福井県人ブラジル移住100周年及びブラジル福井県文化協会創立60周年記念式典で、第1回県人移民である故建本健介さんの孫として「祖父への想い出」を披露した建本ネイデてるこさん(59、3世)。サンパウロ州ランシャリア市で生まれ、現在はグアルーリョス市に住んでいる。 ネイデさんによると、生前の健介さんは眼鏡をかけて新聞を読んでいた姿が印象的だったと振り返り、いつも「きちんと」することを心掛けていたという。その祖父の思いを父親のテルユキさん(2年前に90歳で死去)が継ぎ、ネイデさんも父からいつも「何事もきちんとしろ」と教育されたそうだ。 ネイデさんは8年間、日本で仕事をした経験があるが、「きちんとする教え」が役に立ったと自らの人生を振り返る。また、子供を大切にし社会人として人と協同していくこと、国民の義務を果たすことや地球を守ることなどにも、祖父からの教えが生きていることを強調した。 現在、フランスのパリ市に住んでいる息子にも「きちんとする」ことの教えを引き継いでおり、祖父からの教訓を次世代に生かしている。 2014年10月14日付
Mês: outubro 2014
ブラジル福島県人会(永山八郎会長)は、2015年度短期研修生を募集している。 定員は中南米で10人。必ず福島県出身者子弟であること。年齢は18~40歳で日本語能力は問わない。 期間は15年1月26日から2月6日までの12日間。研修費用は保険以外はすべて福島県が負担する。 希望者は、今月27日までに県人会事務局への申し込みが必要。 申し込み、問い合わせは同事務局(電話11・3208・8499)。Eメール(fukushima_ kenjin_brsp@yahoo.co.jp)。 2014年10月14日付
ブラジル山形県人会(押切壮フラビオ会長)主催の第11回山形民謡コンクールが、19日午前9時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催される。 同大会は山形県にちなんだ民謡のみを歌い、出場者の成績を競うもの。 山形県人会では、「大会を通じて美しい山形県を知っていただき、皆様と広く交流致したく願っております」と当日の来場を呼び掛けている。 後援は、ブラジル日本民謡協会、ブラジル郷土民謡協会、江差追分会ブラジル支部、小路流民謡尺八道ブラジル支部、老人クラブ民謡部。 大会の問い合わせは山形県人会(電話11・3208・8781)まで。 2014年10月11日付
ニッケイ新聞 2014年10月9日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の9月度代表者会議が先月25日午後、文協ビル5階の県連会議室で行われた。ふるさと巡りでペルーに発った木原好規団長(和歌山)ら欠席の中、39県が参加した。南アゴスチーニョ氏(福岡)が7、8月度の会計報告を行なった。7月度は60万5020レの黒字、8月度は58万3056レの赤字となった。文協ビル51、52号室の購入に19万2934レ、第17回日本祭りの会場費に26万2610レと大型出費があったため。同祭に関わる最終的な会計報告は今会議までにまとまる予定だったが、今月の会議にずれ込む。次回の第18回日本祭りに向け、正式に実行委員会が立ち上がった。暫定委員として活動していた山田康夫(滋賀)、市川利雄(富山)両委員が昨年に続きそれぞれ委員長、副委員長として指揮を執る。山田委員長は「じきにパンフレットも完成し、来月からスポンサー集めなどに動く」と意欲を見せた。同委員長は改修中のイミグランテス展示場について、「トイレ、アルキバンカーダが将来的に撤去され、我々が設置する必要性も」とコスト増を危惧。「確実に黒字でないと第19回(2016年)の開催は厳しい」と、先々の見通しを語った。また本橋会長が「実行委員がボランティアとして活動することは限界。県連が交通費や協賛企業との会食費などの経費を負担してはどうか」と提案し、拍手によって承認がなされた。
