ニッケイ新聞 2014年6月3日 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)は5月29日夜、伯国陸軍の松田ユタカ氏と池田リュウゾウ氏(ともに53、二世)が少将に同時昇格したことを記念し、同協会ビルで昇格祝賀会を行った。日系団体から祝賀プレート、友人らから日本刀などが贈られた。2人は改めて日系移民の先祖に感謝を示し、日系団体関係者のほか現役の岡村アンジェロ少将、日系初の少将である小原彰氏ら約70人が祝った。リオ州から駆けつけた岡村少将は「我々が伯社会で認められるのは、日系移民の先祖のおかげ。現代社会で忘れがちな、『諸先輩方を敬う気持ち』を持ち続けて欲しい」とエールを送った。松田少将は「親の教育で礼儀やマナーの大切さを知った。宮本武蔵のような侍の心、道徳精神を持ち、日本文化を次世代へ伝えたい」とルーツへの誇りも示した。池田少将は、「幼少時から『がんばれ』という言葉で励まされてきた。これからもその気持ちを忘れずに前進していきたい」と抱負を述べた。後輩の同時昇格に小原元少将は「心に芯を持った2人。数年後にはさらなる活躍が期待できる」と喜んだ。
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ニッケイ新聞 2014年5月31日 岩手県人会(千田曠暁会長)が25日、同県人会館で「第8回わんこそば祭り」を開催した。約300人が訪れ、競技の部には24人がエントリー。女性陣の参加も目立ち、男性顔負けの食べっぷりに会場は終始盛り上がりを見せていた。3分間で早食いを競う競技の部では、優勝者は83杯を完食。1杯差で惜しくも2位だった池田英治さん(40、二世)は、「初めての挑戦で、後半にようやく早く食べるコツをつかんだ」と若干の悔しさを見せたが、笑顔で次回の再挑戦を誓った。給仕として活躍したのは昆野美智さん(58、岩手)。過去には本場盛岡でのわんこそば大会にも訪れたことがあり、「見よう見まねです」と謙遜しながらも、素早い動きで出場者の記録をアシストした。千田会長は今大会を振り返り、「雨模様といくつものイベントが重なり客入りを心配したが、大入りだった。年1回のわんこそば祭りを、首を長くして待っている方々が多くいてありがたい」と盛況に喜びを見せた。
平成26年度春の叙勲伝達式が、5日午後3時からサンパウロ(聖)市モルンビー区にある在聖日本国総領事公邸で行われ、邦人叙勲では旭日単光章受章の川村万里子氏(85、三重)と旭日双光章受章の菅野鉄夫氏(85、福島)に、外国人叙勲では旭日中授章受章の下本八郎氏(78、2世)と旭日小綬章受章の森口イナシオ忠義氏(79、2世)にそれぞれ勲章と勲記が伝達された。 会場となった公邸には受章者の家族をはじめ、日系団体各代表者ら74人が出席し、叙勲者たちを祝福した。 伝達式では福嶌教輝総領事により、4人の功績が読み上げられた。総領事から勲記と勲章が伝達されると、来賓者と家族から拍手が送られた。 日本語学校「松柏学園」学園長として約60年にわたって日本語教育に取り組んできた川村氏はあいさつの中で「日本とブラジルに感謝。日本語教育を通して平和な世界を作りたい」と目を潤ませながら語った。 また、1984年からサンパウロ日伯援護協会(援協)理事として活動し、2011年4月に会長を勇退するまで副会長、会長を歴任した森口氏は家族や関係者らへの感謝の言葉を述べ、「まだ成すべき使命が残っている」と話した。 その後、木多喜八郎文協会長の音頭による乾杯があり、来場者が写真撮影をしたり、祝福の言葉をかけたりしていた。 汎パライーバ地方日系団体連合会会長、元サンジョゼ・ドス・カンポス文化協会会長として日系社会の発展に貢献。援協評議員会副会長や元カンポスさくらホーム経営委員長として尽力してきた菅野氏は本紙の取材に対し、「日系の医療・福祉分野がもっと非日系人にも役に立てるような手伝いができれば」と今後の展望を語った。 1971年から99年まで聖州議を連続8期29年にわたって務めた下本氏は、「この叙勲を亡き父に捧げたい」と受章の喜びをかみ締めていた。 2014年6月7日付
