サンパウロ州ミランドポリス管内の第2アリアンサ鳥取村(赤羽大作自治会長)は9日、同自治会館でうどん会を開いた。近隣住民ら約150人が同会を訪れ、うどんに舌鼓を打っていた。 当地のうどん会は約30年間続いているが、今も昔と変わらぬ婦人会のベテラーナたちが料理に腕を振るっているため、昔ながらの味が変わらず守り続けられている。赤羽会長によると「第2アリアンサのうどんは味が良い」と常連の客も多いという。 麺は細めで歯切れ良く、スープはしょうゆベースに鶏ガラのだしが効いてとても濃厚な味わいだ。具はチャーシュー、ねぎ、錦糸卵などで、日本で言えば「沖縄そば」に近い。 この日、フォルモーザから来た2世の寺島博さんは、「ここのうどんはいつもおいしいので、来れる時はできる限り来ている。今日もとてもおいしい」と、麺をすすりながら顔をほころばせていた。 ◆アラサツーバでもうどん会 アラサツーバ仏教会(久保田喜三会長)、仏教婦人会(仁熊節子会長)も9、10両日、サンパウロ州アラサツーバ市のアラサツーバ東本願寺でうどん会を開いた。 こちらのうどん会では、1日当たり約600杯のうどんを作っていた。見た目は第2アリアンサのうどんと似ているが、手打ち麺の歯ごたえに特徴があり近所でも評判だという。そのほか、同じ麺を用いたブラジルでは珍しいあんかけ焼きそばやマンジョッカを使った大きな揚げたてコシーニャなども売り出され、会場には多くの非日系人も交じえた長い列ができていた。 自身もうどん作りに精を出していた久保田会長は、「皆さんにおいしいと喜んでもらい、これ以上の喜びはない」と大汗を拭いながら笑顔で語った。また、東本願寺へうどんを食べに訪れた日本人の中沢夏樹さんは「日本には無いうどんの味。麺にコシがあり、とてもおいしい」と満面の笑みを浮かべていた。 2013年3月21日付
鳥取
県人会役員改選で異例の人事―。駐在員として2011年から当地で暮らしている村信政幸さん(60)が、鳥取県人会の役員に選ばれた。赴任以前にも親戚が居たことから、定期的にブラジルを訪れていた村信さん。今回、本橋幹久県人会長から直々に要請があり、役員に就任した。同県人会役員の任期は1期2年間。新たな風を吹き込むことにつながるか、期待が高まる。 クリチバに居る伯父が50年前に移民としてブラジルに渡っていたことから、村信さんは学生時代に初めて当地を訪れた。以降、4~5年に1度の頻度で足を運んでいる。 現在、自身が勤めている企業内で日本からの駐在員は村信さんただ1人だが、日系の社員も居るという。「ブラジルは駐在員が来ても差別を受けることなく居心地が良い。苦労された1、2世の苦労のたまもの」と感じているそうだ。 伯父から「県人会に世話になったと刷り込まれていた」という村信さん。着任してすぐ県人会の門戸をたたいた。ブラジルに来る前から鳥取県を出て国内各地で暮らしていた村信さんは、母県を「日本の中では人口も少ないし、肩身が狭い」と見ているが、県人会の傘踊りや日本祭りでの郷土食の人気には驚いたという。 新役員人選の時期、本橋会長から電話があり役員入りの相談を受けた。「伯父が世話になったことへの恩返し」と、その電話で役を引き受けた。 高齢の役員が過半数を占める中、自身の役割について「違うものの見方をすることで、会をもっと良くしようということなのだろう」と語る村信さん。以前暮らしていた兵庫県神戸市で自治会の役員を務めたことから、その経験を生かしていきたいと考えている。 村信さんによると「引退した世代と女性、それと現役世代の3者がうまく動けば活発化する組織になる」。県人会で役を担うにあたって「30~40代の若い方へ橋渡しの手伝いができれば」と抱負を述べた。 新役員が発表・承認された総会後の新年会では、得意のドジョウすくいを披露。「おじいちゃんたちが喜んでくれると思って」舞台に立った。鳥取県人会の新年会では傘踊りや銭太鼓、日本舞踊といった定番の出し物が繰り広げられる。そんな中、見慣れない演目に視線が集中。ドジョウを捕まえた場面では、生きの良いドジョウの動きに歓声が上がった。 駐在員仲間に県人会の活動に参加している人は居らず、「もったいない」と感じているという。企業同士のつながりを尊重しながらも、故郷を思う人たちが集う県人会には特別な思い入れがある様子だ。 