今月24~26日まで開催される県連(本橋幹久会長)主催第18回フェスティバル・ド・ジャポンで、毎年恒例の各県人会の郷土食。今年も数回にわたり、各県人会自慢の郷土食を紹介する。(佐久間吾朗記者) 大分県人会(矢野敬崇会長)からは「だんご汁」と「吉野鶏めし」が出される。だんご汁は、幅広く伸ばした団子と野菜がたっぷり入った大分県を代表する郷土食で、家庭でもよく食べられている。 「だご汁」と呼ばれる、だんご汁と似た料理は九州各地にあるが、だんご汁との最大の違いは肉を一切使わないこと。そして欠かせないのは、里芋、ごぼう、ニンジンと全国一の生産量を誇る乾シイタケ。これらの素材でうま味を出し、汁の味付けには2種類以上を使った合わせ味噌を使用。最後に刻んだ油揚げを乗せるのが大分県人会流だ。 最高の味を出すために、野菜を切ったり、団子を練る等の作業はすべてフェスティバル当日に行われる。団子は手作りで粉から練っており、シコシコとした噛みごたえが堪能できる一品となっている。 「吉野鶏めし」は大分市南部の吉野地区の郷土料理。20年前に大分県へ行った60歳の研修生が、「大分の料理を何か覚えたい」と吉野鶏めし保存会で3カ月研修し、その味をブラジルに持ち帰った。「同じような料理は多いが、醤油や鶏肉の味付けを工夫して、10年以上『フェスティバル・ド・ジャポン』で出している」と大分県人会の伊東信比古理事は話す。最近では、大分県でも地元住民が中心となって普及に努めており、日本での知名度も上がっているという。 伊東理事は「郷土食の味を若い人に覚えてもらいたい。そのためには本物の郷土食を作って、提供しないといけない」とし、「大分に行く研修生にも、何か1つ郷土食を食べて覚えてこいと言っている。一番の目的は郷土食を出して、広めていくこと」と、「フェスティバル・ド・ジャポン」で郷土食を出す意義を語った。(つづく) 2015月7月21日付
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今週末に迫った県連主催の第18回日本祭り。各県人会では、出品する郷土食の仕込み作業で忙しい様子。 岐阜県人会の一品は串焼しめじベーコン、同県出身者が経営する仕出弁当会社の大型厨房に婦人部の6人が16日に集結。大量の串焼きを仕込んで当日に備えて冷凍庫に保管していた。 今年で18回となる日本祭りを支える各県人会のボランティアの、表には出ない支えがここにもあった。 2015月7月21日付
「第18回日本祭り」の高齢者広場では、24日から26日まで多くのイベントを実施する。案内に、鈴木・牧ウィリアン同広場担当部長と玉城ロベルト氏が来社した。 昨年、四国88カ所巡りを達成した遍路経験者の金子パウロ氏と香川県から松岡ひろふみ氏を招き、両氏による「四国遍路道」の講演会が開かれる。また、参加者は「アニマルセラピー」とも呼ばれる犬や猫などペットを使ったセラピー手法、無料マッサージなども受けることができる。特設されたゲートボール会場では、その体験だけでなく、高齢者向けの体操などの参加型ワークショップも行われる。 サンパウロ大学の教授らによる健康に関する講演会やアメリカの青少年合唱団による演奏会などもあり、終日楽しむための多くの企画が盛り込まれている。 問い合わせは鈴木氏(電話11・99604・2335)まで。 2015月7月21日付
農林水産省は「第18回県連日本祭り」の開催期間(24日から26日まで)に、日本食の料理講習会と試食会など各種イベントを設ける。 講習会(45分)と試食会(15分)では、1日に約4回、出汁、和菓子、飾り寿司、蕎麦打ちの4種を各回時間帯ごとに参加することができる。 料理講習会の座席数は、各回50席程度を予定。試食提供は、講習会開始60分前から整理券を配布し、100食分を提供する。 また、1日1回最後に「アトラクションじゃんけん大会」も行われ、終了後は盆踊りも実施される。 2015月7月21日付