「第2回アライアル・ダス・エストレーラス・デ・イタケーラ(イタケーラ七夕祭り)」が5月30日、31日、6月1日の3日間、サンパウロ(聖)市イタケーラ区のカルモ公園中央広場で開催され、期間中約1万5000人の来場者でにぎわった。 「フェスタ・ジュニーナ」と「七夕祭り」を併せた同催しは宮城県人会(中沢宏一会長)が主催し、イタケーラ区役所と同教育委員会などの協力で開催された。 サッカー・ワールドカップ(W杯)の参加国に対する歓迎ムードを高めることを目的に催されたため、会場にはW杯出場32カ国の国旗の色に彩られた七夕飾りや、市立学校の生徒によってまとめられた各国の概要についての展示資料が設置された。 また生徒たちは代表チームに向けた応援メッセージも作成しており、日本代表に関しては初日に来場していた福嶌教輝在聖総領事に直接手渡された。 特設ステージ上では、日本の盆踊りやアルゼンチンタンゴなどW杯に参加する各国の踊りが披露。売店では、宮城県人会による焼きそばなどの日本食の販売やシュラスコなど約60の食品や日用品店舗が出店した。 イタケーラ区教育局のバルテル・デ・アルメイダ・コスタ局長は本紙の取材に対し、「今回参加した生徒たちも喜んでいる」と同祭開催を喜んだ。 また中沢会長は「今回は32の学校が参加してくれたことが最大の収穫。生徒たちの才能を伸ばすきっかけとなれば。今後続けていくためにも、企業・政治家の協力を得ていきたい」と述べ、来年に向けての抱負を語った。 2014年6月7日付
福島県人会(永山八郎会長)主催「第6回喜多方ラーメン祭り」が5月25日に同会館で開催され、用意していた300食が3時間ほどで売り切れるなど多くの参加者でにぎわった。 同県人会事務局長の曽我部威氏は喜多方市から贈呈された法被に身を包み、手際よく注文を受けていた。 同氏によると人気の秘密は麺にあり、このたび使用した日系人が営むグアルーリョス市の製麺会社の麺が本場喜多方ラーメンの麺にそっくりだという。また、喜多方市にラーメン研修生を派遣する案も検討されているなど、味へのこだわりは年々高まっている。 当日サンパウロ市で講演会を行った福島県出身の田母神(たもがみ)俊雄氏も同会館を訪れ、永山会長らと懇談。ラーメンにも舌鼓を打ち、「こりゃ、んめー(福島弁でおいしい)」と異国での故郷の味に満足しているようだった。 2014年6月7日付
ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)は、「移民の日」の18日午前10時半からサンパウロ(聖)市イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑で仏式の追悼法要を行う。同会では法要への出席と、各県人会には過去帳の持参を呼び掛けている。 当日は県連が慰霊碑までの無料送迎バスを用意する。午前9時半ごろに聖市リベルダーデ区の文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381)前を出発する予定。自家用車等で行く人は、慰霊碑側の入口から入るには公園側の事前許可が必要。県連事務所が申し込みを受け付けている。(許可がない場合は離れた入口からの入園になる) 問い合わせは県連(電話11・3277・8569)まで。 2014年6月5日付
ブラジル日本文化福祉協会(Rua São Joaquim, 381)は、移民106周年記念行事を次のように開催する。 【2014年度春の叙勲祝賀会】5日午後7時半から文協貴賓室で。 【先駆者慰霊ミサ】18日午前8時からサン・ゴンサーロ教会(Praça João Mendes, 108) で。 【開拓先亡者追悼大法要】18日午後2時から文協記念講堂で。 【第49回コロニア芸能祭】21日午前9時、22日午前10時から文協記念講堂で。 【白寿者表彰式】22日午前9時から文協記念講堂で。 【第18回桜祭り】28、29両日午前8時からサンパウロ州サンロッケ市の国士舘大学センター(Estrada de Ibiúa Rodovia...
