ニッケイ新聞 2015年9月1日 ブラジル兵庫県人会(松下瞳マルリ会長)が創立55年を祝し、23日にサンパウロ市の北海道協会で記念式典を行なった。同会は1960年、外務課移住渡航係長が県民視察に南米訪れたのを機に発足。県費留学・技術研修員の選考と派遣、農業高校生の受け入れなど草の根交流を続けている。井戸敏三知事は4回目の来伯を果たし、「困難を乗り越え来りブラジルの大地に生きて絆55年」と自作の短歌を詠み、県民の苦労と貢献をねぎらった。母県から訪れた80人超の慶祝団とともに、約250人が会の発展と母県との交流継続を願った。 兵庫とブラジルは移民を通して育んだ深い絆がある。移民が渡航前の時間を過ごした国立移民収容所は、09年から神戸市海外移住と文化の交流センターとして存続。今年姉妹提携45周年を迎えた兵庫―パラナ州、神戸―リオ、淡路―パラナグアなど、提携関係も6つと他県と比べても群を抜く。2年前には住友ゴムがパ州に工場を開所、兵庫海苔が伯国進出をもくろむなど、近年は経済交流も盛んだ。 交流の一翼を担ってきたのは、23年前に創立した「日伯友好議員連盟」。節目ごとに議員団を派遣し、親睦を深めている。石川憲幸県議会議長は「17年も議員をやっているのに日程が合わず、今回初めて参加できた」と満面の笑顔。還暦を祝して県人会から贈られた赤いちゃんちゃんこと帽子を身につけ、昼食後はサンビスタとサンバでハッスルした。 井戸知事はパラグアイや亜国など各地の県人会を精力的に訪問する過密スケジュールをこなした。式典では本紙の取材に対し、「半世紀を越える県人会の皆さんの活動に、心から敬意を表する。これからもブラジルの将来を支える活動を、先導を切ってやって頂きたい」と熱いエールを送った。 天理教の海外要員として夫婦で来伯した館林としさん(83、神戸)=聖市在住=は、「ブラジルに来て55年。県人会と同じ年月ね。今まで日本人で嫌な思いしたことは一度もなかった」と半生を振り返り、「今日は表彰してもらえるなんて思ってもみなかった」と朗らかに笑った。 神戸出身の両親を持つ田中美恵子さん(82、二世)は、「尾西さんが今までよく頑張ってくれた。これからも元気に会が続いていけばいい」と会の存続を願った。 研修OBが知事と懇談=「期間長くして」と要請 式典後は元県費留学生・技術研修員が井戸知事、県議らと懇談会を開いた。それぞれ自己紹介で訪日体験を振り返ることで制度の意義を再確認、知事・議員は制度改善について意見聴取を行なった。 式典で代表挨拶を行なった弓場さちえさんは昨年の技術研修員。神戸でエステ研修を受けた体験を振り返り、日伯の美容意識の違いを紹介。「日本のきめ細かいサービスなどを導入したい」と意気込みを語った。 89年に神戸大学教育学部体育学科に留学した高松浩さんは、体育教師を経て、日本で習った空手を生業に。父親と運営する聖市の和道流空手道場には150人の生徒が通う。汎米チャンピオンも輩出したという。「大阪空手道連盟からは『ブラジル人初の4段』と言われた。今は7段」との一言に、慶祝団から歓声が上がった。 82年の技術研修員の高田千恵子さんは、「1番良かったのは、社会を見る目が変わったこと。日本人の『自分の会社のために、上司が見ていなくてもしっかり頑張ろう』という真摯な気持ちが当時のブラジル人には殆どなく、ものの見方が変わった」と精神面での収穫を報告。他の研修生も賛同していた。 自己紹介後は制度改善に向けた意見聴取会に移った。「留学・研修期間が1年や9カ月では物足りない」「留学生に実務研修もさせてほしい」「日本の家庭の様子を見たり体験したりする機会がほしい」などの意見が上がった。 また、「日本での研修は就職に有利」という点は全研修生が認めるところで、議員からはそれを受けて「彼らのような人材を日本企業へもっと還元できないのか」と期待する声があった。 高齢者表彰 受賞者リスト...
