07/03/2026

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ニッケイ新聞 2015年2月24日 ブラジル広島文化センター(大西博巳会長)が22日、同会会館で第59回定期総会を開き、会員ら約70人が出席した。会創立60周年と終戦70周年を迎える同会だが、役員改選では現会長派と、それに不満を持つ平崎靖之副会長派の2シャッパが提出された。不満や疑問が噴出し長時間にわたって議論された挙句、最終的に平崎氏を会長とするシャッパが信任投票で承認され、ドタバタするなかで節目の年の新スタートを切った。 午前10時に始まった総会では、まず開拓先亡者や戦争被害者に黙祷、14年度の活動内容として創立式典に関わる準備、神楽公演、中国ブロックの合同行事などが報告された。昨年の収支は収入50万2145・20レ、支出41万7530・82レだった。15年度の事業として創立式典(10月25日)を計画しており、予算案では支出の多さに疑問が投げかけられた。収入67万レに対し支出は103万7千レ。会館修繕(28万レ)、式典(20万レ)、記念誌(6万レ)が主な要因で、事務員給与も約8万7千レから15万に増額した。「常駐事務員を雇い会館修繕や運営を期間限定で担当してもらう」という発案に大西会長らから不満がもれた。しかしこの予算案は理事会で承認されているもので、混乱がうかがえた。理事らは「あくまで枠組み。必ずしも使うものではない」と理解を求め、「理事会で詳細を詰め結果通達を」という会員の希望を受け、昼12時過ぎにようやく収束した。その後の役員改選では、大西派と平崎派のシャッパが公表された。涙ながらに「対立を避けべき」と訴える会員もあり、激論の末ようやく選挙に移ったのは2時間経ったあとだった。現行体制への決定的な不満要素は、大西会長による「独裁政権」(平崎派談)だった。その事例の一つが、好評だったのに中止されたデイサービス「もみじの会」だ。9年間も同事業に関わった平延康子さん(70)は「(大西会長は)古くなったガスコンロや冷蔵庫の新調を渋った。会員が『自費で買う』と言っても『置く場所がないから』と拒否された」と13年にやむなく中止した経緯を話した。加えて理事会で長時間議論して決まった内容が、会長判断でひっくり返る場合が多かったとも。立場が苦しくなった大西会長は、「会員でない地方の人物が平崎派に記載されている」と指摘すると、平崎派も「大西派は期限内(20日午後6時)にシャッパ提出していない」と詰め寄った。緊迫した硬直状況に痺れを切らした会員が席を立ち、昼食を準備するという形で無言の抗議をはじめた。最終決断を迫られた選挙管理委員が一転、大西派のシャッパ提出を認めず、午後2時半を過ぎた頃に信任投票という結末を迎えた。全57票のうち賛成39、白紙12、大西派の6票は無効扱いとなった。 新役員は以下の通り(敬称略)。【会長】平崎靖之【副会長】村上佳和、中森紳介、重田エルゾ、吉弘ロベルト、梶原パウロ【会計】石井公男、ニシモト・マルコ【書記】小田シゲオ   【大耳小耳コラム】 広島県人会の役員改選で、選挙に至るまでには時間を要した。最終結論が「大西派シャッパ無効」となるとは、最初は誰も思ってなかったかも。総会前に、選挙管理委員が会議を行なったそうだが、そこでその結論に達することはできなかったのか。最初から「無効」であれば、2時間超の議論も全く不要だった気が…。新体制には〃民主的〃で、透明な運営に期待か。◎任期を終えた大西博巳前会長は、「役員会などで普段から顔を合わせている面々が、知らない間にシャッパを作っているとは」と落胆。ただし最後には「40年以上前に広島大学へ留学した経験が、これまでの人生に役立っている。お礼する気持ちで今までやってきた」と会への感謝を口にし、2001年からの〃万年会長〃の座をしぶしぶ退いた。
毎月2回、基本的に第1と第3土曜日にサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館で開催されている青葉祭り。各種製品販売とともに楽しみなのが、3階屋上で行われている食事処での昼食だが、このほど写真のように屋根の一部を被覆した。 雨風をしのぎ、太陽光線をさえぎることが目的で、常連客に話を聞くと、「これまでのテントだと風が強い日はあおられるし、日差しが強い時には下からの照り返しがきつかった」と言い、屋根の一部を被覆した効果も発揮している様子。 それにしても、毎回の同祭の昼食時には、コロニアの年配の方々ばかりでなく、若い駐在員家族の来場も少なくない。 物価上昇が激しいサンパウロで、安く、うまく、手軽に食べられる青葉祭りの昼食が重宝されているようだ。 2015年2月19日付