プロポリス、はちみつや植物性石けん等の健康食品及び製品を、主に海外に輸出販売しているアピス・ブラジル社が、24日から26日まで開催される県連主催の第18回フェスティバル・ド・ジャポンに初出店する。出店場所は12番ブース。 伊江朝宏(いえ・ちょうこう)さんと朝彦(ともひこ)さんの兄弟によると、同社は20年以上にわたってプロポリス製造販売の実績があり、現在製品の90%は日本、中国、韓国などのアジア地域や北米などに輸出しているという。 残りの10%はブラジル国内で販売しており、消費者の健康志向が年々上向いている中、販売数も増加する傾向にあるそうだ。 同社が取り扱っている商品は、上質プロポリスのエキスをはじめ、同スプレー、錠剤、原液・原塊やはちみつのほか、プロポリス植物性石けんなど。プロポリスはミナス・ジェライス州南部で原料を仕入れ、同州から交通の便が良いサンパウロ州ピンダモニャンガバ市にプロポリス製造工場を所持している。 これまで、日本や中国など海外での取り引きが多かったが、昨年から聖市リベルダーデ区(Rua Galvao Bueno, 377 BOX2)に直販店を開店。東洋街を中心にした日本人及び日系人などアジア系消費者を対象に販路を拡大している。 朝彦さんによると、以前はプロポリスは一般的に値段が高いと言われたが、現在では値段よりも品質を重視する消費者が増えているとし、同社の実績をベースにした商品の信頼性が高まっているそうだ。 今回、日本祭りに初出店し、来場するブラジル国内の消費者に同社の製品をアピール。期間中はメーンのプロポリスをはじめ、はちみつやプロポリス植物性石けんなどを店頭販売するほか、はちみつなどのサンプル製品も配布する考えだ。特に、プロポリス石けんは植物性であるため肌に優しく、アトピー性皮膚炎やアレルギーのある人などに喜ばれているという。 問い合わせは同社直販店(電話11・2892・3113か、11・99727・6585)まで。 2015年7月18日付
ニッポ・カタリネンセ協会(篠原ロシャーナ会長)と宮城県人会(中沢宏一会長)が共催する「第1回サンタ・カタリーナ日本祭・七夕祭」が3、4両日、同州フロノポリス市の州立歴史博物館(旧知事公邸)で開催され、期間中は約1万人が来場した。 同市は1803年に「石巻若宮丸漂流移民」5人が日本人として初めてブラジルに上陸した場所。2003年には初上陸200周年を祝い、08年には同州の日系団体連合会が組織されている。 同祭は、フロリアノポリス市での「石巻若宮丸漂流移民」上陸にちなんで宮城県人会も加わることになり、実現の運びとなった。開会式には池田敏雄在クリチバ総領事が出席したほか、4日には梅田邦夫大使も夫妻で参加した。 会場の屋内では、折り紙、日本語、書道などを体験する日本文化関連のワークショップも行われ、親子で楽しむ家族の姿があった。また、屋外のテントではアニメやマンガのブースに若者たちが集まり、舞台上では和太鼓、剣術、居合道、合気道、ラジオ体操、健康体操、盆踊りなどが披露された。 さらに、「石巻若宮丸漂流移民」については2つの日本語パネルと9つのポ語版パネルで紹介された。 宮城県人会の中沢会長は「開催場所が市中央の旧知事公邸の部屋と庭園内で面積としては十分な広さではありませんでしたが、気品のあるピンク色の建物と庭園での七夕祭りはより優雅に映えました」と初めての同祭を振り返った。 2015年7月18日付
国際交流基金サンパウロ日本文化センターは芸能一座「武楽座」(源光士郎代表)を招き、24日にサンパウロ日本文化センターAdoniran Barbosaホールで、25日と26日に「第18回日本祭り」のメインステージで公演を実施する。 「武楽座」とは、「武の美」という切り口から源代表が提唱する新しい総合芸術として編成された舞と奏楽による歌舞劇。刀や薙刀(なぎなた)、甲冑(かっちゅう)を扱う技や型に、武士のたしなみとされてきた能や茶道の諸要素と音楽や華道、光の演出なども加えている。 日時と会場の詳細は次の通り。 【サンパウロ日本文化センター】24日午後7時半からサンパウロ市リベルダーデ区のサンパウロ文化センターAdoniran Barbosaホール(Rua Vergueiro,1000)。入場無料(先着622人)で公演2時間前より入場券を1人2枚まで配布する。 【第18回日本祭り】25日午後0時5分と26日午後1時半。いずれも会場メインステージ。日本祭りの会場はSao Paulo Expo Exhibition & Convention Center(Rodovia dos Imigrantes, Km...
