ニッケイ新聞 2013年10月8日 岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(29)が、ブラジルとの姉妹都市提携の可能性を視野に8月22日に来伯、西森ルイス連邦下院議員がブラジリアで歓迎した。 美濃加茂市は日本全国で最も外国人登録者数の割合が多い都市。リーマン・ショック以前には外国人が総人口の10・76%と1割を超えていた。その大半はブラジル人で地域のコミュニティも活発、NPO法人「ブラジル友の会」などが活動している。 藤井市長は「学校でブラジル人と一緒に勉強していた経験がある」と在日ブラジル人への理解を示し、昨年来伯した故・渡辺直由市長の遺志を引き継いで、在日ブラジル人コミュニティの支援、日本、ブラジル間の交流に力を注ぐ。 「二カ国の交流に向けて姉妹都市提携が大きな鍵になるはず」と姉妹都市提携の可能性を探った。今回の来伯ではサンパウロ、ブラジリアなどを訪問した。 西森下議も「姉妹都市提携は双方の都市にチャンスをもたらしてくれる。新たな日本とブラジルの地域同士の交流が始まれば」と期待を示した。(長村裕佳子クリチーバ通信員)
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【既報関連】ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)は、11~13日午前9時から午後6時までサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で鹿児島県人会創立100周年記念行事の一環として「三人展」を開催する。11日午後7時からは同会場でオープニング・パーティーが行われる。 「三人展」には、画家の森一浩氏(63、3世、千葉)が12点、彫刻家の豊田豊氏(82、山形)と画家の若林和男氏(82、兵庫)が各7点の作品を出展する。 森氏は聖市に生まれ、5歳で日本へ。数々の賞を受賞し画家として確固たる地位を築き、15年前より聖市に活動拠点を移動。以来、毎年最低2回は大作を含め制作活動を行っているという。2007年には聖市イビラプエラ公園内アフロ・ブラジル美術館で個展を開催。その際、同氏の絵画を「書」に近いものがあると評す人がいたという。同氏はそのことについて「黒い絵の具を使い単色に近い作品が多い。ブラジル生まれでも日本の文化に影響を受けているからでは」と語った。 また今回の作品については「ブラジルのダイナミックで開放的な土壌に影響され、自分の毒気を出して頓着せずに感情をむき出しにした画を描ける。6年前からかなり画風が変わったと妻にもよく言われる」と笑顔で話した。 若林氏が絵画を志したきっかけは、1931年満州事変の年に生まれ、軍国主義の下で育ったことだという。「しかし、終戦で価値観は180度ひっくり返った。そのころ、壁画運動で有名なメキシコのダビッド・アルファロ・シケイロスのように万人のための画を描きたいと思うようになった」と同氏。その後、紆余曲折を経て61年に伯国へ移住し、「ブラジル移住後は作品にあえて『日本』を持ち込まないようにしたが、20年たって日本のアイデンティティーを隠すのは違うと感じ始めた。以来、自分の根本にある『日本』を意識して制作するようになった。今の作品は日本を記号化することをテーマに入れている」と自身の作品について語った。 豊田氏は元々絵画を専門に制作していたが、65年にイタリアへ渡ったのを機に彫刻家へと転身。その後、世界をまたに掛けて主にモニュメント制作の 分野で活動し、03年には日本政府より旭日双光章を受章している。同氏は「県人会の100周年記念行事に芸術を取り入れてくれる鹿児島県人会に感謝した い。他の記念行事ではほとんどそういったことはなく、文化的に本当に価値のあること」と話す。 3人は最後に「芸術家は作品に必ず何かしらのメッセージを込めている。美術など分からないと最初から決め付けずに、どんなことを伝えようとしているのか心で感じに来てほしい」と来場を呼び掛けた。 また同県人会創立100周年記念行事として、12日午後2時からは同ビル小講堂で「西郷隆盛講演会」も併せて行われる。講師は志学館大学教授で鹿児島大学名誉教授でもある原口泉氏。 どちらも入場無料。問い合わせは鹿児島県人会(電話11・3862・2540)または文協(11・3208・1755)まで。 2013年10月9日付