これまでかかわりの少なかった日系コロニアと日本人駐在員の間に生まれた接点。今後どういった広がりを見せるのか。展開に目が離せない。 コラム【モザイク】 日本の宴会芸の定番「ドジョウすくい」。県人会の新年会で披露した村信さんは「30年ほど前、名人に教わったことがある」そうだ。ブラジルへ来る際、「こんなことがあるんじゃないか」と必要な道具を日本から持参した。到着後、社内の宴会や駐在員仲間とのフェスタで披露したところ大好評。「喜んじゃって、友人も即興で衣装を付けて盛り上がった」という。笑顔と笑いが起こるのは必須で、「CDとザルがあればできる」という手軽さも利点。宴会芸にお困りの人が居たら「ドジョウすくい」を勧めてみては。 2013年3月13日付
ブラジル鳥取県人会館で練習を行っている同県人会コーラス部は、NHKの復興支援ソング「花は咲く」を練習し始めた。現在NHKが公募している企画「100万人の花は咲く」に参加するためだ。初日の練習にはコーラス部員ら30人以上が集まった。 この企画では「花は咲く」を歌っている映像の投稿を呼び掛けている。応募を検討したのは同県人会の本橋幹久会長。県人会が母県と11年続けているブラジル中堅リーダー派遣事業で訪伯中だった山尾純子さん(45、宮城)に指導を依頼して練習が実現した。山尾さんは声楽家で、鳥取で演奏活動や音楽療法に取り組んでいる。 2月20日午後8時から行われた初日の練習には、県人会のコーラス部員だけでなく、ほかの日系団体でコーラスを楽しんでいる愛好者も参加した。山尾さんは、音程を付けず歌詞のみ朗読するといった指導法で参加者に助言。約1時間の練習中、繰り返しの表記が複雑な個所を集中して歌うなど、細かく指導した。 普段コーラス部を指導している大刀ミリアン美千代氏(3世)は「私たちは発音が難しいが、丁寧に教えてもらい良い機会となった。出来も良かった」と話した。練習を終えた山尾さんは「とても熱心で真剣だった。日本を応援しようという気持ちを感じた」と感想を述べ、「日本で映像を見られるのを楽しみにしています」と採用に期待を込めた。 本橋会長は「本番はきちんとした服で撮影に臨みたい。NHKに出るかもしれないのだから」と気合十分。著名人が出演するミュージックビデオ同様、ガーベラの花を持って歌う計画を明らかにした。 2013年3月6日付
ニッケイ新聞 2013年3月2日 鳥取県人会(本橋幹久会長)の定期総会が先月17日に同会館で行われ、約120人の会員が出席した。 昨年11月に行われた県人会創立60周年記念式典及び記念植樹などに関する報告が行われたほか、記念事業として始まった会館の増改築について説明された。 現在までに、防火設備の設置、正面入り口の改装が完了しており、会館建築20周年となる2015年までに会議室と日本語教室用スペースの建て増し、調理室の改築を目指すという。 役員改選では本橋氏の会長職3期目の続投が決まった。主な役員は次の通り。 【会長】本橋幹久【副会長】山添源二、末長正、千田初美【総務】西坂アンドレ、荒木アレシャンドレ【会計】大西マリエ、西坂ファビオ【財管】池堂ミリアン、西坂ジョウゴ【渉外】東ルッシー、根布谷ジェシカ【文化】美甘好重、竹下イルダ(敬称略)。
ニッケイ新聞 2013年3月1日 鳥取県と鳥取県人会が実施する『中堅リーダー交流事業』で来伯した山尾純子(45、宮城)、川上雅弘さん(30、岡山)の二人が25日に来社し、10日間の活動を振り返った。 1年ごとに、地域や団体において民間交流の中堅的な役割を担うリーダーを派遣し合う事業として、2003年に県人会が母県に呼びかける形で始まった。二人は15日に来聖し、24日までの間に聖州ミランドポリス市の第二アリアンサ鳥取村、弓場農場、ピラール・ド・スール市などを訪問した。 「30~40代の比較的若い人が多く、非常に強い情熱を持っていることに感銘をうけた」と話す農業技師の川上さんは、各地農場を視察しながら、農業関係者へのアドバイスを行った。ピラール・ド・スール市ではAPPC(サンパウロ柿生産者協会)関係者に向けて農場経営に関する講演も行い、好評を博したという。 「技術的な指導もさせていただく中で、日本とは全く違う大規模農業の在り方を目の当たりにして、『日本の農業は今のままで大丈夫なのか』とも考えさせられた」と感慨深げに感想を語った。 山尾さんは、市内にある公立博物館「わらべ館」の委託職員(歌唱推進員)として童謡・唱歌の普及活動を行っている経験を生かし、訪問各地の日本語学校などで童謡の指導を行った。 「童謡が文化として根付いていることに驚いたが、曲を知っていても、歌詞の内容まで分かる子どもは少ない。意味の理解を踏まえての指導で歌い方が変わったことが印象的。継続的に指導が出来ればもっとよくなるのだけど」と名残惜しそうに話した。 二人は26日に帰国した。
ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)が母県と続けている「ブラジル中堅リーダー派遣事業」11年目の今年、母県から2人が来伯し、県人会館や鳥取にゆかりのある入植地を訪れ交流した。 今回渡伯したのは、声楽家の山尾純子さん(45、宮城)と農協職員の川上雅弘さん(30、岡山)。山尾さんは鳥取市にある童謡と玩具を紹介する施設「わらべ館」の童謡・唱歌推進員。同施設のほか、学校へ出向くなどして音楽活動を行っている。 2月17日に開かれた同県人会総会では、鳥取出身の音楽家が作曲した童謡を歌やピアノで披露。会場からは惜しみない拍手が送られた。 演奏の終盤、音楽セラピーで実践しているという歌詞中の「た」を抜いて歌う歌唱法を紹介。童謡「春が来た」で「た」を抜いて歌うことを提案して全体で合唱したが、時折会場から「た」を歌う声が聞こえて笑いが起こった。 JA鳥取中央に所属している川上さんは、鳥取の四季の映像を交えながら母県の農業の近況について語った。同県産のスイカはドバイに出荷したこともあるそうだ。 また、東日本大震災後の農家の実情も紹介。「『家もトラクターも土地もないが、イチゴを作りたいという熱意はある』と熱い思いを持っていた」(川上さん)。聴講した県人会員らは真剣な表情で聞き入っていた。映像が終わり「鳥取は第2の古里。人とのつながりが密で、今仕事ができることを誇りに思っている」とあいさつすると、大きな拍手が起こった。 約2週間の研修を終えた両氏は帰国直前、本橋会長と末永正副会長の案内で本紙を訪れた。山尾さんは、「言葉が通じなくても音楽でつながれることを再確認できた」と感想を語り、「日本の子どもたちにブラジルの様子を伝えたい。また、ブラジルの音楽を背景も含めて勉強して、日伯関係を深められれば」と抱負を述べた。 川上さんは訪れた各地で農業現場を見学した。「鳥取中部で40~50人でやる規模の仕事を1人でこなす人がいた。鳥取の土は黒くて肥沃だが、こっちは赤くて栄養分が欠乏していた」と日本とブラジルの違いを指摘。「農業は人と人とのつながりで成り立つ。1日1カ所では時間が少なかった」と名残惜しい様子も見せた。 本橋会長は「2人がピラール・ド・スルを訪れた翌日、『次回はぜひ1カ月以上滞在して下さい』と連絡があった。県人会としてうれしい」と喜びを語り、2人の帰国を惜しんでいた。 2013年3月2日付
ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)は17日、サンパウロ市ミランドポリス区の同会館で2013年度通常総会を開いた。総会では会長を含む一部役員が決定。会長は現職の本橋氏が3期目を続投することとなった。また12年の事業・決算が報告されたほか、13年の事業計画と予算案が発表され、いずれも承認を得た。 12年度は31万9547・92レアルの収入に対し、23万4746・32レアルの支出だった。13年度予算には22万6500レアルが計上された。事業の中で恒例となっている福祉施設訪問では、希望の家福祉協会を訪れる予定。 閉会後、本紙の取材に応じた本橋会長は2期満了時で会長職から退く考えもあったと告白。「長くやるのは良くない。ある程度で交代したほうが良い」と述べた。会員へ向けたあいさつの中では「(任期の間に)次に引き継ぐ機会を入れたい」と語り、後任の育成を行っていく考えを明らかにした。新役員は次の通り(敬称略)。 会長=本橋幹久。 副会長=山添源二、末永正、千田伊藤初美。 総務担当理事=西坂アンドレ幸二、荒木アレシャンドレ。 会計担当理事=大西竹下マリエ、西坂ファビオ勇治。 財産管理担当理事=池堂吉田ミリアン美幸、西坂ジオゴ健治。 渉外担当理事=東吉田ルッシー真澄、根布谷ジェシカゆり。 文化担当理事=美甘好重、竹下イルダ朝枝。 婦人部長=千田伊藤初美。婦人部副部長=末永勇美子、大家のえみ。 正監事=村信政幸、末永あゆみ、西谷クリスチーナ・イザベルみどり。補充監事=森岡カチアるり、多田カチア、清水エルソン・ユウゾウ。 2013年2月27日付