ニッケイ新聞 2015年7月18日 国際交流基金サンパウロ文化センター(深沢陽所長)が主催する芸能一座公演が、24~26日に聖市内で行われる。24日は午後7時半からサンパウロ文化センター(Rua Vergueiro, 1000)で、25、26日は県連日本祭り(Rod. dos Imigrantes, km 1,5)でそれぞれ昼12時5分、午後1時半から舞台に立つ。 武楽座とは、侍の刀や甲冑を扱う技や型に現出する、〃武の美〃を表現した武道芸能。今回は源光士郎座長ら4人が来伯することになった。24日は公演2時間前から、先着622人に入場券が配布される。入場無料で一人につき2枚まで。 問い合わせは同基金(11・3141・0110/0843)まで
ニッケイ新聞 2015年7月17日 24日から聖市エキスポ会場(Rod. dos Imigrantes, km 1,5)で開催される第18回県連日本祭りに、今年も『高齢者の広場』が設置される。運営者の鈴木・牧ウィリアンさん、玉城ロベルトさんが来社し、様々なプログラムを紹介した。 高齢者向けに健康に関する講演会や無料マッサージ、ペット(飼育動物)を活用したリハビリが体験できる。広場内にはゲートボールコートが設置され、競技を体験できるほか健康体操など体を動かすワークショップが実施される。 お遍路で四国88カ所の寺を巡った金子パウロさんによる体験発表もあり、白装束の衣装を着て、寺院のパネルを背に写真撮影するコーナーも設置される。 鈴木さんと玉城さんは「高齢者のための広場は日本祭りだけ。元気な生活を送れるよう友達を誘っておいで下さい」と呼びかけた。 問い合わせは県連(11・3277・8569)、鈴木さん(同・99604・2335)まで。 【大耳小耳】 県連日本祭り(24~26日、聖市)で用意される『高齢者の広場(Espaco da Terceira Idade)』。幼児の遊具スペースや、託児所を設置するイベントは少なくないが、お年寄り用というとまだ珍しい。高齢化する日系社会ならではとも言えそう。ホーリネス教会などによって運営される同広場。囲碁や将棋も楽しめるので、年配者に限らずお勧めだ。
ニッケイ新聞 2015年7月17日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)とブラジル日本語センター(板垣勝秀代表)が、『第36回サンパウロ・スピーチコンテスト』『第9回弁論大会』(9月20日、聖市・広島文化センター)の出場者を募っている。 スピーチの部は聖、麻、南麻州及び三角ミナス在住の14~40歳で、通訳や教職に従事していない者が対象。Aクラスは日本語能力試験N2程度以上で、Bクラスは同試験N3程度としている。発表時間は3~5分、テーマは自由(政治・宗教に関するものは不可)。 弁論の部はN3程度以上の16~40歳が対象で、職業や居住地は問わない。テーマは「私のルーツ」で、発表時間は5~7分となっている。 申し込み用紙は日本語センターで配布しており、サイト(www.cblj.org.br)から印刷も可能。締め切りは8月17日必着。 問い合わせは同センター(電話=11・5579・6513、メール=info@cblj.org.br)まで。