立佞武多も晴れの舞台に サンパウロ(聖)市のカーニバルが13日夜開幕し、2晩にわたりスペシャルチーム14組がアニェンビーのサンボードロモをパレードした。14日早朝には日伯外交関係樹立120周年を記念して『ブラジルと日本 120年の絆』をテーマに選んだサンバチーム「アギア・デ・オウロ(以下アギア)」が登場。東日本大震災からの復興を願い制作された青森県五所川原市の巨大立佞武多『復興祈願 鹿嶋大明神と地震鯰』が外国からの山車としてブラジルのカーニバルに初出場を果たし、カーニバル史上最多となった日系人550人、日本人100人の計650人の参加者を含む総勢約3500人が日伯両国の想いを乗せて歌い、踊り明かした。 14日午前4時50分、スタートを知らせる合図が三日月の輝くまだ暗い夜空に響き渡り、全長900メートルの会場を練り歩くアギアのパレードが始まった。 38年の歴史でまだ優勝経験のないアギアが悲願の優勝に向けて選んだ今年のテーマは『ブラジルと日本 120年の絆』。東京都の浅草サンバカーニバルにサンバ隊を長年に渡り派遣するなど日本との交流が盛んなアギアは、日伯外交関係樹立120周年のこの年に日本の文化を表現して初優勝へと挑んだ。 未来をイメージした銀色の船を先頭に現れたアギアのメンバー。続く打楽器隊の前には、カーニバルの花形「マドリーニャ・デ・バテリア」役として日 本人の小口未来さん(33、神奈川)が登場。同役を日本人が務めるのはサンパウロのカーニバル史上2人目の快挙で、髪をちょんまげに結った姿で堂々と踊 り、笑顔を振りまいて観衆を魅了した。 続く1番目の山車ではアギアのシンボル「金色の鷲」と共に、新幹線、ロボット、アニメキャラクターなど、「最先端」を行く日本の文化を表現。山車の上では日本のアニメや漫画キャラクターに扮したダンサーが踊って注目を集めた。 大きな船の形をした2番目の山車では、柔道、相撲、野球選手の巨大人形が登場。道着に黒帯を締めるダンサー、剣道の竹刀を振るダンサーなどが山車の上で踊り、装飾では魚が勢いよく飛び跳ねる様子で日本の食を表現した。 三つ目の山車では、金色に輝く巨大な大仏と招き猫が登場。禅僧のコーエン師も参加した。髪を丸めた女僧が座禅を組みながら手を振って踊るユニークな演出もあった。 そして4番目の山車には高さ15メートルの巨大立佞武多『復興祈願 鹿嶋大明神と地震鯰』が登場。東日本大震災の翌年に復興を願って青森県五所川原市で制 作されたこの立佞武多は、地震を起こすと伝えられる鯰を大明神が押さえ込みながら、地震を鎮めるとされる霊石「要石(かなめいし)」を振りかざす様子を力 強く表現。 15台のコンテナに分けられて海を渡った立佞武多は、五所川原市から訪れた14人の組立て班とアギアの技師らが協力してその姿を復元。当日は平山誠敏五所川原市長をはじめ、表敬訪問団14人がカーニバルに参加した。 立佞武多の山車の上には、平山市長をはじめ、日本政府を代表して宇都隆史外務大臣政務官、福嶌教輝在聖総領事、立佞武多招致の発起人で衣装デザインも手が けたコシノジュンコ氏、青森県人会の玉城道子会長らが法被や着物姿で乗り込み、溢れる歓声に満面の笑みで手を振って応えた。 最後の山車では日伯外交関係樹立120周年の親善大使にもなった元サッカー日本代表監督のジーコ氏が、日伯両国旗を半分半分にデザインした衣装をまとい、サッカーやカーニバルなど日伯両国の文化の融合を表現した。...
約1時間にわたり練り歩いたアギア・デ・オウロに参加した人達の終了直後の感想を伝える。 興奮冷めやらぬ様子の福嶌教輝在サンパウロ総領事は、「面白かった! 一生の思い出です。(観客の)皆さんがすごくニコニコ笑っていて、手を振って拍手をしてくれ、日本に対するものすごい優しさ、温かい眼差しを感じました。感激です。ブラジルありがとう」と長期に渡る準備の苦労も吹き飛んだ様子。 立佞武多(たちねぷた)の招致に貢献し、衣装のデザインも手掛けたコシノジュンコ氏は、「終わってしまったのが残念ですが、素晴らしい大きな出来事だったと思います。立佞武多も本当に一段とカッコ良く、日本って本当にカッコいいんだなと思いました。大成功でした」と感無量の表情だった。 また、両氏と共に立佞武多の上で着物姿で踊った青森県人会の玉城道子会長は、本番を迎えるまでの心配を振り返り、「無事に終わってホッとしています」とひと安心。「五所川原市から来られた職人の方も、大変な中で準備してくださり本当に感謝。これからも世界に向けて立佞武多を発信し、世界の平和や友好に活用してもらえたら」と想いを語った。 同チームの女王「ライーニャ・デ・バテリア」を初めて務めたシンシア・サントスさんは、取材に対して日本語で「私達ブラジルと日本が一緒にできたこと大切。特別で素晴らしい気持ち」と答えた。 打楽器隊でカイシャを叩いたブラジル人のパウロ・ペトロシンキさん(39)は、「ブラジルの日系社会がとても素晴らしいように、今日のカーニバルも素晴らしかった」と日本をテーマに表現したことを称賛。 また、宇都隆史外務大臣政務官は、立佞武多を背に踊ったことで「皆さんが楽しそうに受け入れて見て下さる視線を感じ、ブラジルで日系社会が受け入れられていると実感した」と述べ、「日系社会という財産をもう一度大事に見直すことがこれからの120周年事業かなと思う。ブラジルの皆さんが温かく受け入れてくださるように、日本のブラジル人コミュニティーも大事できたら」との考えを語った。 2015年2月17日付