【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】この春に福岡へやって来た平成26年度福岡県移住者子弟留学生(県費留学生)の9人が5月13日、同県庁で海老井悦子副知事を表敬訪問した。 福岡県の県費留学生の受け入れは1966年に始まり、今年で48年目となる。これまでに南米、中米、北米の福岡県人会から403人が県費留学しており、そのうち半数以上の245人がブラジル出身者だ。 この日は(公財)福岡県国際交流センターが引率して海老井副知事を訪ねた。副知事は、将来の県人会を担う移住者子弟たちを歓迎し、「とてもきれいな日本語なので、すごく親近感を覚えました」と述べ、「1年間は短いので、思う存分に福岡の人や文化と触れ合い、福岡を一層好きになってほしい」と期待を込めた。 県費留学生を代表して行徳政士さん(サンパウロ出身、4世)は「このような貴重なチャンスを与えていただき本当に感謝しています。将来、この経験を役立てます」と副知事に意気込みを語った。【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】この春に福岡へやって来た平成 年度福岡県移住者子弟留学生(県費留学生)の9人が5月 日、同県庁で海老井悦子副知事を表敬訪問した。 福岡県の県費留学生の受け入れは1966年に始まり、今年で 年目となる。これまでに南米、中米、北米の福岡県人会から403人が県費留学しており、そのうち半数以上の245人がブラジル出身者だ。 この日は(公財)福岡県国際交流センターが引率して海老井副知事を訪ねた。副知事は、将来の県人会を担う移住者子弟たちを歓迎し、「とてもきれいな日本語なので、すごく親近感を覚えました」と述べ、「1年間は短いので、思う存分に福岡の人や文化と触れ合い、福岡を一層好きになってほしい」と期待を込めた。 県費留学生を代表して行徳政士さん(サンパウロ出身、4世)は「このような貴重なチャンスを与えていただき本当に感謝しています。将来、この経験を役立てます」と副知事に意気込みを語った。 2014年6月4日付
日本祭り 第17回 フェスティバル・ド・ジャポン 期日: 2014年7月4、5、6日 時間: 7月4日(金) 12時~21時 | 5日(土) 10時~21時 | 6日(日) 10時~18時 会場: Imigrantes Exhibition &...
日本祭り恒例の献灯提灯が完成した。日本と伯国の国旗をイメージした2種類が用意され、一つ百レアル。記名には企業名も可。昨年は、900個の提灯が会場に飾られた。山田康夫同祭実行委員長は「祭りを盛り上げるためにもぜひ」と購入を呼びかけた。 申し込みは県連事務所(11・3277・8569)まで。
ニッケイ新聞 2014年5月28日 1月に聖州の日系主要団体が立ち上げた「ブラジルワールドカップ日本人訪問者サンパウロ支援委員会」では、その後、徐々に支援の具体化が進められている。緊急宿泊先として3県人会館が開放されるが、そこには毎日問い合わせが寄せられている。また援協は医療施設に加え、日系団体や総領事館への緊急連絡先カードを作成した。宮城県人会と文協では6月14日午後10時試合開始の日本代表の初戦コートジボワール戦の観戦イベント開催を決定している。 宮城、秋田、高知の3県人会がサロンなどを開放し、各会1日最大10~30人程度の宿泊者を受け入れる。ただし秋田、高知は事前予約を受け付けておらず、「あくまで緊急時の避難所」(秋田・川合昭会長)、「県連に寄せられたSOSを受けて提供する」(高知・片山アルナルド会長)といった姿勢だ。宮城県人会だけは1泊80レ、2泊以上は60レと設定し、すでに期間中40人以上の宿泊者が確定している。2~8人の相部屋や、大講堂をテントで仕切りマットを敷いて就寝場所を提供する。「利用者は単に寝泊りするだけでなく、日系社会との交流を目的としている人もいる。宮城では日本代表の全試合の観戦イベントも企画中で、交流拠点として存分に活用したい」と中沢会長は話した。秋田、高知の料金は1泊ともに85レ。3県人会ともに人数次第で雑魚寝の場合もあり、値段との兼ね合いもふまえるとあくまで緊急の宿泊地と考えたほうが無難だ。援協はプラスチック製の連絡先カードを2千枚用意した。日伯友好病院、リベルダーデ診療センターだけでなく各総領事館、日系団体への連絡先が記してある。