06/03/2026

Blogs

ニッケイ新聞 2009年3月12日付け 鳥取熟年大学は十八日午後一時から鳥取交流センター(ドナ・セザリア・ファグンデス街323)で例会を行なう。今月は佐々木陽明浄土宗南米開教総監(淑徳大学客員教授)が日系社会の福祉団体、団体の目的と活動の現状について講演する。参加費七レアル。一般の参加聴講を歓迎している。
ニッケイ新聞 2009年3月12日付け ブラジル兵庫県人会の二〇〇九年度定期総会が一日、聖市の宮城県人会館で開かれた。三十五人が出席。役員改選が行なわれ、尾西貞夫会長の続投が決まった。冒頭、昨年亡くなった六人の会員に黙祷を捧げ、事業・会計報告へ。日本移民百周年の昨年は、井戸敏三知事ら慶祝団、海上自衛隊練習艦隊の県出身者の歓迎会などを開いたほか、農業高校生海外研修生の受け入れなどを行なった。また、神戸など四都市で開かれた絵画展「ブラジル日系画家百年の歩み」に同県出身の画家、若林和男さんが訪日出席したことなどが報告された。また昨年度は、補助金を受け取ったのがレアル高の時期と重なったことから初めて繰越金で赤字を計上したことを報告。事業報告とあわせ承認を受けた。役員改選では他の立候補者はなく、尾西会長はじめ現役員の大半が続投することが決まった。今年は特別な事業は予定されていないが、二〇一〇年に県人会創立五十周年式典を行なうにあたり、県知事を招待することを全会一致で承認した。当日はJICAサンパウロ支所の千坂平通支所長も出席。総会後は昼食会が開かれ、会員寄付による商品でビンゴも行なわれるなど賑わった。また昨年百歳表彰を受けた会員の後藤留吉さんから八十歳以上の会員に記念品が贈られた。
ニッケイ新聞 2009年3月12日付け ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)の「鹿児島県農業・語学研修生制度」第九期生の三人、有島弥生さん(25、肝付町)、下松八重ひとみさん(同、鹿屋市)、上甫木久美子さん(かみほぎ、29、指宿市)が一年間の研修を終え、六日に帰国した。昨年三月上旬に来伯した三人は、それぞれ研修のほか、国内とパラグアイへ旅行研修などを行った。ニッケイ新聞社で九カ月秘書をした有島さんは、「百周年と県人会九十五周年に携われて良かった」と振り返る。また記者として取材も経験した。「楽しかった」と満足げ。「帰りたくない」と帰国を惜しむが、今後日本で身近な人にコロニアのことを伝え、「絶対また来ます」と話す。下松八重さんは「初めはやりたくなかった」という記者を十カ月、サンパウロ新聞社で経験。「いろんな人に会えて可愛がってもらえて、本当に楽しかった」と感謝を表す。一番忘れられないのは、サンボードロモで行われた百周年式典とリオでの式典でカメラマンとして取材したこと。百周年の感動を肌で感じたようだ。上甫木さんは東京外国語大学のポルトガル語学科卒。研修の目的は語学だったというが、日本食レストランで半日研修しながら、仲間もできて様々充実した一年を過ごせたという。初めは言葉で苦労したが、ブラジル熱はますます燃えたよう。「将来はブラジルに住みたい」と宣言し、ブラジルの懐の深さに、「ここは自分の可能性を引き出してくれる」と振り返る。三人の〃ブラジルの親〃である園田会長は、寂しいとしながらも、「ものすごい成長した。一回りも二回りも大きくなって、自信のある表情になった。ブラジルが大好きになって帰っていったね。あの三人はまた帰ってくるよ」と述べていた。 鹿児島県研修制度=「あと五年だけ」 「あと五年。どんなことがあってもこれが本当に最後」。ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)の創立九十周年を機に始まり、次世代リーダーの育成と、ブラジルと母県との交流を目的に、五年間という期限付きで始まった「鹿児島県農業・語学研修生制度」。