ニッケイ新聞 2015年7月18日 グァタパラ農事文化体育協会(茂木常男会長)が7月11、12日、聖州グァタパラ市内の同文協で『移住地入植53周年祭並びに収穫祭』を開催し、両日で約2千人が来場した。昨年は泥炭による余得があった同移住地だが、今年もその恩恵は続いているようだ。 初日午前10時にはモンブカ墓地の「拓魂」碑前で、恒例のカトリック式法要が行なわれた。約70人の参加者が墓に眠る215人の先没者を偲び焼香した。記念式典では、市の鼓笛隊が開会を祝い、来賓が祝辞をのべた。外交120周年を祝し、市役所から贈られた記念プレートもお披露目された。 来賓には飯田茂在聖領事部長、JICAの那須隆一所長、ウィルソン・ガスパリーニ聖州議、サミール・レドンド市長、日系三団体代表者、南米産業開発青年隊の渡辺進会長らが訪れた。 昨年は地下資源の泥炭を売った利益で、会館横に900平米の屋根を建設。今回はゲートボール場一面分に屋根と照明設備を設置した。台所も改修中で広さが3倍に。「出窓も設置して弁当の受け渡しも楽になった。前は人が何度も行き来する手間があった」と婦人らにも好評のよう。当日は午前5時から弁当作りに汗を流していた。 そんな甲斐もあって、入植祭は例年以上の盛り上がりだったようだ。茂木会長は「良い評判が広まりつつある。婦人部の料理はピカイチでハズレがないからね。出店も30から50弱に増えた。問い合わせが多く断った業者もあるくらい」と盛況を喜んだ。 毎年用意される県連バスツアーで20人が聖市から駆けつけた。恒例の農産展や日語校の製菓販売、金魚すくいなどが行なわれ、歌手の伊藤カレン、海藤三味線教室、日本舞踊の京藤間流らが会場を盛り上げた。 近隣のアララクアラから訪れた日系二世の60代女性は、「毎年レンコンを買いに来ます。去年はこんにゃくがなかったけど今年はあるかしら」と同地名物を求めていた。市内在住のジェフェルソン・ロドリゲスさん(41)は娘を乗せてバイクで来場、「来るのは3度目。焼きそばが大好きなんだ。今日は初めて太鼓を見たが、日本文化は独特だね」と話していた。
県連が主催する「第18回日本祭り」の開催期間(24日から26日まで)に、NHKワールドとブラジルのネットワーク放送局「Bandeirantes」が共同して出展する。参加4回目となる今年は、「日伯修好120周年」とNHKの国際放送開始80年にもあたり、これを記念して共同ブースでは、様々な催しが企画されている。 会場では、NHKワールドのマスコットキャラクター「どーもくん」が初来伯し、記念撮影もできる。また、「みんなのエピソードでつなぐ日本―ブラジル写真展」も催され、両国間に生まれた「友情」「愛情」「絆」の物語を写真で紹介する。 2015年7月17日付
ブラジル日本語センターと県連共催による「第36回サンパウロスピーチコンテスト」と「第9回弁論大会」が、9月20日午後1時からサンパウロ市の広島文化センター(Rua Tamandare,800)で開催される。現在、日本語センターで参加申し込みを受け付けている。 スピーチの部は「14歳~40歳」「サンパウロ、ミナス、南北マット・グロッソ各州、三角ミナス在住者」が対象で、Aクラス(日本語能力試験N2程度以上)、Bクラス(同試験N3程度)の2部門。テーマは自由。全伯スピーチコンテストのサンパウロ地区代表選考を兼ねる。 弁論の部は「16歳~40歳」「同試験N3程度以上」が対象(国籍、職業、居住地を問わない)で、テーマは「私のルーツ」。優勝者には日本への往復航空券が贈られる。 参加希望者は申込用紙に必要事項を記入し、発表原稿を添えて日本語センター(Rua Manoel de Paiva,45、メールでも受付)に提出する。用紙は同センター、サイトで入手可能。締め切りは8月17日(必着)。20日までに原稿審査の結果が連絡される。 詳細は同センター(www.cblj.org.br。電話11・5579・6513、ラファエル氏)まで。 2015年7月16日付