足立操事務局長、坂和三郎副会長は「医療以外のいろいろな緊急事態に備え、網羅したものを載せた。渡伯者や日系店舗、コロニア要職者などに配布し、緊急対応に備える」と説明した。「文協は貴賓室で観戦イベントを行いますよ」と明かすのは木多喜八郎会長。「みんなで盛り上がるためにも必要。人数が多ければ大講堂前のサロンで」と話し、午後8時から開場、10時に試合開始を予定。なお在外公館でも日本の観戦客向けに、特別な臨時連絡先を設けることになっており、電話番号などが後日公表される。たとえば在聖総領事館は日本代表が敗退するまでの間、館内に「W杯対策本部」を設置する。日本が試合を行うレシフェ(14日)は在レシフェ出張駐在官事務所が、ナタル(19日)、クイアバ(24日)でも大使館と連携し、臨時事務所を設け会場付近での緊急事態に備えるという。
今年2月に任命された池田リュウゾウ陸軍少将(52、2世)と松田ユタカ同少将(52、2世)の昇格祝賀会が、5月29日午後7時半からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室で開催された。当日は日系主要団体や在サンパウロ総領事館などから、来賓や参加者約60人が祝福に駆け付けた。 同会では、来賓の祝辞に続き両氏があいさつ。父親が福岡県出身の池田少将は「日本式の教育を受けてきて今がある。両親に感謝したい」と話し、沖縄県にルーツのある松田少将は「今日こうして日系団体の人々に祝ってもらえることを光栄に思う」と謝辞を述べた。 その後、両氏には花束や記念品が贈呈され閉会。懇親会で親睦を深めていた。 岡村川上アンジェロ少将(52、2世)は両氏について「日本の道徳観念を忘れずに、後続の日系人の見本となるような少将を目指してほしい」と期待を込めた。 また県連の本橋幹久会長(78、鳥取)は、「軍人はブラジルでは、あこがれられる職業の一つ。競争を勝ち抜いて少将までになったのは、努力の賜物だと思う」と賛辞を送った。 池田少将は「今日は盛大に祝ってもらい、うれしさと恥ずかしさもあった。今後まずは目の前の職を着実に全うしたい。中将を目指すなどはまだ時期尚早だと思っている」と抱負を語り、「直近のサッカー・ワールドカップで日本から来る観戦者の安全を守る責任を感じている」と話した。 松田少将は「麻薬の密輸など、国境を挟んだ問題解決が私の仕事。これまで身につけてきた日本の人道や精神を貫き、ブラジル社会に貢献したい」と語った。 2014年6月3日付
日本の「七夕祭り」とブラジルの「フェスタ・ジュニーナ」を併せて開催される「第2回アライアル・ダス・エストレーラス・デ・イタケーラ(イタケーラ七夕祭り)」がきょう30日、31日、6月1日の3日間、午前10時から午後9時まで(30日は午後3時から)サンパウロ(聖)市イタケーラ区のカルモ公園中央広場(Av. Afonso de Sampaio e Sousa, 951)で行われる。 主催は宮城県人会(中沢宏一会長)、広報担当はイタケーラ区役所。また聖市環境局、イタケーラ教育委員会が後援している。 同祭は、イタケーラ市民がサッカー・ワールドカップ(W杯)の参加国に対する歓迎ムードを高めることが目的。今年は32の市立学校がW杯に参加する32カ国の概要について発表する。加えて各国の言語で書かれた応援メッセージも作成。メッセージは実際に各国の領事館または団体を通して代表チームに贈呈されるという。 また期間中は、6月祭の踊りや各国の団体によるショーなど多彩な催し物も行われるほか、日本食やブラジル食などの販売もされる。 案内に来社した同県人会長の中沢氏は「ぜひ会場に来て、32カ国色の七夕飾りを見てほしい。七夕祭が地域振興、市民の国際的意識の向上につながれば。これからイタケーラ地区の名物と言われるような祭りに育てていきたい」と思いを語った。 なお一昨年に行われた第1回は約2万5000人の来場者があり、今年はそれを上回る来場が予想されている。問い合わせは同県人会(電話11・3209・3265)まで。 2014年5月30日付
ニッケイ新聞 2014年5月30日 毎年恒例の「グァタパラ移住地祭り」が7月19日に開催されるにあたり、県連は日帰りと一泊二日、2種類のバスツアーを開催する。申込み締切りは6月30日。 【日帰りツアー】参加費175レ。18日夜11時にリベルターデ広場マクドナルド前に集合、午前7時に現地着。同移住地慰霊祭に参加後、自由行動。午後3時に現地発、午後8時リベルターデ着。朝食、昼食は各自負担する。 【一泊二日ツアー】参加費278レ。18日午後1時半に同地集合。リベイロン・プレットのホテルに一泊する。翌日午前8時にグァタパラへ向け出発。慰霊祭に参加後、自由行動。午後3時半に現地発、午後9時にリベルターデ着。申し込み・問い合わせはグローバル・ツーリズモ(11・3572・8990)まで。