文協(木多喜八郎会長)は恒例の「ドミンゴ・コンサート」を、2020年の東京五輪招致決定祝賀コンサートとして東京都友会(坂和三郎会長)との共催で、9月29日午前11時からサンパウロ市リベルダーデ区の文協小講堂で開催し、バイオリニストのムハイ・ダニエル氏(32、リオ出身)が約2時間にわたり弾き語りした。 会場には一般をはじめ、都友会会員ら約130人の来場の中、カマルゴ・グアルニエリの曲「PONTEIRO」からムハイ氏自身が作曲・編曲した「Estudos sobre ma neiras de tocar」、「Interl棈ios para archguitar」など計7曲を3本のギターを使い分け弾き語りし、それぞれ落ち着いた曲調のテンポに来場者は耳を傾けた。 また最後の曲「Impromptu para shamisen e violao 1」は、津軽三味線奏者のモントーヤ・ロドリゴ氏と三味線とギターによるセッション曲で、和洋の楽器が奏でるそれぞれ独特な音階に会場は不思議な雰囲気となった。 演奏を聴いた坂和会長は「静かな感じの曲が多く盛り上がったわけではないが、これはこれでいいと思う。オリンピックが東京に決定した同じ月に間に合うことができて良かった」と感想を述べた。今後、都友会では東京五輪開催決定を記念してさまざまなイベントを行う予定としている。 なおムハイ氏は15歳にしてフランス・ブリターニュで開催された「Tred...
ニッケイ新聞 2013年10月5日 ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)は創立百周年を記念し、来週末、『西郷隆盛講演会』および日伯両国の芸術家による『三人展』を開催する。入場無料。 講演会は12日午後2時から、文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で開催。約3年前にも当地で講演した鹿児島大学の原口泉名誉教授が再来伯し、西郷隆盛をテーマに講演を行なう。 1947年同県生まれ。東大文学部国史学科と修士課程終了後、鹿児島大法文学部に赴任。現在は志学館大学で教鞭をふるう。NHK大河ドラマ等などテレビ番組の時代考証や解説を行なうほか、「龍馬は和歌で日本を変えた」「維新の系譜」など著書も多数。 「三人展」は11日~13日の午前9時~午後6時までで、場所は文協貴賓室。初日午後7時からオープニングがある。 祖父母が鹿児島出身で、両国で制作活動をしている画家・森一浩さん、聖市在住の日本人芸術家・豊田豊さんと若林和男さんが出展する。森さんは新作絵画を12点、豊田さんは新作の壁面彫刻7点、若林さんはリオで開かれる個展用の作品7点を展示する。 園田会長、井料堅治参与、豊田さん、若林さん、森さんらが案内のため来社し、「芸術家三人の無料展示会は貴重な機会なので、ぜひ見にきてほしい」と呼びかけた。 記念式典は同月20日に開かれる。問い合わせは文協(11・3208・1755)、同県人会(11・3862・2540)まで。
2日に亡くなった谷広海さんの初七日法要が、6日正午からサンパウロ市シャカラ・イングレーザ区の西本願寺(Rua Changua 108)で執り行われる。 2013年10月5日付
ニッケイ新聞 2013年10月5日 2日に逝去した宮崎県人会の会長、谷広海さんの初七日法要が6日正午から、西本願寺(Rua Changua, 108, Saude)で執り行われる。