ブラジル兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、恒例となっているピクニックを9月21日に実施し、モジ・ダス・クルーゼス市の細谷果樹園、カザロン・ド・シャー、蘭園オリエンタルを訪問。県人会の会員ら42人が参加した。 今回のピクニックは留学生OBの若手役員が企画したもので、果樹園ではビワやアテモヤなどの果物を食べたり、また数々の賞を受賞してきた同園の歴史等を学んだ。 カザロン・ド・シャーでは釘を使わないはめ込み式の木造建築について学び、蘭園ではトラクターで園内を一巡し、蘭や手芸品を買うなどして楽しんだ。 2014年10月9日付
来年の日伯修好120周年を官民で祝うため8月29日に立ち上げられた「日ブラジル外交樹立120周年 記念事業ブラジル実行委員会」(委員長=梅田邦夫在伯日本国大使)の第2回会議が、3日午前10時からサンパウロ(聖)市ベラ・ビスタ区の在サンパウロ総領事館3階多目的ホールで開催された。会議では主に、特別事業として来年9月の実施が予定されているコシノ・ジュンコ氏プロデュースによる花火イベント、日伯共同プロジェクト巡回展覧展、経済セミナーについて話し合いが行われ、ロゴマークの公募や企業などを対象にした寄付金集めは年内に開始される見通しだ。 この日の会議には、梅田大使、福嶌教輝在聖総領事、商工会議所、文協、援協、県連、日文連、JICA、国際交流基金、ジェトロ、JBIC、日伯文化社会統合協会代表らが出席。 会議後に邦字紙への概要を説明した在伯大使館一等書記官の高田行紀氏によると、第2回会議では主に、(1)花火イベント(2)日伯共同プロジェクト展覧会(3)経済セミナーの3事業について検討したという。 (1)は、日本人デザイナーのコシノ・ジュンコ氏がプロデュースし、来年9月12日に開催されることが現案として発表。場所は、聖市内のジョッ キークラブかイビラプエラ公園内が候補に挙がっている。イビラプエラ公園で実施する場合には、単に花火を打ち上げるだけでなく、同公園内にある噴水と音楽 をマッチさせた総合的なイベントになる見込み。 ちなみに、花火は日本からの輸送ではなく、ブラジル国内で調達することが現時点では前提になっているという。 (2)はJICAが主導し、ウジミナス製鉄やセラード開発などかつての日伯ナショナル・プロジェクトの歴史を伝える写真展をサンパウロ、リオ、ブラジリアなど主要都市7~8カ所を巡回して展示する。 (3)は来年の8月ごろをめどに、2015年に創立75周年を迎えるブラジル日本商工会議所の記念イベントを兼ねた形で行うことが検討されている。 日伯修好120周年記念事業の総予算は未定だが、(1)と(2)の特別事業だけで約8500万円の予算が見込まれており、(1)だけでその7~8割が使用される予定だという。 また、ロゴマークについては公募し、「日伯両国で使用できるもの」として11月中には決めたい考えだ。 特別事業の寄付金集めについても「できるだけ早く始めたい」としており、今後商工会議所などを通じて企業や個人などへの協力が求められそうだ。 開会及び閉会の記念セレモニーも現時点では場所や日時は未定だが、日本とブラジル双方での開会及び閉会が見込まれている。 同会議で日系団体側から「来年、各地域で行われる周年事業に修好120周年の名前を冠するための準備をしているので、その認定を早くしてほしい」との依頼もあったという。 次回の第3回実行委員会は12月ごろに行われ、その時にある程度の具体的内容が決定される予定だ。 2014年10月7日付