サンパウロ州ノロエステ地域の八つの日本語学校合同の第49回高学年林間学校が1月15~17日、第2アリアンサ鳥取村自治会館で行われ、同地域の12~18歳の生徒や青年協力者、教師を含む約70人が日本語環境での活動の3日間を共に過ごした。 初日の開校式では、赤羽大作鳥取村自治会会長から歓迎の祝辞が述べられた後、同日本語学校の藤山馨教師より共同生活での諸注意の確認が行われた。その後、生徒代表により林間学校の今年のスローガン「本気maji」の説明があり、そのロゴマークが書かれたシャツに全員が着替えて3日間を共に過ごす意識を新たにした。 引き続き、若本昭夫第1アリアンサ体育文化協会副会長によるアリアンサ地域の移住の歴史を学ぶ講座が行われ、生徒たちは自らの地域の先人の開拓の話に30分間、静かに聞き入っていた。 今年は例年とは趣向を変え、ミランドポリス高岡日本語学校の室崎学教師の発案で、「書道パフォーマンス」を行うことになり、式後は六つの班に分かれ活動の説明を受けた後、最終日の発表に向けてにぎやかに相談が始まった。 食事の準備と片付けや会場の清掃も班ごとに生徒が行い、普段とは違う仲間と日本語を話し合いながら共同性を養うという林間学校の目的が明確に示されていた。初日の夜は、教師と青年協力者の扮装(ふんそう)による肝試し、2日目はウオークラリー、キャンプファイヤー、ダンスパーティーとプログラムの内容も多彩で、子どもたちは久しぶりに会った友達と日本語で会話を交わしながら活動を楽しんだ。 第2アリアンサ婦人会の協力で、充実した食事内容にも参加者の満足した笑顔がはじけていた。最終日には、班ごとに書道とダンス、さらにその字の意味するところの発表が日本語で行われ、アリアンサの静かな環境を題材にして「自然」をテーマに山、太陽などの字を堂々と書き上げた班に優秀賞が贈られた。 最も遠い地域からの参加となったバウル日本語学校で日本語を学ぶブラジル人生徒3人も、慣れない筆ながらしっかりと運筆し、みんなの賞賛の声を受けていた。閉校式では、来年は記念すべき50回目の林間学校であることを確認し、再会を誓い合った。 2013年2月16日付
ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)の2013年度通常総会が、17日午前10時(第2次招集、第1次招集は午前9時半)からサンパウロ市サウーデ区の同県人会館(Rua Dona Cesaria Fagundes, 323)で開かれる。当日は12年度事業・会計報告、13年度事業計画案・予算案審議のほか役員改選が行われる。 また、総会終了後の新年会には、中堅リーダー交流事業として母県から山尾純子(45)、川上雅弘(30)両氏が来伯して出席する。問い合わせは同県人会事務局(電話11・2276・6032)まで。 2013年2月15日付
ニッケイ新聞 2012年12月12日付け 聖州ミランドーポリスの第二アリアンサ鳥取村で、かつて移民収容所があった場所に「村の開拓者子孫公園」という名の公園を造る計画が進められている。 収容所には、初代現地理事として赴任した橋浦昌雄氏のもと、原始林の中に入植した移住者が自分の家ができるまで住んでいた。その開拓者の軌跡の始まりともいえる地点を、開拓者子孫公園と名づけて残していきたい考えだ。 これまではブラジル人が住んでいたが、退去することになり自治会長の佐藤勲さんが土地を買い取った。今後は有志を募り、敷地の50平米以上の単位で買い取りを呼びかけるという。 佐藤さんは、「言い伝えや書き残しだけでは、いつかは消えると思う。村を作った人の気持ち、村の発展に尽力した先人の気持ち、努力して作った村を残し、その思いを子孫につなげたい」と目的を語る。 収容所があったそばには、組合の従業員が住んでいた古い家が現存しているため、その家を修復して記念館にする計画もあるという。