二〇〇八年度受け入れが最後となる予定だったが、昨年十一月に行われた九十五周年式典の際、来伯した伊藤祐一郎知事と園田会長らの懇談で、あと五年間継続することが決定された。同制度の運営資金は開始当初から園田会長が自費でまかなってきた。「人の子を預かるっていうのは本当に大変。自分も年だし、お金はいつまでも残らないから」と園田会長は冒頭のコメントに対してそう説明する。今までは、一年に約五人を受け入れ、研修費用を園田会長が払っていたが、これからは一年に二人、交通費や食費は研修先が払うことになり、園田会長は「若干のお小遣い」を渡すという。研修生は、その中から県人会館の宿泊費を払う。四月六日に、継続第一弾となる研修生二人が来伯する予定だ。
ニッケイ新聞 2009年3月11日付け 鳥取県が派遣する三回目の中堅リーダーを迎えた交流会が九日、第二アリアンサ鳥取村自治会館で行なわれた。九四年に初来伯して今回二回目の河本弘三さん(44)と初来伯の富村仁美さん(29)の二人だ。一日目の交流は、まず矢尾板会長家の農場、前田農場、大森農場、佐藤農場見学。そして夜は会館で祝賀歓迎会を村民で行なった。矢尾板会長の歓迎挨拶に始まり、日語校生徒の出し物、プレゼント交換を行った。そして会食は婦人手作りのごちそうを持ち寄り、楽しく歓談をした。村からの記念品としてブラジル日本移民百周年、第二アリアンサ鳥取村八十二周年記念のハッピを受けた二人は、大変喜んだ様子で、その場でさっそく着て記念撮影をした。二日目の十日は、ファゼンダ・サンタリッタ農場、弓場農場、チエテ橋、聖州最大のイーリャ・ソルテイラ水力発電所を見学して有意義な一日を過ごした。このような交流が盛んに行われるのも、村に教師派遣が行われているからだろう。一九九〇年代に日語担当者が高齢のため、学校が存続困難となり、鳥取県から教師派遣願を、徳尾恒寿氏(当時鳥取県人会会長)を通じて働きかけた。日本移民八十周年に村を訪問した当時の西尾知事の好意もあって、一九九四年から、教師派遣が実現された。現在八代目の木下孝子先生が来ており、日本語教育、鳥取県との交流関係、村の活動と八面六臂の活躍をしている。教師派遣が実施されてからは鳥取県知事、副知事、議員、調査員、教師家族、友人、その他のたくさんの人が訪れるようになり、村にも活気がでて、みんなも「大変喜ばしいことだ」と感謝している。「今後とも、鳥取県と第二アリアンサ鳥取村の繋をますます深めて行くように、これからも努力をしていきたい」と村民一同誓いを新たにしている。(第二アリアンサ自治会前会長・佐藤勲さん通信)
ニッケイ新聞 2009年3月10日付け 沖縄県中城村の出身者と家族などでつくる「中城村人会」(石原昌栄会長)は二十二日午後三時半から聖市の沖縄県人会館サロン(トマス・デ・リマ街72)で新年会を兼ねた親睦会を催す。村人会の会員は現在百人ほど。親睦会は年に一度開いているが、昨年は県人移民百周年の折にも集まりをもった。今年は同村研修生のOB十三人などが中心となって企画した。その一人で、会計をつとめる仲松ヤスカズさんは、「会の人たちによる三線やカラオケ、太鼓、舞踊などのアトラクションもあります」と説明する。午後八時ごろまで行われる予定。石原会長は「子供向けの催しもあります。二世、三世、四世も親戚も集まって大いに楽しみましょう」と参加を呼びかけた。当日は一品持ちより。飲み物は会が用意する。問合わせは県人会事務局(11・3106・8823、与那覇)まで。
