【東京支社=瀬頭明男】沖縄在住のブラジル出身日本人、日系人の組織「沖縄ブラジルネットワーク・アミーゴの会」(与那城昭宏会長)=沖縄県島尻郡南風原(はえばる)町=が7日、旗揚げした。沖縄とブラジルの交流促進のほか、言葉の不自由な在日日系人が言葉を学ぶシステムの構築、会員によるブラジルの沖縄への紹介など多彩な活動を予定している。沖縄在住の日系人は約200家族と推定されるが、そのうち「アミーゴの会」に80人が入会している。
与那城会長によると、沖縄には東北大震災で東北から移住した日系人もいるなど、沖縄在住の日系人は増加傾向にある。アミーゴの会を通じて沖縄の若者と日系人の交流が深まり、沖縄の人がブラジルについての知識が深めようと、アミーゴの会を立ち上げた。同会長は「日本語を教えるシステムを作り、学校や自治体などから要請があれば、積極的に依頼に応じ、ブラジルについては話をしたい」と意欲を見せている。
発足した7日、「アミーゴの会」は南風原文化センターで交流会を開いた。交流会には県費留学生、留学生OB、大学関係者ら60人が参加した。交流会ではフェイジョアーダが振る舞われ、与那城会長が「ブラジル出身の若者たちを支えながら、沖縄とブラジル間の情報交換の場にしたい」とあいさつした。
交流会の模様は地元新聞も大きく報じた。地元紙記者の質問に琉球大学大学院に留学中のルシーラ悦子さん(30)は「ブラジルに興味のある人にポルトガル語を教えたり、私たちにできることをどんどんやりたい」と答えている。また、38年前にブラジルから沖縄へ戻った久保田宏さん(71)は「いろんな人と会えるのがうれしい」と、「アミーゴの会」設立を喜んでいた。
日本にはブラジル日系人が約23万人在住しているが、民間で「アミーゴの会」のほか、「ブラジル友の会」(岐阜県)、「関西ブラジルコミュニティ」(兵庫県)、「ABCジャパン」(神奈川県)などが活動している。
2012年4月17日付