佐賀県人会(西山実会長)は創立60周年を迎えるにあたり、記念式典を8月2日午前10時からサンパウロ市アクリマソン区の同県人会館(Rua Pandia Calogeras, 108)で開催する。式典の案内に西山会長、秀島正幸第1副会長、吉村幸之顧問が来社した。 今回の式典には佐賀県から山口祥義知事、中倉政義県議会議長をはじめ、慶祝団を迎える。山口知事は今年1月に就任したばかりで、初のブラジル訪問となる。またサンパウロ市長や日系政治家、姉妹都市提携を結ぶサンパウロ州のリメイラ市長、在サンパウロ総領事館の中前隆博総領事も式典に参加する予定。 佐賀県一行は1日にグアルーリョス国際空港に到着した後、イブラプエラ公園の先亡者慰霊碑を参拝し、移民史料館見学や佐賀県人会留学生、事務局員との懇親会を行う。 3日は総領事館を訪れ、その後サントス市内を観光し、夜は送迎会が開かれる。翌4日ペルーに向け出発する。 西山会長は「山口知事にはブラジルにも日本の文化や食事が根付いているところを知ってもらえれば。式典には誰でも参加可能だが、佐賀県出身者にはぜひ、参加してもらいたい」と呼び掛けた。問い合わせは同県人会(電話11・3208・7254)。 2015年7月16日付
今後も重要行事は両団体で プロミッソン日伯文化体育協会(岡地建宣会長)とプロミッソン日系文化運動連盟(吉田ダニエル会長)共催の上塚周平80回忌記念法要が5日、プロミッソン市内の上塚氏の墓地と同市内の上塚記念公園で行われた。当日は冷たい風が吹く中、午前9時から同市内墓地で墓参が行われ、その後の法要式典と合わせ約100人が参列した。 午後9時からプロミッソン市内の墓地で行われた墓参には、在サンパウロ総領事館の中前隆博総領事をはじめ、プロミッソン市のアミルトン・ルイス・フォス市長、ジョゼ・アパレシード・ガルガロ市議会議長、サンパウロ熊本県人会田呂丸哲次会長、ノロエステ連合日伯文化協会の白石一資会長などが参列し、リンス本願寺の岡山智浄住職が読経する中、順に焼香をあげていった。 上塚氏の「墓守」と言われる安永忠邦氏(94、2世)は「上塚さんの足元に生まれ、今日までお世話になっている。『墓守』と言われるのは光栄なこと。亡くなる1週間前に会った時、『頑張ってくれ』と言われたが、それは自分に向けられたのではなく、日系コロニアに向けて言っていたのではないか」と上塚氏との思い出を振り返った。 その後上塚公園に移動し、記念法要式典が行われた。法要に先駆け、アミルトン市長から、中前総領事へプロミッソン郡内公式訪問客の証書と、市長夫人から花束が贈呈された。一同合掌の後、中前総領事から順に参列者が焼香した。 焼香後は中前総領事など6人があいさつを述べ、白石ノロエステ連合会長は「先人の偉業を忘れず、功績を称えていくことが日系社会には必要」と力強く述べた。 参列していた松田進氏(76、3世)は「上塚さんは『移民の父』でもあり、私の父のようでもある」と話し、藤江喜代子氏(86、2世)は「上塚さんの棺をお墓まで運んだことを覚えている」と当時の記憶を話してくれた。 法要後は「上塚公園を守る会」婦人部が午前6時から準備した昼食を和やかな雰囲気の中、中前総領事やアミルトン市長も共にし、式典は午後1時半頃終了した。 今回の式典はプロミッソン市の文化体育協会と運動連盟の共催だが、両団体は長らく対立していた過去がある。