06/03/2026

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12月のリニューアルオープン向けて  群馬県邑楽(おうら)郡大泉町にある「ブラジリアンプラザ」を再生・活性化する事業計画が、同町で進められている。日本国内でブラジルを象徴する存在として知られる同プラザは、2008年のリーマン・ショックや11年の東日本大震災の影響を受けて帰伯した日系ブラジル人の減少により衰退。その後、土地建物所有者から復活再生を依頼された特定非営利活動法人(NPO)交流ネット(舩津丸謙一理事長)と一般社団法人日本海外協会(今村忠雄会長)は今年12月のリニューアルオープンに向けて、その趣旨と目的を説明するために6月30日から関係者が来伯。今月11日ごろまで滞在し、8日から開催される県連主催の日本祭り等で広く日系社会からの協力を呼びかける考えだ。 1日に来社したブラジリアンプラザ館長の岡野護氏、同事務局長の林勉氏、ブラジリアン・ビジネスグループの橋本秀吉代表理事によると、同プラザは2007年ごろにはブラジル食材などを扱うスーパーマーケットをはじめ、旅行社、送金業者、電器店、出版社、レストランなどの店舗が入り、多い時は一日で約1万人の人出があったという。  しかし、リーマン・ショックや東日本大震災の影響で帰伯する日系ブラジル人が相次ぎ、ピーク時は同町に約6000人いた日系ブラジル人が現在は約4000人に減少。同プラザの入居者も店舗を撤退するなどし、プラザとしての機能を失った。そのため、町民や同町在住の日系人などから「このままでは活気が失われる」と危惧する声とプラザの復活を求める声が強くなっていた。そうしたところ、プラザの土地建物所有者から日本海外協会に「無償貸与するので、プラザを復活再生できないか」との依頼があり、同協会と交流ネットが中心となり、再生事業計画を立ち上げたという。  計画では(1)ブラジル移住資料館設置(2)障がい者総合福祉施設の設置(3)フードコート(4)BBGアジア日本、と主に4つの運営を目的としている。  (1)は、日系人が日本に就労に行って約30年に及ぶ「デカセギ」たちの歴史を中心に展示を目指す。日本国内では、日系ブラジル人たちがなぜ日本で就労するようになったのかなどを知る人が少なく、その周知とともに日本で暮らす日系子弟たちにも理解できる歴史を公表していくという。  (2)は、日本での日系ブラジル人の出生率が3%と日本人の出生率(1・42%)の倍以上になっている現状の中、外国人障がい者も増加しているそうだ。現在、交流ネットでは三重県四日市市に同様の障がい者福祉施設を運営。10月には同市内に2つ目の施設建設も予定されており、大泉町の障がい者施設は3つ目の建設となる。  (3)は、ブラジルをはじめ、ペルー、アルゼンチン、ボリビアなど南米の料理を提供する店舗を募り、南米の踊りや音楽を楽しみながら食事する空間を造る。  (4)は、各分野の起業家やビジネスマンなど約100人の会員が活動しており、後進の育成に力を注いでいる。プラザ内では、日本で活動しているブラジル人起業家の成功物語を展示。現在、25のメーカーで構成されている「サボール・ブラジレイロMade in japan」食品の試食スペースなども設置する予定。  長年にわたって公益財団法人海外日系人協会の事務局長を務め、現在は同協会常務理事の肩書きも持つ岡野館長は、「現在、民間のバス会社がブラジル体験ツアーとして東京から大泉までの日帰り観光ツアーを行っているところも増えています」と日本国内でブラジル志向が高まっていることを踏まえて、「資料収集のために出稼ぎなどで大泉に住んでいた人からの様々な形でのデータを提供してほしい」と同プラザリニューアルへの協力を呼びかけている。 詳細については、岡野館長(okano@koryunet.org)か林事務局長(tsutomu-hayashi@koryunet.org)まで。 サンパウロ新聞 2016年7月6日付
サプライズがある日本庭園 柔道実演や卓球台の設置も  日本祭りの来場者を出迎える日本庭園。そこには、あるサプライズが用意されており、「おそらく、この日本文化が楽しめるのは、日本祭りがブラジル初。間違いなく来場者に喜んでいただける」と山田康夫会長と市川利雄実行委員長は自信を持って語った。  日本祭りの1カ月後に開催されるリオ五輪と、4年後に開催を控える東京五輪にちなみ、「スポーツと健康」が今年のテーマである同祭では、来場者がスポーツを楽しめるような工夫が施される。在サンパウロ日本国総領事館はスポーツコーナーに畳を設置し、柔道のデモンストレーションを行う。柔道のメダリストや柔道を訓練に取り入れているブラジルの軍隊も参加予定。また、来場者が実際に体験できる卓球台の設置も予定されている。  その他の日本政府関連の展示スペースでは、農林水産省による日本食紹介、観光庁による訪日観光促進事業、JETROによる日本のキャラクター関連施設やアニメ等の紹介、JICAによる事業紹介や日系社会ボランティア30周年の紹介、サンパウロ・ジャパン・ハウスによる模型を使ったジャパンハウスの紹介、筑波大学による留学プロモーションなどが行われる。  最大2500人収容可能のメインステージでは、3日間を通じて約40のグループが音楽、踊り、演舞、郷土芸能を披露する。今年は、国際交流基金から、世界各国で活躍する日本の2人組ダンスユニット「Hilty&Bosch(ヒルティ・アンド・ボッシュ)」が来伯し、9日と10日の両日、息の揃った迫真のダンスを披露する。他にも「イペ音頭」で有名な中平マリコさんらが歌を披露し、会場を盛り上げる。  また、9日はブラジル国内各地から予選を勝ち抜いた候補者の中から選ばれる「ミス・ニッケイ・コンテスト」、10日は若者からの注目度が高い「秋葉・コスプレ・サミット」が開催されるほか、野外広場では盆踊りも行われる。  会場には例年同様、折り紙、塗り絵、料理などを体験できる子供広場や、健康相談やマッサージが行われる熟年広場が設けられ、子供から大人、高齢者と幅広い世代が楽しめる。  日本の文化を広く紹介するイベントとしては、世界最大規模と言われる同祭。「今までの日本祭りとは遥かに違う。必ず来た人に満足してもらえるだろう」と山田会長は自信を持って来場を呼び掛けた。   日本政府館 ◆観光局が浴衣着付けでの撮影や金箔貼りの体験も  昨年同様、日本政府館が設置される。その一角に、昨年に続き日本政府観光局(JNTO)ニューヨーク事務所が出展する。 今回は、日本地図パネルをもとにした観光地案内と、浴衣着付けでの日本観光地を背景にした写真撮影、金箔貼りといった体験が楽しめる。ブースに入れば、まるで日本を訪問したような雰囲気になることは間違いない。日本各地の四季折々の美しさが堪能できるだろう。  浴衣を着て観光地をバック撮影した写真はFacebook特設ページにもアップロードでき、ブース内のデジタルディスプレイでも楽しめる。ポルトガル語によるFacebookは初の試み。若者たちに人気となるだろう。  また、日系航空・鉄道会社・ブラジルで訪日旅行を扱う旅行会社が共同出展者として参加する。このコーナーでアンケートを実施しており、答えてくれた人には、寿司型消しゴム・くまもんキャラクターグッズ・和菓子風タオル・抹茶味キットカットなどがプレゼントされる。  JNTOニューヨーク事務所は「景品や体験は数に限りがあるので早めに来場して楽しんでほしい」と呼びかけている。   Sompo...