「日伯の友好の架け橋に」 巨大立佞武多の前で行われた贈呈式では、はじめに平山誠敏五所川原市長があいさつ。同市の立佞武多が参加することに関し、「まさか地球の裏側のブラジル国のサンパウロのカーニバルに参加するとは夢にも思わなかった」とその驚きを語り、「この立佞武多の姿をブラジルの皆さまをはじめ世界中の人にご覧いただき感動していただきたい。友好の懸け橋になることを願う」と想いを語った。加えて東日本大震災の復興支援に対し、「まだ復興の道なかばでありますが、皆様からの温かいご支援に感謝します」と礼を述べた。 続いてアギアとインスティチュート・パウロ・コバヤシ(IPK)を代表してセルソ・ミズカミ氏があいさつ。「カーニバルに外国から山車が参加するのはこれが初めてで歴史的な快挙。創立38年にして今年は優勝できると確信している」といい、日本語で「ニホントブラジル、イッショニガンバリマショウ」と結束を呼び掛けた。 立佞武多を使用する提案者となったデザイナーのコシノ・ジュンコ氏は、紙を使って手作りする立佞武多は日本の文化だと強調。「素晴らしい会場に日 本の伝統文化をそのまま持って来れたことは奇跡的なこと。カーニバルで実現できることは大変誇り」とその意義を語り、「今日は優勝できたらいいなと思う」 と意気込みをのぞかせた。 福嶌教輝在サンパウロ総領事は「四つのありがとう」として、五所川原市、アギア、コシノ氏、そして協力者すべてへ感謝。「今晩は優勝を目指したい」と笑顔を見せた。 4氏のあいさつの後、平山市長とミズカミ氏が書面にサインして正式に立佞武多が贈呈された。また、平山市長からアギアへ立佞武多をデザインに施したカレンダーや焼き物など同市の土産物が手渡された。 立佞武多の山車に乗る青森県人会の玉城道子会長は、「踊りも練習して曲も覚えましたが責任重大です。ずいぶん苦労して立佞武多を作られたのでぜひ優勝したいです」と意気込みを語った。 2015年2月14日付
ニッケイ新聞 2015年2月24日 和歌山県国際交流センターと同県中南米交流協会が実施する『中南米海外移住者子弟受入事業』で、聖市に住む高校生・高橋マルセロ建蔵さん(16、三世)が1月17日から2月7日まで訪日した。幼い頃から「家族のルーツは日本にある」と聞かされていたため、参加を希望した。7歳から日語学習にも積極的に臨み、現在は日本語能力試験N3を所持している。滞在中は県内観光のほか、和歌山大学などの教育機関でブラジルに関する発表会も行なった。「事前に準備していたものの、初めのうちは緊張した。でもブラジルの日系社会や文化を知ってもらえた」と相互理解を喜んだ。3家族の下でホームステイし、「食べ物や気候、文化の違いを体感し、アニメなども堪能できた」と大満足した様子。「一人で日本に行くことで大人になることが出来た。貴重な経験だった」と笑顔で振り返った。
ニッケイ新聞 2015年2月21日 ブラジル宮崎県人会(高橋久子会長)が1日午前、『第66回定期総会』を行なった。役員改選を予定したが副会長2氏が欠席するなど、定款で認められない状況を危惧し見送りに。14日の役員会で改めて協議した結果、高橋会長の続投が決定した。1930年、東京都生まれ。47都道府県人会の内、最年長会長と見られる。13年10月に交通事故で逝去した谷広海前会長の後を引き継ぎ、当時第一副会長だった高橋氏が繰り上げで就任していた。続投に「経験者が引っ張りながら、少しずつ青年部にも県人会の運営を任せたい」と、徐々に世代交代を図る考えを示した。昨年8月には県人移住100周年と創立65周年を祝い、10月中旬から1カ月間、高橋会長と記念式典総務の吉加江紀子さんが答礼訪問に出かけた。稲用博美副知事らと会食し、地元紙「宮崎日日新聞」から国際表彰を受けるなど、手厚い歓迎を受けたと報告した。15年度は日本祭り、ピクニック、九州ブロックの各種行事が予定され、翌16年には県費留学・研修制度が50周年を迎える。会計報告、予算案、新役員は以下の通り。14年度収入13万5087・71、支出16万1813・15。15年度は収入、支出ともに9万8500(単位は全てレアル)。【顧問】黒木政助、吉加江ネルソン、黒木慧【会長】高橋久子【副会長】竹下達也、井上久弘、尾関ローゼ【会計】大浦洋人、高橋文子【書記】吉加江紀子、中村さゆり(敬称略)
ニッケイ新聞 2015年2月17日 13日午後11時、聖市北部アニェンビーのサンバ会場サンボードロモでカーニバルが開幕し、直接に会場で見た3万余の観客と、グローボTVの世界生中継を通して数百万人が魅了された。初日には14のスペシャルチームの半分が行進した。「日伯外交樹立120周年」を今年のテーマとして定めた「アギア・デ・オウロ」も14日午前5時前から行進し、中身の濃いパレードを展開した。 パレードの「親善大使」役、元サッカー日本代表監督ジーコ氏(61)は「アギアは貴方の助けを得て優勝ですね?」と記者の問いかけに、「そう願うよ」と気合充分の笑顔を見せた。在伯青森県人会長、玉城道子さんも「いよいよね。カーニバルは観に来たことさえなかったのにね。あのおっきな山車に乗っておっこちないかしらね」と怖さ半分ながらも、興奮を隠せない様子。ねぷたの製作者、福士裕朗さん(33、五所川原市)は「寝ないでつくった甲斐があった。