ブラジル兵庫県人会(松下大谷瞳マルリ会長)は、創立55周年記念式典を23日午前11時からサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の北海道協会交流センター(Rua Joaquim Távora, 605)で開催する。案内に、松下会長、小林咲子副会長、尾西貞夫顧問兼式典実行委員長が来社した。 当日は先亡者慰霊法要、功労者及び高齢者表彰などが行われ、兵庫県から井戸敏三県知事、石川憲幸県議会議長をはじめ、大型慶祝訪問団など計83人が出席する予定。 一行は18日に来伯し、約1週間滞在。リオ、サンパウロ、クリチバなどブラジル各地を訪問する。また、政府機関や日系団体との意見交換、日本企業の工場視察などを行い、20日には兵庫県・パラナ州友好提携45周年記念事業にも出席する。 訪問団の詳細は次の通り。 友好代表団4人(兵庫県知事、国際局長、国際交流課長、国際交流課主査)、兵庫県議会日伯友好訪問団13人、経済団13人(ジェトロ神戸所長、株式会社社長など)、県民交流団31人(日伯協会10人、HIA友の会7人、水産振興基金、兵庫県国際交流協会など)、ブラジルエコツアー11人、柔道訪問団8人、個人での来伯は住友ゴム工業株式会社(2人)、関西ブラジルコミュニティ(1人)。 参加費は県人会員が30レアル、75歳以上は無料。 申し込みは県人会事務局(電話11・3207・0025)まで。受付時間は正午~午後4時で、18日締め切り。 2015月8月5日付
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【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】海外福岡県人会の後継者育成を目的とした『福岡県人会子弟招へい事業』が、今夏も福岡県国際交流センター(新宮松比古理事長)の主導で実施された。 今年は南北アメリカの各福岡県人会から子ども19人と引率者10人が参加し、11日間の日程で交流キャンプや自動車工場の見学、ホームステイなど、様々な体験をした。 ブラジルから参加した芹川松田エリキ君、鹿毛丸林フェリッペ君、田中礼雄君、平野古賀マリアナさん(いずれも11歳)の4人は、7月14日に那珂小学校を訪問して、同じ世代の子どもたちにブラジル文化を紹介。カポエイラの実演やフレーボを踊った。 2世の田中君は「小学校でけん玉を教わった。日本の文化って面白い」。4世の平野さんは「小学校には1日しかいなかったけど、福岡に友達がたくさんできた」と喜んだ。 福岡県人子弟たちは、それぞれ福岡でたくさんの思い出を作り、7月21日に帰国した。 2015年8月4日付
ニッケイ新聞 2015年8月4日 「ちょうど100年前に始まった」―在サンパウロ日本国総領事館と関係の深いブラジル日本文化福祉協会やブラジル日本都道府県人会連合会、サンパウロ日伯援護協会などの日系団体や日系議員、日本政府関係団体、諸外国領事館関係者等、約360人が一堂に会し、同総領事館が設立から100年を迎えたことを記念した昼食会が、7月28日正午から同公邸で行われた。これは6月に着任した中前隆博総領事の就任記念レセプションも兼ねた。100団体への記念表彰のほか、日伯のテーマ音楽として作られた楽曲の発表も行われ、終始、祝賀の雰囲気が流れた。 中前総領事は挨拶で「ちょうど100年前、当時リオにあった大使館から派遣され、総領事館の業務が開始された。当時サントス港から入港する移住者の定着と生活の向上が大きな仕事であり、第2次大戦中の9年の閉鎖を経て、今日まで続いてきた」と一世紀の歴史を総括した。また「当館の活動に関する支援に対して代表して心からお礼申し上げる。記念が重なる重要な年に着任したということに誇りを感じ、全力を持って職務に専念する」と自らを奮い立たせている様子だった。「嬉しいプレゼント」として紹介されたのは、総領事館100周年、日伯外交120周年のテーマ曲として制作された『LOVE SONG』。