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ニッケイ新聞 2015年8月29日 高知県人会青年部(武田アウグスト部長)が主催する『第4回土佐祭り』が、22、23日に聖市アグア・ブランカ公園で行われた。婦人部お手製の高知郷土料理の数々、特設ステージでは同地出身のギターデュオ「いちむじん」公演などが行われた。昨年の3万人を大きく上回る5万人の来場者は土佐の雰囲気を五感で味わった。 会場には日本食を楽しめるバザリスタの出展が多数あり、特に同県人会の出店では鯛の蒸しやカツオのたたきなど名物料理が並び、2日目には全て売り切れるほどの人気だった。 婦人部や元県費留学生を中心に活気に溢れ、高知にルーツがあるという浜口初美さん(73、二世)は「子や孫に高知の元気な部分が伝えられるのは嬉しい」と笑顔で料理を味わっていた。 ステージでは歌手の中平マリコさんが「南国土佐を後にして」等、歌で祭りを盛り上げ、他にもステージでは太鼓の演奏や健康体操、ストリートダンス等が披露された。 またステージ周辺には、武田部長が「子どもも楽しめるように」と設置した遊具の数々、新設のスケートボード場も人気を集めていた。 また同じく今回から「錦鯉品評会」も同時開催されることになり、来場者は色鮮やかな錦鯉を珍しそうに眺めていた。日本庭園も設置され、昨年より「日本らしさ」が増している様子だった。 若者の間で人気を博していたアニメイベントでは、コスプレ大会や各種グッズ販売、バンド演奏等が行われた。 土曜日に特設ステージで行われた開会式には、高知県人会・片山アルナルド会長、武田部長、羽藤ジョージ聖州議、野村アウレリオ聖市議、〃移民の祖〃水野龍の息子の水野龍三郎氏、本門佛立宗のコレイア教伯教区長等が出席し、挨拶を行った。 途中、飯星ワルテル連邦下議から片山会長に功労者として議会の感謝状を贈られると、拍手が沸き起こった。片山会長は恐縮しつつも、笑顔で受け取った。 同祭は入場無料。5万人が来場しても、県人会の収益としては「わずかなもの」と片山会長は明かす。それでも聖市から文化事業として認められ、ステージ費用等の補助を得て、今回4回目の開催を迎えた。 片山会長は、「祭り元来の目的は土佐の文化、ひいては日本文化の継承。その意味で母県から我々の活動を知ってもらえることは嬉しい。これからも続けていきたい」と話した。 いちむじんの演奏に会場ウットリ=県人との交流も刺激に 「自分たちの出す全てから高知を感じられるはず」。高知出身のギターデュオ「いちむじん」が迫力の演奏を両日披露、観客は卓越したテクニックに酔いしれた。 NHK大河ドラマ『龍馬伝』のエンディングテーマで幕開け。続いて「情熱大陸」などのカバー曲や高知県伝統で威勢のいい掛け声も響いた「よさこい節」を披露。 「地球の反対側の高知の祭りに驚いたと同時に感動している。日本に帰ったら、このことを伝えていきたい。演奏を楽しんでくれれば嬉しい」と挨拶。...
ニッケイ新聞 2015年9月2日 『第1回琉球古典音楽・琉球古典舞踊発表会』が同実行委員会(知念直義委員長)により、6日午後1時から沖縄県人会館(Rua Tomas de Lima, 72, Liberdade)で行われる。入場無料。 歌と三線、筝、太鼓の演奏と琉球舞踊を同時に楽しめる。約70人の出演者は、全員が指導者として活躍中のベテランだ。全19演目。 琉球古典芸能団体は複数あるが、いずれも披露する場所や若者会員が減少してきていることから、琉球芸能活性化の意味を込めて開催に至った。 来社した知念実行委員長、新城盛春さん、具志堅シゲ子さんは「衣装にもこだわった華やかな舞台。熟練の技を是非見にきてほしい」と呼びかけた。 問い合わせは同県人会(11・3106・8823)まで
ニッケイ新聞 2015年9月2日 大阪・サンパウロ姉妹都市協会(吉川秀隆会長)が2月に主催した「第5回ポルトガル語スピーチコンテスト」の優勝者・嶋村知恵さん(33、静岡)が、親善大使として先月25日に来伯した。9月8日までの約2週間、語学研鑽も兼ね病院訪問や観光を行なう。 地元は在日ブラジル人の多い静岡県浜松市。医科大学卒業後、看護師として働いていたが、以前から関心があった外国語を学ぼうと思い立った。その時頭に浮かんだのは、小さい頃から馴染みのあったブラジル人だったという。 看護師を退職し、神田外国語大学の国際言語文化学科に入学。「ポ語を学ぶのは楽しく、日々上達していくのが嬉しかった」と振り返る。 今回が初めてとなる訪伯では、「現地の病院を見て、日本との違いを知りたい」と、訪問希望地に病院を挙げている。現在働いている病院では、伯人患者とうまくコミュニケーションが取れず悩んだことも。「ブラジル人患者を理解する手助けが出来れば」と意気込みを語った。 □関連コラム□大耳小耳 大阪・聖姉妹都市協会の親善大使として来伯した嶋村知恵さん。デカセギ伯人の多い地元浜松市では、勤務先の病院で通訳兼看護婦として活躍中。イヤホンなしでテレビを視聴し、相部屋の日本人患者とトラブルになる伯人や、入院費未払いにも関わらず「個室に入れろ」と要求する伯人を、覚えたてのポ語で〃再教育〃。中々骨の折れる仕事のようだ。ぜひとも今滞在でレベルアップを図り、帰国後も異文化間の潤滑剤として大いに手腕を発揮してほしい。