ニッケイ新聞 2014年5月27日 日系人にも正しい歴史教育を――。元航空幕僚長の田母神俊雄氏(66、福島)による講演会『新しい日本を創るには』が25日午後に行われ、雨天にも関わらず約450人が来場した。初来伯の田母神氏は、政治や経済、国防について熱く語り、皮肉の効いた冗談が発せられるたびに会場は大きく沸いた。ブラジル日本会議(徳力啓三理事長)の主催。前夜には、斉藤準一空軍大将とも6年ぶりの再会を果たしている。 開会式では小森広名誉理事長の挨拶の後、聖州議会を代表して羽藤ジョージ議員から感謝状が送られた。会場には佐野浩明聖州首席領事、本橋幹久県連会長らの姿もあった。田母神氏が壇上へ上がると会場から大きな拍手が起こり、同氏は日伯両国旗へ一礼した後「どうも、危険人物の田母神です」とお決まりの挨拶で講演を始めた。自虐史観を否定する歴史問題を中心に、国防体制や経済問題について滔々と語り、「安倍政権には右派野党が必要。2年後の国政選挙には立候補する」と宣言すると、会場からは歓声が起こった。最前列で講演を聴いた山本茂さん(87、静岡)は「素晴らしい。僕が言ってほしいことを全て言ってくれた。今のままの日本ではどうにもならない」と興奮気味に感想を話す。小休憩の後、参加者から田母神氏への公開質問時間が設けられ、「集団的自衛権について」「日本の移民政策」などの質問が行われた。「日系人へメッセージを」との質問に同氏は「日本の威信をかけて頑張って頂いた。日本人が信頼されていることはその結果。世界に対して日本人の良さを発信している事にもなっている」と話した。最後には参加者から軍歌「歩兵の本領」をリクエストされ、「やっちゃいますか」と応じ、参加者の手拍子で美声を披露。退場の際も大きな拍手の中、両国旗へ一礼し退場した。閉会式では徳力敬三理事長(72、三重)が「我々が日本のことを伝えなければ、次世代には歴史が何も残らなくなる」と思いを熱く会場に語りかけ、会への参加も呼びかけた。名誉副会長で、元聖州議の下本八郎(78、二世)は「親から受け継いだ大和魂が目覚める素晴らしい講演だった」と感想を語り、「壇上に原稿は無く、全て彼の魂の言葉。日本を代表するような人になる」と評した。講演会の後、田母神氏は同会議メンバーを中心とした夕食会に参加し、出席者約30人と親睦を深めた。「暖かく迎え入れて頂き感謝しています。これから日本を良くして行こうと思います」と挨拶、ブラジル日本会議から木彫りのトゥッカーノなどの記念品を受け取った。田母神氏は講演前夜にも斉藤準一ブラジル空軍大将、柴田アゴスチーニョ空軍少将と夕食会を行っている。08年の訪日時に日本刀を贈られた恩義を返すために斉藤、柴田両氏からは、士官が身につける短刀が贈られ、田母神氏からは枯山水の掛け軸と屏風が両氏に贈られた。講演前にはイビラプエラ公園内の移民開拓先没者慰霊碑を参拝し、福島県人会館での喜多方ラーメン祭りにも参加した。26日にはエンブラール社を見学、27日にはイグアスの滝を見学した後、ロンドリーナを訪問し、28日に帰国する。
日系社会とのパートナーシップ強化 独立行政法人国際協力機構(JICA)中南米部が展開する「第3回中南米民間連携調査団」が19日来伯し、20日午後6時過ぎからサンパウロ(聖)市リベルダーデ区のブラジル日本都道府県人会連合会(県連)事務所(文協ビル5階)で、県人会との意見交換会を行った。同調査団は、日本の民間企業と日系社会とのパートナーシップを強化し、中南米諸国の経済、社会開発に貢献する案件形成に資する情報を収集することを目的としている。 昨年2月と7月の派遣に続き、3回目となる今回の調査団は、防災、環境、廃棄物関連、エネルギー等を取り扱う日本の民間企業15社のほか、公益財団法人海外日系人協会、JICA本部などから計18人で構成され、ブラジル、ペルー各国の日系企業などを今月31日まで視察する。 意見交換会には、JICA聖出張所から村上ビセンテ民間連携班長、遠藤浩昭次長、田井中良子同調査団調整員が出席。日系団体からは、本橋幹久県連会長、山田康夫同副会長、木多喜八郎文協会長のほか、参加企業の所在地がある各都道府県人会の代表者らが集まった。 