Campos, 134)で。   4日(日曜日) ◎生長の家ブラジル伝道本部の第27回全国大会は、午前8時から聖市サンタナ区のアニェンビー国際会議場(Av.Olavo Fontoura, 1209)で。◎サント・アマーロ婦人会の慈善バザーは、午前9時から聖市サント・アマーロ区の同文協会館(Rua...
 今年の日本祭りには日本の観光庁が初参加し、ブラジルの一般消費者を対象にアンケート調査を実施した。内容は「日本に行ったことがあるか」「日本のどこに行ったことがあるか」「旅行情報を何から得るか」などで、ブラジルで行う初めての観光客動態調査となった。約3カ月後に集計結果が出る予定。  昨年のブラジルから日本への旅行者数は過去最高の3万2119人で、前年比73%増という結果になった。12月に日本で開催されたFIFAクラブワールドカップ2012で、多くのコリンチャンスファンが応援に駆け付けたことは記憶に新しい。 訪日ブラジル人のほとんどが2週間以上滞在し、買い物を楽しんだり遠方の観光地を訪れることから、日本におけるブラジル人観光客の重要性が再認識され、今回観光庁が日本祭りに初参加する運びとなった。  観光庁ニューヨーク支部の犬石知子局長は「ブラジルではサッカーをきっかけに、今まで日本に関心がなかった人が興味を持つようになっている」と話し、「今こそブラジルで日本のプロモーション活動をすべきだ」と観光客誘致に向けて意気込んだ。 また、観光庁のブースにはJAL、ANA、JR東日本など9社が招へいされ、日本への行き方と見どころを具体的に説明するセミナーを開催した。しかし、参加者は20人程にとどまり、犬石さんは「開催時間を変更するなど次回に生かしたい」と振り返った。  犬石さんは、遠く離れた距離とビザの障壁があるにもかかわらず、毎年1万人以上のブラジル人が日本を訪れていることに触れ「法務省、外務省などの垣根を越えて『ブラジルは大切な国だ』と伝えることが肝要」と強調。総領事館と連携できればビザ緩和実現の可能性も有り得ると期待を込めた。 なお、観光庁では昨年初めてポルトガル語による日本のガイド本を製作した。発行部数には限りがあるが、観光庁のウェブサイトで常時公開している。 2013年7月31日付
 大阪なにわ会(下平尾哲男会長)は、4日午前9時から午後5時までサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同会館(Rua Domingos de Morais, 1581)で第75回慈善バザーを開催する。 年に3回開催され恒例となった同バザーでは、婦人部手作りのなにわうどんやすし、天ぷら、おしるこ、パステルなどが販売される。また、会場には婦人部が制作した手芸品をはじめ、おもちゃや衣料品を販売する協賛各社が約30店出店する。 案内のため本紙を訪れた婦人部の松原信子さんは「真心込めていろいろなものを用意しているので、ぜひご来場ください」と呼び掛けた。 問い合わせは同会(電話11・5549・7226)まで。 2013年8月1日付
 兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、8月3日(午前7時~午後3時半)にサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開かれる恒例の青葉祭り会場で、兵庫県特産の「兵庫のり」と「味付けのり」を特別価格で販売する。 兵庫県ののりの生産量は全国有数で、日本国内で生産される6枚に1枚が兵庫ののりだという。  同祭では一般向けの小売販売を行うが、兵庫県人会では「レストラン、業者の方は県人会事務局に連絡をください」と話している。 詳細は同事務局(電話11・3207・0025、正午~午後4時)か、尾西会長(電話11・99715・4920)まで。 2013年7月31日付