ニッケイ新聞 2009年3月7日付け 沖縄県で毎年三月四日に開催される芸能祭「さんしんの日」にちなんだ琉球芸能イベント「ゆかる日・まさる日・さんしんの日」が一日午後、聖市の沖縄県人会館で開かれた。ブラジルの琉球芸能団体が総出演する同イベントは、二〇〇六年に第一回目が開催されて以来順調に続き、今年で四回目を数える。母県では十七回目。当日午後一時から行われた開会式で知念直義実行委員長は、近年三世、四世の民謡愛好者が増えてきている現状を喜ぶ一方で、古典音楽愛好者の減少に憂慮を表わし、「今後も三線文化の継承と普及には一層の努力が必要」とあいさつ。あわせて、開催にあたっての関係者の協力、来場者へ謝意を表わした。県人会の与儀昭雄会長は、「これからも三線、舞踊など愛好者の皆さんとともに沖縄文化を盛り上げ、若い世代に続けていきたい」と語った。イベントは「かぎやで風節」などの合同演奏で幕開け。古典、民謡、舞踊、エイサー太鼓など、休憩を挟んで十六の演目が披露され、初心者からベテランまでのべ四百人以上が出演して舞台を彩った。我が子・孫の晴れ姿を見に来た来場者も多く、子供の発表になると会場からは温かい拍手が送られていた。当日はまた、本紙でも報じた二百年以上前の琉球王朝時代の作と見られる三線も展示され、来場者の注目を集めていた。開幕当初はまばらだった来場者も次第に増え、七百席が満員になる盛況ぶり。県系バンド「トントンミー」やブラジル滞在中の歌手、具志恵さんなども出演し、午後八時半にカチャーシーで盛況のうちに終了した。知念委員長はにぎわう会場で、「百周年で熱が冷めるかとも思ったが、思っていたより盛大。まだまだ沖縄の芸能に対する熱意があると感じた」と満足そうな表情を見せていた。
パラナ州カルロポリスの農業開拓者で北海道協会長を務めた伊藤直さん(いとう・すなお)が四日午後十一時半、自宅で皮膚ガンのため死去した。享年九十五歳。 伊藤さんは北海道湧別町生まれ。一九三七年、「らぷらた丸」で移住後、南米銀行勤務を経て戦後はニッケイ新聞の前身であるパウリスタ新聞社創立とともに営業を担当した。 コチア産業組合の下元健吉専務理事らに共鳴し、四九年にカルロポリスへ移り農場を経営。以後、コチア産組本部で諸役員を歴任したほか、七八年にセラード開発農牧会社を創立し専務理事を務めた。七一年から七七年まで在伯北海道協会の第五代会長。著書に「南米から見た日本人」がある。 五九年にカルロポリス郡会より地域開発功労賞と名誉市民権を受けたほか、八四年には日本国から勲五等瑞宝章を受章。八九年にパラナ州議会より名誉州民第一号を授与された。 五日にカルロポリスで葬儀が営まれ、同日市の墓地に埋葬された。初七日のミサは十一日午後六時から聖市ピニェイロスのモンテ・セラッテ教会、午後七時からカルロポリス教会(カルロポリス)で行う。問い合わせは次男の伊藤ジョルジさん(43・3566・1288)まで。
【一部既報】長崎県人会(野口圭三会長)は、一日午前十時(第二次招集)から聖市ジャバクアラ区にある同県人会館で〇九年度定期総会を開き、二十三人が出席した。 議題では、〇八年度事業報告に続いて、〇八年度会計報告が実施。粉飾決算となった〇六年度、〇七年度の会計の詳細は調査段階にあるとして、〇八年度のみの報告が行なわれた。 〇九年度事業案では、定例行事以外に、幼少年、婦人や高齢者を対象にした卓球を実施しているとして、さらなる参加が呼びかけられた。 〇九年度予算案では、前年度より減少となる五万五千八百七十一・九二レアルが承認された。  新監事選出では、会員の推薦により次の五人に決定した(敬称略)。任期は定款改正により、〇九年、一〇年の二年間となる。 正監事=川添博、尾上進、大河ファチマ。補充監事=宮崎静子、水田タエコ。 その他の議題では、〇六年度、〇七年度会計の粉飾決算問題(既報)以外に、現在の会館を第三者に賃貸する案が提出され、具体的な検討は今後行なわれるとしながらも拍手で承認された。