しかし文化運動連盟の吉田会長が「一緒にやれて 嬉しい」と語るなど、現在の関係は良好なようで、文化体育協会の岡地会長も「来年のプロミッソン移民100周年は一緒にやろうと話している」と言い、今後 も両団体で重要行事は共催していく考えだ。また両会長とも「ブラジル人と仕事をすると、いつも日本人は信用してもらえる。今の自分たちがあるのは上塚氏 や、先の移民のお陰」と感謝し、上塚氏への思いを語った。 式典では両団体に代わり、感謝の言葉を述べた安永ルイス氏は「プロミッソンの者としては、できるところは2つの団体に一緒にやってもらいたいという思いはある。上塚さんの功績は歴史が伝えてくれるから、私たちはそれを守っていかなければならない」と語った。 「この法要がなくならないように毎年来ている」と語る末原武雄氏(49、2世)のように、プロミッソンの日系人にとって法要は特別な行事であり、上塚氏への強い思いがある。 2015年7月16日付
ニッケイ新聞 2015年7月16日 日伯外交関係樹立120周年記念事業ブラジル実行委員会(梅田邦夫委員長=駐伯大使)は8日午後、在聖総領事館で第7回会合を行ない、記念事業に関する状況を確認し、会議後に梅田大使らが取材に応じた。 花火祭り(9月12日、聖市インテルラゴス)はコシノ・ジュンコ氏演出のもと、約4500発を約20分で打ち上げることになっているが、特に進展はなかった。中前隆博在聖総領事は「一日中楽しめるバラエティに富んだイベントを計画中」と強調した。 JICAによる日伯共同事業展示会は先月、ブラジリア開催を終えた。次回は聖市での県連日本祭り(7月24~26日)を控える。その後は8月リオ、9月パラナ州マリンガ、クリチバと続く。 ウジミナス、セラード開発などを紹介する同展示だが、梅田大使らが「重要な功績の一つ」と捉え、サンタカタリーナ州サンジョアキンでのりんご栽培も加えられた。JICAが30年近く技術協力を実施し、かつては輸入のみだったが、今や全国一のりんご産地となっている。 三つめの記念事業である日本館改修はスギ、ヒノキといった資材が到着したところ。こちらは年内完工を目指す。また9月2日に経済セミナーを、11月末には医療セミナーを共に聖市で開催する方向だ。皇室、ジウマ大統領の往来について梅田大使は「前向きに調整中」とし、正式発表には至らず。予算200万レは「もう一踏ん張り」と報告された。 これ以外にリオでは日本庭園改修や、サッカージーコ杯など独自の記念事業を控える。また著名指揮者の西本智実さんを招いた音楽祭を、市立劇場(収容人数2000人)で開催する。今月31日午後8時、8月2日午前11時半からの二公演。市立交響楽団とジョイントし、和太鼓協奏曲「飛天遊」などがプログラムに組み込まれる。 各地の120周年式典に出席している梅田大使は、各州知事との会談も積極的に行なっている。「中高生年代での日本語教育」「日本式交番の導入」「ビジネス関係の深化」を提案し、概ね前向きな返答を得ているという。 今後はトカンチンス、ペルナンブコ訪問を控えており、「日伯関係強化に努めたい」と抱負を新たにした。
ニッケイ新聞 2015年7月16日 佐賀県文化協会(西山実会長)が8月2日午前10時から、同協会(Rua Pandia Calogeras, 108, Aclimacao)で『県人創立60周年式典』を行なう。山口祥義知事、中倉政義県議会議長ら7人が母県から訪れる。知事の来伯は10年ぶり。 前日1日には県人会役員や元留学・研修生らと懇談会が行なわれ、歓迎夕食会を催す。式典では来賓祝辞、記念品贈呈、功労者・高齢者表彰などを予定し、昼から祝賀会、アトラクションに移る。 案内のため来社した西山会長、秀島正幸副会長、吉村幸之理事は「関係者だけでなく、一般からも広く参加をお待ちしています」と呼びかけた。 問い合わせは同県人会(11・3208・7254)まで。