兵庫県人会関連の式典に慶祝団の一員として来伯していた兵庫県漁業協同組合連合会(山田隆義代表理事会長)の田沼政男副会長、突々淳(とっとつ・きよし)参事、多田義治顧問が、同漁連が日本からブラジルに輸出した海苔(のり)がサントス港に到着したことを報告した。 同漁連は6年前からブラジルでの海苔の販売を目指し、調査のため度々来伯していた。「昨年2月と今年2月の来伯時にはかなり手ごたえを感じた」と突々参事が話すように、日系企業2社が海苔販売に名乗りをあげ、今回は1社につき36万枚の海苔が日本から輸出された。 2013年の日本からブラジルへの海苔の輸出量は年間で約40万枚だが、ブラジル全体の海苔の輸入量から見るとわずか0・13%になる。輸入されている海苔の95%は中国産で、次に韓国が続く。年間40万枚だった2年前から見れば、今回72万枚の海苔が一回で輸出されたのは大きな変化といえるだろう。 同漁連がブラジル国内を回り調査した感触では、約3億枚の海苔が消費されているといい、「シュラスカリア、ショッピング内の日本食屋、お寿司はどこに行っても食べられている。海苔消費拡大のチャンスは充分あると思う」と多田顧問は話す。 現在はブラジル国内に工場建設も計画しており、特にパラナ州のパラナグア市は積極的に誘致しているそうだ。今年2月に同市で行われた焼き海苔加工の講習会は好評を博し、また同市のエジソン市長は兵庫県に赴き、熱心に誘致を行った。 今回到着した海苔の市場での反応を確認するため、同漁連の職員は今年11月の再来伯を予定している。日系スーパーなどで販売されている焼き海苔は日本語で包装されているが、大半は中国産だという。今回のブラジルへの輸出で日本産の焼き海苔が店頭に並び、入手しやすくなる。「本物の日本の海苔をブラジルに持ってきたい。今回大量に輸出できたので、あとは受け入れられるかが問題。できるだけ早く工場を作りたい」と突々参事は今後を見据えた。 2015年9月1日付
ブラジル兵庫県人会(松下大谷瞳マルリ会長)創立55周年記念式典参加のため来伯していた井戸敏三県知事と石川憲幸県議会議長一行は、23日午後3時から式典会場となった北海道協会会館内で県費留学生・技術研修生OBとの懇談会を行い、双方合わせて約30人が一堂に会した。 懇談会でははじめにOB各人が自己紹介を行い、それぞれの留学及び研修内容を振り返った。 兵庫県側からは、留学及び研修の成果がブラジルでどう生かされているのかを問う意見が出された。それに対しOBたちからは、「日本に行って社会を見る目が養われ、物事の考え方が変わった」「ブラジルで就職する際にメリットがある」などの声があった。 さらに、兵庫県側からはOBたちに対して「兵庫県を含む日本からの進出企業が潤うように貢献してほしい」と望む声もあった。 そのほか、今後の兵庫県での留学・研修を行うにあたって、留学ビサを数次ビザに改正すること、実地研修を併用する留学の実現化やブラジルにおいての戸籍謄本取得の簡略化などを求める意見もあり、兵庫県ではこうした声にできる限り対応していく考えを示した。 2015年8月29日付
カンピーナスで研修員OBとも懇談 8月23日は県人会の周年事業が3県も重なり、母県から知事をはじめとする関係者のサンパウロ訪問が相次いだ。ほとんどがサンパウロ市内で行われた記念式典だけに出席するという何とも味気ない訪問だった。この3県に隠れて目立たなかったが、同時期に山梨県の山下誠副知事一行6人がブラジルを訪れていた。ペルーの山梨県人親睦会の創立60周年記念式典に参加するためだったが、この式典に先立ちブラジルを訪れた。 山梨県はミナス・ジェライス州と姉妹提携をしているため、同州知事への表敬訪問と県人会との交流を深める目的だった。わずか3日間の駆け足旅行だったが、山梨県人会(高野ジョルジ会長)は考えた。高野会長は、「サンパウロ市内を見てもらっても意味がない。地方で活躍している山梨出身の1世を見てもらおう」とカンピーナス近郊のコロニア・東山で花卉園を経営し不動産開発も手がけている山口定次氏と、同じく花卉園とカンピーナス市内で和食レストランを経営する深沢秀史氏のところに案内した。 県庁が県費研修生OBとの懇談を希望していたこともあり、カンピーナスには県人会役員のほか研修員OB10人も小型バスで同行した。 22日、山口花卉園に到着した一行は、ハウス栽培のアントリュウムやタイから導入したラン栽培を見学した後、山口氏の自宅で研修員OBたちと意見交換を行った。1971年から現在まで続く県費研修員制度で母県研修を行ったのは総勢79人。参加した元OBは今年3月に帰国した人をはじめ、県人会副会長を務める60代の人まで。OBからは、母県での研修がその後の人生に大きく役立っていると説明、今後も継続してくれることを要望した。これに対して山下副知事は「研修員制度がこれほど重要だということを改めて理解することができた。他県が同制度を廃止したとしても我が県は継続する。帰国したら知事に報告する」と同制度の継続を約束した。 懇談会が終了後、場所をカンピーナス市内の深沢氏が経営する和食レストラン「すみれ」に移動し、総勢27人が座敷を借り切って昼食をともにしながら懇談を続けた。前日が誕生日だった山下副知事と翌日が誕生日の山口氏と併せた誕生祝いのケーキがテーブルに置かれるなど、和気あいあいとした雰囲気で盛り上がった。 昼食後には、山口氏が開発したコンドミニオにも訪問。県人の活躍を目の当たりにした一行は束の間のブラジルを満喫し、同日夜ペルーへと旅立った。 2015年8月28日付