ニッケイ新聞 2009年3月6日付け NGO青葉健康生活協会(中沢宏一代表)は今月も、七日に「青葉福祉祭り」、二十一、二十二日に「青葉祭り」をリベルダーデの宮城県人会館(Rua Fagundes,152)で開催する。三日間とも午前七時から午後五時まで。七日の「福祉祭り」では、サンパウロ自閉症療育学級の青空学級(PIPA=菊地義治代表)が屋上で天ぷら、ぎょうざ、おにぎり、漬物、飲物などを販売する予定。保護者代表の矢野高行さんをはじめ、初めての出店に皆張り切っている。二十一、二十二両日の「青葉祭り」では宮城仙台の郷土料理、イカポッポ焼き、秋刀魚定食をはじめ、冷やし中華、鮭の身といくらをちらしたはらこ飯、ずんだ餅を屋上で味わえる。地下では三日とも、これまで通り農協婦人部連合会(ADESC、内海千代美会長)手作りの加工食品、農家直送の有機野菜が売られるほか、武道医術、家紋やこけし販売もある。また、場所が手狭になってきたということで、今回から地下会場を広げて、衣類やアクセサリー、靴などを販売するバザリスタが十二店ほど並ぶ。中沢会長、鈴木運蔵副会長、PIPAの矢野さんが案内のために来社し、「皆さんお誘い合わせの上、足を運んでください」と呼びかけた。
ニッケイ新聞 2009年3月6日付け ブラジル静岡県人会の二〇〇九―一〇年度の新役員は以下の通り。 【顧問】後藤宗治【名誉会長】鈴木静馬【会長】杉本教雄【第一副会長】石切山加代子【第二副会長】杉山久司【書記理事】伊藤和子【副書記理事】加藤武男【会計理事】平野パウロ【副会計理事】滝浪幸子マリーナ【法務理事】石切山節子【副法務理事】榛田利郎セザー【文化部】本田容子【副文化部】中西レアンドロ【社交理事】永田文子【副社交理事】青木浜中まりえ【渉外理事】鈴木幸男【副渉外理事】原長門【資産理事】佐野克行【副資産理事】柿の花明ダニエル【体育部】山本茂【副体育部】鈴木仁ラウロ
ニッケイ新聞 2009年3月5日付け 東北六県人会と北海道協会の青年部は十五日午前十一時からブラジル北海道協会館(Rua Joaquim Tavora,605アナ・ローザ駅下車)で、今回初めてとなる『東北・北海道祭り2009』を開催する。青森、秋田、岩手、福島、宮城、山形の六県人会と北海道協会の青年部が中心となって、それぞれの郷土料理を振舞う。また、各々特色を生かしたアート作品が会場を飾り、地方色に溢れた祭りとなる。昨年までは「東北・北海道運動会」を行っていたが、今年から同祭を開催することになった。藤田エリオさんは、「美味しい食べ物と楽しいイベントを用意して待っています。家族連れで是非足を運んでください」と呼びかけている。会場では慈善ビンゴ大会、踊りなどのアトラクションも予定している。午後三時半まで開催。入場無料。問い合わせは、内田マルコスさん(11・7445・2115)まで。
県連(与儀昭雄会長)の二月度代表者会議が、二月二十六日午後四時から文協ビル一階会議室で開かれた。 議題を前に、長野、鳥取、宮崎の各新会長と次期会長予定の埼玉県人会代表者がそれぞれ挨拶を行なった。 議題では、第十二回日本祭りで、ルアネー法が認可されているとして、三月から本格的なスポンサー回りを実施することを発表。また、同祭で使用されるガス(ブチジョン)価格や配管の見直しが出席者から求められ、執行部で検討していく考えだ。 第八回日本祭りの裁判問題進行状況については、与儀会長が弁護士から受けた話を説明。第一回目の公判に勝訴した県連だが、相手のEXPOSTAR社が控訴しているため、裁判終了まで少なくとも二年、平均でも三年はかかるという。 神戸移民センターへの紫水晶寄贈の件は、一月の会議で決定。県連で一万六千六百レアル分を立替えている。 県連センター建設基金案として、現在の三十五万レアルの資産の中から十五万レアルを積み立て、特別会計の基金づくりを執行部が提案。拍手で承認された。 さらに、県連のホームページサイトが日本の国立国会図書館からのリンク要請を受けて了承したことや、青森県人会が日系社会の協力を得てサンタカタリーナ州水害への義援金を寄贈した報告が発表された。 そのほか、移民百一年の県連主催行事(レアル銀行協力)として、六月二十一日にイタペセリカでマレット・ゴルフ大会が開催されることも決定。大会開催により、各県人会の親睦を深めるという。