ニッケイ新聞 2013年10月4日 宮崎県人会の会長でブラジル日本語センター名誉理事長の谷広海さん(73)が2日午後5時すぎ、入院先のクリニカス病院で亡くなった。享年73。 先月28日午前9時ごろ、サンパウロ市のブリガデイロ・ルイス・アントニオ通りとアラメダ・サントス街の角でバスと衝突事故に遭い、集中治療室(UTI)で治療を受けていた。 早稲田大を休学し、学生移住連盟の第三次派遣実習生として初来伯。卒業後の1964年に移住した。72年にアラゴアス連邦大学法学部を卒業し、弁護士資格を取得。州都マセイオ市でパステラリア、シュラスカリア、装飾小物チェーン店、ホテル経営などを経て、モーテル業、建築会社を経営した。妻涼子さん(68)と4人の子供がいる。 ブラジル盛和塾の世話人、ブラジル日本語センター理事長(02~12年)、05年には文協会長選挙に出馬し、コロニアを大いに賑わせた。 11年から宮崎県人会会長。9月には訪日し、知事らに来年の会創立65周年への呼びかけを行なった。事故当日も、同県人会での会議に向かう途中だった。 ヴィラ・アルピーナ葬儀場で3日、告別式があり荼毘にふされた。初七日法要などは未定。
【既報関連】宮崎県人会会長でブラジル日本語センター前理事長だった谷広海(たに・ひろみ)さんが2日午後8時ごろ、交通事故で治療を行っていた入院先のサンパウロ(聖)市内クリニカス病院で亡くなった。享年73歳。宮崎県宮崎市出身。 谷さんは9月28日午前9時ごろ、聖市ジャルジン・パウリスタ区のアラメダ・サントスとブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通りの角でバスにひかれる交通事故に遭った。頭部、胸部、のどなどを強打し、クリニカス病院の集中治療室で治療を受けていたが、昏睡状態が続き薬剤投与で心臓を動かしている状態だった。 谷さんは1962年、日本学生海外移住連盟第3次団員として1年間サンパウロで実習を行い、早稲田大学政経学部を卒業後の64年に移住者として改めて渡伯。72年、アラゴアス連邦大学法科卒業後、弁護士及び不動産業者の資格を取得。アラゴアス州マセイオ市で宝石店などを経営し、89年には同市にタニ・プラザ・ホテルをオープンした。 93年から聖市で開講したブラジル盛和塾代表世話人を約10年務め、2002年から10年間はブラジル日本語センター理事長も務めた。また、宮崎県人会会長、ブラジル龍馬会会長なども歴任していた。 今年8月に訪日し、来年開催される宮崎県人会創立65周年記念式典に向けて宮崎県知事の出席を要請。9月12日に帰伯し、地元のマセイオ市に帰った後、同23日に再び来聖。28日午前に行われた宮崎県人会の役員会に出席する予定だった。 3日午後2時から聖市内ビラ・アルピーナ火葬場で告別式、同3時に葬儀が執り行われた後、荼毘(だび)に付された。 初七日法要などは3日午前現在、未定。 コラム【モザイク】 親しくしていた方が相次いで亡くなるのは、本当につらいことだ。谷さんには、10年以上前にマセイオ市の自宅を訪問させてもらったこともあるなど個人的にもお世話になったが、名前通り海のように広い心を持つ人だった。今でも思い出すのは2005年に行われたブラジル日本文化福祉協会の会長選挙で、独自の選挙事務所を立ち上げ、初めて会員による直接選挙を実現させたことだ。何事も「たら」「れば」は無いが、もし谷さんが当時、文協会長になっていれば08年の移民100周年も違ったものになっていただろうし、日本とブラジルの関係も今以上に深まっていたかもしれない。言葉にはできない思い出がたくさんあるが、今はただ谷さんの冥福を祈るばかり。 2013年10月4日付
5日(土曜日) ◎青葉健康生活協会(中沢宏一会長)の10月青葉祭りは、午前7時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で。◎懐メロ合唱の集いは、正午から聖市リベルダーデ区の熟ク連会館(Rua Dr. Siqueira Campos, 134)で。◎松柏・大志万学園の第8回お話大会は、午後2時から聖市ビラ・マリアーナ区の同学園(Rua Ferdinando Galiani, 80)で。 6日(日曜日) ◎仏心寺婦人部主催の第22回慈善バザーは、午前9時から聖市リベルダーデ区の同寺(Rua Sao Joaquim, 285)で。◎サントポリス郷土会の第27回懇親昼食会は、午前11時から聖市ビラ・マリアーナ区の秋田県人会館(Av....
ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)は県人会創立100周年記念行事の一環として、12日午後2時から同3時半までサンパウロ市リベルダーデ区の文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で「西郷隆盛講演会」を開催する。 講演者としてNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」(1980年)「篤姫」(2008年)などの時代考証を担当した原口泉志学館大学教授を招き、西郷隆盛の生き様について、明治維新と「敬天愛人」の思想に触れながら紹介する。 原口教授は3年前にも来伯しており、坂本龍馬についての講演を行った際には約130人が訪れ、好評を博したという。 案内のため来社した同県人会の井料堅治参与は「原口先生はとても話が上手。歴史が苦手でも聞き飽きない講演となるだろう」と話し、来場を呼び掛けた。入場無料。 問い合わせは鹿児島県人会(電話11・3862・2540)または文協(11・3208・1755)まで。 2013年10月3日付
千葉県君津市からの訪問団一行が1日に来伯し、サンパウロ市イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑への参拝と献花後、滞在中の活動報告のために来社した。 君津市議員を中心に7人で構成される訪問団(鴇田剛団長)は、1~7日の日程で滞在している。 来伯の主な目的は次の3点。 まずは、1973年より千葉県君津市立小櫃(おびつ)小中学校と姉妹提携し、人的交流を行っている松柏・大志万学園の大志万学園創立20周年記念式典に出席するためで、同記念式典は4日に予定されている。 次に、かつて交流があり、現在は途絶えているリオ・クラーロ市のカロリーナ・アウグスタ・セラフィン州立学校(旧インダイア小学校)と友好を深め、再び交流関係を築く計画があるという。3日に同小学校やリオ・クラーロ市議会を表敬訪問する。 最後に、君津市に製鉄所を持つ新日鐵住金株式会社の現地法人を訪問するためであり、他にも移民史料館や中央卸市場の見学も予定されている。 2010年1月以来、2度目の来伯となる鴇田団長は「飛行場からサンパウロ市へ向かう途中でも、例えば河川工事が進み整備が進められているのが印象的だった」と述べ、「前回の訪問からの経済の移り変わりを確かめたい」と公務以外での滞在中の関心について語った。 2013年10月3日付
ブラジル長崎県人会(川添博会長)は9月27~29日に18人の会員で構成される「マリンガ訪問団」を結団し、パラナ州マリンガ市で同支部との交流会並びに同市の視察を行った。 訪問団は27日午後9時半にサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の会館前からバスで出発。翌28日午前6時ごろ州立マリンガ大学に到着すると、構内食堂で朝食を取った後、同大で開催された同県人会主催の原爆写真展を見学した。 続いて一行は、同支部の木村マリオ会長が運営する私立移民史料館「メモリアル木村」に移動し、支部会員との交流会を行った。 開会式のあいさつで長崎県人会の栗崎邦彦第1副会長は、昨年の県人会創立50周年式典以降、母県との交流が盛んになっていることを支部会員らに伝えた。 特に来年10月には長崎市と姉妹都市提携を結ぶサントス市に、退役した電車車両が贈られることが決定している。なお栗崎氏によると、同車両の中には長崎の祭り「長崎くんち」で行われる「龍踊(じゃおどり)」に使用される竜の人形が乗ってきて寄贈される予定だという。 また栗崎氏は来年10月に長崎市で国体が開催されることを挙げ、「ぜひ皆で国体に行きましょう」と企画中のツアーへの参加を呼び掛けた。 また、同行していたブラジル被爆者平和協会の森田隆会長があいさつし、「平和のために手を取り合っていきましょう」と話した。 