ニッケイ新聞 2015年8月28日 ブラジル岡山県文化協会(根岸健三会長)が23日、岡山県人移住105周年を祝って聖市のゴールデンチューリップホテルで記念式典を行なった。伊原木隆太知事、小野泰弘県議会議長および県議会議員等含め16人の慶祝団を迎え、移住から一世紀を越えた節目を祝った。 初めて岡山県人が伯国の地を踏んだのは1910年。第2回ブラジル移民船「旅順丸」が5月4日に神戸港を出港。同6月28日サントス港に到着している。そのうち28家族約130余人が先駆けとなってから、今年で105周年を迎えた。 式典の前に、別室で知事と中前隆博在聖総領事との会談が行われ、日本人入植の歩みや先人の功績が説明された。 130人の参加者を前に森西カルロス進副会長が開会を告げた。先没者への黙祷の後、両国国歌が斉唱された。挨拶に立った根岸会長は、「先達の血の滲むご苦労の上に、今の岡山県人会の繁栄がある」と感謝を示した。 来賓には日系3団体代表者や、中前在聖総領事、羽藤ジョージ聖州議員らが訪れ、祝福の言葉を送った。 会から75歳以上の高齢者19人とおよび功労者8人に感謝状が贈られた。代表謝辞に立った真名子和博さんは、「私達は今後も日伯交流の手足となり、若い人材を育成する覚悟を新たにする次第です」と決意を表した。 続いて、県人会と県との間で記念品の交換が行なわれた。功労者・高齢者表彰の後、県から日系3団体へ記念品が贈られた。元技術研修生・大塚ラケウますみさんの挨拶の後、県民愛唱歌「みんなのこころに」を大合唱し祝賀会へ。知事と会長らによる鏡割、ケーキカットの後、夕食と歓談に移った。 最後は慶祝団員と県費留学生・技術研修生OBの懇談会。知事自らマイクを回し、伯国側の意見に熱心に耳を傾けていた。 式典後、取材に応じた伊原木知事は「ここ10年知事がブラジルに来ていなかった。県の予算は厳しいが、知事来伯の伝統をつなぐために来た」と訪問目的を説明し、日系人の印象を「日本人の良い面が受け継がれていて嬉しい」と笑顔で話した。 生活体験交流生として岡山に1カ月滞在したことがある三好ネイデ歩弥さん(44、二世)は、「知事と直に話せる貴重な機会をもらった。知事だけでなく来伯した16人全員の、相手の話を聞こうという姿勢に驚かされた」と感激した様子で語った。 高齢者表彰を受けた辻英二さん(79、岡山)は、「知事(49歳)が若くてびっくり。日本とブラジルの交流に熱心に取り組んでくれるのが嬉しい」と期待を見せた。 ■ひとマチ点描■知事との深いご縁=栢野定雄さん(80、二世) 岡山県人会の移住105周年式典に出席し、県費留学生第一期生として挨拶。伊原木知事の家族とのエピソードも披露した。 岡山出身の両親が29年にリンス近くの上塚第2植民地へ移住。栢野さんは34年に同地で生まれた。小学生の時から学業に秀でており、中高と優秀な成績を修めてサンパウロ総合大学(USP)へ。卒業後に岡山県人会から話があり、県費留学生として日本へ。 25歳で初めて両親の母国へ行き、滞在中に様々な出会いを経験する。中でも、献身的な努力で県を発展させた三木行治元知事には「子供のように可愛がられた」という。...
ニッケイ新聞 2015年8月27日 兵庫県―パラナ州が姉妹提携45周年を迎えた今年、ブラジル兵庫県人会(松下瞳マルリ会長)も創立55周年を迎え、23日に北海道協会で記念式典を開いた。初の二世会長による新体制で最初の創立記念イベント。20年間会長を務め、今年3月に勇退した尾西貞夫さんも実行委員長として運営を支えた。母県からは井戸敏三知事、石川憲幸県議会議長、日伯協会の三野哲治理事長はじめ関係者80人以上が来伯。在聖総領事館の中前隆博総領事や同県出身の芸術家・若林和男さんら総勢約250人出席の下、兵庫、ブラジルの末永い交流と発展を願った。 移民が旅立った神戸港を擁する兵庫県は、今もブラジルと密接な関係を保つ。両者の間には兵庫―パラナ州(70年)、神戸―リオ(69年)など6つの提携関係があり、近年は経済交流も盛んだ。県人会創立式典には例年、母県から100人前後もの慶祝団が訪れる。井戸知事も今回で4回目の来伯となった。 元海外研修生の松下会長は、「外国に行くのが難しかった時代に貴重な経験をさせてもらった」と謝辞を伝え、「これからも母県との絆を大切に、日伯の掛け橋となれるよう頑張ります」と決意表明した。新役員には制度継続を願う元研修生らが多く参加している。 井戸知事は20周年を迎えた阪神淡路大震災に対する支援への感謝を改めて表明し、「困難を乗り越え来りブラジルの大地に生きて絆55年」と自作の短歌を披露、「55年を機に更に元気な活動を展開し、日系人活躍のリーダーシップを取ってほしい」と激励した。 石川県議会議長は移民の苦労と貢献をねぎらい、「どこでも温かく歓迎して下さる皆さんの心に感激した」と初来伯の感動を伝えた。同議長率いる議員団には、「日伯友好議員連盟」から11人の議員が同行した。 来賓挨拶の後、慶祝団との間で記念品の交換が行なわれた。井戸知事、石川議長から80歳以上の会員14人(11人出席)に表彰状と記念品が贈られたほか、同知事から県連、援協、文協の3団体に寸志が手渡された。最後に県費留学生の弓場さちえさんから代表挨拶もあった。 なお、20日にはパラナ州都クリチーバで姉妹州県45周年式典が行われ、ベット・リッシャ州知事出席のもと、再生エネルギー利用協力を深める約束などをした。21日には亜国県人会55周年式典参加、22日にはパラグアイ県人会との交流会も行った。 □関連コラム□大耳小耳 兵庫県人会は1960年、外務課移住渡航係長・常塚純一さんが県民の視察に訪れたのを機に発足した。県費留学・技術研修員の選考と派遣、農業高校生の受け入れ等を主な事業としている。戦前戦後で約3千人の県民が当地に移住し、そこから弓場農場の創始者・弓場勇、戦争中に凍結された日本企業資産を解除させた鈴木悌一などの異才を輩出した。