実態調査に資料協力呼びかけ 会費制の導入決める  ブラジル沖縄青年協会(知念直義会長)の定期総会と新年会が、二月十五日午後五時から聖市リベルダーデ区の沖縄県人会館で行なわれ、約三十人が出席した。  議題・提案事項では、昨年は移民百周年事業などで実現できなかった慰安旅行について、二泊三日でサンジョゼ・ド・リオプレット方面に行くことが検討。また、一昨年の青年協会移民五十周年記念写真集や実態調査などへの資料協力が呼びかけられた。  さらに会費制導入については、「会費を徴収してどのような活動を行うのか」「組織として活動するなら会費を集めるのは当然」などと賛否両論の意見が出され、議論した結果、二十レアルを一つの目安として徴収する方向で話がまとまった。  新年会では、山城勇氏の乾杯の音頭により「ビーバ、カリー、乾杯」と杯が掲げられた。  出席者たちは準備された料理を食べながら、特別出演した歌手・具志恵さんのショーに見入ったり、カラオケを楽しむなどして互いの交流を深めた。
県連ふるさと巡りに、聖州クリスタイス・パウリスタ市から参加した近藤満州美さん(ますみ、76、福岡)、幸子(75、二世)夫妻と話していて、息子の近藤英理男(エリオ)さんが昨年十月の統一地方選で、市長に二期目当選を果たしたことを聞いた。 選挙の苦労話の後、話題は自然と世界不況と帰伯デカセギ問題になった。 息子の一人を市長にしたが、同時に他の二人の息子はデカセギに行ったという。近藤さんは、「ここに根を下ろして、ここで苦労した方が良いと思う。ブラジルのためになることをやってほしい」としみじみと語っていた。
ニッケイ新聞 2009年3月4日付け 静岡県人会に起きたことは、他のどの会にあってもおかしくない。皆で真剣に考える必要がないだろうか。どこでも会館をほかの団体に賃貸しし、それを県人会書道部、ダンス部、カラオケ部、太鼓部などと称して、総会で事業報告し、県庁にも県人会の活動として上げている。大半の県人会で見られる行為だ。静岡で問題視されたカラオケ部は、立地の良さもあってかなり活発に活動しており、それにともない、お金も動いていると見られる。「県人会名を冠しているにも関わらず会計報告が行われていない」ことがやり玉に挙げられた。後藤宗治顧問は、「カラオケ部とはいうが、実際に県人会が運営している訳じゃないし、参加者のほとんどは県人と関係がない。正確には場所を貸しているだけ。いわば県人会に協力してもらっている形だけに、会計報告してくれとは言いづらい」と心情を吐露する。つまり会にとって「カラオケ部」は傘下組織ではなく、場所を借りてくれる「お客さん」なので、会計報告して「財布の中身を見せてくれ」とは言いづらい。杉本会長も、カラオケ部の会計報告を求めるとは言わない。そこから謝礼を受け取っている教師がおり、その金額を一般に知られたくないから反対しているようだ。鈴木幸男渉外理事も「どこにも毎月会計報告するようなきっちりしたカラオケ部はない。あくまでも参加者の楽しみでやっている。公表すべきといわれても煙たがられるだけ」という。県人会は公の活動だが、カラオケの場合は謝礼があるだけに、微妙に「商売」のニュアンスがあり、そこが今回問題にされた。川崎氏から問題にされたカラオケ代表の石切山加代子副会長に聞くと、「お金は全て県人会に渡っている」というが、会計報告をしない理由は明らかにしない。カラオケ教師の本田容子理事も「あの人たちはカラオケを問題にして、私たち二世を追い出そうとしている」と被害妄想を抱く。