サンバは採点競技。パレードの時の注意事項もばっちりだよ」と勢い込んで語ったが、時おり、少し眠そうな表情を見せた。チームのシンボルである巨大な黄金の鷲(アギア)をかたどった山車とともに、青森県五所川原市の立佞武多の山車も登場。デザイナーのコシノ・ジュンコ氏、玉城青森県人会長、平山誠敏五所川原市長、三潟春樹五所川原市議会議長、IPK代表の小林ヴィットル氏、宇都隆史政務官、福嶌教輝在聖総領事らが乗り込んだ。震災復興の願いを込めて作られた立佞武多は高さ15メートル、鹿島大明神が地震を引き起こす巨大鯰を退治している姿に観客も息を呑んだ。巨大な提灯のような構造で内部から発光し、存在感を放った。打楽器隊の前では日本から招聘され2カ月以上当地で練習に務めてきた小口未来さん(33、神奈川)がマドリンニャとして、ライーニャ(女王)のシンチア・サントスさん(31)の脇を固めた。〃トリ〃を務めたジーコ氏は浅草寺らしき山車に乗り、その前には親善大使妃役の井上ナターリアゆかりさん(28、三世)が華麗な踊りを披露した。小口さんは「観客の皆さんからのエネルギーが凄かった。それを受けて自分のエネルギーにできた。プレッシャー、責任感はあったが、『私はアギアの人に見込まれてここにいる』と自信をもってやった。ここまでこられたのも、大勢の人の助けがあったからこそ。感謝している」と語った。聖市カーニバルは14日深夜と15日深夜にスペシャルグループ全14組が行進。演奏、楽曲、衣装、ダンスなどの項目を審査され、17日の午後4時に優勝チームが発表される。20日の夜には上位6位までのチームが行進する〃チャンピオンパレード〃が行われる。
ニッケイ新聞 2015年2月17日 本番を早朝に終えたばかりの14日午後、「耳にサンバのリズムがこだましている」という福嶌教輝在聖総領事の言葉で、同公邸での「ねぷたプロジェクト記念レセプション」が始まった。パレードに参加した外務大臣政務官の宇都隆史参議院議員(40、鹿児島)、デザイナーのコシノ・ジュンコ氏、立佞武多の参加を実現させた青森県五所川原市の平山誠敏市長ら約100人が出席した。宇都政務官も「まだ気分が高揚している。祭りは終わっていないよう」と笑顔を見せ、「外交120周年を彩る祭典となった。両国の関係がより強固なるよう、日本とブラジル日系社会が肩を組み合って盛り上げたい」と振り返った。立佞武多参加の発案者であるコシノ氏も「オリジナルを発信することが一番大事。日本の独特な感性、違いを示せた。天候にも恵まれ歴史に残る奇跡的な出来事になった」と満足げに語った。制作者の福士裕朗さんも疲れた表情を浮かべながら、「地元にも明るい話題を届けられた」と安堵していた。2千万円を超える予算を組み、立佞武多の〃参戦〃を決断した五所川原の平山市長は「世界の祭りに参加しスケールの大きさを感じた。地元をアピールできる貴重な機会となった。ぜひ次は8月の立佞武多祭りへ」と呼び掛けた。夜には文協で日系5団体主催の宇都政務官歓迎会が行なわれた。木多喜八郎文協会長は「ブラジルにとって何よりも重要なカーニバルで、日伯友好をテーマにパレードし、120周年を祝う本気度が感じられた」と語った。乾杯後には「アギア」の一団が駆けつけ、会場がサンバの熱狂に包まれた。シジネイ・カリウオウロ会長は「ねぷたを通して日本文化や日系社会との繋がりをアピールできた。政務官の参加もこれ以上ない喜びだった。今後も日伯の関係は自然と広がっていくはず」と、期待を寄せた。
ニッケイ新聞 2015年2月17日 宇都隆史政務官は記者団の取材に応じ、今回の出張に関して「昨年8月に安倍晋三首相が来伯したが、それにとどまらず政務官レベルでも訪問することが必要」と説明し、「外交120周年という大きな節目に日系社会との絆を深め、経済関係や安全保障という分野でも活性化させたい」と話した。12~15日という短期滞在中には、パラー州ベレンのトメアスーも訪れた。「血を分けた仲間が、移民政策でどれほどの苦労をしたか。日本国内ではほとんど知られていないため、事実を伝える取り組みが必要だ」とも述べた。文協での歓迎会で日系団体代表者らを前に、「皆さんと我々は同胞である。安倍首相も日系社会との関係強化を必要としており、ブラジルへの期待も高い」と力強く語った。
ニッケイ新聞 2015年2月14日 聖市カーニバル当日13日の朝、聖市アニェンビーのサンバ会場で、立佞武多の贈呈式が行われた。4日から11日まで青森県五所川原市から総勢14人で来伯した技師が組み立てたもの。式には福嶌教輝在聖総領事、平山誠敏五所川原市長を始めとする表敬訪問団、デザイナーのコシノ・ジュンコ氏も参加し、日伯友好と震災復興の願いを込めて贈呈した。 日伯外交樹立120周年をテーマにパレードするアギア・デ・オウロの見所の一つは、なんといっても五所川原市から持ってきた立佞武多だ。14日の早朝にパレードは始まり、65分間にわたって〃歩くオペラ〃ともいわれる行進を披露し、グローボテレビも生中継する。山車は5台で、4台目に立佞武多が載る。贈呈式の冒頭、平山五所川原市長は、地元のシンボルが初めて伯国の地に勇躍する姿に感動を隠しきれず、「まさか伯国で見られるとは夢にも思わなかった。