ニッケイ新聞 2015年8月26日 「みんなの笑顔を見たくって」―『第4回土佐祭り』が高知県人会青年部(武田アウグスト部長)の主催で、22、23日に聖市のアグア・ブランカ公園で行われた。両日とも晴天に恵まれ、来場者は昨年の3万人を大きく上回る5万人と大盛況だった。特設ステージには高知県観光特使のクラシックギターデュオ「いちむじん」の2人が登場。同時開催のアニメイベントや錦鯉の品評会も加わり、老若男女が楽しんだ。 土曜日の開会式で片山アルナルド県人会長は「今年はあらゆる意味で大変な年だが、会員一同努力して作り上げてきた。どうぞ楽しんでいってほしい」と挨拶。続けて羽藤ジョージ聖州議、野村アウレリオ聖市議らも挨拶した。 〃移民の祖〃水野龍の息子の水野龍三郎氏、本門佛立宗のコレイア教伯教区長等も出席。飯星ワルテル連邦下議は片山会長に功労者として議会の感謝状を贈った。片山会長は「聞かされていなかったので驚いた」と喜びを隠せない様子。 特設ステージでは「いちむじん」の2人が龍馬伝のエンディングテーマや高知民謡「よさこい節」をテーマにしたもの曲を40分に渡り演奏した。夕日をバックにしたロマンチックな音色に観客は思わず聞き入った。 他にも歌手の中平マリコさんは「南国土佐を後にして」を披露。太鼓の演奏や、ストリートダンス等、全43演目が披露された。 料理コーナーでは、同県人会名物のカツオのたたき、姿寿司、てんぷら等が完売する勢いだった。「家族が皆参加しているから何かやりたくて」という甲藤さゆりさん(19、三世)は元気な接客で大活躍だった。 アニメイベントではバンド演奏や、コスプレ大会などが催され、若者に人気の様子だった。また昨年好評だった子ども向けの遊具に加え、スケートボード場も併設された。 初来場だというベアトロス・ゴッジスさん(25)、ルーナス・シモインスさん(22)は「食べ物やショー、とにかく色々なものが楽しめるので来て良かった」と満足げな笑顔をうかべた。 今回は新たに「錦鯉品評会」が同時開催され、特設会場では鮮やかな錦鯉が来場者の目を引いた。ステージ近くには日本庭園も設置され、「高知らしさ。日本らしさ」を求めていた武田部長の思いが達成された。 武田部長は「仕事の合間を縫って今年も大変だったけど、皆の笑顔を見られたから、やる価値はあった」と汗をぬぐった。当日は龍馬のイラストが入った半被を着た、約60人の青年ボランティアが活躍し、県人会の未来の明るさを感じさせた。
ニッケイ新聞 2015年8月26日 在ブラジル群馬県人文化協会(矢島オタビオ会長)は23日、宮城県人会館で『創立70周年、及び群馬県、サンパウロ州姉妹都市提携35周年記念式典』を開催した。岩井均県議会議長、国際戦略課の笠原寛企画部長ら民間含め10人の慶祝団が来伯。羽藤ジョージ聖州議、野村アウレリオ聖市議、北伯群馬県人会の岡島博会長、日系団体の代表者ら約120人がお祝いに駆け付けた。 矢島会長は「御臨席の皆様のおかげで今日を迎えることができた」と謝辞を述べ、岩井議長は「これを契機にして会員相互の連携を更に深め、今後も友好関係の推進にご指導を賜りたい」と祝辞を述べた。また笠原部長が大澤正明知事の祝辞を代読した(同頁にて掲載)。 中前隆博総領事は「通訳五人男」の一人で群馬県人の嶺昌を紹介し、「様々な県人がブラジル社会の発展の一翼を担い貢献してきた」と称えた。61年に実兄が移住した移住家族会の稲野辺卓郎会長は、「これからも移住者の皆さんへ支援と協力をしていきたい」と思いを述べた。 日系団体を代表して本橋幹久県連会長は、「約2800人が群馬県から移住しており、現在では2万人を超える県系人がいる。県にとっても大きな財産では」と話し、94年の県費留学生、有田マルセロさんが「65年以来189人を受け入れてもらった。今では各分野で活躍し、県人会活動の活性化にもつながった」と報告した。 続いて、慶祝団側から、会員5人に向けた県功労者表彰が行なわれ、同県人会の渡辺ヨランダ副会長が代表謝辞を述べた。高齢者85人も表彰された。 また県知事、県議会をはじめ、各慶祝団体から同県人会に祝い金の贈呈、県知事からはさらに日系三団体に向けた寄付金、県人会から県庁、県議会に向けた記念品の贈呈もあった。 姉妹州県提携に尽力した野村丈吾氏(連邦議員、故人)の息子、野村アウレリオ氏に県人会から記念品が贈られた。 鏡割りの後、小渕民雄副会長より「母県からの多大な支援に心から感謝申し上げる」と閉会の辞が述べられ、慶祝団と会員はしばし歓談を楽しんだ。 慶祝団には、久保田富一郎元県議会議長(故人)と岡島会長と共に、パラー州の「群馬の森」建設に関わった山田忠雄さん(73、群馬)の姿もあった。現在まで20回以上の渡伯経験があり、「ブラジルは自分の原点」と笑顔を見せていた。 慶祝団 笠原寛部長(企画部国際戦略課)、佐藤武夫課長(同)、青山裕亮主任(同)、岩井均議長(県議会)、山本勉係長(県議会事務局)、久保田順一郎監査委員(県)、山田忠雄会長(株式会社山梅)稲野辺卓郎会長(群馬県海外移住家族会)、福田初男会長(群馬県海外支援交流会)、小山浩事務局長(同) 功労者表彰者 渡辺ヨランダ、柴田猛、小林ヒデコ、荒井徹、加藤ジャネックス豊。(敬称略)「関係、さらに強固に」=群馬県知事 大澤正明 ...