さらなる母県とのつながり深め  ブラジル新潟県人会(南雲良治会長)の創立60周年記念式典が、3日午前10時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で行われた。式典には母県から泉田裕彦県知事をはじめ慶祝団20人が出席し、会場を訪れた約200人の母県出身者やその子弟らと記念の年を共に祝った。同県人会は、1956年に越後と佐渡の頭文字をとり結成された「越佐郷土会」を前身とする。第2次世界大戦以前にも同県出身で28年から3年間総領事を務めた中島清一郎氏の呼びかけで、県人会結成の動きはあったが破談。戦後になり、母県との連絡の緊密化を目的に長谷川武氏を会長に据え、8人の発起人により郷土会が創立された。60年に「新潟県人会」に改称、79年に現在の名称となり、60年の歴史を重ねてきた。 新潟県からの移住は1908年、第1回日本人移民船「笠戸丸」で移住した3家族9人に始まる。また、笠戸丸以前となる1900年には、同県出身の堀口九万一氏が日本公使館3等書記官としてブラジルに着任。日本人移民発展の礎を築いた。  式典当日はブラジル側の来賓として、在サンパウロ日本国総領館の中前隆博総領事、羽藤ジョージ聖州議ら8人が出席。慶祝団からは泉田知事、早川吉秀県議会議長、平辰(たいら・たつ)東京新潟県人会名誉会長、新潟日報の小田敏三社長らが登壇した。  日伯両国歌斉唱、先亡者に黙とうを捧げた後、南雲会長があいさつに立ち「ブラジルに移り住んだ我々の先輩は、言語に絶する苦難と犠牲を乗り越えて養国ブラジルの発展に貢献し、また子弟への熱心な教育で160万といわれる日系社会に大きな遺産を残してくれました」と先人らに感謝。「母県とのつながりを深め、実のある交流関係を築くために2、3、4世と真剣に話し合う時期が来ている」と節目の年に今後の県人会の方向性を示した。  続いて、祝辞を述べた泉田知事は「ブラジルと新潟県が築いた絆を次世代につなげていきたいと思います。新潟では2004年とその3年後に大きな地震が発生しており、その際は県人会の義援金募金活動はじめ、多くの皆様から復興の支援をしていただいた。改めて感謝申し上げます」と話し、会場から大きな拍手が起きた。 早川県議会議長は「皆様が『ふるさと』として誇れる新潟県を築くため、全力で取り組んでいく」と力強く誓いを述べ、平東京新潟県人会名誉会長は「いつか世界の新潟県人会員が3世、4世問わず、東京そして新潟に集まりましょう」と呼びかけた。  その後、慶祝団から県人会へ記念品が贈呈され、、県人会からも慶祝団へ記念品が贈られた。最後に新潟県民歌が合唱され、式典は閉会となった。  引き続き行われた祝賀会では、ケーキカット、鏡割りが行われ、同県人会の西川忠雄顧問の音頭で祝杯をあげた。アトラクションでは新潟県の民謡「佐渡おけさ」が歌われ、会場が手拍子を打ち故郷の歌に耳を傾けた。 創立会員の一人の原沢和夫さんは「長谷川さんから県人会の創立を打診された時は『ブラジルまで来てなぜ今さら』と生意気を言ったが、こうして60周年を迎え、式典に参加できて嬉しい」と思いを述べた。  原沢さんの甥で慶祝団の一員の原沢正昭さんは「叔父が設立に参加した県人会が60年も続いているのは、なかなかできることではない。周囲の協力があったからこそ。今後にもつないでいってほしい」と期待した。  30歳の時に家族で移住した清野かちえさんは「新潟の人にはなかなか会えないから、20人も慶祝団が来てくれて嬉しい」と喜んだ。 サンパウロ新聞 2016年7月5日付
 ブラジル茨城県人会(小林操会長)は、同県人会創立55周年記念式典を31日午前10時からサンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会小講堂(Rua São Joaquim, 381)で行う。  記念式典には茨城県から、橋本昌知事、小川一成県議会議長一行10人を迎えて行う。また、各日系団体の代表者や在サンパウロ日本国総領事館の中前隆博総領事も招待するという。  30日には橋本県知事一行の歓迎会を予定しており、31日はサンパウロ市イビラプエラ公園内にある日本移民開拓先亡者慰霊碑を参拝した後、午前10時からブラジル茨城県人会創立55周年記念式典、正午から祝賀会が行われる。また、祥こう流ブラジル吟剣詩舞道による詩舞、詩吟が披露される予定。  問い合わせは小林会長(11・4056・5341)まで。 サンパウロ新聞 2016年7月5日付
ニッケイ新聞 2016年7月6日  第19回日本祭り(サンパウロ・エキスポ、7月8~10日)に向け、福島と鹿児島の両県人会が独自商品を取り扱うことになった。福島は母県から輸入した日本酒を、鹿児島は当地産の深ネギを販売する。  福島県喜多方市の老舗酒蔵「大和川酒造」の生産する主力商品、純米吟醸「弥右衛門」と純米大吟醸スパークリング「珠泡」を取り寄せた。今年2月、レストラン・ナガヤマでの試飲会で好評だった商品だ。  元JICAシニアボランティアで、喜多方市役所マーケティング課長だった武藤啓一さん(65、福島)がPRのため再来伯。「計画から足掛け3年。ようやく芽が開きつつある。来年の県人会百周年を機にもっと盛り上げたい」。本格流通を見据え、意気込みを新たにしている。  仕入れに当たっては輸出入業者「ニッポン・ベビーダス」(川添博社長)が仲介。福島と長崎で取り扱う。どちらも50本限定、価格は調整中。なお日本酒販売は秋田(高清水)、岩手(南部美人)、新潟(八海山)なども行なう。  鹿児島はアチバイア産の深ネギを販売することになった。群馬の特産品下仁田ねぎと同品種で、焼くと甘味が強くなるのが特徴だ。  ピラルクーの著名養殖家、鴻池龍朗さん(64、東京)が昨年から生産を開始。同県人会の園田昭憲元会長との交友関係をきっかけに、同祭での販売が決まった。  これまでは飲食業への卸売り販売のみで、一般消費者向けには今回が初めて。案内に訪れた大羽豪三副会長は、「甘味が強く柔らかな食感で、すき焼きや串焼きにはぴったりです。ぜひ味わってほしい」と来場を呼びかけた。  3本で10レアル。限定2~300セット。婦人部お手製のさつま揚げ、かるかん饅頭などの目玉商品もある。
