印刷も含めると約6年がかりで完成した写真記念誌は、「全伯各地に足を運んで見つけた歴史的な写真」(宮城編集委員長)など約3000枚から厳選した1500枚を使用。第1回笠戸丸移民から現在まで、ブラジルにおける県系人社会の歴史が写真を見て分かるようになっており、日ポ両語で説明文が付けられている。
この日の記念会には、在聖総領事館の鈴木暁領事、田場ジョルジ会長、島袋栄喜副会長、宮城編集委員長、西本州議、山城勇名誉評議員会長、与儀昭雄評議員長、呉屋春美文協副会長、本橋幹久県連会長、菊地義治援協会長、第1回笠戸丸移民子弟の与那嶺ルーベンス氏らが舞台前に並んだ。
先駆者への黙とうの後、田場会長があいさつ。出版にあたって編集委員会をはじめとする関係者の苦労をねぎらい、「2世、3世の若い世代にとって、一目で100年の歴史が分かる貴重な財産となる」と称賛した。
引き続き、宮城編集委員長が発刊に至るまでの経緯を説明。13万レアルの出版経費捻出のために与儀評議員長が聖州文化局に交渉し、同出版事業に賛同した西本州議の協力で資金協力を受けたことに敬意が示された。また、印刷も含めると6年かかった作業に完全なボランティアとして働いた編集委員たちへも感謝を表し、「ブラジルのすべての沖縄県人会員が一致団結し、私たち移民たちが手作りの移民史を完成させたことは、いちゃりばちょーでぃ(会えば皆兄弟)、ゆいまーる(助け合い)の心を次世代に伝えることが大きな目的。この記念誌は1世から21世紀を担う若い世代への贈り物」と強調した。
来賓あいさつに続き、田場会長から西本州議に記念プレートと盾が贈呈。また、宮城編集委員長から西本州議に「かりゆし」が、西本州議夫人に「いちゃりばちょーでぃ」の文字が入った赤いTシャツがそれぞれ手渡された。
乾杯の音頭を取った山城名誉評議員長は、宮城編集委員長が家族ぐるみで寝食忘れて取り組んだお陰で立派な記念誌が出来上がったことに触れ、当初、資金難で出版できない状況に陥った中、各地の県人支部会員の資金協力もあったことで発刊に至ったことにも言及した。その中でも西本州議の理解と協力が大きな力となったことに感謝し、「(今回の全国統一選挙で)ぜひ、当選してほしい」と呼び掛け、「ビーバ、ビーバ・ウチナーンチュ、ビーバ・ニシモト」と杯を掲げた。
2014年10月4日付