ニッケイ新聞 2015年8月27日 沖縄ブラジル協会会長の西原篤一さん(70、沖縄)=那覇市在住=が名誉市民章を受章するにあたり、来月1日午後7時から聖市議会(Viaduto Jacareí, 100 – Bela Vista)で授与式がある。また同月3日午後6時半から、同県人会館(Rua Tomas de Lima, 72)で祝賀会も行われる。 同協会会長を10年以上に渡って務めてきた西原さんは、現在も来年10月に開催される「第6回世界のウチナーンチュ大会」の準備を進めている。「大変名誉なことで、感動している。これを機にもっと力を入れて活動していきたい」とコメントした。 西原夫妻と共に案内に来社した祝賀委員会(呉屋春美委員長)メンバーが、広く出席を呼びかけた。参加費は授与式が無料で、祝賀会は100レ。 問い合わせは同県人会まで(11・3106・8823)まで。
今月23日にそれぞれ県人会の記念式典に出席した兵庫県の井戸敏三知事と岡山県の伊原木隆太知事が24日午前、イビラプエラ公園内開拓先亡者慰霊碑前で偶然、遭遇した。 24日午前9時から慰霊碑を参拝した岡山県の伊原木知事一行の後に、午前9時半から参拝する予定だった兵庫県の井戸知事が予定より早く慰霊碑に到着したため珍しい遭遇が実現した。それも隣県同士ということもあって、両氏はそれぞれ笑顔で会話を交わした。 「いやー、まさかこういう所でお会いするとは思いもしませんでした」と驚きを隠さない伊原木岡山知事に対して、井戸兵庫知事も「本当にびっくりしました」と返した。 「せっかくの機会なので」と、慰霊碑前で記念撮影を行った両氏は「隣県同士、今後ともよろしくお願いします。また日本でお会いしましょう」と握手を交わして別れ、その後はそれぞれのスケジュールをこなしていた。 2015年8月27日付
2013年10月に創立100周年を迎えたブラジル鹿児島県人会の「創立百周年記念誌」がこのほど、準備段階を含めて3年の歳月をかけて発刊された。 記念誌はオールカラーで、カラーグラビアをはじめ、「刊行のことば」「歴史」「ブラジル鹿児島県人会100年のあゆみ」「寄稿集」「創立100周年及び県人移民105周年記念式典」「関係資料」の6章で構成されている。日ポ両語で215ページ建て。 特に第3章の「ブラジル鹿児島県人会100年のあゆみ」では、「鹿児島県人とブラジルとの出会い」として1869年に薩摩藩士の前田十郎左衛門が英国海軍兵学校留学のため、イギリスに向かう途中に北東伯のバイア港に鹿児島県人として初めて上陸したことに触れられている。 また、1908年の第1回笠戸丸移民に46家族172人の鹿児島県人が乗船していたことや、13年の鹿児島県人会の創立、県人会館の建設(80年)、周年式典行事、県連主催日本祭りへの参加、鹿児島ブラジル研修生・実習生制度、鹿児島大学南米短期研修や2013年の創立100周年についても綴られている。 さらに、「会館移転による本誌刊行遅延のお詫び」として2014年4月に売却した会館の経緯と、新会館購入が長期戦となっている現状が事細かく書かれている。 松村滋樹現会長は「100周年の式典後、半年以内に刊行する予定でしたが、会館の問題などがあり、予定以上に遅れました」と話していた。 同誌は1000部を印刷。詳細については電話11・3862・2540(午前8時~正午)か仮事務所の県連(11・3277・8569)まで。県連では伝言のみ受け付け。 サンパウロ新聞 2015年8月27日付
在那覇ブラジル連邦政府名誉領事で沖縄ブラジル協会会長でもある西原篤一さんが、9月1日にサンパウロ(聖)市議会からサンパウロ名誉市民章を授与されることになり、授与式出席のため14日から美津江夫人と来伯している。 西原会長は1993年の初来伯以来、19回にわたり訪伯。芸能文化交流の促進、県費留学生の受け入れや世話役、移民100周年祭典での1000万円の寄付金の造成など数えきれないほど多分野でブラジルと沖縄をつなぐ懸け橋として活躍して来た。 今回の受章には、西原会長が「ブラジルでウチナーンチュ(沖縄県出身者)のために働いてくれて感謝している」と語る聖市議会の神谷牛太郎議員の力添えがあったそうだ。授与式は市内ベラ・ビスタ区サンパウロ市議会議事堂(Viaduto Jacare・ 100)で午後7時から行われる。また、同3日には沖縄県人会(島袋栄喜会長)主催の祝賀会が聖市リベルダーデ区の同県人会館(Rua Dr.Tom疽 de Lima,72)で午後6時半から県連や援協などの来賓が訪れ盛大に行われる。授与式と祝賀会の実行委員長を務めるのはブラジル日本文化協会呉屋春美会長。案内に西原夫妻と共に呉屋会長、島袋会長、高安宏治副会長、島袋安雄日本語書記が来社し、来場を呼びかけた。 西原会長は「サンパウロ市から大きな章をいただけるのは大変名誉なこと。ブラジルのためにもっと頑張らないといけないと感じている。来年沖縄で開催される『世界ウチナーンチュ大会』には多くの沖縄系ブラジル人に参加してもらって『ありがとう』と伝えたい」と話した。 授与式、祝賀会共に誰でも参加可能。祝賀会は食事代として別途100レアル。問い合わせは同県人会(電話11・3106・8823)まで。 2015年8月27日付