ニッケイ新聞 2016年7月5日  ブラジル新潟県人会(南雲良治会長、会員約180家族)は「創立60周年記念式典」を3日午前、聖市の宮城県人会館で開いた。母県からは泉田裕彦新潟県知事、早川吉秀県議会議長ら慶祝団20人が駆けつけ、会員や県人会代表者など300人を超える参加者が晴れの日を盛大に祝った。  先没者への黙祷後、南雲会長は式辞で「笠戸丸に新潟県の3家族が渡伯し、想像しがたい苦難と苦しみを乗り越えつつ、教育への熱意を忘れず今でも日系人に残る大きな財産を残しました。これからも三世、四世など若者との交流を大切にしていきたい」と語った。  泉田県知事は新潟県人会館の改築を終えたことに祝辞を述べ、「これからブラジル、日本の新潟県人にも会館に足を運んでもらい交流を盛んにしてほしい。また、9年前の新潟県中越沖地震の際にはブラジル、また世界中からご支援を頂きました。今は恩返しをするとき。これからもブラジル新潟県人会と協力しあっていきます」と抱負を語った。  その後、80歳を迎える樋口香さん、江口功さん、南雲会長に泉田県知事から金杯と表彰状が贈られた。80歳以上の高齢者表彰では駒形秀雄さんが32人を代表し表彰状を受け取った。  また南雲会長から文協、援協、県連の三団体へと寄付金が渡され、続けて来賓と記念品が相互に贈られた。  県費留学生、研修生を代表し斉藤由美さん(27、三世)が日本語で謝辞を述べ、会場から大きな拍手が送られた。  来場者全員で新潟県民歌を合唱し閉会。昼食会では民謡や剣舞の披露があった。  来場した江口功さん(80)は59年に渡伯し、果樹園に務めた後、独立し、趣味の観葉植物の販売を始めた。「受付で今日、高齢者表彰をもらえることを知りました。本当に嬉しいです。これからも健康でいたい」と笑った。  親戚訪問をかねて慶祝団に参加した鍋谷愛子さん(62)は、「盛大な会で驚きました。日本の人にも、このようなイベントをもっと知って欲しい。伯国に繋がりがないと知る機会がないのが寂しい。この式典のように日伯間が繋がるものを、小さいことでいいから継続していかなければ」と意気込んだ。
ニッケイ新聞 2016年7月5日  日本祭りまで残り数日―。いよいよ大詰めを迎え慌しい雰囲気の中、日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)の『6月度代表者会議』が先月30日、文協ビル内の県連会議室で行われた。  挨拶に立った山田会長(滋賀)は、ここまで一体となって準備をしてきた各県人会に労いの言葉をかけ、「今年も目前に迫ってきた。創立50周年という節目を迎え、まさに今後の県連の在り方が試されている時だ。一緒に頑張って成功させよう」と鼓舞した。  市川利雄実行委員長(富山)も、「今年は20もの県人会が委員会の運営に協力してくれている。皆に感謝したい。日本祭りを成功させよう」と呼びかけると会議室は高い士気に包まれた。  今年は特に広報に力を入れてきた。実際に「昨年よりも宣伝を多く目にしている」との声が寄せられ、来場者の増加が見込まれる。  しかし前売り券は、予測よりも3割ほど下回る売上げだという。実行委員らは慎重に見守りつつも、「当日券とでは3レアルしか変わらない。当日購入を考えている来場者が多いのでは」と推測した。  さらには次回の『第20回日本祭り』についても議題に上がり、満場一致で開催が決定。16年7月7~9日に行なわれる。会場費は、本年よりも約13万8千レ値上がり150万レに及ぶ見込み。ただし同会場を運営するGLイベンツ社が、正規賃料から約50万レアルもの値引きをするといい、ブラデスコ社に代わり、最大のスポンサーとなる格好だ。  加えて、翌月に控えている『県連50周年記念式典』の準備も同時進行で進められている。8月7日に行われる記念式典とは別に、9月10日には日本から有識者らを招いて、セミナーを実施する予定。「独コロニアに学ぶ成功例」をテーマとする講演なども準備している。
 今月8~10日に開催される県連(山田康夫会長)主催の第19回日本祭りを前にした1日、鹿児島県人会の大羽豪三副会長が来社した。鹿児島県人会は同祭ブースで、郷土食のさつま揚げ、かるかん饅頭以外に「深ねぎ」の販売も行う。  元々、この「深ねぎ」は群馬県下仁田地方で生産された甘みの強い長ねぎ(根の白い部分が30センチを超える)で、ブラジルではサンパウロ州アチバイア市で鴻池龍朗氏(64、東京)が昨年から生産を開始している。大羽副会長によると、お勧めの食べ方は、すき焼きや焼き鳥のように串に刺して焼いたり、また鍋物にも適しているという。  日本祭りで販売される「深ねぎ」は、1袋3本入りで10レアル、数百袋を用意する予定。 サンパウロ新聞 2016年7月5日付
 第19回フェスティバル・ド・ジャポン2016(日本祭り)はラテンアメリカ最大級のイベント会場であるサンパウロ・エキスポ(São Paulo Expo-Rod. Imigrantes, km 1,5)で2016年7月8、9、10日に開催されます。 サンパウロ・エキスポは本年4月26日にGLイベント理事長オリビエ・ギノン、サンパウロ州知事ジェラルド・アルキミンによって落成式が行われたばかりの最新のイベント施設で、来場者の要望に応え、快適にフェスティバルを満喫できるよう、世界各地での経験を生かした最先端のインフラ設備が整っています。  また、今回会場のサンパウロ・エキスポは9万平方メートルの建物改築のみならず、入り口要所のViaduto Mateus Torloniへのアクセスが新たに2本開通されるなど、大幅に交通緩和が改善され、新しく建てられた駐車場ビルには4500台の車が収容可能になりました。  日本に関して興味を持つ皆様を、今年のフェスティバル・ド・ジャポンに招待できることは、県連(ブラジル日本都道府県人会連合会)ならびに第19回フェスティバル・ド・ジャポン実行委員会にとって大きな喜びであります。