日本移民百周年の際にも共演した日伯の人気歌手、野宮真貴さんと日系三世の高井フェルナンダさんが5カ月の期間を費やして制作した。日ポ両語による約3分間のポップソングが終わると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。担当の中山雄亮副領事によると、同曲を今後、日本政府関係や日系団体の行事等で使用予定だという。続いて、総領事館から100周年を記念として、日伯交流に大きな功績のあった100団体に在外公館長表彰することを発表され、各県人会や日本語学校、ニッケイ新聞などの日系諸団体や州警察などが選出された。担当の一人、髙元次郎領事は「もちろん100団体以外にも感謝を示さなければならない団体もあるが、総領事を交え数カ月に渡り、会議を重ね選定に至った」と説明した。乾杯は文協・呉屋春美会長の「総領事館、そして皆さんの明るい未来に」という乾杯の音頭で、しばし歓談となった。会場には歴代領事と親交の深かったヤンマー株式会社の後藤隆参与(元ブラジル日本商工会議所会頭)も出席し、「特に思い出に残っているのは近藤四郎総領事。退任後も私が帰国した際はいつも出迎えてくれた」と懐かしそうに思い出していた。日系ゴルフ協会の近沢宗貴会長は「『ニッケイ・ゴルフ選手権』には毎年トロフィーを贈って下さり大変感謝している。西林万寿夫総領事とは一緒にラウンドを回ったのを今でも思い出す」と語った。県連の本橋幹久会長は「100年間、在留日本人のために表だったところでも、人の見えないところでも多くの支援をしてくれた。日本人として、自分にとっても大変心強い存在だ」と述べた。現在まで26年間に渡り職員として勤務するエレーナ・タケベさんは「多くの領事の皆さんと近くで接してきた。実際にする業務は同じかもしれないが、取り組み方の違いで、それぞれに多くのことを勉強させてもらった」と振り返る。会場には各県人会長や日系5団体の関係者、地方文協の関係者に加え、76年から96年まで職員として勤務した「総領事館広報班の生き字引」こと、坂尾英矩さんの姿もあった。 中前総領事と雅子夫人は会場を後にする来賓者に対して、一人ずつ握手して見送り、約2時間半に及ぶ昼食会は幕を閉じた。 在外公館長表彰受賞100団体 1 外務省研修生ブラジルOB会 2 ブラジル青年商工会議所 3 サンパウロ州教育局 4 サンパウロ州立ファビオ・バヘット校 5 サンパウロ州立モンセニョール・サリオン校 6...
ニッケイ新聞 2015年7月31日 「ミス・ニッケイコンテスト2015」が今年も日本祭り2日目の25日夜、メインステージで行なわれた。容姿や表情などを総合して審査が行なわれた結果、パラナ州ロンドリーナ市代表の吉野スザーナさん(20、三世)がグランプリに輝いた。 聖州各地はもちろん、遠くはアマゾナス州やバイーア州の予選を勝ち抜いた日系人25人が参加し、美を競った。両国の国旗をモチーフにした赤・黄・青の着物風衣装や、煌びやかなドレスを身に纏ってのウォーキングでは、来場者の目が釘付けになった。 栄冠を手にした吉野さんは本紙の取材に対し、「本当に幸せな一日。日系人として生まれたことを誇りに思う」と感動した様子で話した。 長年審査委員を務める栃木県人会の坂本アウグスト会長は、「今回は歩き方とインタビューで差がついたのでは」と総評を述べた。
ニッケイ新聞 2015年7月31日 大阪なにわ会(下平尾哲男会長)が8月9日午前9時から、同会館(Rua Domingos de Moraes, 1581、ビラ・マリアーナ駅そば)で「第81回慈善バザー」を開催する。 婦人部の手芸品(レース編み、ふきん、エプロン等)をはじめ、プレゼント用品、協賛業者の出店がある。食堂では寿司、なにわうどん、天ぷら、汁粉、パステル等、様々な手作り食品が販売される。 婦人部から久保美恵子部長、役員の高瀬千秋、桑原妙子さんが来社し、「皆様のご来場をお待ちしています」と呼びかけた。 問い合わせは同会(11・5549・7226)まで。