ブラジル福井県文化協会(有明正一会長)は、福井県人移住100周年及び協会創立60周年を記念した式典を、12日午前9時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催する。 記念式典には、母県から石塚博英副知事、田村康夫県議会議長をはじめとする慶祝団約20人が来伯して出席する。 当日は午前9時から先亡者慰霊法要が執り行われ、引き続き午前10時から予定されている式典では、80歳以上の高齢者約30人への表彰や、歴代会長など功労者4人への表彰も行われる。 案内に来社した有明会長、橋本巨太郎実行委員長、西川修治副実行委員長によると、福井県人のブラジル移住は1913年に神戸港を出航した「第二雲海丸」に乗船した9家族32人が同年5月7日にサントス港に到着したことに始まるという。 一行は、「当日は先亡者への慰霊法要、高齢者・功労者表彰や午後からはアトラクションとしてサンバショーもあります。節目を迎える記念式典に福井県ゆかりの方々に集まっていただきたい」と県人関係者の来場を呼び掛けている。 詳細についての問い合わせは同協会事務局(電話3207・1056)まで。 2014年10月7日付
印刷も含めると約6年がかりで完成した写真記念誌は、「全伯各地に足を運んで見つけた歴史的な写真」(宮城編集委員長)など約3000枚から厳選した1500枚を使用。第1回笠戸丸移民から現在まで、ブラジルにおける県系人社会の歴史が写真を見て分かるようになっており、日ポ両語で説明文が付けられている。 この日の記念会には、在聖総領事館の鈴木暁領事、田場ジョルジ会長、島袋栄喜副会長、宮城編集委員長、西本州議、山城勇名誉評議員会長、与儀昭雄評議員長、呉屋春美文協副会長、本橋幹久県連会長、菊地義治援協会長、第1回笠戸丸移民子弟の与那嶺ルーベンス氏らが舞台前に並んだ。 先駆者への黙とうの後、田場会長があいさつ。出版にあたって編集委員会をはじめとする関係者の苦労をねぎらい、「2世、3世の若い世代にとって、一目で100年の歴史が分かる貴重な財産となる」と称賛した。 引き続き、宮城編集委員長が発刊に至るまでの経緯を説明。13万レアルの出版経費捻出のために与儀評議員長が聖州文化局に交渉し、同出版事業に賛同した西本州議の協力で資金協力を受けたことに敬意が示された。また、印刷も含めると6年かかった作業に完全なボランティアとして働いた編集委員たちへも感謝を表し、「ブラジルのすべての沖縄県人会員が一致団結し、私たち移民たちが手作りの移民史を完成させたことは、いちゃりばちょーでぃ(会えば皆兄弟)、ゆいまーる(助け合い)の心を次世代に伝えることが大きな目的。この記念誌は1世から21世紀を担う若い世代への贈り物」と強調した。 来賓あいさつに続き、田場会長から西本州議に記念プレートと盾が贈呈。また、宮城編集委員長から西本州議に「かりゆし」が、西本州議夫人に「いちゃりばちょーでぃ」の文字が入った赤いTシャツがそれぞれ手渡された。 乾杯の音頭を取った山城名誉評議員長は、宮城編集委員長が家族ぐるみで寝食忘れて取り組んだお陰で立派な記念誌が出来上がったことに触れ、当初、資金難で出版できない状況に陥った中、各地の県人支部会員の資金協力もあったことで発刊に至ったことにも言及した。その中でも西本州議の理解と協力が大きな力となったことに感謝し、「(今回の全国統一選挙で)ぜひ、当選してほしい」と呼び掛け、「ビーバ、ビーバ・ウチナーンチュ、ビーバ・ニシモト」と杯を掲げた。 2014年10月4日付
ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)とブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)は9月21日、サンパウロ市リベルダーデ区の広島文化センターで「第35回スピーチコンテスト・第8回弁論大会」を開催した。 スピーチの部、弁論の部合わせて29人が出場し、日本語でそれぞれの思いを発表した。会場には約120人の聴衆が詰め掛け、若い日本語学習者たちの発表に耳を傾けていた。 審査員は松原礼子、村石好男、日野寛幸、市川利雄、川合昭の5氏。 スピーチの部はBクラス(日本語能力試験4級から3級級程度)、Aクラス(日本語能力試験2級程度以上)の順で行われ、テーマは自由だった。弁論の部は「好きになった日本文化」をテーマに実施し、12人の参加者があった。 スピーチの部Aクラスで優勝した岡本千秋メリッサさん(17、2世)は、今年テレビで見たという日本の親子関係悪化に関するニュースについて、身ぶり手ぶりを使って思いを述べた。愛することや、周囲への感謝の必要性を訴え、スピーチの最後は「世界中の子どもたちの幸せを願っている」と力強く締めくくった。 本紙の取材に対し、岡本さんは「皆さんに思いを伝えることができたので良かった。将来は子どもに日本語を教えてみたい」と笑顔で話した。 同じくAクラスに出場した名久井そらおさん(15、2世)は、陸上部での活動についてのスピーチを堂々と披露。この日のために1カ月ほど前から学校の壇上 などで練習を重ねてきたという。本番終了後、名久井さんは「大体、上出来です」と満足そうな表情を浮かべ、練習の成果を出し切ったようだった。 大会の結果は次の通り(敬称略)。 【弁論の部】1位=滝浪磨輝、2位=本田稔、3位=飛瀬マリア・ジュリア。【スピーチA】1位=岡本千秋メリッサ、2位=島田ケニ建造、3位=丸屋せいぞう。【スピーチB】1位=中原一男エデルソン、2位=リン・チャ・フイ、3位=広瀬清幸チアゴ。 2014年10月2日付
ニッケイ新聞 2014年10月8日 日伯外交関係樹立120周年記念事業ブラジル実行委員会(梅田邦夫委員長)が、在聖総領事館3階の多目的ホールで3日午前、第2回会合を行なった。梅田駐ブラジル日本国大使、福嶌教輝在聖総領事ほか、日系5団体会長らが出席した。主な議題は目玉企画「ファッションデザイナー・コシノジュンコ氏演出の花火大会」と「日伯協力事業の展示会」。花火は9月12日にイビラプエラ公園で、展覧会は伯国内8カ所ほどを巡回する形で開催を検討している。 会議終了後、大使館広報文化班の髙田行紀一等書記官が取材に応じた。花火会場の候補地ジョッキークラブは、会場費が割高であることを考慮し、代替案としてイビラプエラ公園が浮上中だという。「コシノジュンコさん演出で、オペラ音楽と花火、噴水を使った演出もできるかもしれない」と同公園を使用する上での長所を説明した。開催日は9月12日の案が有力。8月は日本の祭事で忙しく、当地の雨季を考慮して9月開催となる見込みだ。日伯共同プロジェクト展覧会は、全伯8カ所ほどで巡回展示する予定。ウジミナスやセラード開発といった日伯共同事業の歴史を振り返るといった内容で、各地のイベントと併催する方針だ。この2事業で約8500万円を計上し、多くが花火に費やされる。寄付を募る意向で「個人だけでなく、ルアネー法の適用を確認し、企業協力を呼びかける」とした。8月ごろに記念経済セミナーも計画中で、「日本ブラジル経済合同委員会」との併催や、ブラジル日本商工会議所が75周年を迎えるにあたり「大規模な経済来伯団を期待するが具体的には未定」という。NHKのど自慢サンパウロ大会開催は、億単位の経費とあって実現難航との話も出ているが、梅田大使自身も強く希望していることもあり、大使自ら直訴することも含めて引き続き打開策を協議する方向となっている。開幕、閉幕両式典は日伯相互で行なうが、皇室や政府要人の出席が確定してから日程などの詳細を決める。次回の会合(12月)にも明確にしたい意向だ。公募するロゴマークやマスコットキャラクターもそれまでに詳細をつめる。日系団体からは「各主催行事に『外交120周年記念』という冠、ロゴマークの使用許可を」という要望があったという。今会議では触れられなかったが、本紙8月12日付け既報の通り、海上自衛隊の練習艦隊来伯も予定されている。外交樹立など交流年に相手国を訪問することが通例となっているが、同書記官は「時期や規模は年末ごろ予算案が決定してから。寄港する場所も未定でまだ発表できる段階にない」と話すに留めた。