ニッケイ新聞 2012年12月11日付け 先月18日にあった鳥取県人会創立60周年記念式典の折に来伯した鳥取県からの慶祝訪問団の10人が翌19日、ミランドーポリス郡の第二アリアンサ鳥取村を訪問した。 一行は同郡役所、大森農場、村の歴史的なものを収集している自治会長の佐藤勲さん宅、中尾養鶏場、「開拓者子孫公園」にする計画がある第二アリアンサ開拓当初にあった収容所の地点、日本語学校などを訪れた。 夜は村民一同が集まり歓迎会を開いた。佐藤会長、伊藤美都夫県会議長、藤井喜臣副知事、野坂康夫米子市長、ジョゼ・アントニオ・ロドリゲス郡長などから挨拶、歓迎の言葉がのべられ、記念品の贈呈や訪問団の自己紹介があった。 日本語学校の生徒も歌やしゃんしゃん傘踊りなどを披露し、最後に全員で「ふるさと」を斉唱して終了した。 現在同地には10代目日本語教師の藤山馨さんが着任しており、母県との交流が続けられている。
【既報関連】鳥取県人会(本橋幹久会長)創立60周年記念祭式典が11月18日に開催され、鳥取県から藤井喜臣副知事をはじめ、二十数人の慶祝団が出席した。慶祝団の約10人は、翌19日に聖州ミランドポリス管内の第2アリアンサ鳥取村(佐藤勲自治会長)を訪問した。 一行は、ミランドポリス郡役所、大森農場、村の歴史的事物を集めている佐藤氏宅や中尾養鶏家などを訪れた。また、第2アリアンサ開拓当初にあった収容所地点を「開拓者子孫公園」とする計画が進んでおり、同地で記念撮影。その後、日本語学校教室へ移動し、鳥取県教育委員会教育次長である生田文子氏による授業が行われた。 同夜は村民一同が集まり、訪問団一行の歓迎会を開催。細田英夫副会長の司会により、佐藤会長、伊藤美都夫鳥取県会議長、藤井副知事、野坂康夫米子市長、ジョゼ・アントニオ・ロドリゲス・ミランドポリス郡長がそれぞれ祝辞を述べた。 記念品贈呈、訪問団自己紹介に続いて、日本語学校及び幼稚園生徒の自己紹介、歌、暗唱、シャンシャン傘踊りなどの発表の後、最後は全員でふるさとを合唱して締めくくった。 翌20日は早朝に弓場農場を訪問した。 鳥取村には母県からの教師派遣が始まってから現在、10代目の藤山馨氏が着任している。佐藤会長は「日本からの教師に日本語を教えてもらうだけでなく、母県との交流がさらに継続できるよう、今後も教師派遣をぜひ続けていただきたい」と要望している。 2012年12月13日付
ニッケイ新聞 2012年11月24日付け 慶祝 ブラジル鳥取県人会創立60周年記念式典 【鳥取県】副知事 藤井 喜臣教育次長 生田 文子交流推進課課長補佐 山下 大治同課主事 堀本 将也 【県議会】議長 伊藤美都夫議員 横山 隆義議員 砂場 隆浩議会事務局係長 溝内 博 【鳥取市】副市長 深澤 義彦議会議長 中西 照典議会事務局長 中村 英夫企画調整課長 國森 洋同課主任...
「サンパウロ・鳥取友好の森」計画 【既報関連】ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)は創立60周年記念事業の一環として、「サンパウロ・鳥取友好の森」植樹プロジェクトの記念式典と植樹を17日午後から聖市の聖州環境局森林院森林公園内で行った。 同プロジェクトは「マタ・アトランチカ(ブラジル大西洋海岸林)」の代表的な樹木60品目318本を鳥取県と県人会が合同で公園内に植樹し、さらに県人会と森林院が共同で管理して将来、森林の状態で聖州政府に贈呈する計画。当初、植樹数は200本の予定だったが、同県民の協力が多く118本も増えたという。本数増加に伴い、植樹場所も別にもう1カ所設けられた。 夏の日差しが照りつける中、同院1号館本部前で行われた式典には、母県から藤井喜臣副知事、伊藤美都夫県議会議長、野坂康夫米子市長ら公式訪問団15人と鳥取ブラジル友好協会員を含む民間訪問団11人、本橋会長、山添源二副会長、ミゲル・フレイタス森林院総裁や県人会員ら約150人が出席した。 37年間、同院に勤務した元総裁の山添副会長は聖市の近くで安全な場所という条件の植樹場所を選定することに苦労したが、同院1号館本部の横という絶好の場所を貸してもらえることをうれしそうに報告した。 本橋会長は「私たちが予想していた以上に鳥取県民が協力してくださったことに感激している。きょう植える木と同じように県人会も年の歳月を迎えていきたい」と目を輝かせた。 