ニッケイ新聞 2015年7月30日 世界トップシェアを誇る自転車の総合メーカー「シマノ」が、第2の事業柱である釣具の販売を当地で強化するべく日本祭りに初出展、自転車部品や釣具の紹介を行なった。 1921年に大阪府堺市で創業。自転車用部品はプロのレースチームにも愛用されるなど、高性能で耐久性に優れた世界的ブランドだ。当地では30年以上も前から日本・中国・シンガポールなどにある工場から自転車の部品を輸入しており、2007年には中南米地域を統括する会社を聖市に設立した。競技用・スポーツ自転車の中枢部品である駆動系、制御系部品で世界、ブラジル市場ともに高いシェアを誇る。 釣具の総合メーカーとしても世界展開しており、当地では代理店が米国のシマノ支社から商品を仕入れ、全伯の釣具店で販売していた。しかし地域によってつれる魚の種類が違うことから、米国の商品では現地の需要に対応しきれなかった。今年からブラジルの状況に合わせて選んだ商品を販売するにあたり、その告知の一環として日本祭りに出展した。 釣具事業では初の駐在員となる湯川敦司ブラジル釣具営業部長(37、和歌山)は、「日本祭りは初めてだが、お客さんがひっきりなしに来てビックリしている」と嬉しい悲鳴を上げる。 ブースの釣具コーナーには同社が販売促進を行なう「HAGANE」コンセプトによって設計されたリールも並び、来場者の関心を集めていた。同コンセプトは「耐久性の高いギア」「動力を効率的に伝える配置と設計」「それらを強固に支える剛性の強いボディ」を兼ね備えたリールを目指す設計思想のことだ。 湯川部長は「シマノと他社製品との違いは耐久性。例えばリールの場合、使用前の感触はどのリールもほぼ似ているが、使い込んでいくと製法や素材の差が出てくる。しっかり作られたものは、いつまでもスムーズな感触が続く」と品質をアピールした。また「ブラジルは市場成長が期待できるエリアなので、これからマーケティングやアフターサービス体制を整えながら、市場拡大を図りたい」と話した。
ニッケイ新聞 2015年7月30日 日伯外交関係樹立120周年を記念し、海上自衛隊の練習艦隊三隻が27日午前8時半ごろ、ペルナンブコ州都レシフェに到着した。艦隊来伯は移民百周年の2008年以来、7年ぶり11回目。 練習艦「かしま」はブラジル海軍との礼砲交換を行なった後、練習艦「しまゆき」と護衛艦「やまぎり」を伴い、レシフェ港第二ふ頭に係留した。双方の音楽隊による演奏が響く中、伯海軍や州内報道関係者、同州日系社会代表ら約60人が到着を見守った。 伯海軍第3管区司令官ほか幹部によるかしま乗艦、栄誉礼、艦内視察、懇談などの後、中畑康樹練習艦隊司令官は州政府本庁舎へ。関口ひとみレシフェ領事事務所所長、山内徹在ブラジル大使館防衛駐在官らとともに、パウロ・カマラ州知事を表敬訪問した。 今回の練習艦隊の概要、レシフェでの活動予定、日伯間における防衛交流の状況等に係る説明や意見交換を行い、記念品を交換、親睦を深めた。同日夜には中畑司令官と梅田邦夫駐伯日本国大使の共催で、かしま艦上レセプションが開催された。 伯陸海軍と州政府、同州の日系社会や進出・日系企業などの関係者、在レシフェ各国領事団らが招待され、伯側来賓も交え鏡割りで寄港を祝福。海自音楽隊による演奏が流れる中、招待客らは日本酒や和食を堪能した。 入港を出向かえ、レセプションにも招待されたレシフェ日本文化協会の伊与田明会長は、「入港時は悪天候だったが、音楽交流などでおめでたい雰囲気になった。一般公開もあり現地の移住者、日系人にとっては貴重な機会だ。軍関係の交流深化にもつながったよう」と喜びの声を寄せた。 4~7日にはリオに「かしま」が、5~8日にはサントスに「しまゆき」と「やまぎり」が分散入港する。サンパウロでは5日昼に文協で歓迎式典が行われる。 艦隊公開も予定され、詳細は以下の通り。 ▽6日午前9時から同11時半まで(一般公開、予約不要)▽7日午後1時から同4時まで(団体のみ特別公開、人数制限あり、要予約)▽場所=CPSP (Capitania dos Portos de Sao Paulo, Cais...