今回のフェスティバル・ド・ジャポンは会場内4万平方メートルのスペースにバザー店やスポンサーのブース、書道、絵手紙、切り絵などの文化紹介コーナー、年配の方や児童のための特別エリア、さらに舞台では様々な郷土芸能や歌などのショー、そして日本祭り自慢の郷土食広場では各県人会、および参加福祉団体が心をこめて作った料理が楽しめます。日本各地のご当地料理を味わう最高の機会でもあります。  また、フェスティバルでは「ミス・ニッケイ・ブラジル」を選ぶコンクールや、若者中心に漫画やアニメのキャラクターに扮するコスプレイヤーたちが集う「アキバ・コスプレ」も行われます。  近年の中でも最高のフェスティバル(日本祭り)を目標に努めていますので、ぜひ皆様にご来場いただき、共に素晴らしいイベントにできるよう、ご協力、支援をよろしくお願いいたします。 サンパウロ新聞 2016年6月28日付
改装により4万平米の会場を使用  7月8日~10日の3日間にわたり、サンパウロ市サンパウロ・エキスポ・センター(Rod. dos Imigrantes Km1,5)で開催される「第19回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り、主催=ブラジル日本都道府県人会連合会)」。リオ五輪と4年後の東京五輪にちなみ、今年のテーマは「スポーツと健康」。9万7000平米の中南米最大規模を誇る会場は、4月26日に改装工事が終了したばかり。日本祭りでは4万平米が使用され、4500台収容可能な立体駐車場も完備。3日間で18万人の来場を見込んでいる。 【食】  日本祭りで最も人気の高い郷土食広場では、過去最大となる46都道府県が出店し、各県人会の会員が一丸となり、自慢の郷土食を販売する。  和歌山の関西風お好み焼き、香川の讃岐うどん、秋田のきりたんぽ、高知の鯛の蒸し、熊本の辛子れんこん、鹿児島の薩摩揚げ、鳥取の大山おこわ、長野の野沢菜漬など、人気の郷土料理を挙げればきりがない。  日本から食材を取り寄せる県人会もあり、普段ブラジルでは口にすることができないような郷土料理を各県人会が工夫を凝らして用意している。人気料理を食べたい人はある程度並ぶ覚悟が必要で、売り切れ御免。  今年度も去年と同様に、席の回転率を上げるために、通常の座席が2200席、立食用の机が2000席用意されるほか、お年寄りや体の不自由な人のための優先席も用意される。 【文化】  日本祭りでは、日本の様々な文化を知ることができる。舞台では、日本の伝統文化、郷土芸能、武道や新しい舞台芸能が披露されるほか、ミス・ニッケイコンテストや、若者に人気のある秋葉・コスプレ・サミットも開かれる。展示スペースでは伝統的日本文化の紹介や、来場者への文化・芸能の公開指導なども行われる。  昨年同様、スポンサー企業・団体のブースが設置。ブースでは企業・団体の宣伝のみならず、企業によるワークショップや、通常より格安で購入することができるアウトレット品の販売も行われる。県連の山田康夫会長は「ブラジルは今、不景気であるにも関わらず、たくさんの日系企業から協力をしていただき感謝している。日系企業の協力なしで日本祭りを開催することはできない」と語る。  また、在サンパウロ日本国総領事館、観光庁、農林水産省、JETRO、JICA、国際交流基金、サンパウロ・ジャパン・ハウス、文部科学省(筑波大学)など各日本政府機関も出展する。今年で創立50周年を迎える県連は、県連の歴史を振り返る写真展を行う。アトラクション詳細は7月5日付特集で紹介する。  入場チケットは既にサンパウロ州の各施設で販売されており、前売り券20レアル、当日券23レアルで60歳以上は半額、8歳以下と70歳以上は無料となっている。一部の店舗ではクレジットカードも使用できるように準備している。チケットの販売先や同祭に関する情報はインターネットで見ることができる。ウェブサイトは(http://www.festivaldojapao.com/)。  毎年、会場内の駐車場へ行く道路の渋滞が深刻だったが、今年の改修工事により駐車場までの道路が1車線から3車線に増やされた。これにより渋滞が解消されることが見込まれているが、会場最寄駅の地下鉄ジャバクアラ駅から出る無料のシャトルバス(巡回バス)の利用が推奨されている。 サンパウロ新聞 2016年6月28日付
ニッケイ新聞 2016年7月4日  いよいよ一週間と目前に迫った『第19回日本祭り』――。同祭のなかで毎年最も人気を博しているのは、何と言っても47都道府県が自慢の料理を持ち寄る『郷土食広場』だ。福井県の「越前おそしそば」、昨年4000枚を売り上げて無敵の売り上げを誇った和歌山県の「お好み焼き」など、普段は食べられない料理が目白押しだ。行列必須のブースも多数。気になる料理を事前にここで確認しておきたい。  北海道協会からは、ノルウェー産の新鮮な「焼きニシン」と「焼きイカ」など北国を思わせる海の幸の数々。昨年新しく仲間入りし、大好評を博した「生チョコレート抹茶味」が再登場。舌の上で溶けるような食感と濃厚な深い味わいが人気の秘訣で、甘党にはこたえられない一品だ。そのほか、チョコレートを使ったフルーツフォンデュも(価格未定)。  青森県人会からは、津軽名産の「ふじりんご」づくめ。サンタカタリーナのサンジョアキン農園で、日系移民によって丹精込めて作られた甘味とと酸味のバランスが絶妙なりんごをふんだんに使った「りんごジュース」や「りんごアイス」が味わえる(価格未定)。  宮城県人会からは、チリから取り寄せたサーモンといくらをふんだんに使った「はらこ飯」(25レ)が大人気。茹でた後に特製味噌で味を染込ませた「牛タン」(10レ)も目玉と言い、海鮮ソース焼きそば(25レ)や餃子(10レ)も準備される。  愛知県人会からは、伯人からも愛されるこだわり味噌を使用した「味噌串カツ」。今年は「味噌煮込みうどん」に代わって、ほくほくの「海老の串焼き」が登場。