ニッケイ新聞 2014年10月7日 福井県人会(有明正一会長)が12日、宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で創立60周年記念式典を行う。1913年に始まった県人移民の戦没者慰霊法要が午前9時から、記念式典は同10時から。石塚博英(はくえい)副知事、田村康夫議会議長、農協関係者ら約20人が来伯する。県人会関係者との懇親会や聖州サンミゲル・アルカンジョ市のコロニア・ピニャール移住地(福井村)の訪問を予定する。有明会長、橋本巨太郎実行委員長、西川修治副会長が来社し「県人移民が始まって100年が経ちました。関係者の幅広い参加をお待ちしています」と呼びかけた。問い合わせは同県人会(11・3207・1056)まで。
ニッケイ新聞 2014年10月4日 ブラジル兵庫県人会(尾西貞夫会長)恒例のピクニックが9月21日に実施され、モジ・ダス・クルーゼス市の細谷果樹園、お茶屋敷「カザロン・ド・シャー」、蘭園オリエンタル訪問に県人会員ら42人が参加した。今回のピクニックは、留学生OBの若手役員が企画した。当日は前日から降り続いていた雨も、目的地に到着する頃には止み、果樹園で枇杷、アテモヤ等の新鮮な果物、ケーキ、果実ジュース等の朝食を楽しんだ。50年間にわたり富有柿、枇杷、アテモヤ等を栽培し、数々の賞を得ている歴史の説明がなされ、園内を見学した。その後カザロン・ド・シャーへ行き、釘を使わないはめ込み式の木造建築の元製茶工場を見学。美術、歴史、考古学的価値等が認められ、82年、86年にそれぞれ州政府、 連邦政府により文化財に指定されたことや、改修に際しての苦労話等の説明を受けた。蘭園オリエンタル到着後に昼食、トラクターが引く車で園内を一巡したり、蘭手芸品等を思い思いに買い込んだ後、帰途についた。帰りのバス内では協賛企業の住友ゴム、川崎重工、ハリマ、上島珈琲の協力によるお土産が参加者一同に配られ、楽しい一時を過ごして親睦を深めた。
ニッケイ新聞 2014年10月3日 山形県人会(押切フラビオ会長)が19日午前9時から、『第11回山形民謡コンクール』を宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で開催する。ブラジル日本民謡協会などの後援。同県人会の一大交流事業で、ブラジル全土の同県人会支部会員や民謡愛好家が、「花笠音頭」「最上川舟唄」などの山形民謡を唄う。年齢別、実力別に分かれ自慢ののどを競う。関係者は「美しい山形を知っていただき、広く交流できる機会にしましょう」と呼びかけた。問い合わせは同県人会(11・3208・8781)まで。
ニッケイ新聞 2014年10月2日 世界10カ国から18の県人会関係者が母県に集う「第2回在外県人会サミット」が8月26日から4日間、福島市で開催され、ブラジルからは永山八郎会長が出席した。関係者らは期間中、県内各地を巡って母県の現状に理解を深め、東日本大震災後の風評被害払拭に向けた取り組みを誓った。地元紙「福島民報」によれば、知事公館で開かれた意見交換会には、各県人会の代表者22人が出席した。佐藤雄平知事は東日本大震災発生後の支援に感謝すると共に、正しい情報の発信による風評払拭への協力を求め、県人会側はそれに応じる旨を伝えた。2年前にも被災3県を訪ねたという永山会長は「震災から3年経ち、復興の勢いは目覚ましい。郡山市には再生エネルギー研究所もでき、将来的には原子力から自然エネルギー発電に切り替わる」と今回見てきた感想をのべたが、「今も福島県内だけで12万6千人の避難者がいる」との厳しい現状も報告した。