ブラジル沖縄県人移民研究塾(宮城あきら代表)が2年がかりで完成させた同人誌「群星(むりぶし)」の合評会が、11日午後2時からサンパウロ市リベルダーデ区の沖縄県人会館で開催され、県人会関係者など約100人が出席した。 合評会でははじめに同人誌の付録として嶺井由規氏が製作し、「琉歌 嘉陽カマト作歌」の歌声などが収録されているDVDが上映された。 その後、同人誌運営委員の高安宏治氏の司会で進められ、宮城代表があいさつ。「こんなにたくさんの人に来てもらって嬉しいです」と出席者と協力者への感謝を示し、発刊に至る経緯を説明。1世の運営委員たちが60代から70代と高齢化し記憶をたどる時間が限られてきた中で、「ウチナーンチュの思い」と「埋もれた歴史を掘り起こし」て次世代に伝える必要性を強調した。また、「群星」の意味について「目に見えるのは5つか6つの星だが、その背景にはたくさんの見えない星がある。その見えない星が歴史を作った」と述べ、今回の創刊が若い世代の心の糧となることを願った。 引き続き、参加者からの感想と意見発表が行われ、島袋栄喜県人会長は「英雄というのは身近な所にいるのだと気付くことができた」と述べ、「2世、3世にとっても先人の苦労を理解することで自分たちの誇りと自信につながり、将来の気持ちを作る上で大きな財産になる」と称賛した。 県人会名誉会長の山城勇さんはブラジルの沖縄県系人が約15万人と言われる中、現在の県人会員数が約2000人と20年前に比べて半減しており、「ウチナーンチュのつながりが薄れてきたことを実感する」と率直な気持ちを説明。以前は年に数回発行されていた県人会報『協和』が現在は資金面の問題などでほとんど発行されていない状況にも触れ、「『群星』が発刊されたことはウチナーンチュの心を確かめ合う上で大きな意味を持つ」と述べた。 その後、執筆者で笠戸丸移民子弟の与那嶺ルーベンス氏や書評を寄稿した崎間達雄氏、「笠戸丸移民喜屋武亀三親子三代物語」を執筆した前田徳英氏らがそれぞれ意見と感想を述べた。 子供に連れられ車椅子で来場していた聖市パトリアルカ在住の前田ハルさん(89)は、「沖縄県人移民に関心があり、邦字新聞を見て来ようと思いました。若い人たちの力を借りて沖縄県人と子弟たちが団結し、郷土のためにこれからも頑張ってほしい」と思いを語った。 2015年7月31日付
【既報関連】毎日新聞社が招へいした日本の人気アニメ声優・飯田里穂氏のライブコンサートが、「第18回県連日本祭り」期間中の24日と25日、同会場メーンステージで行われた。 2日間にわたり計6曲を熱唱。自身が7月29日にソロ・メジャーデビューするにあたり、発売するファーストアルバムの中から表題曲「始まりたいカノン」をはじめ、その他に有名アニメソングをカバーした。 浴衣姿で登場した同氏に、会場からは「かわいい」「似合ってるね」と歓声が上がり、飯田氏は「皆さんと一緒に盛り上がりたいと思います」と呼び掛けた。また人気アニメ「ラブライブ」での配役・星空凛を演じるなどし、最後に「これからも日本のアニソン(アニメソング)を愛して下さい。また会いましょうね」と観客に言い残し、ステージを後にした。 その後、毎日新聞社のブースで行われたサイン会には約30人が並び、中には号泣する熱狂的なファンの姿もあった。飯田氏は笑顔で応じ、Tシャツ1枚1枚に丁寧にサインした。サイン会終了後はファンら10人が集まり、彼女へアニソンを歌う場面も見られた。 初来伯について飯田氏は「日本の反対側に自分のことを知っている人がいるなんて思いもしなかった。(日伯間の)距離の問題から、なかなか会えるものではないので本当に感動しました」と喜びを口にした。 2015年7月31日付
【既報関連】「第18回県連日本祭り」期間中の25日、農林水産省、JNTO、JETRO、JICA、国際交流基金などの各政府機関の展示が集約された「日本館」でオープニング・セレモニーが行われた。本橋幹久県連会長、梅田邦夫駐ブラジル日本国大使、中前隆博在サンパウロ日本国総領事、各省、各機関代表者が出席した。 開設の経緯について梅田大使は「本橋会長が安倍首相に直接支援の要請をした後、東京では関係者らにより会議が開かれました。日系社会との関係形成に向け、検討された結果、日本の魅力を少しでもブラジルの方々に理解いただけるようにと日本館が設置されました」と説明した。 また、日系社会との関係強化のため日本から外務省中南米局南米課長の大鶴哲也氏も来伯した。就任1年目の同氏だが、これまでにブラジルを10回以上訪れたという。初めて日本祭りに参加したという同氏は「これほどの大規模な祭りだとは思わず、想像以上でした。来年に向けて、頑張りたいと思います」と意気込みを語った。 2015年7月31日付