 青葉健康生活協会(中沢宏一会長)主催の8月度青葉祭りが3日と17日(午前7時~午後3時)、サンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催される。 同祭ではADESC(農協婦人部連合会)による恒例の手作り食品のほか、イビウーナやカッポン・ボニート地方の有機野菜販売なども行われる。 会館3階の食事処では、はらこ飯、ニシン定食、イカ定食、天ぷらうどん、ソース焼きそば、餅料理各種が販売される。 詳細は宮城県人会(電話11・3209・3265)へ。 2013年8月1日付
ニッケイ新聞 2013年7月31日  大阪なにわ会(下平尾哲男会長)は8月4日午後9時から、恒例の慈善バザーを同会館(ドミンゴス・デ・モラエス街1581番、メトロのビラ・マリアナ駅そば)で開催する。 「スープが美味しいって、いつも列ができますよ」。婦人役員の松原信子さんが、そうお薦めするのは名物「なにわうどん」だ。久保美恵子婦人部長も「具だくだんのうどんは、日本祭りでも1千食以上でましたよ」という。その他、婦人部が仕切る食堂では、お寿司、天ぷら、おはぎ、お汁粉、パステスなどが出される。 また当日は業者に輸入雑貨など30店も出る。 このバザーは毎年4、8、12月に開催され、婦人部の売上げから15年間以上も毎年、希望の家に車椅子3台を寄付している。
東北被災者招へい交流事業  県連(園田昭憲会長)主催の「東北被災者招へい交流事業」により来伯した被災者3人(岩手、宮城、福島各県からの推薦)が、23日午後6時半からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の宮城県人会館で講演を行った。「大震災から2年余、伝えておきたいこと」と題された同講演会では、大和田加代子さん(52、岩手県陸前高田市)、松本康裕さん(29、宮城県名取市)、天野和彦さん(54、福島県会津若松市)の3人がそれぞれの被災体験や被災地の実情を来場者約130人を前に語った。  講演会には園田県連会長、木多喜八郎文協会長、菊地義治援協会長ら主要日系団体代表のほか、在聖総領事館から成田強領事部長が出席した。あいさつに立った園田会長は「これを機会に忘れてはいけない事実を被災者の方々と共有し、今後も日本の復興に微力ながら協力していきたい」と述べ、同事業を企画した経緯などを説明した。  最初にマイクを握った大和田さんは、涙ながらに被災地の様子を語った。壇上のスクリーンに遺体収容所の写真が映し出され、大和田さんによって遺体確認作業についての説明がされると、会場では首を横に振り、涙をぬぐう来場者の姿もあった。 大和田さんは赤十字を通じて被災者に渡った支援物資や義援金の分配状況なども紹介し、来場者に何度も感謝の言葉を述べた上で、「これからも被災地を皆様の心の片隅に置いてくれるようお願いします」と頭を下げた。  続いて松本さんは、津波によって甚大な被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区の復興に向けた取り組みを説明した。松本さんは「復興の形はなかなか見えてこない が、もう一度頑張ろうと皆で励まし合っています」と話し、被災地では被災者同士が手を取り合って前を向いている様子を明かした。  また、松本さんは震災時に間一髪のところで一命を取り留めたエピソードを紹介し、「何か一つでも欠けていたら私は死んでいました」と話し、「昔の閖上を心にとどめながら楽しく生きていこうと思っています」と語った。 最後は、福島県内最大規模の避難所で運営責任者を務めた天野さんが、避難所や震災後も原発事故などに揺れた福島県の実情を語った。天野さんは、震災後に相次 いで起きた高齢被災者の自殺に言及した上で、「希望をなくすと、人は死ぬんだと知りました。今この瞬間にも古里を失っている人がいる現実を知ってほしい」 と来場者に語り掛けた。  3人の講演が終わると質疑応答が行われ、来場者からは被災地の様子を尋ねる問いや励ましの言葉が3人に盛んに投げ掛けられた。 