訪問地では、米の放射性物質を調べる全袋検査の状況や、会津木綿など伝統工芸品の製造会社も見学し、福島産品を世界に発信するための下見を行った。永山会長によれば震災後、世界でいくつもの福島県人会が結成されている。在外県人会組織「ワールド県人会」の満山喜郎会長から、ベルギーのブリュッセルとタイのバンコクで近々支部が新設されるとの報告があった。また、永山会長は会津喜多方市商工会議所主催の歓迎会にも出席した。同市からは、昨年サミットに出席した曽我部威事務局長の呼びかけで、県連日本祭りに合わせて企業家が来伯するなど、活発な交流が続いている。永山会長は「喜多方市と組んで福島産品のアピールに力を入れたい」と話している。永山会長と共に来社した曽我部事務局長は、「世界最大のブラジル支部には県からの期待も大きい。3年前に中断していた短期留学研修制度も今年から再開する」との朗報を伝えた。
ニッケイ新聞 2014年10月1日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)とブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)は9月21日、聖市のブラジル広島文化センターで『第35回スピーチコンテスト・第8回弁論大会』を共催した。非日系を含めて弁論の部に12人、スピーチコンテストに17人が出場し、力強い発表が次々に繰り広げられ、会場の家族や友人ほか約120人から熱い声援が送られた。スピーチBクラス(日本語能力試験N4からN3程度)は7人が出場した。ソウザ・ギリェルメ順次さん(三世)は、「結局、日系人の国籍とは?」というテーマで、日本語なまりのあるポ語を話すためにアニメ登場人物名の渾名で呼ばれるとの逸話を明かし、「ここでは日本人として見られ、日本ではブラジル人として見られる。私はブラジル人でもあり、日本人でもあることに誇りを持ち続けます」と締めくくった。2部のスピーチAクラス(N2程度以上)では10人が出場した。岡本千秋メリッサさんは、「日本のテレビを見て思ったこと」をテーマに、NHKの番組で母親を憎いと感じる人が調査した数の52%もいることに驚きを感じたという。日本の社会について、「豊かな生活のためにはお金が必要かもしれないが、愛が最も大切」と発表した。弁論の部のテーマは「好きになった日本文化」。飛瀬マリア・ジュリアさんは原爆展で悲惨な様子を見て衝撃を受けた反面、日本人の互いに支え合い復興する姿に感動したとし、「辛く悲しいときに助け合えることは立派な日本文化です。これは本当に素晴らしい」と語った。東日本大震災でも日本人の立ち直る姿に感動したと述べ、「そのような姿を日系人として誇りに思う」と発表した。審査員講評でサンパウロ日本人学校校長の村石好男さんは、「日本文化の捉え方も様々あるのだと勉強になりました。内容が自分のものとして発表できていることが素晴らしい。自分の視点を持っていることが大切」と話した。閉会の辞で弁論大会担当の山田康夫県連副会長は、「皆さんの質の高さに感服しております。ぜひ、これからも頑張って」と満足気に話した。審査員は日本語教育関係者ら5人で、審査委員長は松原礼子氏(サンパウロ州立総合大学教授)が務めた。スピーチは3分から6分まで、弁論の部は5分から7分までの時間制限があった。結果は次の通り(敬称略)。【弁論の部】1位=滝瀬磨輝、2位=本田稔、3位=飛瀬マリア・ジュリア 【スピーチコンテストA】1位=岡本千秋メリッサ、2位=鳥田ケニ建造、3位=丸屋せいぞう 【同B】1位=中原一男エデルソン、2位=リン・チャ・フィ、3位=広瀬清幸チアゴ