青葉健康生活協会(中沢宏一会長)の8月度青葉祭りは、1日と15日午前7時ごろから午後3時までサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes,152)で開催される。 地下駐車場では、農協婦人部連合会の加工食品、有機野菜、薬草、クエン酸、餅各種、兵庫県産海苔、モリンガ関連商品等の販売ほか、整体、家紋調査・製作など。 屋上食事コーナーでは、1日はハラコ飯やモリンガを使った天ぷらうどん、ソース焼きそば等、15日はハラコ飯、さんま、イカ、ソース焼きそば、ズンダ餅等を販売する。 問い合わせは宮城県人会(電話11・3209・3265)まで。 2015年7月31日付
日伯友情の証しの記念曲も披露 1915年7月28日に開設された在サンパウロ日本国総領事館100周年記念セレモニーと中前隆博総領事就任記念式典が、28日正午からサンパウロ市モルンビー区にある同総領事公邸で開催され、日系諸団体の会長らをはじめ来賓や関係者約360人が出席した。 記念セレモニーでは日伯両国国歌が斉唱された後、中前総領事が8月4日の在外公館長表彰伝達祝賀式で表彰される100団体名を読み上げた。 中前総領事は「ちょうど100年前の今日、リオの職員がサンパウロに来て領事館の業務を始めた」とあいさつし、戦時中の休止期間などはあったが、無事100周年を迎えることができたことを報告した。 今年は総領事館開設100周年、日伯外交関係樹立120周年、移民107周年であり、同総領事は「このような記念すべき年に着任したことを名誉に思う」と述べ、「先人たちが遺した偉大な伝統を引き継ぎたい」と決意を誓った。 また総領事館100周年にあたり、日系社会発展や各種事業に協力した諸団体を在外公館長表彰することに決めた経緯を説明。「選定作業の中で多くの団体に協力してもらっていることを痛感した」と話し、「今回は100周年ということもあり、100団体に絞らせてもらったが、もっと多くの団体から協力してもらっている。今後折りを見て、その都度表彰していきたい」と述べた。 その後、中前総領事の紹介で日系3世のブラジル人歌手・高井フェルナンダさんと日本人歌手の野宮真貴さんが、総領事館100周年を記念して共作した楽曲が披露された。純邦楽を彷彿させる琴の音が、ポップな曲調に乗る楽しい1曲で、日本語、ポルトガル語、英語で歌われている。中前総領事は「この曲は総領事館に働く者にとっては何よりの贈り物。今後も日伯友情の証しとして、色んな場面で流していきたい」と日系社会の世代間をつなぐ新たな曲の誕生を喜んだ。 この曲は総領事館100周年と関係樹立120周年にあたり、「何か今後も残るものを」と楽曲制作を企画。フェルナンダさんに打診したところ快諾され、フェルナンダさんが友人の野宮さんに声をかけ制作が始まったもの。曲は両氏が仕事の合間を縫い、5カ月間で作り上げ、制作はすべて無償で行われた。「今後は振りなどを付けて、皆が参加できる曲にしたい。動画サイトなどで共有し、広めていきたい」と中山雄亮副領事は語った。 結びに、中前雅子夫人の日本帰国が報告され、滞在期間中の日系社会の好意に感謝した。 あいさつ後は、ブラジル日本文化福祉協会の呉屋春美会長の音頭で乾杯し、出席者たちは懇談を楽しんだ。中前総領事夫妻の元には多くの出席者が訪れ、記念撮影などして交流を深めた。 2015年7月30日付
ニッケイ新聞 2015年7月29日 1915年7月28日に業務を開始した、在サンパウロ日本国総領事館が、創立から100年を迎えたことを記念した昼食会が28日正午から総領事公邸で行われた。6月に着任した中前隆博総領事の着任レセプションも兼ねた。総領事館と関係の深い文協や県連など日系団体や日系議員、日本政府関係団体、諸外国領事館関係者等、約360人が集まり祝福した。 中前総領事は挨拶で「記念が重なる重要な年に着任したという責任を感じ、業務に務めていく。また当館の活動に関する支援に対して心からお礼申し上げる」と挨拶。総領事館から100周年を記念し、日伯交流に大きな功績のあった100団体に在外公館長表彰することを発表した。 