デザートに、抹茶アイスやクリームパフェも(約10~15レ)。  広島県人会からは名物の「広島風お好み焼き」。現地の味覚に合わせた辛めのソースで、キャベツ、もやし、玉葱、青葉など野菜がたっぷり。広島焼きは、小麦粉を溶いたなかに具材を入れて焼き上げるのではなく、野菜を別々に炒めて薄皮で挟むので、胃もたれもせずヘルシー(約25レ~)。  香川県人会からは、特産の「讃岐うどん」が出品される。昨年は、2300杯が売れるほどの大盛況。こしのあるぷりぷりの本場の冷凍うどんを日本から取り寄せて、「てんぷら」と「きつね」の2種を販売する(価格未定)。  鳥取県人会からは、毎年好評の「大山おこわ」(18レ)。椎茸や牛蒡、人参などの根菜から出る豊かな香りと鶏肉のまろやかな味わい。日本産もち米を使用したモチモチ感が人気の秘訣。ボリュームたっぷりの「牛丼」(25レ)も販売される。  詳細の問い合わせ、申し込みは県連(11・3277・6108/11・3277・8569)まで。
ニッケイ新聞 2016年7月2日  ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)主催の『第51回コロニア芸能祭』が25、26の両日、文協大講堂で開催された。2日間で計134の演目に約680人が出演。伝統の日本舞踊や太鼓、カラオケなどで二日合計約3500人を魅了した。  両日とも琴が幕開けを飾った。特に二日目は琴、尺八と声楽で「長城の賦」を披露し豪華な幕開けとなった。舞踊では藤間流やACAL(リベルダーデ文化福祉協会)、玉城流による琉球舞踊が披露された。  ベテラン以外にも若者が元気に踊るヨサコイや、若手民謡家による「グルッポ民」の津軽じょんがら節、舞踊グループ「優美」による美技が観客を魅了。初日のフィナーレを務めた琉球国祭太鼓や、レキオス芸能同好会によるエイサー太鼓も会場を盛り上げた。  川添敏江さん率いるブラジル健康体操の演目では、来場客と共に健康体操を踊り、座り続けていた参加型演目として好評だった。会場は笑顔に包まれ、非日系の観客も「キ・グラッサ!」と体操を楽しんだ様子だった。  毎年芸能祭に来ているという二世の70代女性二人は、「色んな芸能が見られるので毎年来ている。土曜には演目のため舞台に上がったが、とても緊張。でもやっぱり楽しい」と笑った。  県人会からも北海道はまなす会舞踊部、鳥取しゃんしゃん傘踊りなどがコロニア最大の晴れ舞台に立った。特に長崎は同祭フィナーレに、母県から寄贈された龍踊りを披露。皿踊りとともに郷土芸能で締め括った。  9分間もの迫力の演技を終え、踊り手である龍衆が舞台に並ぶと、会場は割れんばかりの拍手であふれ、大団円らしい盛り上がりとなった。  楠本留巳芸能祭実行委員長は、「イタペセリカ文協牧山栄治会長、イタペセリカ太鼓リーダーの今村浩三さんを先頭に、龍衆をしてくれた皆さん、長崎県人会婦人部、その他皆さんの尽力に深く感謝」と成功を喜んだ。   □関連コラム□大耳小耳  多くの観客で盛り上がった芸能祭。観客、演者ともに日系人がほとんどで、日本文化が大事にされているかを感じられた。だが、ふと床を見るとゴミが色んな所に散らばっている。祭りや発表会などの告知で来社する方々から「日本文化の継承」という言葉をほぼ全員から聞くが、日本文化の継承は、芸能だけではなく生活面でも大事では。14年度のワールドカップで称賛された日本の掃除文化を日系人の間でも見たいところ。
ニッケイ新聞 2016年6月30日  恒例の『第19回日本祭り』開催まで、わずか2週間に迫った。来月8日から3日間、聖市のサンパウロ・エキスポセンター(Rodovia dos Imigrantes, km 1,5, Cursino)(旧イミグランテス展示場)で18万人を超える来場者を見込んでいる。リオ五輪を迎える今年はテーマが「スポーツと健康」。1800人収容のメインステージでは日本からのゲストも多数参加予定のほか、著名な柔道選手を招いた「スポーツコーナー」や毎年若者に人気の「ミス・ニッケイ・コンテスト」など人気企画が目白押しだ。 ▼混雑解消! アクセスも便利に  毎年、高速道路から入口までが大混雑するのが悩みの種だった旧イミグランテス会場。運営がフランス系外資企業に代わって、大規模な投資をして全面的な改良工事を行い、それがようやく終った。その結果、会場までに新たに二つの道路が完備され、計三つの経路ができたことで、大幅な混雑解消が期待される。  くわえて、5千台収容可能な立体駐車場が新たに建設され、駐車場から会場までを直接結ぶ横幅10メートルの遊歩道も設置された。雨天でも濡れずに、移動することが可能だ。体の不自由な方のために車椅子も60台ほど完備されている。  例年どおり、ジャバクアラ駅から無料送迎バスも出る。入場券は現在、各所で販売中。前売り20レアル、当日23レ。70歳以上、8歳以下は入場無料。詳細の問い合わせは、県連(11・3277・6108/11・3277・8569)まで。 ▼リオ五輪も間近! 数数の〃お家芸〃披露!  「スポーツと健康」をテーマとした今年は1500人程度収容可能な「スポーツコーナー」が特別開設される。詳細はまだ明らかとなっていないが、在聖総領事館は、日本から五輪メダリスト級の選手を招き、ワークショップやデモンストレーションを行う。また、ブラジル陸軍からも柔道などの代表クラスの選手が参加する。  また、トヨタ自動車がスポンサーとなって、障害を抱える学生を招いた卓球のデモンストレーションや、空手や剣道など、日本の数々の〃お家芸〃である武術やスポーツが披露される予定だ。  4年後の五輪開催地である東京からは、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会も出展し、入口近くに「足湯コーナー」が設置する。4万平方メートルもある広い会場を歩き疲れた来場者に、まるで温泉で足湯に使っているような安らぎを与える空間となりそうだ。   第19回フェスティバル・ド・ジャポン=実行委員長市川 ...