同会場には長崎にゆかりのある約120人が集まり、故郷の話に花を咲かせながら、特製シュラスコに舌鼓を打っていた。伝統の「長崎皿踊り」や、同県出身のさだまさしさんがプロデュースし、長崎国体で実施予定の「がんばらんば体操」が披露され、和気あいあいとした雰囲気の中、交流会は閉会した。 同県人会の大河正夫第2副会長は「孫、曾孫の時代になっても集まり、つながりを持てる充実した交流を続けていきたい」と総括した。 訪問団一行は29日、マリンガ文化体育協会と、建設中の移民100年記念日本公園を視察し、午後9時半に聖市に帰着した。 コラム【モザイク】 長崎県人会のマリンガ市視察では、同市が日本移民100周年を記念して2006年に着工した日本公園を訪れた。日本庭園や滝のある池、柔道場や茶室を擁し、12万平方メートルの広さを誇る同公園は現在食堂兼イベント会場を建設中で、昨年完成の予定だったが、工事が遅れたのはブラジル的なご愛嬌。同公園協会相談役の安永修道さんは「完成したらマリンガの目玉になりますよ」と得意顔で、加古川市と姉妹都市提携40周年を迎えた今年中にはオープンしたいとしているが、果たして間に合うか? 2013年10月3日付
青葉健康生活協会(中沢宏一会長)主催の10月度青葉祭りが5日と19日、サンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で開催される。 同祭ではADESC(農協婦人部連合会)などによる恒例の手作り食品や、イビウーナやカッポン・ボニート地方の有機野菜などが販売されるほか、森山雅和氏による整体・指圧も行われる。 また同会館3階の食事処では5日は、はらこ飯、天ぷらうどん、ソース焼きそばに餅料理各種。19日は、はらこ飯、ニシン定食、イカ定食、ソース焼きそばに餅料理各種が販売される。 開催時間は両日とも午前7時から午後3時ごろまで。 問い合わせは宮城県人会(電話11・3209・3265)まで。 2013年10月3日付
【既報関連】ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)は11~13日午前9時から午後6時までサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で鹿児島県人会創立100周年記念行事の一環として「三人展」を開催する。 同画展は鹿児島にゆかりのある画家、森ジュリオ一浩氏(63、3世、千葉)の呼び掛けにより、世界を舞台に活躍する彫刻家の豊田豊氏(82、山形)と画家の若林和男氏(82、兵庫)が加わり、合同展示開催の運びとなった。 森氏は今年8月末に着伯し、11月5日に帰国する予定。本紙の取材に対し「ブラジルでは内なるものが開放されて、まだ見たことのない自分が探せる気がする」と話しており、実際ブラジルで制作を始めてから画風が変わったと指摘されることも少なくないという。 また、ブラジルでの活動について「ゼロからのスタートは厳しいものだった」と振り返り、2007年、当地での制作活動10年目にして聖市イビラプエラ公園内アフロ・ブラジル美術館で個展を開催するに至った。以来、森氏の作品は各地で好評を博している。 今回三人展に展示される作品のテーマを尋ねると「テーマはない。正直、自分でも何を描いているか分からないが、それは言葉にできない自分の内なるものだから。何を描くかでなく、どういうふうに描くかを重んじている」と話し、「感じたままに見てください」と呼び掛けた。 なお、11日午後7時からは同会場でオープニング・パーティーが行われる。入場無料。問い合わせは鹿児島県人会(電話11・3862・2540)または文協(11・3208・1755)まで。 コラム【モザイク】 4歳から20歳まで16年間暮らした思い出の地・鹿児島県枕崎市について「田舎は特に過疎化が進んで、勢いがないのが寂しい」とこぼした森一浩画伯。現在でも年に1、2回は枕崎を訪れるといい、取材時も自身がデザインした「枕崎まちおこしTシャツ」を着用して心の古里に思いをはせた。なお、20日の鹿児島県人会創立100周年記念式典では同市の醸造会社、薩摩酒造の本格芋焼酎「さつま白波」が振る舞われるとか。そうとくればやっぱり枕崎名物「鰹(カツオ)のタタキ」がつまみたくなるが、鹿児島県人会の皆さん、ひとつよろしくお願いします。 2013年10月2日付