鳥取緑化推進委員会長も兼務している伊藤県議会議長は「きょうの植樹を迎えるにあたり感謝と喜びを強く感じています」と語った。式典後、植樹に寄付した人の名前が書かれ同院1号館本部横の敷地に設置された記念石碑と、同県のシンボルである麒麟(きりん)獅子の頭の像が関係者らによって除幕された。植樹に寄付した人の中には石破茂、湯原俊二衆議院議員の名前も記載されていた。続いて、参加者がそれぞれの植樹を行った。 家族17人で17本の植樹をした千田初美さん(58、2世)は「兄弟4人が鳥取県に留学した経験があり、恩返ししたくて参加しました」と話した。 日本在住のいとこと伯国在住の家族の樹木を植えていた好重美甘さん(66、2世)は「ブラジルに少ない木を植えることは重要だと思います」と植樹の大切さを実感していた。 2012年11月22日付
ニッケイ新聞 2012年11月20日付け ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)の創立60周年を記念した式典と祝賀会が、18日午前10時から鳥取交流センターで盛大に行われた。鳥取県からは伊藤美都夫県議会議長、藤井喜臣副知事、野坂康夫・米子市長など県、県議会、鳥取市、米子市の公式訪問団、民間訪問団を合わせて27人の慶祝団が来伯したほか、福嶌教輝在聖総領事、各県人会代表なども出席し、集まった約350人が節目の年を祝った。 県人会は1952年4月、鳥取市で市街の8割が焼失する大火災に見舞われた折、当地の県人が募金活動を始めたことがきっかけで発足した。 現在は約300家族の会員がおり、1995年11月に落成した鳥取交流センターでは、県の伝統芸能「鳥取しゃんしゃん傘踊り」「銭太鼓」や日本語学校など数多くのカルチャー教室が開かれるなど活発に活動が行われているほか、県費留学生や技術研修生の派遣、ミランドーポリスの第二アリアンサ鳥取村には県から日本語教諭が派遣されるなど母県との交流も続けられている。 本橋会長は式辞で、県人会活動における最重要事項を母県との交流と位置づけ「今後も県との絆を大切にしながら成長したい」と決意表明した。 続いて4年前に来伯し55周年式典に出席した平井伸治知事のビデオメッセージが流され、その中で知事は今後の県と県人会の交流活発化に期待するとともに、今日の日系社会のブラジルへの発信力を称えた。 また伊藤議長は、「県議会としても交流を深める努力をし、日本一人口が少ないが住みやすい、活力と魅力ある県にしていきたい」と挨拶し、藤井副知事は自身も県人会創立と同じ年に生まれたため感慨深いとのべ、県の伝統芸能や郷土食の一層の普及に期待した。野坂康夫・米子市長に続いて深澤義彦・鳥取市副市長も祝辞をのべ、鳥取・ブラジル交流団体連絡協議会会長の挨拶を、民間訪問団団長の石谷雅文さんが代読した。 その後、60周年記念事業の「サンパウロ・鳥取友好の森」植樹プロジェクトが紹介された。元聖州環境局森林院総裁で第一副会長の山添源二氏の発案で行われたもので、式典に先立ち17日、記念セレモニーが行われている。 続いて県から加藤恵久前会長、佐々木陽明さんに特別功労賞、10人に功労賞、末永加藤八重子さん、江川加藤千賀子さんの2人に高齢者の表彰が行われた。代表して謝辞をのべた加藤さんは県からの訪問団来伯に「本当に嬉しい」と繰り返しのべ、「県人会が頑張っていることを伝えてほしい」と語った。 最後に鳥取県民歌「わきあがる力」を来場者一同で斉唱し、ケーキカットと鏡割りが行われ、賑やかな昼食、アトラクションへと移った。またその他、県からの支援金を受けセンターの防災設備も完成しており、そのお披露目も行われた。
ニッケイ新聞 2012年11月20日付け 「原稿を読むだけでは面白くないので…」と、鳥取県人会の60周年式典で自分の言葉で挨拶した野坂康夫・米子市長。外務省出身でかつてカナダのバンクーバーで3年間総領事を務めたという。同地には日系人が約3万人おり、当地と同じく先没者の慰霊に参拝していたといい、「地域に根ざし、その地をよくしようとする姿には涙した」とか。福嶌総領事の12年先輩にあたるという野坂市長、「(福嶌総領事に)ブラジルと日本の関係強化に力を入れるよう重々伝えておきますので」といい、場を沸かせていた。