ニッケイ新聞 2016年6月29日  一昨年に安倍首相が来伯したことにより、昨年の日本祭では日本政府関係の出展が増えた。今年はさらに、それが本格化することが期待されている。いまもって詳細は明らかにされていないが、「日本祭の目玉」の一つといえるレベルにまでなっているか――大きな関心が集まっている。  「飾り巻き寿司」を披露し、有名な当地漫画の登場人物「モニカ」の顔を巻き寿司で再現、笹切り職人も実技を披露するなど話題を呼んだ「農水省」。今年も日本食の紹介事業をする。寿司衛生や発酵調味料などに関する五つのセミナーを行ない、日本食への理解を深める。  そのほか、「JETRO」は日本のキャラクター関連施設や、ポケモンなど当地でも人気の高いアニメの紹介をし、「JICA」は日系社会青年ボランティア30周年事業の紹介、「外務省」はサンパウロ・ジャパン・ハウスの紹介を予定するなど、日本政府およびその外郭団体は、昨年以上に積極支援をするようだ。  初参加となるのは、大手スポーツ用品メーカーの「アシックス」。「スポーツと健康」にちなみ、子供や大人向けにスポーツ衣料などの販売促進を行う。数年前に伯国に参入した大手旅行会社「JTB」も今回初参加。観光立国を目指す「観光庁」からも、日本の豊かな観光資源が紹介される。 ▼老若男女が楽しめる古今の日本文化  メインステージでは、4年連続出演となる「南米武芸協会」による武芸披露が土曜(午後4時5分~35分)に行われる。風の流小川派の系譜を汲む同協会の公演は、チアゴ・モラエス指導師により監修され、キレのある見事な剣さばきで観客を魅了する。  恒例の人気企画である「ミス・ニッケイ・ブラジル」を決めるコンテストは、土曜(午後5時50分~9時)に行われる。全伯各地で予選を勝ち抜いた30人以上の選りすぐりの美女たちが、頂点を目指して美を競い合う。前日の午後5時半からは、リハーサルも見学できる。  「国際交流基金」の協力で、2人組の日本人ダンスユニット「Hilty&Bosch」が土曜(午後17時15分~45分)、日曜(午後1時~1時半)両日に出演する。30カ国150都市以上で公演を成功させてきた実力派で、幼馴染だからこそできる息の合ったパフォーマンスで、超人的なスピードとパワー、卓越したコントロールによる緩急あるストリートダンスで観客を魅了する。  舞台の大トリを務めるのは、日曜(午後5時半~7時まで)の「秋葉コスプレサミット」。伯国は日本で開催される「世界コスプレサミット」でも毎年優勝者などを輩出する常連国。日本に劣らず、レベルの高い舞台で毎年来場者を沸かせる。  その他、天才少年として知られる歌手の重山テディさんや、マイケル・ジャクソンの天才的物真似をすることで有名なリュー・ムラカミなど若手日系歌手ほか、毎年各地を歌謡公演して回る日本の中平マリコさんや、米国育ちでクラシック・ジャズ・ポップなど様々なジャンルを歌う実力派歌手の近藤まりなさんなども出演する。  主要舞台のほかでは、様々な広場が設けられ、老若男女問わず、あらゆる世代が楽しめる広場が設けられている。「文化芸能広場」では、茶道、書道、折り紙、絵手紙など様々なワークショップを楽しみ、展示が見られる。  テーマを与えて遊ばせ未来に夢を与える「子供広場」や、高齢者向けにマレットゴルフやマッサージなどが企画される「熟年広場」。その他、200点近い出展を誇る充実したバザーなどが開催される。  同日本祭りで最も人気が高い、47都道府県の自慢の郷土食を味える「郷土食広場」の詳細については、7月1日付けの特集にて掲載する。     PROGRAMAÇÃO DE...