また「嬉しいプレゼント」として、ブラジルと日本の人気歌手である高井フェルナンダさんと野宮真貴さんが総領事館100周年、日伯外交120周年のテーマ曲として制作した『LOVE SONG』の発表も行われ、会場からは大きな拍手が沸き起こった。 呉屋春美・文協会長の音頭で乾杯し、しばしの歓談となった。会場には1972年から96年まで職員として総領事館に勤務した坂尾英矩さんも来場し、「本当に色々あったが、大変勉強になった。本当におめでたい」と話していた。 【大耳小耳】 記念テーマ曲『LOVE SONG』の今後の使われ方について、総領事側の担当者の中山雄亮副領事に尋ねてみた。案の一つには、振り付け等を考えて将来は各日系団体等が踊り、インターネットの動画サイトに投稿、という案も出ているとか。日本では人気歌手の楽曲による同様の企画で、地域の町おこしに貢献したという話もある。本当に実現したら、日本からの注目度が上がることは間違いない。 在外公館長表彰100団体へ=総領事館、創設周年記念し 在聖総領事館は創設100周年を記念し、日伯交流に大きな功績のあった100団体に、在外公館長表彰を授与することを発表した。受賞団体は次の通り。 外務省研修生ブラジルOB会、ブラジル青年商工会議所、聖州教育局、同州立ファビオ・バヘット校、同州立モンセニョール・サリオン校、同州立アレシャンドレ・デ・グスマン校、同州立ドン・ペドロ一世校、同州立ファドロ・アイダール校、同州立ドウトール・ラエルテ・ラモス・デ・カルヴァーリョ校、同州立ラウル・ブラジル校、スザノ日伯学園、エスコラ・ビベンシアル・マテル・エチ・マジストラ、コレジオ・ブラジリア・デ・サンパウロ、コレジオ・ファーテ、アルモニア教育文化協会、コレジオ・マリスタ・アルキディオセザーノ・アルキ・イディオマス、マルピアラ学園、コレジオ・モンドリャン、コレジオ・サンス・フロンティエレス、平成学院、ミラソウ学園、コレジオ大志万、ロベルト・ノリオ学園、エスコーラ・サウーデ、エスコーラ・ソウカ・ド・ブラジル、エザットス・コレジオ・イ・ヴェスティブラーレス・エス・エス・リミターダ・エーペーペー、赤間学院、ヌクレオ・デ・エンシーノ学習館、日伯保育学園、文部科学省国費留学生会、ニッケイ新聞社、サンパウロ新聞社、JETAAブラジル支部、聖南西文化体育連合会、リベイラ沿岸日系団体連合会、汎ソロカバナ日伯連合文化協会、汎パウリスタ日伯文化連合協会、汎パライーバ地方日系団体連合会、汎アララクアレンセ連合会、47全都道府県人会、文協青年委員会、元日本留学生研修員ブラジル協会、慈善インテル会館、ボーイスカウト・コーペルコチア隊、ボーイスカウト・ドゥッキ・デ・カシアス隊、ファルコン・ペレグリノ、聖州軍警察首都圏第1連隊、同州軍警察首都圏第5連隊、同州軍警察首都圏第1連隊第11大隊、同州軍警察首都圏第5連隊第16大隊、だるま塾、宮坂国人財団、パウロ・コバヤシ財団、ブラジル日本語センター
ニッケイ新聞 2015年7月29日 昨年からは広島風お好み焼きも販売する奈良県人会は、昨年1500枚を売り上げ、今年は2千枚を目標に定めた。鹿の角を頭に着けた青年らが忙しく焼き上げる中、役員の月本イサオさんは「5種類以上の調味料でソースを作った。変わったものも用意しないとね」と好調な売れ行きを喜んだ。 そして、ご存知和歌山。店舗位置はくじ引きによって決まるが、毎年長蛇の列となるため会場端に配置される。この時期になると、準備期間を含め総勢100人のボランティアを動員する盛り上がりを見せるが、売り上げ枚数は昨年よりも落ちたようだ。 山梨県人会一押しの郷土食は「ほうとう」だ。味噌仕立ての汁でうどん、かぼちゃなど野菜を煮込んだもので、戦国武将の武田信玄の陣中食として伝えられている。山口正男、宮沢久雄両副会長によれば〃ソッパ・デ・サムライ〃として宣伝すると、「侍が食べて強くなった食事なら、自分も食べてみたい」と毎年ブラジル人に好評という。 大阪なにわ会は弁当、寿司、焼きそばなど様々なメニューを準備。錦糸卵、ちくわ、椎茸、昆布、ささみ、天ぷら…と具沢山のなにわうどんも売れ行き上々だった。うどん担当の高瀬千秋・美恵子姉妹は、「大阪は食い倒れですから、具を沢山入れてます。日系の方はボリュームがあると喜びますからね」と笑顔を見せた。 高知県人会では、カツオのたたき、鯛の蒸しなど自慢の郷土料理を販売し、高齢者に喜ばれた。しかし客足は今一つのようで、高橋一水名誉会長は「昨年は足の踏み場もないほどだったのに、今年は人の入りが少ないようだ。水曜は午前2時に起きて魚を260キロも買ってきたから、残らないようしっかり売らないと」と口元を引き締めていた。(終わり)