日伯友好、震災復興の願いと復興支援の感謝を込めた立佞武多で、伯人の方々にも感動を与えられるようなパレードを期待」と語った。続いてアギアとIPK(小林パウロ・インスチチュート)を代表して挨拶にたったセルソ・ミズカミ氏はまず、アギア会長シジネイ・カリオウロ氏の不在を「カーニバル大詰めで連日不眠不休の作業、陣頭指揮で仮眠をとらざるを得ず」と陳謝した。続いて「外国の山車がパレードに出るのは、リオと聖市を通してカーニバル史上初めて。また3500人の参加者の内、550人の日系人と100人の日本人あわせて650人が参加することも歴史的。みなで力を全て合わせてアギア創立38年目の今年、初優勝を勝ち取りましょう」と呼びかけ、日本語で『ニホントブラジル、イッショニ、ガンバリマショウ!』と締めくくった。平山市長とミズカミ氏が親書に署名を交わし、式が終わるかと思われた瞬間、渋滞で遅れていたIPK代表ヴィットル・小林氏が無事に到着し、事なきを得た。
ニッケイ新聞 2015年2月14日 山形県人会(篠原俊巳会長)が8日、「第62回定期総会」を聖市リベルダーデ区の同会会館で行なった。冒頭には急逝した押切フラヴィオ前会長ら昨年他界した関係者12人と先亡者に黙祷が捧げられた。定款により、昨年12月に第一副会長の篠原さんが会長に昇格したと豊田豊顧問から報告された。それに伴う第一副会長の補充はなく、第二の佐藤マリオ、第三の斉藤保両氏は留任している。篠原会長は「来年2月の役員改選まで、1年間よろしくお願いします」と改めてあいさつした。事業報告として、山形県川西町の球根寄贈がきっかけとなったイペランジアホームのダリア園開園20周年、民謡行事ほか、婦人部の活動や会館の使用状況などが報告された。収入は10万8689・68レアル、支出は10万8394・55レだった。県連日本祭りに関しては、まだ出品する郷土食が決まっていない。ガスコンロの台数や換気扇の設置義務などにかかる経費を考慮して、定期理事会で決定していく。今年から会費を80レから90レに引き上げることが決定した。予算は収入、支出ともに10万5500レを計上している。
ニッケイ新聞 2015年2月13日 鳥取県人会(本橋幹久会長)の『2015年度通常総会』が8日、同会会館で行なわれた。4期目の続投が決まった本橋会長は、「県費留学・研修事業が50周年を迎える。式典を開催し母県へ感謝を示す」と述べ、思いを新たにした。14年度の事業として県連日本祭り、中国ブロックの合同行事などが報告された。8月には母県で行なわれた「第50回鳥取しゃんしゃん祭り」にも招待され、訪日した一行らは里帰りを喜んだ。創立60周年記念事業である「サンパウロ・鳥取友好の森」植樹プロジェクトについて、山添源二副会長が近況報告した。聖市北部のオルト・フロレスタルで行なう同事業だが、在来種の再生を60種から70種に拡大することになったという。また当時植林した327本について、「2年が経過し順調な成長が見られる。森林が形成されるまで環境維持が必要」と話した。1本に付き県から5千円、聖州から100レの助成が確約されており、本橋会長も「留学・研修制度の節目を機にさらなる植樹を」と話している。同制度の式典は11月8日に開催。母県の助成を得て建設した会館20周年もあわせて祝うことになっており、調理室の改築なども計画中だ。会計報告、予算案、新役員は以下の通り。14年度収入27万7623・07、支出19万1891・25。15年度は収入、支出ともに28万5千(単位は全てレアル)。 【会長】本橋幹久【副会長】山添源二、末長正、千田初美【総務】西坂アンドレ、パッシャ・イシイ【会計】大西マリエ、西坂ジオゴ健治【財管】池堂ミリアン、西坂ダニーロ【渉外】東ルシー、村信マサユキ【文化】美甘好重、竹下イルダ(敬称略)
ニッケイ新聞 2015年2月11日 和歌山県人会が1日午前、「2015年度定期総会」をアクリマソン区の同会会館で行なった。役員改選が行なわれ、2005年から会長を務めた木原好規さんが退任し、副会長だった谷口ジョゼさん(72、二世)が第七代にして初の二世会長に就任した。木原さんは冒頭、「創立60周年事業により14年始から忙しく過ごしたが、盛大に終えることが出来、関係者に厚く感謝申し上げる」とあいさつし、後任に谷口さんを推薦した。新会長は1942年、聖州ツッパン生まれ。85年に県人会に入会し、翌年には当時会長だった味村利光氏から推薦され、第三副会長に就任した。社会福祉法人「こどものその」では、昨年まで理事長を4年間務めていた。谷口会長は「退職後に日本語を学び直したが、未熟。だが県人会のためにできる限りを尽くしたい」と決意を述べた。14年度の事業として、仁坂吉伸知事ら75人の慶祝団を迎えた4月の創立式典、および南麻州ドウラードス訪問、県連日本祭り、婦人部のピクニックとビンゴ大会、青年部バザーなどが報告された。15年の事業として、3月の敬老慰安ピクニック、同月末からの母県答礼訪問、7月日本祭り、11月屋台祭りなど予定している。14年度の収入は25万5632・44、支出は24万6653・55。