ニッケイ新聞 2016年7月1日  創立60周年を迎える新潟県人会(南雲良治会長)が3日午前10時から、記念式典を聖市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開く。  母県からは泉田裕彦県知事を始め、20人の慶祝団が駆けつける。前日夜には県人会主催の懇親会を開き、一団を歓迎する準備を整えている。  式典では敬老者表彰や、今年80歳を迎えた会員への金杯授与などの後、昼食に移る。余興には祥こう(水偏に工)流による吟剣詩舞のほか民謡、日本舞踊などが披露される予定。  創立式典に関連し翌週の県連日本祭りでは、恒例の婦人部手作りの白餅だけでなく、包丁や新潟県産の日本酒、柿の種など関連物販も行なう方向だ。  式典に関する問い合わせは同県人会(11・3209・5116)まで。   □関連コラム□大耳小耳  今週末に60周年式典を控える新潟県人会が、忙しい合間を縫って準備をし、来週の県連日本祭りで「県産品の物販」を行なうことになった。役員らが「『柿の種』を並べる」と言ったので「それが郷土食なのか」と少し不思議に思ったが、調べてみたら確かに新潟県発祥のおつまみだった。ちょうど日本では先月27日から、亀田製菓が柿の種「シュラスコ味」を期間限定で発売したばかり。当地の人間が食べたら、どんな感想を漏らすか気になるところ。県人会の皆さん、ぜひシュラスコ味も陳列を。
ニッケイ新聞 2016年6月30日  ブラジル日本交流協会(二宮正人会長)の研修留学生らが第19回日本祭り(サンパウロ・エキスポ、7月8~10日)で今年も『布地蔵』を販売する。東日本大震災の復興支援として、数年前から継続している。 同品は津波による甚大な被害を受けた、宮城県名取市の箱塚桜団地仮設住宅で暮らす婦人らが手作りしたもの。被災以来、仮設住宅で暮らす婦人らが手仕事を通じて仲間作りにつながり、販売され広く喜ばれることで、生甲斐に感じているという。 キットの入手や販売支援などを、同協会と姉妹団体である日本ブラジルかけ橋の会が共同で行ってきた。4月の来伯前に仮設住宅を訪れ伯国文化に関する交流事業を行ってきた研修生だが、まだ復興は道半ばであることを痛感したという。 代表の石山和生さん(21、栃木)は「当日は写真展も行います。一人でも多くの人に津波の恐ろしさや防災の重要性を理解して頂き、前を向いて歩み始めた被災者の背中を一緒に押して欲しい」と来場を呼びかけた。 布地蔵は130体限定。30レアル。ニッケイ新聞ブース内にて販売する。
ニッケイ新聞 2016年6月29日  日本国外を拠点にした広報文化施設「ジャパンハウス(仮称)」(以下JH)の第2回日系団体説明会が24日午後、聖市内の総領事館内で行われた。文協の呉屋春美会長、援協の菊地義治会長ほか日系団体各代表者ら30人近くが参席し、中前隆博総領事や平田アンジェラ事務局長から進捗状況の説明及び意見交換が行われた。  JHの基本的なコンセプトが説明されたが、肝心の日系団体との協働の可能性については、まだ不透明だ。平田事務局長は「どの団体がどういうコンテンツ(芸能や特別技能)を持っているか。それぞれ協働の可能性を探り、協力して一つのものを作り上げていきたい」と語り、「きちんと結果を示していかなければいけない。企画をどう実現させるかが最大任務だ」と語った。  今回は、伯国社会に受入れられるよう独自企画されたという案も一部公開された。例えば、バナナの皮の繊維を使った芭蕉布やカシューナッツの樹液から漆を作るなど、当地のものを材料として、日伯技術交流を促進しようとの案だ。  来年3月のオープンに向けて、今後メディアとの連携により、戦略的に盛り上げていくという。来月の第19回日本祭りでは、JH用ブースを設けて建物に装飾されるヒノキや和紙の展示。12月の100日前イベントでは、伯国の植物多様性をテーマとして、フラワーアーティストの東信さんの展示をショッピング・イグアテミーで企画している。   □関連コラム□大耳小耳  今まで日系社会では伝統的な日本の姿が取り上げられがちだったが、ジャパンハウスでは、より現代的な側面も積極的に訴え、幅広い「真の日本」を伝える狙いがあるという。驚きと魅力に溢れた「正しい姿」の日本を体験できる場所を作り上げることが目的だとか。「考え方の説明」よりも、そろそろ具体的な中身の方も教えて欲しいとの声が。日本料理教室を毎週やって各県の郷土食まで教えるとか、日本企業の先端テクノロジー展示を月替わりでやるとか、日本から各種職人を呼んで驚異的な実技を披露するとか、具体的な内容も教えて欲しいところ。
ニッケイ新聞 2016年6月28日  来月8日からサンパウロ・エキスポ(Rod. dos Imigrantes, km 1,5)で開催される第19回日本祭りに、今年も『高齢者広場(Espaco da Terceira Idade)』が設置される。運営者の鈴木・牧ウィリアンさん、神谷牛太郎聖市議が来社し、様々なプログラムを紹介した。  JICAシニアボランティアの与那覇博一さんが、認知症予防について講演するほか、無料マッサージ、ペットを利用したリハビリ体験できる。広場内にはゲートボールコートが設置され、競技の体験や健康体操などのワークショップが実施される。  他にも囲碁や将棋教室、カルタ大会や近隣の大学の看護学生による健康診断も行われる。 鈴木さんと神谷市議は「日本文化の大事な部分でもある敬老を実践しています。皆さんで健康になりましょう」と呼びかけた。  問い合わせは県連(11・3277・8569)、鈴木さん(同・99604・2335)まで。
 ブラジル都道府県人会連合会(県連)が創立して、今年で50周年の節目の年を迎えた。創立50周年記念式典は8月7日に衆議院議員の河村建夫氏が出席する予定で、サンパウロ州議会で開催されることが決定している。県連では毎年、日本祭りをはじめ、ふるさと巡り旅行などの恒例行事を実施しているが、傘下会員の各県人会からは年間6万レアルの一般収入しか入らないのが現状だ。約350万レアルにも及ぶ膨大な経費がかかり「綱渡り的」と言われる日本祭りでの成否に左右されながらも、その収入に頼らざるを得ないという。半世紀を迎えた記念の年に、新しく県連会長となった山田康夫氏に今後の方向性などについて話を聞いた。(松本浩治記者) ◆創立50周年記念行事  当初、9月18日にサンパウロ市内のブッフェで予定されていた県連創立50周年記念式典は、8月5日から開催されるリオ五輪開会式に出席する河村建夫衆議員議員の予定に合わせた形で、同氏出席のもと8月7日午前9時半から聖州議会のフランコ・モントロ講堂で行われることが決定している。  河村氏は同4日にリオ入り。5日のリオ五輪開会式に出席後、翌6日には聖市の山口県人会を表敬し、イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑にも参拝する予定だ。  