ニッケイ新聞 2015年7月29日 県連日本祭りの日本館では農林水産省主催の和食セミナーも3日間にわたって開催された。日本から派遣された3人に加え、現地のお菓子専門家が入れ替わり講習を行い終日賑わっていた。 中でも寿司実習と試食は大人気。一般社団法人・国際すし知識認証協会(本部=東京)の理事・認定講師の小川洋利さん(ひろし、42)は5月に続いて、来伯2度目。笹の葉を包丁で自由自在に切る手さばきを披露し、参加者からはため息が漏れていた。 本紙取材に対し、「サンパウロは世界で5番目に日本食店が多い。世界に寿司職人は11万人いると言われるが、9割は生魚に関する正確な知識なしにやっている。だから食中毒などの危険も増えてしまう。まな板の衛生など特に大事」と訴えた。今年だけで20カ国でセミナーを行っているという。 同協会派遣、モニカやピカチューの飾り寿司で大人気だったすしアドバイザーの中川千春さん(43)は「モニカの顔の輪郭を出すのが難しかった。今朝の午前3時までかかり、ようやくできた」という苦心の作だった。「ブラジルでは飾り寿司を実際に見る機会がまだ少ないようで、興味を持ってもらえ嬉しい。日本国内で飾り寿司の人気が高まっており、特に外国人の人は留学生や観光客まで習いにくる」という。 モニカやピカチューの飾り寿司を手に、両講師と記念撮影をする参加者が列をなした。その後の蕎麦打ちセミナーにもたくさんの参加者が集まっていた。
ニッケイ新聞 2015年7月29日 岐阜県教育委員会による「平成27年度岐阜県農業高校生海外実習派遣事業」で、県内の高校生10人が18日から当地に滞在している。今年で37回目の実施。 岐阜農林高で畜産を学ぶ団長の丸山祐奈さん(18)は、「酪農分野の違いを見て、日本に持ち帰るものを見つけたい」と意欲を見せ、飛騨高山高の中家礼博さん(16)は「土壌汚染に関する対策・課題を知りたい」と語った。 他の団員たちはバイオエネルギーや減農薬栽培、大型農機への関心を示し、後藤祐子さん(16)のように、「移住者の農業に対する思いも聞きたい」という声もあった。 一行はコロニア・ピニャールでの実習や聖市のセアザ視察を行なうほか、オランブラ、イトゥーなども訪問する。31日に離伯し、次の実習地オランダに向かう。
練習艦「かしま」「しまゆき」及び護衛艦「やまぎり」の3隻からなる海上自衛隊練習艦隊(中畑康樹司令官)が28日、北東伯レシフェ港に入港した。3隻は31日までレシフェに寄港後、二手に分かれ、「かしま」がリオ(マウワ港)で8月4~7日、「しまゆき」「やまぎり」がサントス港で同5~8日まで寄港する。29日時点で予定されているリオ、サントス寄港時の歓迎・交流行事の概要は次の通り。 【リオ】(4日)午前8時半=入港、9時半=歓迎行事、夜=艦上レセプション。(5日)午前=第2次世界大戦戦没者慰霊碑に献花、午後=防衛交流(士官候補生親善サッカー)。(6日)午前=防衛交流、9時半=トウキョウ小学校で武道実演、午後2時半=州立高校で武道実演・音楽隊演奏、午後6時=日系団体主催歓迎会(リオ日系協会)。(7日)午前9時=出港、のち洋上で日伯親善訓練。4~6日の夜間、停泊中の「かしま」は電飾される。 【サントス】(5日)午前9時=入港、サントス日本人会の歓迎行事、午前=海軍敷地内でジョアキン・マルケス・リスボア提督胸像に献花、正午=日系団体主催歓迎式典(聖市文協ビル)、終了後出身県県人会との交流昼食会、午後=移民史料館訪問、イビラプエラ公園内開拓先亡者慰霊碑献花及び日本館訪問。(6日)午前9時から11時半=一般公開、夜=艦上レセプション。(7日)午前=ボランティア活動(サントス海岸でゴミ拾い)、午後1時~4時=特別公開(団体向け、要予約)、夜=サントス日本人会主催歓迎会(市内金星クラブ)。(8日)午前9時=出港。 ◆サントス港で自衛艦公開6日一般、7日団体向け サントス寄港中の自衛艦の公開は、6日と7日に実施される。 6日は一般向けで、予約は必要ない。時間は午前9時から11時半。 7日の公開は団体のみで、予約が必要。時間は午後1時から4時。予約は8月3日までにサンパウロ総領事館日系社会班(電話11・3254・0100)へ。 場所はサントス港CPSP(Capitania dos Portos de São Paulo – Cais da Marinha...