伯国社会との取り組みを「鳥取友好の森」植樹も実施 ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)は18日、聖市ミランドポリス区のブラジル鳥取交流センターで「創立60周年記念式典」を開催した。式典には、母県から藤井喜臣副知事、伊藤美都夫県議会議長、野坂康夫米子市長ら公式訪問団15人のほか、鳥取ブラジル友好協会員を含む民間訪問団11人が出席。伯国側からは、福嶌教輝在聖総領事、園田昭憲県連会長、木多喜八郎文協会長、毛利連援協副会長らが足を運び、総勢約350人が節目の年を祝った。式典の前日には、記念事業として「サンパウロ・鳥取友好の森」植樹プロジェクトの記念式典及び植樹が聖市の聖州環境局森林院で行われた。 式典は千田初美同県人会副会長による開式の辞で幕を開け、日伯両国歌斉唱、先没者への黙とう、来賓紹介と続いた。本橋会長はあいさつで「創立以来60年、年輪を1回りして還暦となりました。これから新しい輪、すなわちサイクルに入っていく節目でもあります。今後の県人会活動として会員は2世以後の世代となり、日系団体でありながらブラジル一般社会との取り組みを考えなければならないでしょう」と述べ、次世代に期待を込めた。 会場のスクリーンに映し出されたビデオメッセージで平井伸治知事(51、東京)は、「記念事業の植樹をされ、永遠の友情を誓い合うこととなりました。植えられた木が育つのと合わせて日本とブラジルの交流が一層盛んになることを願っています」とさらなる日伯関係の強化を望んだ。 伊藤県議長、藤井副知事、野坂米子市長に続いて、竹内功鳥取市長の祝辞を深沢義彦副市長が代読したほか、石谷雅文民間訪問団長、福嶌総領事、日系3団体を代表して園田県連会長もそれぞれあいさつした。 引き続き、同県人会から平井知事をはじめとする13人に感謝状が贈られ、代表で藤井副知事が本橋会長から賞状を受け取った。聖州環境局森林院の元総裁を務めた山添源二県人会副会長は、記念事業「サンパウロ・鳥取友好の森」植樹プロジェクトについて来場者に説明。鳥取県からは同県東部に古くから伝わる獅子舞の麒麟(きりん)獅子の頭が同プロジェクトに贈与された。 鳥取県からは、県人会の特別功労者2人、功労者8人、80歳以上の高齢者2人を表彰。特別功労者として表彰された元県人会長の加藤恵久さん(72、2世)は「鳥取県人会が頑張っていることを日本で伝えてほしい」と代表であいさつした。 県人会と母県関係者との記念品交換では、民間訪問団から県人会にシャンシャン傘10本などが贈呈。締めくくりは鳥取県民歌「わきあがる力」を全員で斉唱し、会場が一体となって閉会した。その後、鳥取県からの激励金の一部で設置された防火設備の一部である消火栓の放水が訪日団らに公開された。 祝宴では来賓らによるケーキカット、鏡割りが行われ、木多文協会長が乾杯の音頭を取った。記念アトラクションではシャンシャン傘踊り、銭太鼓、淀江さんこ節などの同県伝統芸能をはじめとする約20演目が披露。藤井副知事や深沢副市長らも傘踊りを踊り、野坂市長と奥田晃巳米子市民自治振興課長補佐(50)は、淀江さんこ節を踊ったりと会場を沸かせた。淀江さんこ節暦20年で同節の指導者の奥田さんは「お客さんが喜ぶことが大事」と満足げな笑みを見せていた。 傘踊りを続けて約20年という会員の野村澄江さん(91)は「こんなに大勢の方が来てくれて感動しています」と話し、3人の子供が県費留学した西尾雅夫さん(72)は「鳥取県とすごく良い交流ができているのでとてもうれしい」と満足した様子だった。 来伯3回目となった鳥取ブラジル友好協会の角馬晃子監事(74)は日本で研修生の着付けなどを世話した人と会えた喜びを語り、「鳥取県人はお人よしで情に熱いからこんなにたくさんの人が集まったのでは」と話していた。 2012年11月20日付