木多、本橋両会長、小原学JICA中南米部計画・移住課課長のあいさつに続いて各企業や県人会の代表者らから自己紹介が行われ、その後は自由に席を移動しながら意見交換した。 日系2世が代表取締役社長を務め、昨年から小型風力発電機販売の新規事業を始めたブラステル株式会社のプロジェクトリーダーを務める鈴木光雄氏 (59)は、「低料金で設置しやすい小型風力発電機を奥地など電力不足の地域にある日系農家に普及させるため、ブラジルで製品を生産してくれるパートナー を探しに来た。中小企業なので資金や人材は多くなく、法制などでも参入の壁はあるが、JICAのODA(政府開発援助)に組み込んでもらうなど、政府レベ ルでの協力も巻き込みながら段階を踏んで参画していけたら」と参加した目的を明確に語った。 地震観測機を取り扱う白山工業株式 会社で社会連携防災教育推進を担当する黒田真吾氏(33)は、「地震を正確に観測、再現し、防災につなげる仕事をしている。地震がほとんどないブラジルで はビジネスチャンスはないと思っていたが、例えば日本祭りの中で東日本大震災の地震を再現して追体験してもらうことができるのではないかなどと皆さんと話 しながら思いついた」と話し、充実した意見交換がなされたようだ。 同調査団についてJICAの小原課長は「民間の技術を使って都市問題の解決など地域開発にも力を入れているのが特徴。中小企業にとってハードルが高い中南米進出の窓口として日系社会のネットワークを使わせてもらえれば」と述べた。 本橋会長は「今まで母県とは留学制度などの人の交流はあったが、企業を絡めた経済的な関係を支援するのは初めて。母県におんぶに抱っこではなく、こちらが貢献できるような活動もしていけたら」と新たな動きへの期待を見せていた。 2014年5月29日付
【一部既報】日系5団体による「ブラジルワールドカップ日本人訪問者支援委員会」の活動で、医療を担当するサンパウロ日伯援護協会(援協、菊地義治会長)が、緊急連絡カードを制作している。 同カードは、表に日伯友好病院とリベルダーデ福祉医療センターの電話番号などが記載され、裏には他の日系4団体や、ブラジル(伯国)各地の総領事館の連絡先が記される。テレフォンカードのようなプラスチック素材で大きさも同じくらい。2000枚印刷し、日系5団体や総領事館、邦字新聞社、旅行代理店に一定枚数ずつ配布する。 カードの用途は、同支援委員会のウェブサイトに入れない来伯観戦者が、前述の配布団体のどこかに連絡した場合に、要件に合わせて担当する団体の連絡先を教えるためであり、来伯者一人一人に配るものではない。 また同カードには、日本代表の予選3試合の会場となるレシフェ、ナタル、クイアバの日系団体の連絡先は記載されていない。これについて来社した援協の坂和三郎副会長と足立操事務局長は、「文協の事務局を通して3都市の団体にも連絡したが、掲載できるほど組織として成り立っていないため、載せないでほしい」という返答があったためだという。 今後日伯友好病院は、大会本番の事態を想定して、予行練習を行うという。 病院にかかる場合の医療費については、保険加入の促しはウェブサイト(http://www. enkyo.org.br/japones/world cup.html)でしているが、未加入者は負担する必要がある。 なお日伯友好病院の収容規模は、空室時で病棟数が240。現在、一日で3000人の患者を診察している。またリベルダーデ福祉医療センターでは、通常400人の患者を診ているという。 詳細に関する問い合わせは援協(電話11・3274・6555)まで。 2014年5月29日付
在伯栃木県人会(坂本アウグスト進会長)主催の「第24回焼きそば祭り」が、6月1日午前11時から午後3時ごろまでサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同県人会館(Rua Capotao Cavalcanti, 56)で行われる。 当日は婦人部により24年の歴史と経験が詰まった秘伝のだしを使った焼きそばをはじめ、巻きずし、いなりずし、ギョーザ、甘酒、デザート等も取りそろえている。 案内に来社した坂本会長、久保田文子婦人部会長、古田土みのり婦人部副会長らは「栃木県人会の焼きそばは秘密の味付けをしていてとてもおいしい。ぜひ友達などを連れてお越し下さい。準備のため早めに前売り券を購入してもらえたら」と呼び掛けた。 前売り券は1枚15レアルで、同会館または会員から購入可能。当日券は18レアル。問い合わせは同会(電話11・5579・4166)まで。 2014年5月29日付