当日会場を訪れていた大野正人さんは本紙の取材に対し、「震災から2年がたっても、まだ何も終わっていないんだと知った。これからもコロニアが一丸となって支援するべきだ」と講演の感想を語った。   コラム【モザイク】   「被災者招へい事業」で来伯した3人のうちの1人、大和田加代子さんは被災者支援団体「ちーむ麻の葉」の代表を務める人物。同団体は、仮設住宅に住む高齢者にアクリルたわし製作などを嘱託し、その販売利益を被災者に還元する活動を行っている。大和田さんはモザイク子の取材に対し、「家や畑を失った高齢者たちは暇を持て余し、みるみる心が弱っていった」と語り、同団体の設立理由は「高齢者の自殺予防」にあったことを明かした。 ◎  震災から半年以上がたち、被災地が震災から初めて迎えた鬱積(うっせき)とした冬。声を大にして語られることは無いが、高齢者の自殺は、東北の被災地各所で問題になっていたことだという。講演会での3人の話には、モザイク子の胸もきつく締め付けられた。3人の口からは「被災地を忘れないでほしい」という言葉が幾度も出てきた。日本から遠く離れたここブラジルにも、被災地を気に掛ける人間が大勢いることをアピールすることで、助かる命もあるのではないだろうか。各日系団体には同事業を一区切りとせず、今後も被災地支援にリーダーシップを発揮してもらいたい。 2013年7月27日付
 ブラジル宮城県人会(中沢宏一会長)は、22日午前11時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の同県人会館で創立60周年記念式典を開催し、同県人会員ら約100人が節目の年を祝った。 同式典に先立ち、中沢会長と若生正博副知事ら8人が会館前のファグンデス街で桜の植樹式を行った。  その後、同式典が開会。日伯両国国歌斉唱、黙とう、来賓紹介に続きあいさつに立った中沢会長は、若生副知事ら公式訪問団に礼を述べたほか、導入から今年で35年を迎える仙台七夕祭りの一層の普及などを誓った。 次に若生副知事が祝辞を読み上げ、ブラジルにおける移民の功績に敬意を表した上で、「震災直後、県人会からいち早く温かい激励を受けて、改めて強いきずなを感じた」と述べ、ブラジルから同県に寄せられた義援金や支援に感謝の意を示した。  また、若生副知事は被災地の復興の様子についても触れ、「復興は道半ばだが、皆様が多大な困難を乗り越えたように私たちも必ず復興を成し遂げ、発展していきたい」と復興への決意を語った。 引き続いて福嶌教輝在聖総領事、梅原廣同県国際化協会専務理事、園田昭憲県連会長、シノハラ・ロシャーナ・ニッポ・カタリネンセ協会会長、安部順二連邦下議、羽藤ジョージ聖州議員らが祝辞を披露した。  式典では、宮城県から県人会員21人に功労賞が授与されたほか、ブラジルゲートボール連合とサンタ・カタリーナ日本語学校に東日本大震災の義援金に対しての感謝状が授与された。また、中沢会長は「みやぎ海外絆大使」に任命され、記念のプレートと名刺が若生副知事から贈呈された。  式典の締めくくりには、宮城県民歌「さんさしぐれ」が出席者全員で斉唱され、佐藤右一副会長の音頭による万歳三唱で幕を閉じた。 閉会後、中沢会長は本紙の取材に対し、「今まで以上のことをやるのは難しいが、被災地への支援は今後も続けていきたい」と意気込みを語った。  なお、今回表彰された功労者は次の通り(敬称略)。 伊藤ふみえ、後藤信子、佐々木光躬、佐藤吉之助、菅原和司、石田俊郎、岡崎幸雄、木幡寿朗、佐藤重四郎、大橋重夫、加治たか子、加治千恵子、山中しのぶ、佐藤輝子、鈴木恵子、安孫子澄夫、芳賀七郎、牧野初枝、鈴木典夫、小竹京子、岡崎加代子。 2013年7月30日付