当初、河村氏の講演も予定されていたが、スケジュール的に難しく、式典への出席のみとなるようだ。  経費の問題上、50周年記念事業は限られ、式典以外には毎年の報告書に写真を合わせた「写真集的な」(山田会長)「50年の歩み」記念誌を来年半ばに発刊する予定。 ◆日本祭り  今年19回目を迎える日本祭りは、会場となるサンパウロ・エキスポ(旧イミグランテ展示センター)の改築により、天候に左右されない全天候型の室内施設となった。また、新たに4500台が収納できる駐車場が完備され、駐車場から会場まで屋内の遊歩道を通って行けるようになった。さらに、会場の出入り口も2カ所に増やされたことで、これまで車で来場しながらも渋滞で会場入りできなかったケースを緩和できるそうだ。 山田会長によると、現在の県連の一般年間経費は20万レアルが必要だが、傘下会員である各県人会からの年間収入は約6万レアルで、「日本祭りへの依存体質は変えられない」状況という。  「入場料を取っているからには来場者に納得してもらえるものを提供して内容を充実させ、リピーターを増やすことを考えなければならない」 ◆意識改革必要な県人会と県連  そうした中で「県連の対応もプロ化していく必要がある」とし、「各県人会を強くしていくためには、従来の親睦団体としての県人会活動だけではやってはいけない」と指摘する。  「現在、県人会の格差がすごく目立ってきており、1世世代が減少する中で、生き残っていくためには各県人会の意識改革が必要になる。そのためには、若い人たちに各県人会に入ってもらわなければならないが、現在は会長の3分の2が2世会長となっており、優秀な人材、特に女性会長が増えていることも明るい兆しになっているのでは」と山田会長。今後の県連の方向性として、世代が変わって言葉の問題で母県との連絡が取りにくい県人会事務の仕事を県連が窓口になって行うことも考慮しており、「そのためには現在の(日本語が話せる人材が少ない)県連事務局の体質ではやっていけない」とし、その資金作りとして日本祭りの継続や強固な体制作りの必要性を強調する。  そのほか、県費留学生・技術研修生問題について山田会長は、2014年8月に安倍晋三首相が来伯した際、日本政府の補助金制度を復活させる嘆願書を県連側から提出したという。  「留学生を一人受け入れてもらうのに年間300万円もの経費がかかり、今も半分以上の都道府県が県出身子弟しか受け入れない状況にあるが、この制度は今後も続けていただきたい」と山田会長は、現在の各県人会の2世会長のほとんどが留学生OBであることにも触れ、各県での制度継続を願っている。  今後の県連の役割について山田会長は、日本とブラジルとの交流関係において、日系社会の中でブラジル日本文化福祉協会の求心力が以前より無くなりつつある中、「県連は日本の外務省とも直接、話ができるなど日本とのパイプがある。また、日本祭りでのスポンサー探しにおいても、役員が自分たちで頭を下げて回れるフットワークとメリットがある」とし、今後は日本政府との直接的なやりとりも視野に入れている。  「10年ほど前、『10年後には、5つや6つの県人会は潰れているかもしれない』と思っていたが、10年経った現在もまだ、どこの県人会も潰れてはいない。県人会の活性化が県連の活性化につながる。継続性のある県連を目指していきたい」と山田会長は、創立50周年の節目を迎えて新たな意気込みを表していた。 サンパウロ新聞 2016年6月25日付
 サンパウロ州ミランドポリス市にある第2アリアンサ「鳥取村」の入植90周年記念式典が、7月23日午前9時半から同地の自治会館(Rua Shigueichi Fujissawa, 691)で開催される。当日は母県から県庁、県議会、教育委員会関係者など約10人の慶祝団が来伯して出席する予定で、開拓先亡者慰霊法要をはじめ、記念式典、敬老会、祝賀昼食会、日本語学校生徒及び県人関係者のアトラクションなどが行われる。(松本浩治記者)  第2アリアンサ「鳥取村」は、1924年の第1アリアンサ創立を受け、海外移住地の開拓を希望した当時の鳥取県知事だった白上祐吉氏が鳥取海外協会を組織。26年8月7日、信濃海外協会と共同で第1アリアンサの隣接地に土地を購入し、同村を創立した。現在、同村の日系家族は約30家族で、うち鳥取県出身者及び子弟は3家族のみだが、在住者たちは「鳥取村人」の意識を持ち、村を支えている。  「第二アリアンサ四十五年史」によると、翌27年に鳥取村に足を踏み入れた第1回入植者は、信濃(長野)扱い11家族92人、鳥取扱い5家族26人、熊本扱い12家族57人となっており、総数28家族175人がいたという。  27年5月24日、サントス港に入港した同村入植者175人は、当時の信濃協会理事だった輪湖俊午郎氏が鉄道側と交渉して特別列車を仕立てたため、サンパウロ移民収容所に入ることなく、直接現地入りすることになった。しかし、そのことが皮肉にも5人の死者、重軽傷20数人を出す大事故につながった。  トラベッサ1区に入植した故・中尾喜代治さんは、大事故の様子を「第二アリアンサ四十五年史」の中で次のように記している。  「同(ソロカバ)駅を離れる事三キロの地点にさしかかった際、俄然前方より驀進(ばくしん)して来たサンパウロ急行列車とあわやと云う間もなく正面衝突、現場は一瞬にして修羅の巷と化した」―。  一方、26年に12歳で渡伯してその後に同村に入植し、2001年8月に開催された鳥取村入植75周年記念式典で祭典委員長を務めた故・前田撲(すなお)さんは、「その頃は鳥取県出身者と長野県出身者の対立もあり、長野県人の前を通るとよく、いじめられました」と当時を振り返っており、その頃は各人の県人意識が強かったことがうかがえる。  当時の戦前移住者の率直な気持ちと同様、前田さんも「10年間ブラジルで働いたら、すぐに日本に帰る」という心構えでいたが、戦後の「勝ち負け抗争」が帰国を阻んだ一つの理由だったようだ。    ◎   ◎  鳥取村には、1994年から鳥取県が日本語教師を派遣しており、去る5月24日には第12代日本語教師として大場諒(おおば・あきら)さん(29、鳥取県米子市)が来伯し、2年間の予定で現地に赴任している。  第2アリアンサ日本語学校保護者会会長の河北ナンシー美智子さんによると、日本語学校の生徒は4歳から17歳まで18人が在籍し、クラスごとに週2~3回の授業を受けているという。  鳥取村関係者は「1926年に鳥取県から移住者が入植してより、我が第2アリアンサ村は今年の7月で90周年を迎えることととなりました。平素よりお世話になっております近隣の方々とともに祝うことができたらと、村民一同願っております」と当日の出席を呼びかけている。  詳細についての問い合わせは同村会(電話18・3708・1335)まで。 サンパウロ新聞