カラオケ部といえど、県人会の名を冠するからには公明正大に会計報告し謝礼も公開して、みなが納得ずくで楽しむことはできないだろうか。金銭的な部分に邪推の余地があれば、再び問題にされることは間違いない。本来、賃貸してくれる外部団体とは、「持ちつ持たれつ」の共生関係が理想だろう。頼りすぎると〃癒着〃と呼ばれ、バランスを欠く。ところが、立地の良い会館を持つところほど、経営を賃貸に依存する傾向が強くなる。それに伴って、内部で行われるべき「県人会活動」を外部が肩代わりしてやっている体裁ができてしまい、県人会内部で活発化させるべき青年部や婦人会の活動が徐々に衰えていく傾向すらみられる。事実、静岡にも久しく青年部活動はない。「県人会の目的はなにか」という原点に立ち返った時、賃貸が活動の主軸なのか。賃貸はあくまで収入を得るための手段であって、目的ではない。賃貸で経営を安定させ、その資金を持って、青年の育成、会員同士の親睦、母県の伝統・文化の普及を図ることにこそ、軸足を置かなければいけない。県人会活動の原点を見つめなおす、良い機会だ。 (深)
ニッケイ新聞 2009年3月4日付け ブラジル静岡県人会(杉本教雄会長)は二月二十八日午前、聖市の同会館で定期総会を行った。同会としては前代未聞、対抗会長候補が立候補主旨を書いた書面を総会で配るなど異例の展開になった。ただし、事前に理事会がシャッパを完全に組まないと立候補を受付けない選挙規約を作ったため、不発に終わった。しかも議長を務めた杉本会長は強権を発動して「あなたには発言権もない」と決めつけ、物別れのまま後味の悪い総会となった。 総会前に、会長候補に名乗りをあげたのは川崎年男さん(68、菊川市)。紙三枚に自己紹介、選挙公約、理事として行った仕事や現体制の問題点などを書き連ね、日ポ両語を作って総会参加者に配った。松浦アントニオさん、石井久順さんら現職理事も対抗グループに回り、真っ二つに分かれた点でも異色の展開となった。配布文書に書かれた問題点の一つが、次のような県人会カラオケ部への批判だった。「今まで会計報告もされず、収入も県人会に入金されていませんでした。年一回五~六千レアルを〃寄付金〃として払っているが、これは通常の家賃の半額」という。県人会の名前でやる以上、会計も会の管理下になければいけない、そうでなければ個人名でやるべきと主張する。さらに「役員会で決まった毎月の会計報告はされず、入金もありません。実行してください」と追求する。その他、IPTU(土地家屋税)を七年間滞納になっている件などを問題視した。総会は午前十時半から始まった。議長を務めた杉本会長は、〇八年事業報告を一行も朗読せず、矢継ぎ早に会計報告に進み、拍手で承認させた。総収入は十九万八千百二十一レアル、総支出は十五万三千七百八十六レアル、繰越金は四万四千三百三十五レアル。〇九年度予算は十七万レアルで、うち五十周年記念誌に三万五千レアルが計上された。カラオケ部の寄付が七千レアルなのに対し、川崎氏は「昨年は、大会利益や今までの余剰金など計三万三千レアルがカラオケ部から入金された。今年ももっと計上していいのでは」と質問した。これに対し、山本茂理事は「昨年のカラオケ大会は二日間、今年は不景気で一日の予定で少な目に見積もっている。すでに二十年たった静岡のカラオケ部は有名、やましいことは何もない。ただ、今年から会計はガラス張りにして欲しい」と意見を述べ、予算案はそのまま承認された。問題の役員選出では、杉本会長が自らのシャッパを紹介。川崎候補にいっさいの発言を認めず、「議題として認めない。発言を許さない」と突っぱね、マイクを渡さなかった。その間、川崎氏は大声で「杉本会長は評議員長も兼任し、違法な状態になっている」などと語りつづけ、総会は混乱した状態になった。