福島県いわき市の綿による東日本大震災被災地支援委員会(永山八郎代表)は、有機栽培している綿の見学と参加者の交流を兼ねた「小旅行」を29日、サンパウロ(聖)州アチバイア市の中沢スポーツ教育センターで行う。案内に、永山代表、中沢宏一宮城県人会会長が来社した。 綿(木綿)について永山会長は「1月末に種を播き、6月から収穫を始め、現在は2メートル以上に伸びて花が咲き続けている」という。今回はその視察のため、いわき市との仲介役を担った歌手・中平マリコ氏とアチバイア市役所、アチバイア福島県人会支部など関係者が集まり、今後の進行も話し合う。 当日は、午前8時に聖市リベルダーデ区の福島県人会を出発し、午前10時に現地に到着予定。正午に昼食を済ませた後、中平マリコさんの歌でブラジル健康表現体操協会が踊りを披露する。 バスでの参加者は、昼食代込みの参加費が80レアル。個人で車を用意する人は、50レアル。参加者へは綿の苗が贈られる。 問い合わせは、福島県人会(電話11・3208・8499)または宮城県人会(電話11・3209・3265)まで。 2015年8月27日付
県費留学制度の継続と復活を 岡山県文化協会(根岸健三会長)の「移住105周年式典」が、23日午後4時からサンパウロ市ジャルジン区のゴールデンチューリップ・パウリスタプラザホテルで開催された。式典には伊原木隆太県知事、小野康弘県議会議長はじめ16人の慶祝団が母県岡山から来伯出席し、各地から駆けつけた県人会員らと記念の年を祝った。 岡山県からの移民は、1910年の第2回移民船「旅順丸」に乗った28家族約130人から始まった。52年に「岡山県人中央協会」としてサンパウロ市内で県人会が発足。79年に現在の名称に改め活動している。59年には県費留学制度をどの県よりも早く開始するなど、「教育県」と呼ばれる母県岡山の名に恥じない取り組みで県人子弟の教育に励んできた。 式典は同協会の森西カルロス進副会長の開会の辞で始まり、先亡者に対しての黙とう、日伯両国国歌が斉唱された。続いて亀森敏宏国際課課長により慶祝団及び中前隆博在サンパウロ総領事が紹介された。ブラジル側からはブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長、ブラジル日本都道府県人会連合会の本橋幹久会長などが出席した。 根岸会長は「今は亡き先輩移住者の血の滲むような努力のお陰で今日の県人会があり、心から敬意を感じる。母県とはずっと強いつながりを持ってきた。岡山で学んだ研修生たちはブラジル社会で活躍している。研修制度は縮小しているが、日系社会のためにも続けていかなければならない」とあいさつした。伊原木知事は「学生時代にブラジルに来たことがあり、今回が2回目。当時と比べブラジルは発展したが、その背後に県人の努力があったことは間違いない。(今回の来伯は)『大切な式典なので副知事じゃだめ』と言われた」と会場の笑いを誘い、「知事として『努力をすれば道は拓ける』というテーマのもと、教育に重点を置いて取り組んでいる。皆さんはその良い手本」と会員を称えた。 小野県議会議長は「県費留学制度は心と心のつながり。復活するように国に訴えていきたい」と述べた。 続いて中前総領事、第1回県費留学生の栢野定雄さんがあいさつした後、記念品の交換、功労者、高齢者表彰なども行われ、羽藤ジョージ聖州議会議員のあいさつの後、県民愛唱歌「みんなのこころに」が歌われ、式典は閉会した。 祝賀会では鏡割り、ケーキカットが行われ、岡崎豊県議会議員のブラジル流の音頭で乾杯し、集まった会員らは懇親を楽しんだ。 祝賀会の後には、歴代の県費留学・技術研修生OBが伊原木知事と懇談し、知事から「以前、お会いしたことがありますよね」と一人の研修生に声が掛けられ、思わぬ再会を喜んだ。 会場の女性県人会員は「県知事がこちらのことを考えてくれているなと思った。他の会員らも親しみを感じているんじゃないか」と話し、終始和やかな雰囲気の中、懇談は続いた。 2015年8月26日付
ブラジル北海道協会(大沼宣信会長)主催の「第19回ラーメン祭り」が、30日午前11時から午後4時までサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同協会会館(Rua Joaquim T疱ora, 605)で開催される。案内に同会婦人部「はまなす会」の鈴木妙子会長、柳生エレナ副会長、同協会のよさこいソーラングループ「一心」のリーダー長谷川ターレスさん、野田果里さんが来社した。 同祭は一昨年まで「はまなす会」が中心となり運営されていたが、部員の高齢化と共に参加できない部員が増えたため、昨年から「一心」と共同で運営を行うようになった。昨年は540食用意していたところ、「一心」効果か若者を主に約1000人が来場。今年は準備万全、1000食用意している。 ラーメンに使われる麺、メンマ、スープの素は日本から取り寄せたもの。スープは醤油味で、取り寄せた素に部員が鶏肉や野菜などを煮たスープを調合。同祭でしか味わえない美味しいスープに仕立て上げる。具はチャーシュー、メンマ、ゆで卵、ねぎ、なると、海苔。 会場では他にもギョーザ、シュラスコ、あん蜜、サゴ椰子を使った「サゴ・デ・フルタス」が販売される。「美味しい北海道のラーメンを食べに、ぜひ来て下さい」と一行は呼びかけた。 食券制でラーメン券は23レアル。問い合わせは同協会(電話11・5084・6422)まで。 2015年8月26日付