 今年の第16回日本祭り開催期間中、在サンパウロ総領事館のブースでは、フリースタイル・フットボール世界大会の2012年度チャンピオンである徳田耕太郎さんと2011年度チャンピオンで日系ブラジル人のケイ・エドワルドさんが華麗な妙技を披露し、ブースいっぱいに集まった観客200人以上を魅了した。 フリースタイル・フットボールは、サッカーボールを軽快な足さばきで自由に操り、全身を使ってさまざまな技を披露し、自己を表現する新しいスポーツ。「トクラ」の愛称で親しまれている徳田さんは「ただのリフティングとは違う」と強調する。  当日、徳田さんは「少しでも観客を喜ばせたい」と話し、セルジオ・メンデスの「マシュ・ケ・ナダ」を選曲。ボールを蹴り上げ、バック宙して膝でキャッチして着地する代表的な大技「トクラ・クラッチ」を成功させると、会場からは大歓声が沸き起こった。また、演技後には汗を流しながら、写真撮影やサインを求める観客に笑顔で応じていた。  フリースタイル・フットボールに転向する以前に9年間のサッカー経験がある徳田さんは、サッカー人気が根強いブラジルには特に思い入れが強いという。昨年12月には初来伯を果たし、あこがれのネイマール選手とのセッションも実現した。徳田さんはその時の様子を振り返って「本当にうれしかった。よく『顔が(ネイマールに)似てるね』と言われるので不思議な感覚だった」と話した。  身体能力の違いから、欧米選手に比べてアジア系選手は不利だと言われているが、徳田さんは日本人選手の強みである技の速さ、緻密(ちみつ)さと独創性を生かして活躍している。また、チャンピオンとして「フリースタイル・フットボールがどこに行っても認知されること」を目指し、世界中で普及活動を行っている。 フリースタイル・フットボールは、インターネットの動画共有サイトでも多数取り上げられるなど、近年大きな盛り上がりを見せている。また、徳田さんを筆頭に日本人選手の活躍が目立つ中、今年9月には東京で世界大会の開催が予定されている。 2013年7月27日付
ニッケイ新聞 2013年7月27日  先週末の県連日本祭りには、3千キロも離れたパラー州都ベレンから汎アマゾニア日伯協会(生田勇治会長)が今年も出店した。  今回からトメアスー総合農業協同組合(CAMTA)も斉木仁イヴァンさんら3人が参加して、熱帯果実ジャムやアンジローバ油など各種特産品を販売した。  4回目の出店となった同日伯協会からは堤剛太さん(65、東京)ら5人が参加し、ノニやアマゾン、同地特製の匂い袋などを販売した。パラー州旗を掲げて観光局から頼まれた観光地紹介パンフレットを配布するなど、注目を集めていた。  堤さんは「北伯県連関係者も訪れ、計20人ほどが来聖した」と日本祭りへの関心の高さを窺わせた。さらに遠路出店する意義を「こうやって参加することで聖市の各団体との交流を深められれば。昔パラー州に住んでいた人で、こっちに引っ越した方などが懐かしそうに来てくれる。パラエンセの再会の場にもなっており、絆を深める重要な機会」と説明した。
ニッケイ新聞 2013年7月27日  岐阜県教育委員会(松川禮子教育長)が主催する『平成25年度岐阜県農業高校生海外実習派遣事業』で派遣された10人の県内農業高校生と引率教員2人が19日に来伯、22日に来社し意気込みを語った。  同制度は、国際的な広い視野を持ち、積極的に農業に取り組む青年を育成することを目的に1978年に開始。高校2、3年生が対象で、35回目となる。  生徒代表を務める大井樹里さん(16、岐阜、県立岐阜農林高校)の実家は、曽祖父の代から続く酪農家。「海外農家の経営や飼料給与の方法を学びたい」と目を輝かせた。 副代表の若宮弘治さん(17、岐阜、県立飛騨高山高校園芸科学科)も「日本にはない大規模農業、施設園芸を見るのが楽しみ。優れたところを学び取って将来に生かしたい」と力強く語った。  引率する箕浦誠団長は「参加する生徒の多くは農家の後継ぎ。貴重な経験を生かし、将来の岐阜県の農業を引っ張っていく人材に成長して欲しい」と期待を込めた。一行は8月1日まで滞伯し、聖州サンミゲル・アルカンジョや聖市内の農家などで実習・見学後、オランダを訪問する。