参加者から「対抗シャッパはあるの」との質問が飛ぶと、杉本会長は「総会前に確認したが他にシャッパはない」とし、「賛成者は着席承認」と呼びかけ、あっという間に自らのシャッパを信任させた。というのも会長候補が出そうだとの噂を聞いた理事会では、二月二十一日に急きょ選挙規約をつくり、完全なシャッパでないと受理しないという内規を決めた。そのためシャッパ全員を集めなかった川崎さん出馬は結果的に不発に終わった。最後に八十八歳高齢者表彰が行われ、細川明さん、久野花江さん両名が表彰され、足早に総会は閉幕した。約五十人参加した会員の一人、斎藤三代さん(78、由比)は「カラオケの件は、そんな問題にすることではない。お手伝いいただいてるんだから、それなりの金額を納めてもらえば、それで結構」との意見。溝江孝子さん(74、掛川)は「今までにこんなことなかった。実に不愉快」とのべた。一方、福家和紀さん(81)は呆れたように「どっちにもつかん。なんとも言わんですよ」と手短に感想をのべたのみだった。
ニッケイ新聞 2009年3月3日付け ブラジル鹿児島県人会は先月開催した定期総会で役員改選を行った。新役員は以下の通り。任期二年。【会長】園田昭憲【副会長】第一=山下譲二、第二=楮畑孝男、第三=松村滋樹【書記】谷口雅治【会計】第一=野口マルシオ、第二=中原田ルイス【顧問】安田ファビオ、救仁郷靖憲、小林セルジオ、田之上セルソ、奥村正行【相談役】池上忍(名誉会長)、小森広、岡元要一、友広三、肥後英樹、徳留清、田畑稔、天達市雄【参与】井料堅治
ニッケイ新聞 2009年3月3日付け 【既報関連】昨年十二月二十四日付けで本紙が第一報を報道した長崎県人会の横領問題が遂に裁判問題へと発展――。長崎県人会(野口圭三会長)は一日、定期総会を開き、横領・背任行為が確実となっている今井千兼子前会計理事に対し、三カ月の話し合いの猶予期間を与えた上で、誠意が見られない場合、民事・刑事の双方で提訴することを決議した。二十三人が出席した。〇六、〇七年度支出金十三万レアル分の領収書の提出や、県人会の調査で明らかになっている着服金約六万レアルの返却を求めていく。総会では、親睦団体である県人会が訴訟を起こすことに不快感を示す会員も見られたが、「止むを得ない」と多数が法的な徹底追及を支持した。なお、現在県人会の口座残金が八千レアルにも満たず、経営状態が逼迫していることから、会館の賃貸も決議された。 〇八年二月の総会で報告・承認された残金は一万六千レアル。しかし実際には、今井前理事が着服を繰り返した結果、わずか一千六百レアルしかない状態で新体制がスタートしたわけだが…。何故、誰も気付かなかったのか――。今井前理事と中野恵市前会長の任期中には、一度も監査会が開かれておらず、領収書や帳簿は今井元理事が自宅で保管しているという。会運営への無関心からか誰からも指摘がなく、何と同総会の改選で同理事が監査に就任(昨年十二月の総会で解任)されている。この異常ともいえる状態を二年間に渡り、見過ごした監査役や会員も自己批判すべきだろう。しかし、中野前会長自身がこの前代見聞の不祥事に結果的に〃加担〃したとの見方が会員のなかで強くなっている。今井前理事が着服したと見られている金額の半分以上がインターネット上で操作されており、そのクレジットカード取得に際し、中野前会長のサインがあるからだ。長崎県人会は、〇五年三月四日に残高照会のみに使用できるカードを取得しているが、〇六年八月十七日に今井前理事と中野前会長の申請により、カードで口座操作ができるカテゴリーへの変更が行われている。この件を調査している会役員によれば、二人は、「誰かが勝手にサインした」と知らぬ存ぜぬを決め込んでいるというが、銀行に問い合わせた結果、「この変更には、サインする本人が来行する必要があるようです。