今年は3万レアルの黒字見込み 県連(園田昭憲会長)は9月26日、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内会議室で9月度代表者会議を開いた。7月から継続的に議題に上がり、赤字が懸念されていた今年の日本祭りの収支は3万レアルの黒字見込みであることが発表されたほか、来年度の日本祭りについて、現在のイミグランテス展示場での開催継続が厳しく、会場が変更されることが会員らに伝えられた。 冒頭のあいさつで園田会長は「厳しい状況ではあったが、7月に行われた第16回日本祭りは3万レアル程度の黒字決算が見込まれる」と話し、表情を緩めた。なお、最終決算は11月度代表者会議で発表される予定。 続いて、9月22日に行われた第7回弁論大会の優勝者、上村晴美さん(18、3世)による弁論発表が行われた。上村さんが「不思議な糸」と題して、自身の体験を踏まえながら方言の役割と重要性について堂々とスピーチすると、会員らは拍手喝采(かっさい)し、日本語能力の高さと内容の充実度に驚いているようだった。同大会で副賞として日本への往復航空券を贈呈された上村さんは、「念願の夢がかなった」と話し、県連に感謝を示した。 各種報告に続いて来年の第17回日本祭りについての話し合いが行われた。まず、同祭実行委員長として山田康夫滋賀県人会長、副委員長として坂本アウグスト栃木県人会長、高野ジョルジ山梨県人会長、市川利雄富山県人会長の就任が発表された。 山田委員長によると、例年の会場であるイミグランテス展示場の管理運営団体が変わり、執行部が9月初旬に交渉を行ったところ、今年の会場使用料は30万レアルだったのに対し、来年使用する場合の会場賃貸料として1日12時間以内の使用に限り全日程合計で90万レアル、1時間延長ごとに1万レアルの追加で、資材搬入のための車の出入りもすべて課金制という厳しい条件が提示されたという。 直接経費だけで130万レアルほど予算が掛かることが算出されたため、執行部内で同会場での開催をあきらめる決断が下された。 執行部では現在、新たな会場を模索中だという。園田会長は「今後の日本祭りの継続を願って3年後、5年後も使える場所を探している。来月度代表者会議では発表できるだろう」と説明した。 山田委員長は、一つの県人会ブースに1万2000レアルの直接経費が掛かり、同祭で最も県連の費用負担が大きいことを挙げ、隔年で東日本、西日本の参加に分けるか、あるいは複数県人会の合同使用によってブース数を半減し、経費削減を狙うことを提案した。 また、執行部では同祭の来年のテーマについてアイデアを募っていたが、会員からは「すっかり忘れていた」との声が上がり、9月30日までに提案がない場合は、役員会で決定することが告げられた。 イミグランテス展示場で例年通りの運営が不可能となった日本祭りだが、開催自体については各県人会も前向きにとらえ、実施の方向でようやく動き出した様 子。会場変更に加え、サッカー・ワールドカップと開催時期が重なることで今までと全く勝手が違う来年の同祭を成功に導くために、県連はどこまで柔軟な対応 ができるのか、今後の動きに注目が集まる。 2013年10月1日付