ニッケイ新聞 2014年10月1日 ブラジル沖縄県人会(田場ジョルジ会長)が県人移民百周年記念事業として取り組んできた記念誌『写真で見るブラジル沖縄県人移民の歴史』(日ポ両語の全384頁カラー)と、別冊『笠戸丸沖縄県人移民325名名簿及び簡単な足跡』(66頁)の出版記念祝賀会が本部大サロンで行なわれた。350人以上の来場者を前に田場会長は、「5年以上の歳月をかけて完成した貴重な一冊。笠戸丸からの一世の歴史を記す財産として、二、三世にとっても宝となる」と喜んだ。 宮城あきら編集委員長は「関係者が全伯を駆け回り、集まった3千余点の写真や資料の中から厳選した1500点を掲載した。総力を挙げて歴史を掘り起こす作業に奔走し、日の目を見ることのなかった写真も数多く収めることが出来た。数え切れない県人から協力を頂いた。この本自体がウチナーンチュの結束の賜物」と感謝した。さらに「世代を越えて〃赤い糸〃のように繋がっている、相互に助け合うウチナーンチュの真心を、新しい世代に視覚的に実感できるように伝えることに心を砕いた。末永く愛読されることを願う」と語った。宮城さんは最後に「出版費13万レを聖州文化局から捻出できるよう、働きかけて頂いた西本エリオ州議に感謝」と謝意を示し、同州議や世話になった文化局関係者に同書籍を贈呈した。笠戸丸移民の子孫である与那嶺ルーベンスさん(74、三世)も、「祖父母に関わる歴史を詳細に知ることが出来た。今日、強力なコミュニティを作るにいたった無名の英雄の失意、苦悩、努力、忍耐、成功、達成の足跡がこれで辿れる」と話した。来賓の本橋幹久県連会長は、「一県人会でこれほど立派な記念誌を発行できる会は他にない。優秀な筆者(宮城さん)や奔走する協力者の努力あってこそ」と手放しに称賛し、菊地義治援協会長も婦人部お手製の沖縄料理を前に、「おもてなしの心を持つ女性陣が素晴らしい。一致団結する沖縄県人のパワーを感じる」と称えた。編纂に関わった山城勇名誉会長の妹で、うるま婦人会メンバーとお祝いに駆けつけた太田キサコさん(79、沖縄)は「みんなの力を結束して完成した渾身の一冊。沖縄県人みんなの宝物です」と喜んだ。
ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、本橋幹久会長)は、9月25日午後4時から定例代表者会議をサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル5階の県連事務所で開催した。 体調不良のため数カ月欠席していた南アゴスチーニョ俊男会計(福岡県人会長)が復帰して行われた7月、8月度会計の報告では、今年7月に行われた「第17回日本祭り」の収支が約10万レアルの黒字になったことが伝えられた。 山田康夫同祭実行委員長はその要因について、「今回初めてICMSという州の税制度に登録して免税措置が行われたことなどによる」と説明し、これで同祭に関する会計報告がほぼ終了したことが伝えられた。 次に本橋会長から、「第17回の会計も締まり、新たに委員会の立ち上げを決定しないといけない」と伝えられ、実行委員長に山田康夫氏(滋賀県人会長)、副実行委員長に市川利雄氏(富山県人会長)が就任することが拍手による賛同で承認された。 また本橋会長は、「ボランティアとして働くには限界がある。成功させるべき日本祭りが成功しないことのないように」と、これまで実行委員が自己負担してきた駐車場代やガソリン代、スポンサーとの食事代などの経費を県連が負担することを新たに提案し、承認された。 続投が決まった山田実行委員長は「やるしかない」と気合を見せ、パンフレットの完成に合わせ、今月から企業回りを本格的に始めるとした。 2014年10月1日付