15年度の予算案として収入10万9609、支出7万7600を計上している(単位はレアル)。先立って臨時総会も行なわれ、定款改正の承認がなされた。モジ、ドウラードス支部に加え、アチバイア、ロンドリーナ、バストス支部を明記。婦人部、青年部も追記された。日語名称も『在伯和歌山県人会連合会』から『ブラジル和歌山県人会』に変更となった。また翌週には婦人部も総会を行ない、部長が木原恵美子さんから宮下チエコさんに交代した。2015年度役員は次の通り(敬称略)。 【会長】谷口ジョゼ【副会長】坂上拓生、西山隆一郎、辻誠也【会計】宮下望、篠崎満夫【書記】内田アリッセ・ハツエ、角ジュヴェナル智明【監査役】洲崎順、平敬介、寺本豊造【監査補佐】永井エジソン、南タダヒロ、宮下栄加【顧問】下本八郎、薮田修、橋詰信八郎、南忠孝、木原好規
在伯和歌山県人会連合会の定期総会が1日午前、サンパウロ(聖)市内の同会会館で開催された。当日は役員改選が行われ、5期10年間務めた木原好規会長(78)が勇退。副会長の谷口ジョゼ眞一郎氏(72)が2世初の会長に就任した。 昨年は4月に会創立60周年を祝うとともに、式典出席で来伯した仁坂吉伸知事や議会、民間の慶祝団一行が同県出身者の多くが入植した南マット・グロッソ州ドウラードスを訪問。聖市で「和歌山セミナー」も開催し、観光資源や物産など同県の魅力を紹介した。 木原会長は冒頭のあいさつで、「準備は大変だったが、盛大に式典を終えることができたのは皆さんの協力のお陰」と感謝。「今年は日伯修好120周年で色々なイベントがあると思うので、できるだけ出入りして賑わっていただければ。また皆さんと1年間過ごしたいと思いますので、よろしくお願いします」と述べた。 県人子弟の母県派遣や県連日本祭りへの参加、青年部バザーや婦人部のビンゴ、ピクニックなど例年の活動も実施。昨年度の収入は約25万、支出は約24万レアルで、今年は約7万8000レアルの予算を計上した。今年は例年の行事のほか、3月末から母県への答礼訪問ツアーを行う予定。昨年度報告、今年度計画ともに承認された。 最後の新役員選出に先立ち、木原会長が今期限りでの退任を表明。「皆さんと一緒に仕事をさせていただき、何をしたか自分でも分からないが、皆さんに助けられて今日まで過ごすことができた」と感謝し、「これからも新しい役員にできるだけ協力して皆さんと過ごしたい」と話した。 谷口氏を会長とする候補者名簿が読み上げられ、その他の立候補者はなく、拍手で承認された。 谷口氏は聖州ツッパン生まれ。役員を務めるなど、長年会に協力した父の光次氏が亡くなった後、母親に「お前もこれから県人会に入って、代わりに何かやってみなさい」と言われ、85年から手伝い始めたという。木原会長の下で副会長を務める傍ら、昨年まで社会福祉法人こどものそのの理事長も務めた。 就任のあいさつで谷口新会長は、初めは日本語で話すのが苦手だったことや、味村利光第4代会長と母県を訪問して知事に紹介されたことなどを振り返り、日本語を受け継ぐことの大切さも強調。「県人会は会員一同のもの。役員、顧問、会員、協力者皆で一丸となってやっていきましょう」と呼び掛けた。 第1副会長に就任した坂上拓生氏も、60年間会を支えた先人に感謝を表し、「引き続き県人会を皆さんと築き上げたい」と、あいさつした。 昨年の60周年式典で功労者表彰を受けた梅田幸治さんから木原会長にねぎらいの言葉が贈られ、総会を終了。続いて新年会が催され、約60人の出席者で親睦を深めた。 前任の地坂満夫会長の時代から副会長として会を手伝ってきた木原さん。「何をやったか、印象はあまりないけど」と言いながらも、思い出の一つとして昨年の60周年式典を挙げ、役員として長年かかわった日本祭りについても「日本祭りのお陰で会員が結束し、活性化されている」と話す。新役員に対し、「彼らなりの新しいやり方でやってほしい」とエールを送っていた。 ◎   ◎ 定期総会に先立って同日、定款改正のための臨時総会が開かれた。会の目的に県連や他県人会、和歌山県との交流を加えることや、青年部・婦人部の定款への明記、会の管理組織に顧問役を加え、アチバイア、バストス、ドウラードス、ロンドリーナ、モジ・ダス・クルーゼスなどの地方支部代表を平役員に指名すること等を承認。併せて、会の日本語名称から「連合会」を外し、「ブラジル和歌山県人会」とすることも承認された。 2015年2月10日付
今月1日の総会で決まったブラジル和歌山県人会の2015~16年度役員は次の通り(敬称略)。 【役員会】会長=谷口ジョゼ眞一郎。第1副会長=坂上拓生、同2=西山隆一郎、同3=辻誠也。第1会計=宮下望、同2=篠崎満夫。第1書記=内田アリセ・ハツエ、同2=角ジュベナル智明。 【正監査】第1=洲崎順、第2=平敬介、第3=寺本豊三。 【監査補】第1=永井エジソン、第2=南ただひろ、第3=宮下栄加。 【顧問役】下本八郎、薮田修、橋詰信八郎、南忠孝、木原好規。 2015年2月10日付