宮崎県人会会長でブラジル日本語センター前理事長の谷広海さん(73、宮崎)が9月28日午前、サンパウロ(聖)市ジャルジン・パウリスタ区のアラメダ・サントスとブリガデイロ・ルイス・アントニオ大通りの角で交通事故に遭った。9月30日午前現在、重体の状態でクリニカス病院のUTI(集中治療室)で治療を受けている。 谷さんは8月に訪日し、来年開催される宮崎県人会創立65周年記念式典に向けて宮崎県庁などを訪問し、県知事の出席を要請。9月12日に帰伯し、地元のアラゴアス州マセイオ市に帰った後、同23日に再び来聖。28日午前に行われた宮崎県人会の役員会に出席する予定だったという。 宮崎県人会関係者の話によると、28日に行われた役員会に遅れたことのない谷さんが定刻になっても姿を見せなかったことから不思議に思っていたが、役員会終了後にマセイオ市の実家に問い合わせたところ、聖市で交通事故に遭っていたことが判明した。 谷さんは交通事故で頭部、胸部、のどなどを強打しており、28日午前にクリニカス病院のUTIに運ばれて治療を受けているが、現在も昏睡状態が続き薬剤投与で心臓を動かしている状態だという。 2013年10月1日付
ニッケイ新聞 2013年9月28日 【既報関連】日本祭りよ、どこへ行く――? 会場問題が取りざたされていた来年の『第17回県連日本祭』。昨年までのイミグランテス展示場の使用を断念し、代替地での開催検討を始めたことを、県連執行部は26日の代表者会議で明らかにした。早期の会場の選定、スポンサー集めに全力を注ぐ意思が示されており、実行委員長に終身した山田康夫氏(滋賀)以下、執行部の今後の動きが注目される。 実行委員会は山田氏を委員長とし、補佐役として副委員長のポストを新設。坂本アウグスト(栃木)、高野ジョルジ(山梨)、市川利雄(富山)の3氏が就任した。今後、外部の有識者を委員として組み込むことも検討される。 前回の会議から賃料の高騰が懸念されていたイミグランテス展示場は、施設の基本使用料が今年の3倍にあたる90万レアルに。搬送のための駐車条件が厳格化されることもあり、開催地の候補から外されたことが報告された。 代替候補地は、聖市のアニェンビー、センターノルテなど、アクセス環境の良さを重視した選定が進められている。一方で、執行部役員らは「どこになっても経費はかさむ。ある程度の赤字は覚悟」と話すなど、すでに収支マイナスを見込んでおり、山田氏は「6~7万レの赤字なら許容範囲」との考えを示した。 また、山田氏は県人会の食ブースへの出店の経費が1県あたり1万2千レかかることを挙げ、「極端な赤字が出るようなら、食ブースの出店を隔年で東日本、西日本と分けることも検討したい」と独自の支出削減案も提案した。 園田昭憲会長は「5年、10年と頭を痛めず使えるところを探しており、すでに有力な候補は視野に入っている。安心して欲しい」と力強く話した。 祭りのテーマに関しては、30日まで各県人会から募集を募り、執行部役員によって選定される。
ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)とブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)は22日、サンパウロ市リベルダーデ区の広島文化センターで「第7回弁論大会・第34回スピーチコンテスト」を同日開催した。 テーマ自由のスピーチの部Bクラス(日本語能力試験3~5級程度)に11人、Aクラス(同2級程度以上)に7人、弁論の部(テーマ「私の生活の中の日本文化」)に13人が参加し、日ごろの日本語学習の成果を発揮するとともに、それぞれの思いを発表した。 スピーチの部Bクラスに出場した、とばせ・マリア・ジュリアさん(3世、高校2年)は「日本の思い出・絆」と題してスピーチ。日本へ行くという長年の夢が今年1月のJICA研修でかなった経験をもとに、普段から主体的に活動する生徒会に感動したことや、剣道部での思い出、皆が優しく心配してくれたという保健室での体験を話し、「さらに日本をもっとよく知るため、日本へ戻ることが新たな夢になった」と力強く語った。 志村マルガレッチ審査委員長、北川真希特別審査員、豊田瑠美氏、市川利雄氏によって「内容」「日本語表現力」「日本語音声表現力」の3分野を基準に審査された。 北川氏は海外高校生スピーチコンテストを主催するNPO法人エデュケーション・ガーディアンシップグループの国際事務局に所属し、今回サンパウロのスピーチコンテストを見るために日本から来伯したという。 