【既報関連】ブラジル将棋連盟(山田孝由会長)は、日本からプロ棋士2人(大野八一雄七段、植山悦行七段)を招き、23日から28日までサンパウロ、サントスやパラナなどブラジル各地を訪問した。「第18回県連日本祭り」期間中の26日には、同会場で指導将棋を行った。 山田会長によると、ブラジルでの将棋競技者人口は300人弱とされ、そのうちの60人が同連盟会員。会員の高齢化に伴い、若手育成に力を注ぎ、小中高で将棋を教えている。 今回の招へいについて山田会長は「競技の宣伝不足を感じていたので、プロ棋士の方々が来て下さって本当に嬉しい」と話す。 また、従来であればプロ棋士を招く際はJICAを通じて行われてきたが、今回は要請手続きが遅れたため許可が下りなかった。代わりに日本将棋連盟が渡航費用など、すべてを出資してくれたという。 ブラジルの将棋の水準について植山氏は「高い方だと思います。また、これまでに中国、ロシア、アメリカなど10カ国以上を訪れましたが、これほど元気な高齢者の方々が頑張っている国は珍しい。高齢者と言っても80歳が限度だし、90歳を過ぎた方で対局内容もしっかりしている人なんてブラジル以外では滅多に会えませんよ」と率直な意見を述べた。同時に、ブラジル将棋連盟が主催する68期名人戦についても言及し、「古く、歴史がある大会」と高く評価した。 2015年7月30日付
高知県人会(片山アルナルド会長)で26日、土佐清水市出身者の合同慰霊祭が行われたことに合わせ、同市の泥谷光信市長が24日に来伯し、同県人会館で歓迎会が行われた。 同県人会内に「ブラジル土佐清水出身親睦会」ができたのは37年前。それ以来、途絶えることなく毎年法要を行っている。同市の市長は35年前を最後に来伯しておらず、同市出身で、高知県人会の文野雅甫副会長が昨年、帰郷した際に泥谷市長に打診したところ、文野氏の甥が同市職員を勤めている縁で、今回の来伯が決まった。 歓迎会には会員が40人集まり、泥谷市長を出迎えた。サンパウロ市議会の野村アウレリオ市議など来賓3人も駆けつけ、野村市議から泥谷市長へ記念の楯が贈呈された。泥谷市長からは土佐湾の珊瑚(さんご)、日本酒の「土佐鶴」、「ツカサパック」などが返礼として贈られた。 同県人会の高橋一水氏の音頭で乾杯した後に会食し、泥谷市長は会員たちと酒を酌み交わしたり、写真を撮るなどして交流を深めた。 「2万キロ離れた地球の反対側で、先祖の子孫が集まってくれて嬉しい」と泥谷市長は話し、初めてのカイピリーニャの味も「美味しい」と笑顔を見せた。 泥谷市長は27日、サンパウロ市議事堂を表敬訪問し、28日、日本に帰国した。 2015年7月30日付
第37回岐阜県農業高校生海外実習派遣団(丹羽建一団長)一行が来伯し、山田彦次岐阜県人会長の案内により20日に本紙を訪れた。 岐阜県内の農業高校に通う2、3年生で構成された同派遣団は、入団倍率4倍の中、今年は男子生徒6人、女子生徒4人が選ばれた。引率の丹羽団長、森雅岳副団長を合わせ計12人で、今月18日から30日までの約2週間、サンパウロ州内の日系農家での農業実習や市場見学を行っている。 今年のテーマは「Progress To Agriculturisto~地球を支える農業者を目指して~」。研修で学んだことを日本農業の発展につなげ、将来は地球環境に配慮した農業人になるために、「Progress(進歩しようとする姿勢)」を持ち続ける人になろうという思いが込められている。 離伯後は、オランダで研修を行う。糞尿処理会社、農業機械会社や現地日系農家、生花市場などを視察し、8月7日に日本へ帰国予定。 個人研究テーマについて、大垣養老高校2年動物科学科の松岡由樹さんは「肥育牛の品種とその品種に応じた肥育方法」について取り上げた。松岡さんは、「一般的に日本人は、脂肪が霜降りの軟らかい肉を好む。一方、海外の消費者は硬い肉を好む傾向にある。消費者のニーズに応じ、生産者も変化すると思うので、その違いについて考えていきたいと」と話す。 また、飛騨高山高校2年園芸科学科の中家札博さんは「農業環境における土壌環境を汚さないために、どのような対策があるか」をテーマに「無化学肥料農法など『土を大事にする』持続可能な農法を探していきたい」と意気込みを述べた。 その他の団員たちも流通、水、果物、バイオエタノールの観点から各自問題意識を持ち、活動に臨んでいる。 2015年7月29日付