ニッケイ新聞 2015年7月16日 広島日伯協会が、広島出身の小本二六年さんの消息を探している。 現在74、5歳とみられる二六年さんは、父小本伊三郎さん、母千代香さんら家族4人で1954年、ブラジルに移住。サンパウロ州グアイーラ市に入植している。 一家は渡伯前、広島県廿日市市地御前(旧佐伯郡)で、時計店を営んでいた。探しているのは同会の会員で、同級生だった能勢さん。 二六年さんか、小本一家の消息をご存知の方は、広島県人会(11・3207・5476)まで。
ニッケイ新聞 2015年7月15日 サンタカタリーナ州のニッポ・カタリネンセ協会(篠原ロシャーナ会長)、ブラジル宮城県人会(中沢宏一会長)、在クリチーバ日本国総領事館(池田敏雄総領事)が共催し、『第1回日本祭り&七夕祭り』を3、4日、州都フロリアノーポリス市の州立歴史博物館で行なった。会場は1万人を越える来場者で賑わい、初開催を大成功で終えた。6日には州政庁で外交120周年記念式典も行なわれ、両行事に出席した梅田邦夫駐伯日本国大使も開催を喜んだ。 前任の内山美生氏と池田現総領事による「各州都で日本祭り実現したい」という希望がきっかけで開催に至った。州政府のほかSC歴史博物館、SC州文化協会(FCC)、SC州日系団体連合会が後援した。 旧知事公邸でもある会場内では太鼓や居合、合気道、歌謡ショーなどがステージを彩り、各種ワークショップも好評だった。これまでは州議会による『日本週間』のみだったが、篠原会長は「予想外の盛況に驚き」と喜んでいる。 石巻若宮丸の漂流民による日本人初上陸(1803年)を契機に交流する宮城県人会は、七夕飾りを大中合わせ30本提供。移民事情に詳しい宮村秀光さんの協力を得て、若宮丸に関わる史実をまとめたバナー(120×80センチ)も計11枚展示した。 中沢会長は「子ども連れの家族が多く、書道や折り紙などを体験する光景が印象的だった。七夕を通して日本文化に触れる意義深い祭典になった」と成功を喜び、「広くはない会場だったため屋台数が限られた。規模拡大に向け、そのあたりの調整が必要かもしれない」と話した。 6日午前には州政庁で外交120周年を記念した式典が行なわれた。篠原会長ほかSC日系連合会の新里エリジオ義和会長や、ラージェス、クリチバーノス、フレイ・ロジェリオ各氏からも日系団体関係者が参加した。 商議所の平田藤義事務局長や、州県友好提携35周年となる青森県人会の名和渋川幸子マリア副会長も聖市から訪れ、総勢100人を前にジョアン・ライムンド・コロンボ知事は「日系人の貢献がなければ我が州はこれほど豊かにはならなかった。近年には知事が3度訪日しており、州産豚肉の輸入解禁など成果が出ている」とあいさつ。青森県の三村申吾知事もメッセージを寄せた。 同州ラーモス移住地とサンジョアキンも訪問した梅田大使は、「JICAを通じたりんご生産の協力など、農業始め各分野で日系人の貢献がある。経済関係の深化も期待している」と感想を述べた。 □関連コラム「大耳小耳」□ ブラジリアの公邸では現在、サンタカタリーナ州のサンジョアキン組合産のワインを使用しているようで、梅田邦夫大使は「今後も宣伝したい」と外交120周年式典であいさつしていた。また同州ラーモス移住地の和梨はルーラ前大統領もお気に入りだと聞く。規模は小さくとも、政府要人御用達とあって伯国内での存在感はひときわ強い。日本祭りもそんな特産品を武器に展開できれば、もっと規模も拡大できるかも。