鳥取県人会創立60周年記念式典の後に行われたアトラクションでは、米子市から訪れた奥田課長補佐がひときわ目立っていた。同県人会の青年らが披露した「銭太鼓」に飛び入り参加し、ばちを落とすなど、おどけた技を連発。大きな笑いを誘っていた。同氏によると、鳥取伝統芸能の中には酒の席で生まれたものもあるという。そんないわれのある芸で絶妙な笑いを取る奥田課長補佐の力量に感心させられた。忘・新年会が近付くこれからの季節、各県人会対抗で伝統芸能の隠し芸大会など行えば盛り上がりそう。 ◎ 鳥取県人会創立60周年記念式典の式辞の中で、野坂米子市長は慰霊碑について少し話をした。同氏によるとカナダのバンクーバーでは、第二次世界大戦中に日本人とかかわりのある神社や寺などは、すべて壊されたという。しかし、第一次世界大戦後に造られた日本人の慰霊碑だけは今もなお、残っているとか。カナダ人にとって慰霊碑が、寺や神社とは違う特別なものと感じたどうかは今となっては分からないが。 2012年11月20日付
ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)は今年、県人会創立60周年を迎え、11月18日午前10時から記念式典を聖市ミランドポリス区のブラジル鳥取交流センター(Rua Dona Cesaria Fagundes, 323)で開催する。式典には、母県から竹内功鳥取市長、野坂康夫米子市長など慶祝団が来伯して開催される。 また、60周年記念行事として聖市のサンパウロ州環境局森林院の森林公園内(Av.luis Carlos Gentile de Laet, 553)に「サンパウロ・鳥取友好の森」を設ける。同プロジェクトは、「マタ・アトランチカ(ブラジル大西洋海岸林)」の代表的な樹木60品種を約200本植樹して管理していくもので、同県のシンボルである麒麟(きりん)の像も合わせて設置するという。 本紙を訪れた本橋会長、山添源二、末永正の両副会長は「管理費として1本100レアルの募金を募っています。どうかみなさんよろしくお願いします」とプロジェクトへの理解を求めた。 このほか、同県人会では60周年に合わせて交流センターの改築を進めており、防火設備と会館前面の美化を行う。今後は、台所や日本語教室などの改築もできればと考えているという。 なお、同県人会は1952年に鳥取市大火災で募金活動を行った際、互いが故郷に思いを馳せることで芽生えた絆が基になって設立された。 2012年9月28日付
競馬ファンら800人が来場 サンパウロ・ジョッキークラブと日本中央競馬会(JRA)が1995年以来開催している交換レース「ジャパン・カップ」が11日、聖市内のシダーデ・ジャルジン競馬場で開かれた。同カップは今回で第18回目を迎え、午後5時20分の第7レースで実施。気温26度の快晴の中、9頭の馬が優勝を目指し、勢いよくスタートを切った。2番のアタカマ号(ジョジアネ・グラール騎手)がレース前半からトップを独走し、ゴールまで見事逃げ切り、優勝を果たした。 「ジャパン・カップ」で優勝馬のオーナーのアレサンドロ・アルカンジェリオさん(49)は、「ジャパン・カップは、日系社会の方々を競馬場に連れてくる良い機会で、本当に素晴らしいカップです。このレースで優勝できて光栄です」と喜びを示した。 レース開始前には、鳥取シャンシャン傘踊り(京野マリ代表)25人の踊り手によって傘踊りが同日4回披露され、場内を盛り上げた。 来賓には、遠藤諭在聖総領事館副領事、尾西貞夫援協副会長、松尾治宮坂国人財団執行理事長、本橋幹久県連副会長、南アゴスチンニョ福岡県人会長、鈴木雅夫本紙社長などが招待され、酒を交わしながら日伯友好のカップを楽しんだ。 例年より暖かかった競技場では、約800人の来場者が食事をしながら競馬を楽しんだり、優勝馬と一緒に写真を撮ったりするなど、休日を楽しむ人々の姿が多く見受けられた。 また、競馬場には日伯国旗と聖州旗がなびき、今年も福岡県人会から貸し出された27匹のこいのぼりが雲一つない青空を気持ち良さそうに泳いでいた。 ブラジル競馬業界に詳しい尾西援協副会長は「昨年より来場者が減り、あまり活気がなかった。もっと活気が欲しかった」と嘆いていた。また、来場者数の動向について同副会長は、「約5年前からのブラジルの不景気の影響で来場者数は減少傾向にあり、さらに今年はオリンピックの影響もあるのでは」と話していた。 本橋県連副会長は、「ジャパン・カップは日系社会とブラジル社会の良い交流の機会なので、今後も続いてほしい」と期待していた。 同カップは毎年8月にサンパウロで開催されており、日本で毎年10月に「ブラジル・カップ」が開催されている。 2012年8月15日付