ニッケイ新聞 2014年9月26日 愛媛県海外協会とブラジル愛媛県人会が実施する「相互研修制度」に参加した、8期生の菅真子さん(39)、中島翼さん(23)、宇都宮亨介さん(21)が、同県人会の西村定栄会長と共に研修報告に訪れた。日本、ブラジルから毎年交互に3~4人が訪問し、ホームステイ等を通し見識を深める。3人は今月1日から19日まで滞在し、聖、パラナ、ミナス・ジェライス州で農場を営む会員宅など10カ所以上で交流を行った。団長の菅さんは「何もない所から、大農場を経営するまでの移民の苦労を知って、人間の持つ潜在能力、力強さに感銘を受けた。自分は農業従事者ではないが、多くの方から生き方や考え方を学べた」と話した。中島さんは「サンパウロ市は予想以上に都会だった。路上生活者が共存する環境にも驚き」と印象を語り、日本移民に関しては「見渡す限りの大きな農場を一代で築いたことが信じられない」とその生き様に感嘆の声を上げた。「国外に住む日本人の活躍を知りたい」と参加した大学生の宇都宮さんは、「人間には大きな可能性があると感じ、自分の進路を見直そうと思った。焦って目先を見るだけでなく、数年先の将来まで見据えることが大切だと感じた」と充実の表情で振り返った。
愛媛県海外協会の派遣研修生として今月1日に来伯した3人が19日に研修を終えて帰国するにあたり、愛媛県人会の西村定栄会長と共に来社した。 同協会と同県人会は研修生の受け入れと送り出しを毎年交互に行っており、今年は愛媛県から3人の研修生が来伯。サンパウロ、ミナス・ジェライス、パラナ州など各地を訪ね、農・工・商各分野で活躍する同県出身の日系人と交流し、見聞を深めた。 以前バックパッカーとしてブラジルを訪れた経験のある菅真子さん(39、愛媛県松山市)は、「テレビや本で移民について知ってはいたが、交流を通してその苦労や考えをより深く実感できた。ブラジルと日本の政治制度の違いには驚かされた」と、旅行とは違った経験を語った。 これから就職活動を控えているという大学生の宇都宮亨介さん(21、愛媛県八幡浜市)は、「これまではすぐに結果を出すことを考え、将来への展望がなかったが、成功された方から『長い目で見てやったらいいんだ』との話を聞き、人生への焦りが消えました」と研修を振り返った。 会社員の中島翼さん(23、愛媛県松山市)は、「ブラジルと日本の金持ちの考え方や規模が違った。体一つで財産を残している方たちから学んだ活力やバイタリティーを日本で生かしたい」と今後に向け意気込んだ。 西村会長は、「日本で研修報告会があるようなので、ブラジルの良い面も悪い面も伝えてほしい。各地で活躍してもらい、県人会の発展につなげていけたら」と帰国する研修生たちに期待を込めた。 2014年9月27日付
ブラジル福島県人会の永山八郎会長は、8月26日から同29日にかけて福島県で行われた「第2回在外県人会サミット」に参加し、昨年同サミットに参加した曽我部威事務局長と共に22日、報告に来社した。 同サミットは、東日本大震災で発生した東京電力福島第一原発事故の影響により世界中で広がっている風評被害の払しょくを目的に昨年から始まり、今年は10カ国18県人会の代表者らが参加した。 サミットで代表者たちは、復興の現状を把握するため同県各地を訪問。福島市飯坂町の果樹園や、河沼郡会津坂下町の会津木綿事業、二本松市でコメの放射性物質を調べる全袋検査などを視察した。 初日と最終日には佐藤雄平福島県知事との意見交換の場が設けられ、県側からは震災後の支援に対する感謝が伝えられたほか、世界に同県の正しい情報を発信するよう代表者らへ求めた。県人会側からは同県産物の安全性をアピールし、世界各国への輸出促進のためにより一層協力すると伝えられたほか、積極的な同県内の情報開示を要望した。 サミットを振り返り永山会長は、「2年ぶりに福島県を訪れたが、目覚ましい復興が進んでいる姿に感動した。特に原発に変わる再生可能エネルギーとして太陽光発電の設備が普及していたことに驚いた」と語る。 また、「視察で食べた桃がとてもおいしかった」と安全性と農家の取り組みをアピール。「現在県内には12万人以上の避難者がいるが、それぞれ将来に向けて準備をしていた。輸入規制の解決には時間がかかると思うが、色々な角度からやっていかないと」と語り、風評被害の払しょくに向けたブラジルでの役割を語った。 2014年9月26日付