優勝向けて見せる盛り上がり 青森県五所川原市の立佞武多(たちねぷた)「復興祈願・鹿嶋大明神と地震鯰」がサンバチーム「アギア・デ・オウロ(以下、アギア)」からサンパウロ(聖)のカーニバルに参加するにあたり、3日深夜、制作者ら14人が着聖。4日午前10時半から本番会場となる聖市アニェンビーのサンボードロモで決起集会が行われ、同日夜から制作に取り掛かっている。 2012年に東日本大震災からの復興を祈り制作された「復興祈願・鹿嶋大明神と地震鯰」の立佞武多。15のコンテナに分けられて海を渡った。 来聖した制作者チームは14人で、同市観光物産課課長、制作者(立佞武多師)、大工、とび職、電気工がそれぞれの役割を務める。 アギアを代表してあいさつに立ったインスティチュート・パウロ・コバヤシ(IPK)の小林ビットル代表は、「外国の山車がカーニバルに参加するの は、リオでもサンパウロでも初めてのこと」と立佞武多の参加意義を強調。「これまでの20年、日系を取り上げたカーニバルは3回あったが、今回は『日本』 がテーマ。日本人、日系人が650人参加するのは過去最多で前例がないこと。優勝できると確信している」と気合いを見せた。 制作者代表の立佞武多師・福士裕朗さん(33、青森)は、「五所川原や皆の気持ちを一身に背負ってきました。日本を代表して参加できることは誇り。立佞武 多を多くの方に知ってもらいたいです」とあいさつ。また、「東日本大震災の時にはブラジルの方々から多大なるご支援を頂きましたこと、お礼を申し上げま す」と謝辞が述べられた。 福嶌教輝総領事は、「見るまで不安な毎日だったが、心から感激している。『がんばれ東北、ありがとうブラジル』という二つの気持ちを示すため立佞武多が選ばれている。本番の13日を楽しみにしたい」と意義を強調してエールを送った。 同市観光物産課の葛西達也課長(56、青森)は、「大型立佞武多が海を渡るのは初めてで不安もあったが、多くの励ましを受けてここまで来れた。これを機に世界に発信していきたいですし、素晴らしい会場で多くの皆さんに見てもらえることを心からうれしく思う」と話した。 また、制作者の最年少で電気工の鈴木翔輝さん(20、青森)は、「38年間の歴史の中でまだ優勝したことがないと聞きましたが、今年は立佞武多も来たのでぜひ優勝しましょう」と期待を込めた。◎   ◎ 翌5日には作業を進め、全体の3分の2が完成。鹿嶋大明神が地震鯰を押さえつける姿がはっきりと現れた。作業日両日は雨も降るあいにくの天気だったが、特 殊な和紙と塗料による対策で雨も心配ない様子。「順調に完成に近づいています」と笑顔の福士さん。その様子を見た青森県人会の玉城道子会長も、「完成が待 ち遠しいです」と期待していた。 同晩には会場で同チーム最後の予行練習も行われ、優勝に向け盛り上がりを見せている。...
ニッケイ新聞 2015年2月6日 ブラジルに兵庫県産の海苔を流通させるべく、兵庫県漁業協同組合連合会から1日に訪問団が来伯、商品の輸出や現地生産の可能性を探っている。2日に兵庫県人会の尾西貞夫会長と共に、聖市ニッケイパラセ・ホテルで記者会見を開いた。「おにぎらず」を半分に切って弁当箱に詰めたところ。サンドイッチのように、どこから食べても具と一緒にご飯が食べられる。具はチーズやハム、カレー、焼きそばなど、なんでも合う「おにぎらず」を半分に切って弁当箱に詰めたところ。サンドイッチのように、どこから食べても具と一緒にご飯が食べられる。具はチーズやハム、カレー、焼きそばなど、なんでも合う「営業での感触は、昨年より格段に良かった」と語るのは、突々淳参事(とつとつ・きよし、56、兵庫)。5年前に農水省の委託を受け、当地の海苔の消費状況を調査するべく当地を訪れた際は「中国産の価格に対抗できない」と断念したが、近年中国産が価格上昇していることから、再挑戦に乗り出したという。「船便で輸送すると風味もおちる。うちは原料と技術を提供するので、焼き海苔工場に投資してくれるパートナーを募り、焼きたて海苔を提供したい」と意気込む。引き続き、日本産焼き海苔の輸出の可能性も探るという。同参事によれば、当地に流通している海苔はほぼ100%中国産。日本語のパッケージのせいで一見日本産と見えても、原産国は中国のケースが多いとか。「原産国名も日本とはっきり明記できれば価値になる。今回は大和商事とパッケージの話にまでなった」と関心の高まりを喜んでいる。来週はパラナ州で、加工工程や資産のことも含め説明会を開く予定。中小企業診断士の中野正也さん(59、千葉、グローバル事業開発研究所代表取締役)は、「日本から原料を輸入して加工すれば、価格はだいぶ押さえられる」と話す。また、日本産海苔をアピールする上で「おにぎらず」という海苔の食べ方も提案する。四角い器にごはん、具、ごはんとサンドイッチのように順に重ねて形を整え、それを海苔に乗せて風呂敷のように包む〃握らないおにぎり〃。「手が汚れず、手軽で見栄えがよいとブームになっている」という。滞在中、のり海藻事業本部の藤澤憲二次長(52、兵庫)が各地で実演を行う。日伯協会(神戸市)の副理事長も務める多田義治顧問(76、兵庫)は、「今年は兵庫県とパラナの友好提携40周年の年でもある。お互いに人的交流だけでなく、特産品の交流にも力を入れたいと考えている」と話した。なお、兵庫産海苔は青葉祭りでも販売する。同連合会の事業に関心のある人は、兵庫県人会(11・3207・0025)まで連絡を。