北川氏は、同コンテストで昨年度ブラジル代表の広瀬亜佐美カーレンさん(当時18歳)が優秀賞を受賞したことなどを挙げ、ブラジル日本語教育のレベルの高さを評価した。また、「日系人が多く、特に日本への思いが強く感じられるスピーチコンテストだった。どうして日本へ行きたいのか、それぞれの思いを聞けてよかった」と大会を振り返った。 弁論の部の優勝者には日本行きの往復航空券が贈呈された。 なお、スピーチの部の各部門優勝者は国際交流基金主催のスピーチコンテストにサンパウロ代表として出場し、そこで優勝すれば日本で行われる「海外高校生スピーチコンテスト」にブラジル代表として出場できる。 大会結果は次の通り(継承略)。 【スピーチの部Bクラス】1位=とばせ・マリア・ジュリア「日本の思い出・絆」、2位=テオドロ・ベアトリス・山本「もし私が二人いたら」、3位=市川早由吏「私の宝物」。 【同Aクラス】1位=滝浪魔輝「ニッケイ人による日本語の大切さ」、2位=遠田美知枝「経験が人を育てる」、3位=小林あきら「和太鼓大会」。 【弁論の部】1位=上村晴美「不思議な糸」、2位=奥田ミツエ「日本文化の存在」、3位=佐藤アンドリュー「あこがれの日本」。 コラム【モザイク】 毎年恒例のスピーチ・弁論大会では、ほとんどの参加者が発表内容を暗記して身振りを交えながら流暢な日本語で話し、緊張してメモを見る時も「すみません」と断りを入れ、ばつが悪そうな顔をしていたのがモザイク子の目にはとても日本人らしく映り、印象的だった。しかし舞台から降りるとあれれれれ? 簡単な日本語でインタビューしても、ところどころ教師や両親の通訳が必要になったのは少し残念な出来事だった。せめて原稿は自分の力で書いていることを信じたい。 2013年9月27日付
文協(木多喜八郎会長)は恒例の「ドミンゴ・コンサート」を、2020年の東京五輪開催決定の記念コンサートとして東京都友会(坂和三郎会長)との共催で、29日午前11時からサンパウロ市リベルダーデ区の文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で開催する。 当日はバイオリニストのムハイ・ダニエル氏や三味線奏者のモンタヤ・ロドリゴ氏が壇上に上がり、ムハイ氏のソロを中心に計8曲が演奏され、モンタヤ氏とのセッションも予定されている。 本紙を訪れたムハイ氏は「オリンピック開催決定の記念コンサートとして演奏できてうれしい。日本はまだ震災の復興段階だが、演奏を通じて日本の人たちを元気付けることができれば」と意気込みを語った。また坂和会長は「オリンピックは7年後の話だが、このような行事を通じてブラジルからも今後協力していきたい」と思いを述べた。 入場無料だが、保存食料品1キロ分の持参が必要。集まった食料品は慈善団体へ寄付される。問い合わせは文協(電話11・3208・1755)まで。 2013年9月24日付
ニッケイ新聞 2013年9月25日 「第64回文協ドミンゴ・コンサート」が29日午前11時から、文協小講堂(Rua Sao Joaquim, 381)で、ギタリストのダニエル・ムハイさん(32)を迎え、開催される。 2020年東京オリンピック開催決定を記念し、文協音楽委員会、東京都友会の共催で行われる。 案内のため16日、ダニエルさん、文協音楽委員会の羽田宗義副委員長、山川純子委員、東京都友会の坂和三郎会長が来社した。 15歳の若さでフランスの国際ギターコンクールで準優勝し5年前にソロとしてCDデビュー。聖州でツアーを開催、国内外のミュージシャンとのグループ演奏でヨーロッパツアーを行うなど活発に活動している。 「震災などで苦しむ日本が五輪開催を決めた喜びをともに分かち合えることが嬉しい」と語るダニエルさん。プログラムの中には日本人作曲家・武満徹氏の楽曲も含まれ、津軽三味線演奏者ロドリゴ・モントーヤさんとの合同演奏もある。 入場は無料だが一人一キロの保存できる食料の持参を呼びかけている。問い合わせは文協事務局(11・3208・1755)まで。