400人が「田母神節」に魅了 ブラジル日本会議(徳力啓三理事長)主催による第29代防衛省航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏(65、福島)特別講演会が、25日午後2時半からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の愛知県人会館で開催された。会場には今年2月の東京都知事選出馬で約60万票を獲得する善戦を演じ、言動が注目される田母神氏の講演を聞きに約400人が訪れ、満席となった。演題は「新しい日本を創るには」。約1時間にわたり日本の歴史認識、周辺国との外交問題、日本が本来あるべき姿などを皮肉を交えて痛快かつ的確にテンポ良く語り、来場者は聞き入っていた。 田母神氏は2008年11月に幕僚長退官後、講演活動を精力的に行っている。24~28日のブラジル滞在期間中は講演会のほか、斉藤準一空軍総司令官と懇談、聖市イビラプエラ公園内の開拓慰霊碑参拝、ブラジル航空機メーカー「エンブラエル」社の見学、パラナ州ロンドリーナ市訪問などが日程に組まれている。 25日の講演会当日は小雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、会場には日本会議関係者を中心に在聖総領事館の佐野浩明首席領事、本橋幹久県連会長、菊地義治援協会長、池崎博文ACAL会長など1世を中心に多くのコロニア重鎮が集まった。 講演開始前には羽藤ジョージ聖州議が州議を代表してサンパウロにおける日本人移民の労をたたえる記念プレートを田母神氏に授与する一幕もあった。 壇上に上がった田母神氏。田母神氏の皮肉やユーモアを交えた語りは講演を聞いた人たちから「田母神節」と称され、今回の講演でも「ご紹介いただきました危険人物の田母神でございます」との第一声で始まり、早々に来場者の心をつかんでいた。 講演内容は、現在の関心や興味を持たれている話題が多く、日中間で対立する尖閣諸島の問題については「中国は(日本に)情報戦争を仕掛けている」とし、 「戦争をする前は半年前くらいから兆候が表れるが兆候は一切なく、自衛隊は中国の動きを常に監視している」「日本が中国との戦争を避けるため、尖閣をあき らめる機運を作り出しているのです」と語った。 自衛隊については「アメリカの護衛艦、戦闘機、ミサイルシステムを使って いる。これらはアメリカが継続的に技術支援をしてくれなければ動かすことはできなくなる」と現状を語り、「国家の自立とは軍が自立することで、自衛隊とし て自立するには主要な装備品を国産にすべき」と自身の経験を基に唱えた。 講演後は参加者が事前に記入した質問・意見事項 に対し、田母神氏が即興で答える時間が設けられた。「日本の首相となる意思があるか」との問いに対して「政治に参加するくらいなら首相を目指すのは当たり 前です」と即答し会場を沸かせたほか、「ブラジル日系人に対してメッセージを」との意見に対し、「日系人の皆さんは日本の国の威信をかけて頑張っていただ き感謝している。ブラジルで一定の地位を築き、ブラジルから世界に日本を発信している」と思いを述べた。 また「田母神先生が「歩兵の本領(軍歌)」を歌ったのを聞いたことがあり、聞かせてほしい」と、唐突な依頼に対しても「やっちゃいますか」と失笑しながらも歌を披露。最後まで会場を盛り上げ、来場者から盛大な拍手を持って全講演の日程を終えた。...
ニッケイ新聞 2014年5月27日 栃木県人会(坂本アウグスト会長)主催の『第24回ヤキソバ祭り』が、6月1日午前11時から午後3時まで、同県人会館(Rua Capitao Cavalcanti, 56, Vila Mariana)で開催される。前売り券販売は今月25日までで、一枚15レアル、当日券は18レ。婦人部が鶏がらや豚骨を一晩煮込んで取った出汁が美味しさの秘訣。毎年約千食を売り上げる。巻き寿司、いなり寿司、餃子、甘酒、デザートも販売される。坂本会長、久保田文子婦人部長、古田土みのり副部長が来社し、「年々美味しくなるヤキソバを食べに来て。持ち帰りも出来ます」と呼びかけた。前売り券購入は同県人会(11・5579・4166)まで。