否定しても筆跡鑑定すれば分かること」と語気を強める。この役員が入手した出入金明細によれば、翌月からはネット上での操作が頻繁に行われ、今井前理事の自宅の電話、電気、ガスなど光熱費のほか、ホテル、保険、飲食代、車の月賦、果ては息子の銀行口座への振込みもあるから驚きだ。「〇六年九月二十五日から〇八年七月八日までの記録で、最低でも約三万五千レアルが個人的な支出に使われている」と同役員は指摘、加えて、銀行で五百レアルの引き出しが五十回(二万五千レアル)行われていることも発表した。さらに不可解なのは、カードは計三枚存在しており、名義が今井前理事や息子のものとなっていることだ。会の資金をまさに私物化していたことが明らかとなっている。なお、会計事務所への支払いに際し、発行される銀行支払い請求書(boleto)を領収書に見せかけた文書偽造の疑いがあるほか、同事務所の会計士に「県人会の会計処理を自分の言う通りにしてくれるなら、五百レアル支払う」と持ち掛けていたことも確認されている。総会では、これらの状況説明が行われ、ため息と驚きの声が次々に上がった。野口会長によれば、以前に較べ、今井前理事は話し合いの姿勢を見せているというが、「領収書は会の事務局に置いた」「私個人のお金を会に入れたものもある」と返却はおろか、横領そのものを否定、謝罪の態度も見せていないことから、「話し合いで何とかならないか」という穏健派の意見を抑え、三カ月の交渉期間を経て、提訴に踏み切ることで意見が一致している。
ニッケイ新聞 2009年2月28日付け ブラジル日本都道府県人会連合会(与儀昭雄会長)は二月度代表者会議を二十六日午後、文協ビル会議室で開いた。与儀会長(沖縄)のあいさつに続き、新会長が誕生した長野、鳥取、宮崎の各会長、四月に埼玉県人会の会長となるとみられる飯島秀昭氏がそれぞれ自己紹介を行った。七月十七~十九日に開催される「フェスチバル・ド・ジャポン(日本祭)」の広報パンフレットが完成したことを与儀会長が発表、「三十八のバザリスタの参加がすでに決定しており、三月にはスポンサーと会合する」と進捗状況を説明。出席者からは、各県人会屋台の場所決め問題、二万五千レアルという高額の経費が昨年批判の的となった調理用のガス配管に関する質問が上がり、関心の高さを示した。日本祭については、後日会議が行われる予定。続いて、第一審では勝訴したもののEXPOSTAR社が控訴している「第八回日本祭り」の裁判問題について、与儀会長が「弁護士に相談したが、これ以上県連が負う部分はないが、最終的な結審まで二、三年はかかるようだ」と説明した。前回の代表者会議で神戸移住センターに寄贈することが決議された紫水晶について、当初一万三千レアルと見積もられていたが、諸経費を含め最終的に一万六千六百レアルかかったことを報告、すでに県連が立て替えたことが発表された。数年来、検討が続いている県連センター建設に関して、現在三十五万レアルの県連資産のうち、十五万レアルを建設基金とすることが決議された。繰り上げ当選により、今年一月から唯一の日系州議として活躍する西本エリオ氏が会場を訪れ、自己紹介を含めたあいさつを行い、「コロニアの一メンバーとして、日本祭や県連をお手伝いしたい。帰国デカセギ問題に関しても議会で取り上げていきたい」とアピールし、出席者からは拍手が送られた。なお、スポーツ委員会では、六月二十一日にイタペセリカ市でマレットゴルフ大会を開催することを発表、加藤恵久元会長(鳥取)が「各県人会五人一組のチームを出して欲しい」と呼びかけた。「ふるさと巡り」に関して、長友契蔵元会長(宮崎)が「第三十一回(三月)は八十人で打ち切り、九月のアマゾンはすでに三十六人が申し込んでいる」と報告した。〇九年度予算案が十三万八千九百五十レアルであることが発表され、決議される次回総会までに検討されることになった。