県人会員300人が出席し祝福 ブラジル兵庫県人会(松下大谷瞳マルリ会長)の創立55周年記念式典が、23日午前11時からサンパウロ(聖)市ビラ・マリアーナ区の北海道協会会館で開催され、県人会関係者ら約300人が出席した。式典には、母県から井戸敏三知事、石川憲幸県議会議長をはじめとする大型慶祝団約80人が来伯。井戸知事はパラグアイ・アスンシオンからの飛行機のエンジントラブルで遅れ、式典開始後の午前11時半ごろに到着するというハプニングもあったが、何とか式典には間に合い、節目の年を祝った。 記念式典は、尾西貞夫実行委員長の開会の言葉で幕開けした。聖州軍楽隊による日伯両国歌吹奏、開拓先亡者への黙とう、来賓紹介に引き続き、松下会長があいさつ。自身が1985年に技術研修生として兵庫県立尼崎病院で鍼灸の勉強をしたことを振り返り、「自分の経験から、これからの若者には広い視野で物事が考えられる人間になってほしいと思い、会長の仕事を引き受けました」と強調。現在の新役員がそうした考えに賛同した元留学生・研修生であるとし、「先輩方の築いたブラジル兵庫県人会と母県との絆を大切にし、友好、親善の懸け橋となれますよう努力いたします」と述べ、長年県人会に尽力した前会長の尾西実行委員長への感謝の意を表した。 石川県議会議長、三野哲治日伯協会理事長に続き、中前隆博在聖総領事が来賓の祝辞を行っている最中、アスンシオンからの飛行機のエンジントラブルで遅れていた井戸知事が午前11時半ごろに到着。5年ぶり4回目の来伯となった井戸知事は祝辞で、兵庫県人会創立55周年とともに今年がパラナ州と兵庫県との姉妹提携45周年、日伯修好120周年であることに触れ、今年1月17日に阪神淡路大震災から20周年を迎えた記念イベントに天皇皇后両陛下が出席されたことにも言及。また、今後の兵庫県について「日本一安全な地域にすること」「人口が減少しても元気な地域として頑張ること」の2つの課題を挙げ、「県人会創立55周年を機会に、さらなる日系社会のリーダーシップを発揮してほしい」と激励した。祝辞の最後には「困難を乗り越え来たりブラジルの大地に生きて絆55年」と自ら作った短歌を詠んで締めくくった。 羽藤ジョージ聖州議、呉屋春美文協会長、原島義弘県連副会長らの来賓祝辞に続いて扇千景元参議院議員、俳優の杉良太郎氏たちからの祝電が披露。野村アウレリオ市議から兵庫県への記念プレート贈呈に続いて、兵庫県と兵庫県人会でそれぞれ記念品が贈呈された。また、尾西実行委員長に対して井戸知事から感謝状が手渡された。 その後、80歳以上の会員計15人への高齢者表彰として井戸知事と石川議長から一人ずつ表彰状と記念品が手渡され、高齢者を代表して森口忠義氏(80、2世)が謝辞を述べた。 兵庫県から日系3団体への寄付金贈呈に続いて、県費留学生・技術研修生を代表して弓場さちえさん(26、3世)が謝辞。2014年に3カ月間、神戸市などでエステ等の研修を行ったことに感謝を表し、「研修を通じて日本のおもてなしの心とお客様にやすらぎを与えられるよう努力したい」と語った。上野聖二副会長の閉会の言葉により記念式典を終了し、記念祝賀会に移行。舞台上での鏡割り、秋武宏県民交流団団長の音頭により乾杯。記念のケーキカットも舞台上で行われた。 祝賀アトラクションでは、若手民謡集団「グループ民」による兵庫県民謡「デカンショ節」などが唄われた。また、剣舞「ああ白虎隊」に続き、サンバショーが行われ、会場は踊りで一体となった。高齢者表彰を受けたスザノ市在住の植田いく子さん(84)は、娘と一緒に出席。「創立50周年の時にも式典に来ました」と言い、この日の式典も楽しんだ様子だった。 松下会長の叔母に当たる大谷絹江さん(82、2世、聖市在住)は、4年前まで聖州プレジデンテ・プルデンテに住んでいたとし、今回が初めての式典出席。松下会長の晴れ姿に目を細めていた。 聖州マリリア市で生まれ、現在は聖市イタケーラ区に住む谷口勇さん(81、2世)も今回初めて出席し、高齢者表彰を受けて「良い式典でした」と満足した表情を浮かべていた。 2015年8月25日付
今年は4万~10万レの黒字 県連(本橋幹久会長)は、20日午後4時からサンパウロ市リベルダーデ区文協ビル5階の県連会議室で臨時代表者会議を開き、来年の第19回日本祭りについて、同じ会場であるイミグランテス展示場で開催することを決定した。 これは30県の各県人会代表者が出席した中で、満場一致で賛成したもの。また、今年の第18回日本祭りの中間決算報告では、4万~10万レアルの黒字が見込まれており、最終決算はまだ先になるものの、赤字にはならないことも発表された。 山田康夫実行委員長は黒字になった原因について、例年よりもバザリスタの出店数が多かったことや、イベント会社「GL events」の協力が大きかったと説明した。 同祭の費用は今年、290万レアルに及び、例年のような議員割り当て金(イメンダ・パラメンタル)やPROAC(聖州政府の文化活動プログラム機関)による助成が一切なく、5月の代表者会議では支出280万レアル、収入253万レアルで27万レアルの赤字になることが懸念されていた。 議員割り当て金とPROACによる助成額は合計で、約62万レアルに上るという。 2015年8月25日付