ニッケイ新聞 2015年7月15日 沖縄県人移民研究塾同人誌『群星(むりぶし)』創刊号の合評会が11日午後、同県人会本部会議室が行われ、約100人が参加した。最初に嶺井由規(よしのり)さんが作成したDVDが上映され、盛んに意見が交換された。 宮城あきら塾長は、まず「こんなにたくさん来てくれて嬉しい限り」と喜んだ。一世が70代を超え「我々に残されている時間は限られている」と前置きし、「一世は異国で家族を養うために悪戦苦闘し、言葉の問題もあって、充分にウチナー精神について子供に説明する時間も余裕もとれなかった。そのため、子孫がブラジル市民として立派になっていくと同時に、親にしてみると遠くに離れていくような、孤独感を感じるようになり、深い沈黙のまま家族の時間が過ぎていくようになってきた。一世が本来伝えようとしてきた想いや歴史の真実、〃無形の共有財産〃としての体験談を、ポ語併記のこの同人誌を通して伝えたい。皆さんも書いてほしい」と創刊の趣旨を説明した。 島袋栄喜県人会長は「学校の教科書にはドンペドロ二世などの歴史的な英雄が描かれているが、この本には教科書に載っていない〃家族の英雄〃の話が書かれている。ウチナーンチュとしての誇りを強める心の財産だ」と称賛した。 山城勇県人会名誉会長は、終戦後には機関誌『協和』が2、3カ月に一回は発行され、全会員に配られ、徐々に回数が減った。20年前までは年に1回は出されていたが、無くなった現状を憂いた。「北米の皆さんからは以前、ブラジルには15、6万人もウチナーがいるのに、どうして県人会の会員は4千人しかいないのか、と良く訊かれた。今はそれが2千人に減っている。繋がりが薄れてきたと実感する。この同人誌はその絆を強める一歩だ」と強い期待を込めた。 塾運営委員の上原武夫さんも「皆さんの体験談の一つ一つが集まって歴史になる。各自それを書いて三世、四世に橋渡しをして下さい」と呼びかけた。エスタード紙論説委員の保久原ジョルジさんは「このような研究会が必要だと前々から痛感していた。私も家の中ではウチナーグチばかりで育った。DVDで流された『てぃさぐぬ花』のメロディに載せた、無名の移民歌人・嘉陽カマトの惜別の琉歌には感動の涙を抑えきれなかった。本の刊行を心から喜びたい」とのべた。 息子に頼んで車椅子で聖市パトリアルカ区から駆け付けた前田ハルさん(89、名護市)は「頑張っている県人の応援をしたい。若い人が活躍できるのは先人のおかげ。その一言を言いたくて来た」とハキハキと語った。サントアンドレー支部婦人会が用意した美味しい巻き寿司やサンドイッチまで出され、和気あいあいとした雰囲気の中で活発に意見が交わされた。 □大耳小耳□関連コラム 同人誌『群星(むりぶし)』創刊号には「死線を越えて―悲劇のカッペン移民」(知花真勲)、「ボリビア開拓地での少年時代」(高安宏治ひろはる)などの苦闘の歴史を綴る体験談に加え、笠戸丸移民の喜屋武亀の三男ソウセイが1948年にレスラーの聖州大会で優勝し、1950年からは毎週その試合がテレビ放送されるなどコロニア初のプロレスラーになった話(前田徳英とくえい執筆)も掲載されるなど読みどころの多い同人誌(無料)になっている。読みたい方は電話(11・4472・4532)まで連絡を。