ニッケイ新聞 2015年2月5日 青森県五所川原市の巨大立佞武多(たちねぷた)が聖市サンバカーニバルに〃出陣〃するにあたり、3日深夜に制作者らが着聖した。本番会場でもある聖市北部アニェンビのサンボードロモで4日午前、「たちねぷた」組立開始式が行なわれ、制作した福士裕朗(ふくし・ひろあき)さん(33、青森)は「日本を代表して参加でき誇りに思う。ねぷたを世界に広めたい。震災の復興支援のお礼もしたい」と意気込みを語った。 近年1部上位のサンバチーム「アギア・デ・オウロ」(以下アギア)が、日伯外交樹立120周年をテーマにパレードを行なうにあたり、一部演出を担う服飾デザイナーのコシノジュンコさん発案で、立佞武多が登場することになった。本番会場のスタート地点で行なわれた式冒頭、アギアでアルモニア(行進の管理)を任されるセルソ・ミズカミさんが「ニホン、ブラジル、イッショニガンバリマショウ」と日本語でエールを送った。協力団体インスチトゥート・パウロ・コバヤシ(IPK)の小林ヴィットル代表は、「日本人の血が流れている我々にとって大変な喜びである」とあいさつ。同氏によれば過去20年の聖市1部リーグで移民や日系社会をテーマにしたのは3回。「今回は〃日本〃がテーマ」と意義を強調した。さらに「アギアのパレードには総勢3500人が参加するが、日系人、日本人だけで650人を予定する。これも最大規模だ」と胸を張った。2011年東日本大震災の復興を願って作られた、高さ14メートル余りの巨大な「鹿嶋大明神と地震鯰」が到着。制作者の福士さんが計14人の組立班を紹介し、「ねぷたを世界に広めたい。震災の復興支援のお礼もしたい。安全に作業を進め本番に備えたい」と意気込みを語った。福嶌教輝在聖総領事は「日本と何度もやり取りし15コンテナが到着し、通関手続きも間に合った」と安どの表情を見せ、「がんばれ東北、ありがとうブラジルという気持ちを込めて準備してきた」と話した。下見を終えた五所川原市観光物産課長の葛西達也さんは「大きな会場だがねぷたも負けない」と自信を見せ、「コスト、コミュニケーションなど不安あったが励ましを受けここまでこれた。これを機に1万8千キロの距離を縮めたい」と思いを新たにした。とび職の乗田孝正(のりた・こうせい)さん(55、青森)は「非常に良い状態で運ばれてきた。地元に良いニュースを届けたい」と本番を待ちきれない様子。大工の竹内義博さん(60、青森)は「現地に運ばれ感動している。このまま本番も上手くいくはず。毎年祭りの日は不思議と雨が降らないから心配していない」と悪天候の不安も一蹴した。開始式後、アギアとねぷた班が打ち合わせを行い、修繕箇所や台車に乗せる作業工程などを確認。同日午後8時からさっそく組立作業に取り掛かった。
ニッケイ新聞 2015年2月5日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の1月度代表者会議が先月29日、文協ビルの県連会議室で行われ、41人が出席した。前日28日には郷土食ブースの出店説明会を行い、出店説明会の会場・栃木県人会館には、県人会などおよそ50団体から約100人が集まり、質疑応答で3時間以上を費やした。関係者らに「経費は一店につき7~8千レかかる」と説明。昨年の倍の負担となるが、山田康夫日本祭り実行委員長(滋賀)は「一定の理解は得られている」と話した。会場サンパウロ・エキスポ(旧イミグランテス展示場)が大規模改装中のため、例年なら郷土食ブースとして使う場所が今回は使用できない。屋内調理となるために換気扇の設置義務が発生し、利用料は小型600レ、大型1000レで、出店費用も一店2000レから3500レとなった。その他ガス代、電源一つに180レなどの負担が増している。参加者らは「経費を抑えるためガス台を減らしたり、換気扇の配置を再考しなければ」と悩んでいる様子だった。前回と変わらない出店数を見込んでいるが、2月1日までだった出店申し込みを13日まで延期した。日本政府の支援については、先月の代表者会議で外務省、国土交通省、農林水産省、経済産業省が同祭に参加予定だと明かしたが、詳細は未定。外交樹立120周年記念事業として伯国内を巡回する、JICA主催の日伯協力事業展示会を実施できるよう調整中だ。次回の第44回ふるさと巡りに向け、本橋会長がメキシコを視察したことが報告された。「米国ハワイ、カリフォルニアなども候補だったが、訪ねるべき場所だと実感した」と伝えた。日系人は約1万6千人(内メキシコシティに約1万2千人)で、メキシコ南部のチアパス州エスクイントゥラに入植した「榎本殖民団」や、7~800社という日系企業、日墨協会、日墨学院を紹介した。時期は9月24日~10月1日を予定している。また役員改選を行なった県人会から西川修治氏(福島)、村上アンドレ光明(島根)が会長交代あいさつに立った。会の冒頭で11、12月度の会計報告が行われ、収入4万5857・84レ、9万3966・85レ、支出12万7496・45レ、10万9388・05レだった。